パリ、シャンパーニュ、ブルゴーニュの旅

第7日

トロワ

6月12日(日)、シャンパーニュ、ブルゴーニュ地方観光

ランスの後は中世の雰囲気を伝えるプロバンに立ち寄ってからトロワに行こうかと考えていたが、ちょうど中世祭りで混雑することが予想されたのでパスすることにした。

ランスを出て、ランスの南の丘に広がる広大な森を貫通してN51を南下する。シャンパンを普及させたのはルイ15世の愛妾、才色兼備のポンパドゥール夫人だという。そして有名なシャン パン、ドン・ペリニオンを47年間苦心して開発したという修道僧 、ドン・ペリニオンがいたというオービエール村を訪れることにする。現在のシャンペンの産地、エペルネーを見下ろす丘の南斜面にそれはあった。回りはブドウ畑で取り囲まれている。

オービエール村の中心部

オービエール村の修道院

オービエール村のガレージ

この村は背後にある森のウォーキングの入口なのか、駐車場には週末の散策を楽しむ大勢の地元の人々が車から降りて準備中であった。村の中を散策する。ドン・ペリニオン通りというのもあった。看板がなかなかよろしい。

オービエール村からエペルネー方向を見下ろす

村はエペルネーのある谷を見下ろす気持ちのよいところにある。

オービエール村の見晴らしのよい民家

丘を下り、マルヌ川を渡り、 エペルネーに入る。 エペルネーは現在のこの界隈のシャンパン産業の中心のため、中心部は通過し、D951でセザンヌに向かう。

途中、サン・プリ村の教会があり、その前にオジェ村への道しるべが立っている。今しがた横断したプティ・モラン川の湿地帯に沿った村らしいので、狭い道に入ってみる。観光客など絶対に入り込まないところだ。静かなオジェ村からソアゾ=オ=ボア村にむかってD951にもどった。

後日、マルヌ川は第一次大戦時のマルヌ会戦の激戦地と知る。ドイツ軍の最右翼のフォン・クルック指揮下の第一軍はベルギーを迂回してプティ・モラン川に達していたということを知る。

更に歴史をさかのぼれば、紀元451年6月24日、エペルネーの東側にある現シャロン=シュール=マルヌ(シャロン=アン=シャンパーニュ?)でフン族のアッティラとローマ軍のアエティウスとの間にシャロンの会戦(カンピ・カタラウニチの会戦)が行われている。アッティラはマインツでライン河を渡ってガリアに入り、ランス→パリ→オルレアンと侵攻したのち、撤退の過程でこの会戦が行われたのだ。

サン・プリ村の教会

オジェ村への道

丘に登り森を抜けるとセザンヌを遠望する景色のよいところを通過する。地図にもそう記してある。路傍に停車しスナップをとる。セザンヌから西南西に少し行ったところに中世の都市の雰囲気を今に伝えるというプロバンの町がある。ちょうど中世祭りの最中ということで交通渋滞を警戒してパスすることにした。後日NHK-TVでプロバンの町を見たがトロワに似ている。

セザンヌの遠望

セザンヌも迂回してD373に入る。セーヌ河の川岸のメリーでセーヌ河に並行する運河のロックを発見。セーヌ河にそうD78でトロワに向かう。車はほとんどこない。ショーチニー村で先祖代々の墓にかこまれた教会をみる。今日の目的地のトロワには迷うことなく入れた。

メリー・シュール・セーヌ村のロック

ショーチニー村の教会

トロワ付近では良い石材が産出しないため、建物は伝統的に木骨組みの造りであったそうである。防火目的で木組みは漆喰に塗りこめられていたのだが、アンドレ・マルローが木骨組みの造りの美しさを楽しもうと漆喰をはがす運動をしたためトロワではいま建物そのものが観光資源となっている。このトロワでも木骨組みの造りが魅力的で最も美しい20のホテルに選ばれたル・シャン・デゾワゾーという宿を予約しておいたのだ。外は古いが内部は 米国式の大きなバスルームを持ち、快適な宿であった。

トロワのル・シャン・デゾワゾー前で

トロワの木骨組みの造りの町並み

チェックインを済まし、車を預けて徒歩で市内観光に出かける。宿のすぐ隣にサン・ピエール・エ・サン・ポール大聖堂があった。教会前のマーケットでジャムを買う。

サン・ピエール・エ・サン・ポール大聖堂

昔使われた運河の船溜まりを越えてダウンタウンに向かい。ホテル推薦のレストランで昼食をとる。午後2:00を過ぎていたためビフテキしかないという。ヘビーな昼食となった。 たまたま奥歯の詰め物がとれてうずき出し、まいった。

トロワの船溜り

トロワの木骨組みの造りの町並み

一旦ホテルに帰って休憩し、夕方再度ダウンタウンに繰り出し、デリカテッセンで夕食の食材を仕入れ、ホテルで軽い夕食とする。

第7日のコース

ランス出発、N51、ドン・ペリニオンのオービエール村、エペルネ(Eperney)、D951、サン・プリ(St. Prix)村、オジェ(Oyes)村、 ソアゾ=オ=ボア(Soizy-aux-Bois)村、セザンヌ(Sezanne)、D373、メリー=シュール=セーヌ(Mery-s-Seine)村、D78、 ショーチニー(Chauchigny)村、トロワのル・シャン・デゾワゾー着、トロワ市街散策、昼食、ル・シャン・デゾワゾー泊(Hotel Serial No.310)

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July 02, 2005

 Rev. April 26, 2007


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