ヨーロッパ滞在顛末 6


語学学校初訪問(4月18日-1) 06/05/01

ケルンへ向かう日の朝、ホテルをチェックアウトして荷物を駅のコインロッカーに預けた後、ケルンの語学学校の情報がないかと再び日本クラブへ行く。ここは入口に「会員制」と掲げられていて、基本的に旅行者を迎えるところではないのだけれど、気にせず行く。
「ケルンの学校ですか! それはちょっと判りませんねぇ…この通り沿いに日本語で看板出している小さな学校があるのはご存知ですか?」はい。「そこでなら何か判るかもしれませんよ」

さっそく行ってみる。アパートメントのフロアを2つ使っているようだ。受付の女性の事務員に事情を話す。するといろいろ教えてくれた。

「語学研修でビザを取る場合、学校に条件があるんです。週のレッスン数が確か20以上でないと認められないんですよ。うちは残念ながらそれを満たしてはいません。そういう学校は、やっぱりゲーテとかの大きなところになりますね。ケルンにもありますよ…何て云ったかな」と電話帳のような分厚い本を出して調べてくれる。しばらくして、「そう、これ」と云って、Cという語学学校の名前を教えてくれた。「ケルンの中央駅から普通列車で一つ目のHansaringという駅から行けると思います。電話番号は、ちょっと申し訳ないんですが判らないので、調べてみて下さい」それだけ分かれば十分だと思い、礼を云ってそこを出た。

デュッセルドルフからケルンは近い。特急(IC,Inter-City)で20分かそこらだ。

ケルン中央駅に着くと、また駅の構内にホテルがあるのを見つける。デュッセルドルフ駅のと同じチェーンのホテルだ。前のところがそう高くなくて感じも良かったので、ケルンでもここでいいやと、すぐ飛び込んだ。渡された鍵の部屋へ荷物を引きずり込み、一息つく。ドーム(大聖堂)が聳えているのが窓から見える。10年ぶりの対面だ。やっぱりでかい。笑っちゃうほどでかい。

一休みすると、さっそくC語学学校を探しに電車に乗った。隣のハンザリングで降り、しばらく駅の周辺をぶらぶら探す。電話帳のある公衆電話でもあれば……あるわけない。

明日にしようかな、と思いかけた時に突然それは見つかった。けっこう大きなビルだ。
一階のロビーに入ってすぐのところにある棚に、パンフレットが並んでいる。日本語のものもあったので、それを一つ手にとり、座って読んだ。ゲーテよりは少し安いかな。とにかく、ここにするほかないだろう。じゃあ手続きしなきゃ……

「ドイツ語のコースをとりたいんですが…」一階の受付におずおずと話しかけると、そのまま事務局のフロアまで連れて行かれた。

事務局のチーフと思われる女性に、引き合わされる。入学を申し込みたいと告げると、申込書を渡された。そして、滞在予定期間を訊かれ、一年間だと答えると、パスポートの提示を求められた。ぼくは彼女にパスポートを見せた。

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