パリ、シャンパーニュ、ブルゴーニュの旅

第3日

ジヴェルニー観光

6月8日(水)、モネを訪ねてジヴェルニー

天候がよろしいのでモネが晩年過ごし、睡蓮の絵を沢山描いたジヴェルニーにでかけることにした。メトロでSNCFのサンラザール駅にゆくと8:16発のルーアン行きはでてしまった。次は11:04という。やむをえない2時間半サンラザール駅で待つ。列車はセーヌ渓谷沿いに走る。 沿線にはサクランボが実っている。ジ ヴェルニーの最寄の駅、ヴェルノンで下車、ジヴェルニー行きのバスは1台がたちまち満員になって発車。

サンラザール駅

次を待つ間、日本人老夫婦が、08:16発のルーアン行きをのがしてしまったので少し下流のレザンドリー(Le Andelys)にゆけなくなってしまったと残念がっていた。セーヌ河が蛇行しているところで石灰岩が露出していて、景観らしい。ここにあるガイヤール城(Chateau Gaillard)の廃墟はノルマン時代にリチャード獅子心王がルーアンを守るために築いたものという。

パリ中心部で鳴いていた良く通る鳴き声の鳥の姿をここヴェルノンで初めて目撃した。鳴き声はクロツグミと似ているが、クロツグミは背は黒いが腹は白いはず。この鳥は後にシャルトル で目撃し、ブレンヌ村とランスで撮影できた。腹も全て黒く、嘴は黄色くアイリングがはっきりしている。なによりも全体がスマートなのでつぐみの一種のクロウタドリ(blackbird)であろう。この鳥は1973年の滞英当時、ハンプトンの庭にとんできたが、こんなにきれいな声で鳴く鳥とは気がつかなかった。

ランスで撮影したクロウタドリ

牧場が多いヨーロッパにはどこにでもいる鳥だが、草原のミミズなどの虫を好むので、森と水田の日本では生存がむずかしいのだろうか。この鳥は 中国には亜種がいるらしいが、残念ながら沖縄を除き、日本には渡ってこない。したがって折角の美しい声を録音して聞かせてくれる日本語のサイトがない。外国のサイトをご紹介する。

ジベルニー村の小川

バスはセーヌ河の北岸に渡りセーヌ河に沿ってしばらくD5を上流に走るとジベルニー村に到着する。巨大な駐車場があった。セーヌ河に流れ込む支流の小川が美しい。モネの家は壁がパステル調の明るいアズキ色の漆喰である。窓 のブラインドは緑色。広大な庭はバラを中心に百花繚乱という感じであった。大勢のガードナーが手入れしている。室内には膨大な浮世絵のコレクションがあって驚く。

モネの邸宅

モネの庭園の池がある低い部分は今はD5が分断してしまったため、道路下に設けられたトンネルをくぐって睡蓮の池に向かう。この池の水はセーヌ河に注ぐ支流の小川の水を一部とりこんで作ってある。

睡蓮の池

池めぐりを終わって、庭園の花をめで、記念に「モネ夫人と息子」および「睡蓮」の絵葉書を買ってお暇する。裏の茶屋でゆっくり昼食をとり、バスでヴェルノン駅にもどる。ここでまた2時間以上待つはめになり。これで1日は終わった。

モネの庭園

第3日のコース

ホテル出発、エトワール駅、M2、ヴィリエ駅、M3、サンラザール駅、11:04発ルーアン(Rouen)行きSNCFでノルマンディー地方の ヴェルノン(Vernon)下車、バスでセーヌ下流のジヴェルニー(Giverny)、18:24ヴェルノン発SNCFで帰る。ビクトルユーゴ通りホテル・デュ・ボア泊。

パリ、シャンパーニュ、ブルゴーニュの旅に戻る

June 25, 2005

 Rev. April 26, 2007


トップページへ