箱根ハイランドホテル

ポーラ美術館・星の王子さまミュージアム

2006年8月30日グリーンウッド夫妻は箱根の「ポーラ美術館」(Museum Serial No.231)にでかけた。小塚山と台ヶ岳の間の鞍部に日建設計の設計で、竹村工務店が2002年に完成させたモダンな美術館だ。ポーラグループのオーナー鈴木常司氏が40年かけて収集したフランス印象派やエコール・ド・パリの西洋絵画を中心とした美術品9,500点を順次展示している。ちょうどピカソのコレクションを展示していた。

ポーラ美術館エントランス ガラスの屋根を透かして小塚山が見える

「ポーラ美術館」で昼食をとってから「箱根サン=テグジュペリ星の王子さまミュージアム」(Museum Serial No.232)に移動する。小さなテーマパークといったところ。施設は少し古くなっているが、展示はサン=テグジュペリの生涯をまじめに紹介してくれている。サン=テグジュペリが幼少時代を過ごしたというサン=モーリス・ド・レマンス城はよく復原されていた。サン=テグジュペリが子供時代を過ごしたリヨンの町並みや1930年代のパリを再現した通りが当時の雰囲気を伝えている。

サン=モーリス・ド・レマンス城

ル・サンジェルマン・デ・プレ

星の王子さまはフランス語の教科書としてフランス語で読んだきりだ。この本の魅力は挿絵にあるが、彼の手紙に沢山書き込まれた、似顔絵を見るとサン=テグジュペリの画才は本物だったということが分かる。堀口大学訳の「夜間飛行」は最近読んだが 、同じ堀口大学訳の文庫本「人間の土地」を読もうと購入。

彼の名句 Aimer, ce n'est pas se regarder l'un l'autre, c'est regarder ensemble dans la meme direction を思い出す。

2008年3月15日の仏紙プロバンスに元ドイツ空軍のパイロットホルスト・リッペルト氏(88才)が1944年7月31日、任地の南仏で敵機がレーダーに映ったため出撃、マルセイユ方面に向かう戦闘機をみつけて撃墜したと 告白。リッペルト氏はサン=テグジュペリの愛読者だったため、撃墜の数日後、コルシカ島の連合軍基地から独占領下の仏本土に偵察にでたサン=テグジュペリだったと知っ て慙愧の念にさいなまれたという。2003年にマルセイユ沖で愛機の残骸が引き上げられている。

星の王子さまミュージアムに谷を隔てて隣接する箱根ハイランドホテル(Hotel Serial No.362)にチェックインし、風呂を浴び、庭園を散策する。夜はラフォーレでフランス料理に舌鼓。昨年の霧積温泉と八ヶ岳高原での紅葉狩りの帰路、ここに立ち寄り、気に入ったので今回の宿とした。

箱根ハイランドホテル

箱根ハイランドホテルの庭

翌8月30日は箱根ハイランドホテルの庭の散策後、箱根湿性花園を訪れる。今回は2002年に引き続き3度目の訪問だ。グリーンウッド氏が東屋のベンチで読みかけの「信長の棺」を読んでいる間に夫人は気ままに湿原の花を愛でる。箱根湿性花園はジベルニー村のモネの庭園に似てきた。

箱根湿性花園

昼食を山のホテルの芦ノ湖畔のティーハウス、サロン・ド・テ・「ロザージュ」(Hotel Serial No.363)で摂ろうと芦ノ湖沿いに西に向かう。途中、湖尻でオーベルジュ・オー・ミラドの前を通過。(Restaurant Serial No.290)

ロザージュでサンドイッチとティーの昼食を摂って満足。

山のホテル

ティーハウス、サロン・ド・テ・「ロザージュ」

食後、山のホテルのツツジの庭を散策して帰る。散策中カゴヌケ鳥のガビチョウらしい鳴き声と姿を見た。

September 1, 2006

Rev. March 17, 2008


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