Bon Voyage! HOME > PRIVATE DIARY > 1999年4月中旬 4月11日(日)
桜花賞。岡部のスティンガー(3戦3勝)が致命的な出遅れ。阪神の1600、多頭数なのに。勝ったのはプリモディーネ、フサイチエアデールと一緒に外から抜け出て見事な差し切り。すばらしいレースだった。なにより福永祐一、あの福永のジュニアが、因縁の阪神で初G1、初クラシック勝利。馬場アナの実況もよかった。杉本アナの次でやりにくいとは思うが、ゴール板ですぐにインターグロリア、オヤマテスコをさりげなく言えるあたり、ただものではない。それに、馬主が伊達秀和(馬名の名手)である。おじいさんはマルゼンスキーである。オールド競馬ファンの心をこれだけくすぐる勝ち馬なんである。しかし、今日は勝ち馬投票券を買わなかったのである。だって、ものすごい雨が降るっていうから選挙の投票とかDSC-X100のアップグレード送付とか食料買い込みとか急いで回ったのである。
えー、忘れてスンマセン。
ピアチェンツァ対ペルージャ。
みえみえのスコアレスドロー狙いのペルージャ。結局、最後に夢は破れ、インザーギ弟にとどめまで入れられて2-0で敗北。アウェイで勝てないのはともかく、引き分けすら意図してできないのは、勝負弱いぞなもし。中田に見せ場があるはずもなく。今年のペルージャの試合では1,2を争う最低のつまらない試合であった。
ACミラン対パルマ。
パルマのテュラム、センシーニ、カンナヴァーロの豪華3バックに対してミランのウェア、ビエルホフらの絢爛たるフォワード陣。観たいのはヤマヤマだが、仮眠。
午前3時にゴソゴソと起きて、U-20日本対イングランド。
勝っても引き分けでも予選リーグ通過。2-0で勝ったんだから、いいことにしよう。グループ1位じゃないか。言いたいことはやまほどあるが。あとはポルトガルに勝ち、アルゼンチン(後日注:メキシコになった)を蹴散らし、ブラジル(ウルグアイになった)を粉砕し、ナイジェリア(はマリに負けた。決勝はスペインが相手か?)を打倒すれば、優勝だ。わっはっはっはっはっはっはっはっは・・・(あ、壊れた)。
実は、いったん書いた原稿が行方不明で書き直したんだが、2割くらいしか復元できなかったので、ゴメン。たぶん、私の使い分けている4台のマシンのどれかに隠れているのか、それとも消去してしまったのか? 謎は謎を呼び、私は悲嘆に泣き暮れるのであった(幕)。
4月12日(月)
ミランは2-1でパルマに勝ったようだ。ラツィオがローマに負けて、またこんがらがってきた。しかも、なぜか下位チームが頑張ったおかげで残留争いも団子状態。都知事選どころではない。
いつものように<戎>に行ったら、ソウルツアーのメンバーが揃っていて、ジコチューH田くんから申込書とお金を受け取った。
4月13日(火)
念のため、H田夫妻の申込書をチェックしたら、記入漏れを発見する。代わりに書こうかと思ったら、印鑑もいるのであった。書類がたくさんあると、ほとんど読まないタイプと見た。まあ、見抜けなかった私の眼力のなさか。
ああ、映画見たい。早く見ないと終わちゃうよー。
4月14日(水)
というわけで、「バンディッツ」を観たのであった。
郵便受けへの投げ込みといえば、引っ越しとか新聞とかピザとか相場は決まっているもんだが、今日はなんと「探偵」である。コピーがすごい。
しまった!!と思わぬ先の調査です。
愛に不審を感じた時/解決の第一歩は確実な証拠からなんだそうだ。なんか「不倫疑惑促進キャンペーン」みたいじゃないか。
4月15日(木)
最初におわび。私、日曜日の夜のサッカー3連戦レポートを忘れてましたね。で、書いたメモがどっかいっちゃいました。とりあえず、こんなもんでお茶を濁してっと。
何がおかしいって、勘定が1,100円なのに、1万円札と千円札を出してしまったのだ。もう、頭の中がウォン計算になっているようだ。いやはや。
U-20日本対ポルトガル。
やっと近代サッカーらしい試合を見た気がする。どちらも短いパスをつないでチャンスメイクをするチームで、しかもDFラインを上げて中盤のプレスをかけるスタイルまで似ているので、なかなかシュートまで行かない。
日本は前半は明らかに守備的で、おそらくはそういう指示があったのではないか。ラインディフェンスは何度もオフサイドを取って機能していたが、この日は「疑わしきはオフサイド」って感じの副審だったし、相変わらず1対1に弱いので、不安は募る。
後半が始まって、遠藤のミドルがいいコースに決まり1-0。本山が中に切れ込んで、空いた左のスペースに入った永井にいいパス、そこから「あ、後ろに戻しやがって」と怒りかけたが、得点したので許す。本山はコンディションがいいので、よくチャンスを作るのだが、深いところからの左足のセンタリングはさすがに本職ではないので難がある。こうした永井や小野とのポジションチェンジはかなり有効だと思う。
このへんから、日本が中盤を制圧しはじめ、前半に省エネしたかいがあったなあ、と安心していたら。なんと高原が本山がゴール前に流し込んだボールをせって相手GKと衝突。GKはそのまま負傷退場になってしまった。ポルトガルはすでに3人の交代枠を使い切っているため、フィールドプレーヤーがGKのユニに着替えて代役に。1人足りなくてしかもGKは素人。
これで、なぜかポルトガルが俄然優勢になるところが、不思議というか、若いというか。ポルトガルとしては、1点劣勢で、選手は1人足りず、シュートはもちろん、クロスも許さない戦いを強いられるなかでガンガン攻めてくる。あっというまに同点弾が突き刺さる。1-1。さらに攻める、攻める。とくに左サイドの9番コスタは再三再四、決定機にシュートを放つのだが、魅入られたようにゴールの中に行かない。コスタのシュートに限らず、南の手とバーに日本は救われた。
それにしても、日本の遠慮というか紳士的行為というか、クロスもせず、シュートも積極的に打たない姿勢は解せない。何度罵倒したことか。「柔らかいボール」とか「山下の痛めた足」とかならともかく、真面目に攻めないのはかえって失礼だと思うが。急造とはいえ、ちゃんとGKはゴール前にいるのである。なんでシュートせずにいたずらにパスをこねくりまわすのか?
さらに、だ。終盤にはあからさまな時間稼ぎ。延長もPKもあるのに、なんで同点のままでいいわけ? 稲本が入っても、まだ本調子にはほど遠い。小野はやっぱり1対1のディフェンスは向いていない。しかも、バテバテ。
そのとき、私は気づいたのだ。「Ovationを弾くのを忘れている」。
かくして、延長の間中、私はOvationをかき鳴らし、いくたびも絶叫しては胸をなでおろし、南大明神とゴールポストとバーに感謝の祈りを捧げたのであった。
結局はPKで、5-4で勝ったんだが。南に止められたのはなんとシュートをはずしつづけたコスタ。ああ、泣いている。抱きかかえてなぐさめる10番のシモン。泣くな、君たちにはまだ長いサッカー人生が待っている。
で、最後には私は危険を感じてOvationを手の届かないところにしまったのだった。怒りにまかせて殴りそうだったもんで。いやはや、またこんな試合をしたら血管ぶちきれまんがな。
4月16日(金)
某社の楽譜の宅配やら、某社の資料請求やら、某社のソウルツアーの正式申し込み(これはもう公表してまんな)やら、いろいろ用事を片づける。
「スネークアイズ」を観て、飲んで、寝た。
4月17日(土)
DSC-X100がDSC-X110にグレードアップして帰ってきた。
磐田がしぶとく横浜に勝った。京都がやっと勝った。いい試合していながら、勝ち点がずーっとゼロだったのが、ついに。しかもなけなしの1点は山形から移籍のシジクレイの得点だったりする。
4月18日(日)
皐月賞にも参加せずに、人生最大の買い物に挑む。こうして私の1999年の大変革が進んでいく。
ちなみに、ついに雨の中PB G3のモバイルに挑む。バッグを肩にかけた時点で腰への負担を感じる。ちゃんと背負って荷重を分散させるとそれほどでもないのだが。
ペルージャ対ローマ。
ペトラッキ復活! しかし、相手はローマ。トッティ、デルヴェッキオを抑えられるのか?
ラパイッチの低い弾道のフリーキックをコンセルがはじいて、テデスコが押し込んでペルージャ先制。しかし、直後にマトレカーノのオウンゴールで同点。
中田、ラパイッチのホットラインで稼いだファウルだったんだが。しかし、ローマが攻勢ななかでペルージャもホームだけに積極的に飛ばす。
雨でピッチが濡れており、足元が不安定なので立ち足を踏ん張るキックがしにくい。中田には不利か。
ああ、ああ、ピンチの連続。クリアしては奪われ、こぼれては拾われ。最後はディ・フランチェスコに入れられた。GKマッザンティーニを引っ張り出されては、しかたないか。ローマは優勝には少し遠いがチャンピオンズ・リーグ出場圏内争いを考えれば格下に負けている場合ではない。なにか執念を感じさせる粘りある攻撃の連続だった。
1-2。
前半ロスタイムに、ぺトラッキが同点ゴール! やった! ラパイッチが競り勝ってあげたクロスをむずかしい体勢からヘディングでゴールに突き刺した。いやあ、よかった。試合は劣勢でも、勝負には勝てるか?
ローマは怒り狂ったような猛攻。このロスタイムはなかなか見ごたえがあるぜ。
後半早々、危ない場面ばっかり。ゴールポストの神様とマッザンティーニのおかげで、なんとか助かっているが。あとはフリーキックがペルージャの頼みの綱なのだが。
おお、トッティのシュートがポストの内側に当たりながらもボールはゴールの外。トッティのヒールパスからトンマージが飛び出したところへマッザンティーニがナイスセーブ。
中田、チャンスメイクよりもミスパスが目立つ。どうも球離れが悪い。
ローマ、ディ・ビアッジョを投入。果たして調子は回復しているのか?
お。中田とラパイッチのコンビでゴール前、チャンス! コンセルには防がれたが、ようやくいいパスワークが出てきたか。
ペトラッキに代えてソリアーノ。まだ回復途上ということかな?
アレニチェフ退場。ローマは10人。マークしていたコロンネッロに左フックでは。
中田が鋭いセンタリング、イラーリオのシュートはちょっと上。また中田チャンス、シュートではなく、右へパス。また、中田の前にこぼれたが、なぜか打たないでスルー。ああ、何やってんだ!
ローマはデルヴェッキオに代えてジュニオール。ペルージャはマトレカーノを下げた。
ラパイッチのフリーキックからコロンネッロがダイレクトでシュート、わずかに左。
ついに中田のスルーパスからラパイッチがGKと1対1。キーパーの左に流し込んで3-2と勝ち越し。オフサイドをとりにいったザーゴだったが。すでに44分。しかし、ロスタイムは5分という発表。
今度はブッキへのスルーパス。次は中田のシュート。そうだ、攻めるんだ。ラパイッチのクロスに飛び出した中田だが、コンセルはPA外にまで出て防ぐ。ラパイッチのフリーキック。もうすぐ後半50分。
笛。ペルージャ、ローマから3点を奪って勝ち点3。あと1勝か2〜3引き分けで残留ラインだ。でも、相手がねえ。とにかくカリャリ、バーリといった残留争いの直接対決で、相手に勝ち点3をあげないこと。フィオ、ウディネーゼ、ミランのうち、どれかに一泡吹かせれば来年もAだが。でも、ホームは最終戦のミランだったりする。
ウディネーゼ対ミラン。もしもミランが勝てば首位ラツィオに勝ち点1差に迫る。ウディネーゼは、ザッケローニ監督をはじめ、ビエルホフ、ヘルヴェーグという主力をミランに持っていかれながら、しぶとくUEFA圏内、さらにチャンピオンズリーグ出場をもうかがう好位置。どちらにとってモチヴェーションは十分の好カードなのだが。
失礼して仮眠。1-5でミラン。
U-20日本対メキシコ。準準決勝。勝てばベスト4。
酒井のクロスにファーで本山がヘッドで合わせて先制。まだわずか4分。両ウィングで点を取ったところに価値。
緒方貞子国連難民高等弁務官(という役職だっけ?)も観戦。しかし、アナウンサーはコメントなし。
今度は小笠原のクロスに小野がヘッドで叩き込む。2-0。いやあ、人は違うがまるでさっきの得点を再生したかのよう。その前にも小笠原のいいシュート、さらにディフェンダーのロングシュートもあってなかなかよい。
敵もさるもの。ゴール前でのパス回しとシュートはさすが。南がナイスセーブ。
前半は2-0で終了。メキシコは前掛かりに。
後半、問題はスタミナ。本山に代えて石川、永井に代えて高田。主審がどうも日本に辛い判定をする傾向があり、しかも日本リードだから気をつけないといかん。
メキシコはドリブルでファウルを誘い、早めのクロスで日本のディフェンスラインを下げ、ゴール前では個人技で抜きにかかり、ときには意外なところから思いきりのいいシュートを打ってくる。こぼれた球にもよりがいい。
25分が過ぎた。日本もなんとか応対している。メキシコはあせり始めている。なりふりかまわずファウルで止める。高田に決定的チャンスがめぐるが、追加点ならず。あと5分。高原に代えて播戸。
フリーキックから酒井のいいシュート。つづくコーナーキックもできるだけ長く攻撃するかたち。コーナーフラッグ近くで時間を使うあたりに日本サッカーの辛い教訓がにじむ。ついにロスタイム、あと3分。キープしながらもシュートコースがあけば打つ。ここまでたくましくなったか。
笛! 勝った! それも快勝! 心配だった守備もだんだんよくなってるし、決定的なチャンスもほとんど与えなかった。ユースとはいえ、FIFAの世界大会、フル代表と同じユニフォームで戦う、ここでベスト4だぞ。もうひとつ勝てばFinalistだし、もうふたつ勝てば優勝だ。ああ、なんてバカなことを言ってるんだ。
4月19日(月)
movieに「バンディッツ」「スネーク・アイズ」、bookに『ホワイト・ジャズ』。
4月20日(火)
お昼にオペラシティに行ったら、サックスアンサンブルでモーツァルトやらバッハをやっていた。なんか、レストランが増えたようだ。まあ、ほとんどがチェーン展開ではあるのだが。
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