Bon Voyage! HOME > PRIVATE DIARY > 1999年5月中旬

迷狂私酔の日々


5月11日(火)

原因不明の背中痛で起き上がれず、無念のお休み。とにかく睡眠。しかし、寝ていても背中が痛い。無理すればなんとなるのではあるが。

さて、やっとLombardというか101が発表された。私の買ったPowerBook G3 Seriesの後継機だが、なんと1kgほども軽くなったらしい。しかも薄い。まあ、それでも毎日持って歩く気にはならないが。それとバッテリーが5時間ももつって? ADBポートがなくなってUSBポート、FireWireポートはないがサードパーティで可能、カードスロットがひとつ減り、DVDドライブとかいろいろよさそうだ。しかし、私は買わないぞ。もっと軽いコンシューマーポータブル、俗に言うiMacのノートを待つのだ。

Mac OS8.6も出た。しかし、アップグレードをダウンロードするのに90MBもあるのはちと解せぬ。ダイヤルアップ接続の人は雑誌の付録を待った方がいいですよね(後日注:どうも付録では出ないみたいです。ダウンロードか送ってもらうか、詳しくはアップルのサイトで確認を99/05/19)。私は、非常用にフルインストールCDが欲しいので、さっそく申し込みます。ちゃんとソフトウェアクーポンもあるのだし、FAX AIDで申し込み書を入手して2500円(送料込み、税別)なのだ。何より、PBのバッテリーのもちが25%も改善されるらしいし。

さらに、ついにPalm5の日本語版が出た。WorkPad c3日本語版。IBMで54,900円という予想よりも1万円ほど安い価格でかなり人気になりそう。だって119gで、3分の2の薄さで、クレイドルから充電できるシステム。何より、カッコイイのだ。しかも液晶がきれい。ああ、欲しい。誰かプレゼントしてくれないかなあ。唯一の問題はそのままではGoType!が使えないことだ。それに、なぜか専用モデムがむちゃ高い。将来のための増設スロットがない。あれ、どこが唯一なんだ?

5月12日(水)

渋谷のレコファンで、久松史奈のシングルCDの捜索。今日はなかなかの成果で、とくに「BRAND NEW DAY」はVリーグのイメージソングとしてのリリースでノーマークだったもの。嬉ぴー。その他2枚も発見して、残るは「OH! MY GOD」だけとなった。でも、状態のいいもの(音ではなくてジャケットが)はひきつづき探しているので、行脚はまだだ続きそう。史奈の次にはアイリッシュ・トラッドのコレクションに入る予定だし。

「エネミー・オブ・アメリカ」を観る。広告と予告編で30分近くもある。ドイツではこういう場合にはいったん休憩を入れるんだが。

<はるばる亭>でマニアなサッカー談義ができて、とっても嬉ぴー。なにしろ金子・岡野コンビの「ダイヤモンド・サッカー」から始まるのだから。R.バッジョのうしろで走っていた若者デル・ピエロにインタビューしないマスコミの感度の鈍さ(もちろん5年前くらいの話だ)を肴にし、カップウィナーズ・カップ決勝、セリエA最終戦ペルージャ対ミラン、チャンピオンズ・リーグ決勝というツアーが40万円台というのは妥当か? と情報交換する。ちなみに、私は個人手配なら25万円以内+食費で行けると思う。

もっちゃんにクロとハナのページを見てもらう。実はクロとハナはもっちゃんちの飼い猫なんである。で、「絵を入れて」「ヤマちゃんも入れて」というご要望を承る。さて、どうなるんだか。なぜか5月4日の日記がバカウケで、いやはや嬉ぴー。ま、口では「バカみたい」「つまんな〜い」「なにこれ」言っていても、顔が笑ってまんがな。

5月13日(木)

ようやく体調が回復基調に。ぜいぜい。ふうふう。飲まずに帰るつもりがついつい寄ってしまう、これは直らない性か。

5月14日(金)

同じ会社の人が退社して、ついにサッカー・フォトグラファーになるということで、めでたいというか、やったれ! という感じですね。

ちなみに今晩は同期入社の飲み会だったりする。あ、銀行からお金をおろさなきゃ!

5月15日(土)

佐川からの荷物を待っていたが来ないので出かけたら、郵便受けにポストされていた。

駅で成田エキスプレス6人分を買う。なんと新宿0607発。みんなちゃんと起きてくれよ。いや、一番危ないのは自分か。

出張のための切符を買う現金がないので、銀行に走る。

千駄ヶ谷、国立競技場。浦和対鹿島だ。1415ころ着。エビアンのミニボトルを咎められる。アホか。紙コップに移せということだったが、さりげなく無視。アウェイ側ゴール裏のレッズの方へ。すいているし。あまり濃い人もいない。鹿島サポとの間に12-13席分の中立地帯。私はその国境最前線。

浦和と鹿島のサポーターの掛け合いを見に来たようなもんなのだが、私の回りは家族連れや中立派が主体で、なかなか居心地がよい。ゲームは鹿島が中盤を支配するものの、鋭いカウンターで切り返す浦和の方が決定的チャンスにつながっている。とにかく、私のいる方のゴールで点が決まってくれれば文句はない。去年もほぼ同じ席で浦和対京都を観たが、ゴールはぜーんぶ向こう側だったもんな。

というわけで、小野のフリーキックが見事決まったのを目の前で観て、スタンドが「おおっ!」とどよめき、鹿島サポが黙り込んでしまったところをその場で体験してしまった。いやあ、すごかった。その前のフリーキックでは壁がジャンプしたら足元を抜けるようなグラウンダーで蹴った布石、壁が下がる下がらないの駆け引きの狭間の集中しきれていない瞬間の攻め方、なかなかココロニクイゴールだった。

それにしても、鹿島はよくいえばマリーシアがけっこう働くチームなのだが、壁を少しでも前にしておこうとかよりもキッカーをキチンと見るべきではないかねえ。だいたい、本田のマークはファウルとしつこさで成り立っているので、見ていてどうも感じがよくない。それで勝てればいいが、97年の最終予選のホームでのUAE戦で日本代表が失点したフリーキックも本田の度重なるファウルからだったし。つまり、あまりにファウルが多いので、「ここでこう仕掛ければフリーキックがもらえる」という読みができちゃうし、何度も蹴れば精度は上がるわけだし。キャプテンシーは認めるとしても。

う〜、寒い。実は、半袖のポロシャツで上着なし、傘なし、雨具なし。ついに雨が降り出して入り口に逃げ出し、1-0でレッズの勝ちを確認して帰った。

帰途、新宿伊勢丹地下を散策して雨が止むのを待つ。シャトー・ラトゥールがヴィンテージによってはけっこう安い。マルゴーがいまだに高いのは「失楽園」のせいか。

<はるばる亭>で、ソウルツアーの集合は5時半だよ、という衝撃の発表。みんな、起きて来てくれえ。

夜のテレビのはしごの前に仮眠するつもりが、本格的に寝てしまって、起きたらフィオレンティーナ対ラツィオがもう後半に入っていた。1-1。1ポイント差なので、引き分けはラツィオの首位脱落を意味する。サラス、ヴィエリがフィオのゴール前に迫る。しかし、なんとフィオレンティーナにPKが与えられた。ところがGKマルケジャーニがブロックして阻止。時間は刻々と過ぎていく。焦るラツィオ。結局引き分けで勝ち点1に終わったラツィオはエンポリに4-0で勝ったミランについに抜かれてしまった。残るは最終節の1試合のみ、優勝のゆくえは?

5月16日(日)

なにはともあれ、ウディネーゼ対ペルージャ

勝ち続ければチャンピオンズリーグ出場権も夢ではないウディネーゼ(つまり4位以内の可能性がまだある)に、アウェイで挑むペルージャ。次は優勝に最短距離のミランが相手だけに、今日勝っておかないと1年でB落ちの危機。ふたを開けてみれば、ペルージャの積極果敢な攻めに対し、まったく精彩に欠けるウディネーゼ。アモローゾとナイジェリアの若鷹アッピアが目立つぐらい。

対して、わがペトラッキは絶好調。なんと2得点を叩き出したのであった。うわっはっはっは。どうせ日本では中田のアシストがどうの、しか書かないんだろうが。いや、中田もよかった。コロンネッロがハーフウェイを越えたところでボールを奪ったわきからドリブル開始。執拗に体を寄せるDFをものともしないボディバランスで振り切り、右のスペースへ絶妙のスルーパス。そしてペトラッキの右足でのストップはパーフェクト。すばやいシュートは足元に飛び込んだGKトゥルチを越えてゴール上のネットに突き刺さった。

私といえば、ごろ寝から飛び上がって右手を宙に突き出したものの、いちおう夜中なので大声は出さないのが大人のたしなみというものだ。いやあ、気持ちよかった。

2点目もよかったねえ。結局1-2でアウェイ初勝利。少ないサポーターに選手たちはユニフォームの上も下も投げ入れてパンツ一丁でそりゃあもう大騒ぎさ。勝ち点39、いつもの年ならAに残留できるはずだったのだが・・・

さて、勝ち点33のヴィチェンツァと34のサレルニターナは終了1分前まで1-1の同点だった。引き分けなら両チームともB落ちが確定し、ペルージャは晴れてA残留の喜びにひたれるはずだった。しかし、サレルニターナが最後の最後に21歳のヴァンヌッキがゴールして1-2で勝利。ヴィチェンツァを奈落に突き落とし、自身は勝ち点を37に伸ばして最終戦に望みをつないだ。

で、どうなるかというと、最終戦でサレルニターナは勝つしかない。負けても引き分けでもB落ち(そうであればペルージャはかろうじてセーフなのだが)。相手は毎年のことながら残留争いに最後までもつれたピアチェンツァで、勝ち点40。ピアチェンツァは勝ち、引き分けなら残留。負けたらサレルニターナかペルージャとプレーオフ、というやや余裕のある状況。ペルージャは勝てば文句なしに残留なのだが、相手は優勝がかかったミランなのである。なんの因果か、シーズン前には消化試合にしか見えなかった「ペルージャ対ミラン」が、スクデットおよびA残留を懸けたビッグゲームになってしまった(注:ミランは今年は再建の年として、目標を優勝にはおいていなかったし、ペルージャは地元と日本以外では問題外)。ああ、ソウルでどうしたら見られるのかなあ?

ちなみにラツィオは水曜日にバーミンガムでマジョルカとカップウィナーズ・カップ決勝を戦い、日曜日のセリエA最終戦の相手はパルマ。というわけで、最後までなかなか複雑な綾をおりなしてセリエAは23日に大団円を迎える(もちろん、プレーオフがいくつか行われる可能性はあるが)。なお、勝ち点が並んだ場合は該当チーム間のポイントの順で決まるが、それも同じ場合にはホーム&アウェイのプレーオフが行われる。また、UEFAカップ出場権枠でも、同様にプレーオフがありうる。

5月17日(月)

というわけで、「ソウルツアーの諸注意」をつくって配布。新宿06時07分発の成田エキスプレスの指定席もちゃんと取ってある。いつのまにかあと5日。なんか忘れているような気がしてしかたがない。ま、いいか。

5月18日(火)

ジェフリー・アーチャー『十一番目の戒律』読了。最近、ベッド脇から発掘した昔の新刊。

とにかく、今日こそ更新。いやあ2週間もすみませんでしたねえ。というわけで、movie「シン・レッド・ライン」「エネミー・オブ・アメリカ」をとりあえず。ぜいぜい。それからbookも更新したぞ。でもまだwineも、そしてソウルツアーの現地速報用ページもつくんなきゃ。えっちら、ほっちら。

5月19日(水)

ジュビロ磐田が延長で負ける。あれだけ好機をはずし、PKまで失敗したらいたしかたないか。それにしてもセレッソ大阪はいつのまにかいいチームになっていた。とくに中盤。底にノ・ジュンユン、前に森島、右に真中、左に西谷というのはかなり攻撃的だ。しかし、森島はいいねえ。いまだに体全体で「いっしょうけんめい」を発散している。

おつきあいか、鹿島も負けた。阪神は勝った。ダイエーも勝った。今年のプロ野球は不思議だ。

5月20日(木)

ちゃんと朝3時30分に起きてカップウィナーズ・カップ決勝を見る。マジョルカ対ラツィオ。マジョルカは圧倒的劣勢を予想されながら、すごくいいサッカーで魅了する。いや、すごい。実は今年もスペインリーグで現在2位なので、来年のチャンピオンズリーグには出てくると面白そう。有名スターはいないのに、ここまでやれるんだ。

しかし、勝負はヴィエリがパンカロの大きなクロスを頭でループシュートしてラツィオが先制。マジョルカはスタンコヴィッチ(28歳)のすばらしい切れ込みとセンタリングからダニ(でよかったっけ?)がダイレクトで押し込むファインゴールで追いつく。で、結局ヴィエリのシュートからのこぼれをネドヴェドが蹴り込んでラツィオが1-2で勝利。もしもゴールに「美しさ」という評価点があったら、引き分けにしてあげたいところなんだが。

決勝のあとの喜びの爆発と、敗者の苦渋との残酷な対照。しかし、マジョルカのファンのあたたかい拍手が心にしみる。ショパンとジョルジュ・サンドで有名なこのリゾート・アイランドの小さなチームがヨーロッパの頂点を堂々と争ったのだ。極東のテレビの前から拍手を送ってもまったく無意味だが、それでも気持ちはきっと伝わるよね、きっと。

で、「Nanosaur」をダウンロードして遊ぶ。朝からなにやってんだか。

またもやお買い物の点検に行き、どうせ午前中は休みにしたので韓国観光公社まで足を伸ばして資料をかき集め、ITO-YAでいつものメモ帳を買い、韓国語会話の本を買う。あさってには出発なのに、果たして間に合うのか?


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