建長寺

臨済宗建長寺派大本山建長寺は鎌倉で最も人気のある観光スポットである。鎌倉五山の第一位である。鎌倉五山第二位の円覚寺は北鎌倉駅すぐにあり、徒歩で訪れるには便利だが、建長寺は少し歩かねばならない。建長寺は名月院、東慶寺、鎌倉五山の第4位の浄智寺鎌倉アルプスなどをめぐる散歩コースとしては人気があるし、伽藍も鎌倉では一番立派である。

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三門

建長寺は今から750年前、三浦一族を一掃した第5代執権北条時頼により建立された。現在の伽藍は江戸時代に再建されたものである。開山は蘭渓道隆である。

総門を入ると三門手前右には妙高院がある。ここに聖観音があるので鎌倉観音霊場27番札所となっている。一般客は入れないが、朱印を求める客だけは入ることができる。

妙高院

妙高院の左横に国宝の梵鐘がある。三門の前には創建当時から750年を生抜いた新日本名木百選の柏槙(ビャクシン)がある。

仏殿には本尊の地蔵菩薩坐像が安置されている。仏殿は元来、徳川第二代将軍の妻お江の御霊屋として芝増上寺に作ら れたが、後日、唐門とともに建長寺に移設されたものである。唐門は2011年に東日本地震で少し傷んだため、改修され、創建当時の絢爛豪華な姿に戻った。 まるで日光の東照宮のように見える。



奥から方丈、法堂、仏殿 2015/3/23

仏殿の後ろには法堂(はっとう)があり、本尊の千手観音がある。このため、鎌倉観音霊場28番になってい る。普段は秘仏だが、ちょうど公開されていた。天井には小泉淳作画伯の雲龍図がある。千手観音の前には愛知万博のパキスタン館に展示されたレプリカの釈迦 苦行像を譲り受けたとかでここの安置されている。断食で頬はこけ、肉はそげ落ち、肋骨が浮き、血管も浮き上がって、迫力がある。

法堂の奥は方丈で、ここで靴をぬいで上がると夢窓疎石の作といわれる庭園を鑑賞できる。2015/3/23仲間と観音めぐりをしたおり、ここで庭園を眺めながら休憩。

更に奥に入ってゆくと左手に龍峰院がある。ここにも聖観音が安置されていて、鎌倉観音霊場29番になっている。一般客は入れないが、朱印を求める客だけは入ることができる。

龍峰院

朱印は総門で受け付けてく れる。

境内の一番奥の山の中腹に半僧坊がある。この界隈の自然林はタブノキ、スダジイの巨木から構成される陰樹林でまことに美しい。特に5月はスダジイの開花時期で全山黄金に輝く。

ケンチン汁は建長汁が訛ったものだという説がある。

建長寺は世界遺産登録をめざしている国指定史跡の一つである。

黒文字は世界遺産登録をめざしている国指定史跡

2001/5/13

Rev. March 27, 2015


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