山中湖の近況報告10      更新日: 2002年03月24日
*** DELETE PICTURES (2010.09.01) ***

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☆  春、駈け登る: 2002年03月23日  

23日、山麓探偵団(富士桜)に参加し、中道町の滝戸山の中腹を散策しました。標高600m前後の沢沿いだったのですが、アブラチャンとダンコウバイの黄色の花が咲き乱れ、早春真っ盛りといったところでしょうか。

沢沿いには、フサザクラの赤い花がきれいに咲いていました。ヤマコウバシ(クスノキ科)やコクサギ(ミカン科)の小さな花も見ることができました。
山梨では、ここにしか自生していないと言われるコシノコバイモ(左の写真)を見ることができました。花の咲いているのは、たったの3株だけで、高さは10cmくらい、白い釣鐘のような花が一輪下向きに咲きます。枯葉の中で咲いているので、目を凝らしてよく見ないとわかりません。精一杯に春を生きている可憐な姿に、たいへん感激しました。
フサザクラ コシノコバイモ
シュンランが山道の脇に咲いていました。濃い緑の葉の間に隠れるように、黄緑色の花がひっそりと咲いていました。
カタクリは、明るい林の斜面にたくさん咲いていました。これはいつ見ても、花の女王といった趣です。
フクジュソウも、林の斜面に群落していました。濃い緑の葉と黄金のような黄色い花のコントラストが見事でした。
その他には、スミレ、ヨゴレネコノメソウ、アオスゲ、キジムシロの花を見ることができました。

シュンラン カタクリ

大きな刺が幹にたくさんついているサイカチ(マメ科)や自生のアオギリの純林なども見ることができました。
天気もよく、とても暖かな日でした。春が勢いよく山の麓を駈け登っていく様子がよくわかりました。きっと、山中湖(標高1000m)にもまもなく春が駈けつけることでしょう。(山中湖は24日の朝は少し冷え込みましたが、マイナス2、3度程度です)
23日の夜は、今年はじめての「おさかべ邸ホームコンサート」がありました。

☆  春、微笑む: 2002年03月16-17日  

山中湖も、春が微笑んでいました。もう雪はまったくない草地から、フキノトウがたくさん顔を出していました。その顔はにっこりと微笑みながら、「春がやってきましたよ」と語っているようでした。また、昨年植えたフクジュソウも顔を輝かして咲いていました。別荘地には、マンサクが咲いているのも見られました。野鳥の声も、心なしか春を迎えて喜んでいるように聞えました。ほんとうに、山中湖は暖かくなりました。

16日の山麓探偵団は、スノーシューを履いて富士山麓を歩く予定でしたが、雪がないため、石割山に変更になってしまいました。十ニ曲峠から登り、石割山、平尾山と歩き、芙蓉台の別荘地を下りてきました。空はやや雲が多かったのですが、風もなく、汗ばむような陽気でした。早めにペンション・モンテラックに戻り、オーナーの鈴木さんがダッチ・オーブンで作った料理をおいしく食べました。

☆  2002年02月23日(土)−24日(日) :

23日、山麓探偵団の実地踏査に行ってきました。空はやや雲が広がっていましたが、ときどき日が差し、とても2月とは思えない暖かな天気でした。

今回の実地踏査は、今年設立した山麓探偵団富士桜グループと一緒になりました。富士桜グル−プには、新しいメンバーが多く参加していました。
午前中は、三珠町のある農家の庭先に群生するセツブンソウを見学しました。春に咲く花の先頭をきって、枯葉の中から、白い可憐な花を一面に咲かせていました。農家の方が一生懸命努力され、生育に努めておられるとのことです。
午後は、スノーシューを履いて、青木が原樹海に入りました。山道は人が結構入っているので、靴だけでも雪にもぐるといったことはありませんでしたが、冬の雪の上をスノーシューで歩くのは楽しいものでした。お昼は、いつものブナの森の中で、雪のテーブルとベンチを作り、皆で囲んでの食事でした。暖かいスープとコーヒーも出て、冬の樹海を満喫しました。
その後、メガネ穴洞穴に入りました。中にはたくさんの美しい氷筍があり、とてもメルヘンチックでした。

今週末の山中湖は暖かく、道路の雪はほとんどありません。湖の氷も、前回来たときに比べ、やせてきたように思います。朝晩はやや冷え込みますが、春が近づいてきているような感じがしました。

24日は、塩山(平沢)まで出かけて、ザゼンソウを観察してきました。ザゼンソウは比較的高い湿原などで見られるのですが、私は尾瀬ヶ原で一度見ただけでした。小倉山のふもとの沢筋に、ザゼンソウが群生しており、驚きました。やや早かったようですが、濃い赤紫色の仏焔に似た包の中に、黄色の楕円形の花穂が見え、とても不思議な花に見えました。

☆  2002年02月09日(土)−11日(月) :

9日と10日は、環境省および足和田村共催の「冬鳥観察会」に参加し、野鳥や水鳥を観察しました。9日は、夕方から民宿で、富士山麓の話や野鳥の生態等についての話を聞きました。10日は、早朝西湖畔へ出かけました。毎朝ちょうど7時ころに樹海の方からオジロワシが飛来するとのことでした。6時半過ぎに着いたときは、トビがたくさん飛んでいましたが、他の鳥は見えません。7時近くになってもワシがこないのであきらめかけた頃、時報が届いたのか、ちょうど7時に大きな羽を広げたオジロワシが樹海方面からゆったりと飛んできました。そして、湖岸の道路から切り立っている崖の中腹にある木の上に止まりました。あたかも、「このワシを見てくれ」とでも言うかのように、悠然とあたりを見まわしており、双眼鏡ではっきりと全貌を見ることができました。大感激でした。その後、野鳥の公園へ行き、餌付けされたシジュウカラ、ヤマガラを見ました。とてもたくさん来るので、唖然としてしまいました。
食後は、小雪の降る中を河口湖畔へ行き、水鳥を観察しました。私自身は、水鳥は、マガモ、シラサギ、ハクチョウ程度しか識別できなかったのですが、野鳥の会の方からたくさんの名前を教えてもらいました。皆さん、次の水鳥をいくつご存知ですか。カワアイサ、ミコアイサ、キンクロハジロ、ホシハジロ、ヒドリガモ、ヨシガモ、マガモ、マガン(1羽だけで、河口湖では初めてとのこと)、カイツブリ、オオバン、アオサギそれにシジュウカラガン(カナダガン)などです。最後のシジュウカラガンは、渡りを止めて、河口湖の留鳥?となって繁殖しているものだそうです。野鳥では、アオジ、カシラダカ、ジョウビタキを見ることができました。
富士山麓の道路は、除雪されており、道路脇に雪が残るだけで走行は問題ありませんでしたが、10日午後からかなり雪が降り、私の家の周りでは2、3センチほど積もりました。夕方から朝にかけては路面凍結に注意する必要があります。山中湖は、3分の1ほど、平野側の湖面が凍っていましたが、もちろん氷上を歩くことはできません。夜でも、マイナス4、5度程度で、比較的暖かい感じです。そう言えば、野鳥の森公園の「氷の芸術祭」は、日中が暖かいため、氷が溶け、無残な姿の芸術?の展示となっていました。

11日は、朝は晴れましたが、午後から曇りとなりました。平野とみさきの湖岸を散歩しました。写真(みさきから鉄砲木の頭を望む)のように全面結氷しており、少し氷上を歩くことができましたが、日中は気温が高くなるので、安全とは言えません。昨年のように、ワカサギ釣りが出来るといいのですが。氷の僅かな割れ目にハクチョウが2羽、ゆったりと休んでいました。純白の羽がとてもきれいで、うっとりと見とれてしまいました。

☆  2002年01月26日(土) :

4時半に起床、5時出発、再度竜ヶ岳山頂からのダイヤモンド富士に挑戦しました。なんだかドン・キホーテのような心境です。山中湖を出るときは、星は出ていましたが、富士は見えなく、まただめかなと思ってしまいました。6時ちょっと前に本栖湖キャンプ場の駐車場に到着したときは、あたりは真っ暗で、駐車場は私の車だけでした(登山者も私が一番目でした)。

準備をしていると、やや空が明るみを帯び、富士山のシルエットが見えました。これはしめた!来た甲斐があったと思いました。真っ暗な本栖キャンプ場の林の中を懐中電灯をつけながら歩きました。登山口に着く頃には、空もしらみはじめましたが、登山口から登り始めると、薄雲が広がり始めてくるではないですか!結局、7時半ころには太陽が山頂から顔を出すはずでしたが、雲でまったく見ることができませんでした。ダイヤモンド富士はまたお預けとなってしまいました。それでも、写真のように、富士の背景が次第に明るさを増し、雲が茜色を帯びてくる様子をじっくりと見ることができ、一応満足することができました(竜ヶ岳までは登らず、石仏で引き返してきました)。

午後は、山麓探偵団「富士桜本部」の結成会に参加しました。場所は三つ峠駅から登山口へ向かう途中の’三つ峠グリーンセンター’でした。30人位が参加しました。リーダーの渡辺長敬さんから、富士山麓や櫛形山で撮影した貴重な植物のスライドを見ながら、植物のお話を聞くことができました。ちなみに、第1回目の実地踏査は、2月16日(土)に予定されています。
山中湖は、午後から雪がちらつき始め、夕方から本格的な雪になりました。あわてて、6時に家を出て、山中湖ICから自動車道に入り、河口湖、大月を通って帰ってきました(山伏峠はかなりの積雪が予想されたので、回避しました)。山中湖畔や自動車道は5cmくらい雪が積もり始めていました(どのくらい積もったかは情報がありません)。自動車道は50km制限でしたが、大きな渋滞はなく、なんとか無事に脱出できましたが、あちこちでスリップによると思われる事故車を見ました。雪道、凍結道には気をつけましょう。

☆  2002年01月19日(土)−20日(日) :

今週末も日中は暖かな陽気で、道路の雪や氷はほとんどありません。日曜は薄雲が広がり、富士が隠れてしまいました。

19日は、今年最初の山麓探偵団の実踏に参加しました。場所は梨が原で、北富士演習場の中になります。山中湖の紅富士の湯の裏手の林から入りました。本来は、スノーシューを履いて、雪中を散策する計画でしたが、雪はないため、林の中をぶらぶらと散策しました。日中はかなり暖かくなり、写真のような穏やかな富士を見ることができました。
花はまったくありませんでしたが、ミズキ、オニグルミ、ネコヤナギ、ウリカエデ等の冬芽が見られ、春が待ち遠しく感じられました。カシワの茶色の枯葉が落葉しないで、木に鈴なりについているのが面白く感じられました(クヌギも枯葉が落葉しないことが多いです)。

20日は、梨が原の自衛隊の入口から入って、外環状道路?を須走に向けて初めてドライブしてみました。舗装はされておりませんでしたが、道幅も広く快適な道でした。最後は雪が残り、また工事中で行き止まりとなってしまいました。梨が原は広大で、アフリカのサバンナを思わせるような草原が広がっていました。春になったら、ウォーキングをしてみようかと思っています。

☆  2002年01月12日(土)−14日(月) :

この3連休は、朝晩はやや冷え込みましたが(といってもマイナス5、6度位ですが)、とても暖かな陽気でした。また、3連休といっても、真冬のためか観光客は少なく、道路もすいており、山中湖の温泉はがらがらでした。

13日(日)は、精進口登山道を、赤池から開拓道路までを往復してみました。赤池を10時に出発し、往復4時間かかりました。登山道は一部凍っていたり、積雪はありましたが、通常の登山靴で問題はありません。道中はとても暖かく、汗ばむほどで、春の山歩きのような感じでした。途中からはヤッケも脱いでしまったくらいです。登山者は登りでは一人も会いませんでした。開拓道路付近でようやく1組の夫婦と20名くらいの高校生のグループに会っただけです。
季節がら花は一切ありません。ヒノキ、アカマツ、コメツガ、カヤなどの針葉樹とアシビ、ミヤマシキミの緑の葉だけですので、樹海の中はとても明るい感じでした。

陽気に誘われたのか、野鳥がたくさんおりましたが、識別できたのはホオジロ、シジュウカラ、アカゲラだけでした。2種類ほどの見知らぬ野鳥を間近に見たのですが、家で図鑑を調べても、名前が特定できませんでした。野鳥観察は難しいですね。
14日(月)は、家の周りを散策しました。林の中は雪が結構残っています。久しぶりにリスに会うことができました。木の葉がないため、コゲラ、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラ、カワラヒワなどの野鳥がよく観察できました。

☆  2002年01月03日(木)−05日(土) :

皆様、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
今年は、3日の午後に山中湖に入りました。前日は雪が降ったようで、道路脇や林の中には雪が残っておりましたが、一般タイヤでも、ところどころに現れる路面凍結に注意すれば、問題なく通行できました。ただし、別荘地内など、あまり車の通らないところでは、積雪が残っており、注意しなければなりません。

4日は、「紅富士」を見るために、朝6時に起き、長池の駐車場に出かけました。気温はマイナス10℃と大変厳しい寒さでした。対岸の旭が丘の湖面からは、水蒸気が湧き上がっていました。6時47分頃、富士山頂がピンク色に染まり始め、数分後には、左の写真のようなすばらしい「紅富士」を見ることができました。風が少しあったので、「逆さ紅富士」はちょっとゆがんでしまったのがやや残念でした。この写真の右の遠方には、南アルプス連山が赤紫色に染まるのが見え、感激しました。
私自身、富士山がとりわけ好きだというようなことはないのですが(北アルプスや八ヶ岳の方がどちらかというと好きですが)、それでもこの荘厳な富士山には、無条件に感動させられます。


7時10分には、ちょうど三国峠の上から朝日が昇り始め、まわりの山々が急に明るく輝き始める様子も、とても美しく感じられました。今日は朝早く起きて、ほんとうに新鮮ですがすがしい気持ちを味わうことができました。今年はよい年でありますように!!
昼には、富士ゴルフ場付近の別荘地を散策しました。雪がかなり残っておりました。高い木の上で、黄色い野鳥(スズメくらいの大きさ)が群れて、さえずっていました。家で図鑑を調べたら、「マヒワ」のようでした。これは私にとって初めての観察です。その後、山中林道を探し、須走方面まで行こうとしたのですが、途中から積雪が多くなり、坂を登れなくなり(普通タイヤのままでした)、引き返してきました。再度トライしてみようかと思います。
5日は、竜ヶ岳山頂から「ダイヤモンド富士」を見るために、朝4時に起き、4時半に出発しました。気温は、およそ1度で、昨日に比べるととても暖かく感じました。山中湖では、月(半月)や星が出ており大丈夫かなと思って出発したのですが、鳴沢付近からは道路が雪で覆われており、さらに雪がちらついていました。当然富士山は見えません。本栖湖の入口では雪がかなり積もっていたので、「ダイヤモンド富士」は断念し、引き返すことになってしまいました(タイヤチェーンは持っていたのですが、取り付けが面倒なので止めました)。せっかくがんばって朝早く起きたのに、とても残念でした。これも、いつか再挑戦をしようと思っています。
山中湖も、8時頃には西の方から雪雲が広がり始め、天候は崩れ始めました。



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