御遊戯結社

トップ  ⇒ むーどす島戦記リプレイ  ⇒ リプレイ第6話:シムブラス、のち、カノン自由軍との出会い:その4

←[ 1話前の話へ] [このページ] [次の話へ]→


リプレイ第6話:シムブラス、のち、カノン自由軍との出会い:その4

●目次

カノン王国の城壁都市、カドノアへの強行軍
ウエストカドノア地下墳墓群、ミルマール地方墳墓、到着
ブラスへの帰還、親しい者の死
アイリス、ヤトリシノの素性が明らかになる
獲得報酬
獲得情報
GMの独り言

●カノン王国の城壁都市、カドノアへの強行軍

一行は、休憩を挟みつつ、こんなことを振り返ります。

マーコット(プ) (デーモンスクリームによって作られたアイテムがどんどん出てきていることに対して)
自分では使う気にはならなくて。ルーシアさんもきっと同じなんじゃないかとは思うんですけど、ライトネスさんはどうなんでしょうかね?
ライトネス(プ) 正直なところ、自分は、そういうアイテムが、ネガティブなものとは思っていない。邪悪の方法によって作られたものは使ってはならないとか、そんな縛りはない。だから他人が使ってても、それで困ってる人を助けられるとかなら、使うこと自体はなんとも思わない。
大事なのは、今とか、未来のことなので、過去がどうであったかは、見て見ぬフリをすることが出来る。
もちろん、そういう邪悪な方法で殺されそうな人が目の前にいるなら助けようとするだろうし、その剣をこれ見よがしに出して、3人殺してやったわ!とか言うアホがいるなら、そいつを倒そうとはすると思う。
なんだけども、すでに結果として出来ちゃった物に関して、邪だから使っちゃダメだ、とかそう言うのはない。
ただね…?
そういう物を持っていたり邪悪な奴が近くにいると、毎日の様に、汝の近くに邪悪有り!とか、邪悪な物に触れるな!って天のおとんの声がうるさい。(´・ω・`)
なので、恐らくだけど、鑑定とかしなくても、そういう物を持ってたらいずれ毎日のようにガミガミ言われるだろうから、そのうち持たなくなると思う。
マーコット(プ) ばっちぃから、ぺ、しなさい、ぺっ!w
トゥ・ナ(プ) さっきも言ったけど、自分は気にしないなぁ。
アンスリューム(プ) あーしも気にしないかなぁ。
マーモだと弱肉強食、強者の論理が絶対的なんで、ごちゃごちゃ綺麗事を言う前に勝たなくちゃ殺されるだけだし…。その為の手段はいちいち問わない。
戦うって決めた相手とか裏切り者とかは絶対容赦しないで殺すって決めてるんで…。強い武器なら間違いなく使っちゃう。
トゥ・ナ(プ) マーモだもんな。

プレイヤー同士のこういう会話はキャラクターの性格や行動、口調の理解に物凄く有効です。
ロールプレイにリアリティを与えますし、それぞれのキャラクターへの愛着であったりとか、接し方の配慮が出来るようになります。
さて、そんなことを話しつつ、今後の方針に話が戻ります。
情報がなんか足りてないことは薄々感じとっているパーティ。
でも、この建物にいる以上、他の情報には当たれません。

選択肢として、
1.カタコンベをアテもなく探す。
2.カドノアにとりあえず行ってみる。
3.いったんブラス村に戻る。エンラト辺りが何か知ってるか聞いてみる。
4.ブラスに行ってからアイリスまで行ってレックと接触する。
5.グロースに行ってベイオースに何か知ってるか聞いてみる。
とかが出てきました。
カタコンベは単に書置きがそう書いてあっただけで、魔法結社の拠点なんじゃないの?
だけであって、トロールの子供がいるかは分からない、と思っています。

一旦撤退して、ブラスに戻ろう、という風に話がまとまりかけます。
ところがこの後、「助けられる可能性があるうちは助けたい」、という一言が出たため、一気に流れが変わります。
結局、色々考えた末、カドノアへの強行軍を敢行することとしました。
この段階でもやはりトロールの子供は生きている、ことを前提としているため、それを救出することを優先したのです。



GM後日談・愚痴・反省:
 GMはここで頭を抱えています。
 バルバロッサ家の探索は、元々のプロットでは、魔法結社のアジトであることを理解して乗り込んでいき、各種アイテムの
 ゲットを目的としているものでした。また、ヤトリシノの素性が明らかになる、という点で大事なところでした。
 トロールの子供はバルバロッサ家にはいないことが規定事項ですし、ここでトロールの子供が見つからないことで
 シナリオが失敗することはない状態です。
 散発的に情報は出したものの、決定的な道筋にいたる、カノン自由軍や、その他組織に関わる必要情報に接していないため、
 カドノア方面に向かえば向かうほど、何の情報も無くなり、行き詰まる状況です。
 アイリスでカノン自由軍に関わる道筋が有ったのですが、その重要人物のレックとの接触が不発に終わっています。
 とはいえ、ヤトリシノがレックとの深入りを避けたのを責めるのはさすがに無理があります。
 どちらかといえばGMが予備のルートを用意していないこと自体に問題があります。
 その上で、敢えてマスターから一言。
 キャラクターの設定はプレイヤーが隠すと他のプレイヤーには伝わりません。
 積極的に情報開示していくのは、GMのすることでなくプレイヤーが行うべきことです。
 これは全てのプレイヤーに言えます。
 キャラクターに関りがありそうな話へ自ら関わっていくのはプレイヤーにしか出来ないのです。

話はシナリオの今後に戻りますが、ここから先、カノン領内を突き進んでも、協力者であるカノン自由軍の協力を得る方法が
現時点でありません。
ジュノーで行ったようなカノン自由軍の人が唐突に表れて、ヒントだけくれる、みたいなのは、同じシナリオで何度も使うのは
さすがに嫌だとGMは考えました。
運が悪いことに、現在は魔法結社の拠点の一つとなっていたバルバロッサ家にいるので、ここで情報を追加してあげられる筋がありません。
ライトネスに強制的に神託を与えても良かったのですが、ライトネスへの信頼感が薄い状況では逆効果と思い辞めました。
そんな中、パーティはカドノアへの強行軍を決定します。⊂⌒~⊃。Д。)⊃

この時のGMの心の声。
「ぎゃーーーーーー!!!」でありました…。w
何気にアイリスに戻るとか、色んなオプションを提示して、チラっ、チラっしていたのですが、決まったものはやるしかありません。(>_<)
意外性を出すための演出と思っていた各種設定をどうやって分かるようにしていくか悩みました。

時間はもう夕方。残りプレイ時間は2時間を切っています。やれることは多くありません。
悩んだ末、腹を決めることにしました。
次回シナリオに予定されている舞台設定だけは、整えよう。それ以外はもう良いや。
ここからは、とりあえず、成り行き任せのアドリブプレイに再度突入します。(本日2回目)

トゥ・ナ(プ) 直接墓に行ってみる?
GM (ぎゃー!、それ次回シナリオ! 今から2時間以内で絶対終わらない!wてことで、この道筋は絶対阻止!w)
墓、いっぱい有るんで無理じゃないっすかねw(エンラトの揉み手風)
ヤトリシノ(プ) 墳墓群、とか言ってたもんね。
トゥ・ナ(プ) カドノアはどうだろうね?
GM とりあえずでかい街です。ジュノー並みですね。
ここら辺でおっきいのは、リボーとかルードが地図上で〇が書いてある位なんで相当大きい都市です。ジュノーとか、カドノアはその次くらいの規模ですね。アイリス並みですかね。
ヤトリシノ(プ) 街中に入っても、入っただけじゃ意味ないしなぁ。
一同 途中、どうせ危険なんだろうから、街道通らないで最短距離で行こう。
GM …はいw

パーティの思惑としては、カドノアでカタコンベのことを知っている案内人を見つけて、一緒に行って、
手掛かりを得て、無理なら帰ると言う方針となりました。
街道を通らず直接カドノアに向かわれてしまったので、ヒントをあげるのが更に難しい状況に。
GM、アドリブ開始数分で涙目です。

GM (で、あればもう、時間割いてる場合でも無いからカドノア着いちゃえ。それで早めに諦めてもらって帰ってもらおう)
はい、着きました。
が、ここで問題が発生します。一行が町に入ろうとすると、何やら張り紙がしてあるようです。
それが見えた(チェックに成功した)のはアンスリュームだけでした。
それを眺めて見ますと…。
アンスリューム あれ…。ちょっと待って?
衛兵の所にあーしの絵が描いてあってWANTEDとか書いて有るんだけど…。
一同 嘘?
GM (とりあえずこのタイミングで出すのもどうかと思うけど、元々こうなる予定だったんで早めちゃいました)
アンスリューム ちょっと、ストップ、ストップ。作戦練り直し!

パーティは一旦町に入るのを止め、街道脇で相談します。
アンスリュームは、元々はマーモの正規兵でしたがパーティと旅を共にしていることもあり、軍にいない状況です。
あまりにも戻らないので逃亡兵として手配されてしまいました。
リボー方面の警備隊長でしたので一兵卒ではありません。その責任は重いのです。
また、ジュノーで魅了を使って騙して町に入ったことも罪状の一つに挙げられています。
部下だったダークエルフ達に好かれていなかった事も大きく、相当尾ひれがついての手配となっており、
10,000GPの賞金まで出ています。
魔術結社の魔術師もそうでしたし、ジュノーの門番の時もそうだったのですが、魅了は効果時間が1時間の呪文ですので
効果が切れると元に戻ります。
永続的に掛かる、と思ってはダメなのです。
後で気付かれると、嘘をつかれたと思ったり、騙されたことに気付き対策をされてしまうので、注意が必要です。
顔が知られてないような状況で、しれっと情報を盗んで、さっさとやる事をやって逃げ切るつもりでないと
後始末が面倒なことになります。
元々シナリオが進むとこうなる予定になっておりました。
パーティにとってアンスリュームはマーモ支配のカノン領内を顔パスで通れる人物の認識が当然あった為、
街中での探索はアンスリュームが頼りです。
そこがダメになることで、ここでの探索を諦めるだろう、との思いもあり、少々強引ですが時期を早めたのです。

ところが、GMの思惑はそうは上手くいきません。
パーティはどうにかして、それでも町に入る方法を模索し始めます。
アンスリュームの魅了か姿隠しを使ってごり押しで町の中に入り、情報収集をすると言う案が出て来ます。
街中に入ったとしても今度は姿を見せて情報収集しなくてはならず、アンスリュームの手配書が回ってる中では、
情報収集も上手く行うことが出来ません。

トゥ・ナ(プ) これはさすがに無理かな。
ヤトリシノ(プ) もしくはとりあえずお墓まで行ってみて探す?…現実的じゃないよね。
トゥ・ナ(プ) 街は結構大きい街?
GM ジュノーとかアイリスと同じくらいですかね。
盗賊スキルが好調であれば忍び込むことはやれるやもしれないですが、結局、中の情報収集とかで手詰まりになるでしょうね。
ヤトリシノ(プ) 悔しいけど撤退かなぁ。
さすがに情報という補給を得られないんじゃきついね。
マーコット(プ) 危険を顧みないなら、トゥ・ナさん、キンカンでバレるまで入っていって、バレたらテレポートで逃げると言う手はあります。
トゥ・ナ(プ) 情報得るじゃん?
ヤバくなったらブラスに飛ぶじゃん?
て事で、残った奴らでカタコンベ、GOな?w
ヤトリシノ(プ) それは…。無理だなぁ…。w
マーコット(プ) とりあえず残りのメンバーは私がテレポートすれば、ブラスで合流できます。

この流れで、カドノアに強硬に侵入すると言う流れにまた変わります。
ここでGMは強制的に断ち切っても良かったのですが、成り行きに身を任すと決めたので、見守っています。
姿隠しで町に入り、アンスリュームは継続して姿を隠したまま、トゥ・ナが基本的に情報収集をする、
という流れになりました。

GM とりあえずトゥ・ナ、アンスリュームに姿隠しが掛かり町に入りました。
キンカンは空から入るんだよね?

さて町に入ってみるとすぐに分かるのですが、この町では、カノン市民(奴隷階級)は足に鎖が付けられているようです。
一応マーモの中に人間も居るんですが、アンスリュームの服に付いてるチョーカーとか、腕輪とか、そういう物を付けています。

トゥ・ナ それ寄越せ。w
アンスリューム (チョーカーを取って渡す)
トゥ・ナ(プ) マーモ人だぜ?感を出しながら情報収集します。カノンの地形の話だから、カノン人に聞かないといけないんだよな?てことは奴隷に聞かないといけないか。
マーコット(プ) 奴隷は管理者がいるような気がするので、中々話せないんじゃないですかね?
トゥ・ナ(プ) 奴隷がいるってことは奴隷を売っている奴らがいそうだからそこに行くかな。
GM (しばらく思案中。カノン市民が奴隷の様に扱われているだけで全カノン市民が奴隷として売られた訳じゃないんだけどな…。
でもまぁ人買いが奴隷として売ってる愛玩用の奴隷は別にいる設定にしてるからそれで代用すればいっか)
奴隷取引があること自体、アンスリュームは聞いているので知っている事にしていて良い事にします。
足の鎖のようなマークの看板のお店があるそうなので、それを探すと良いみたいです。
トゥ・ナ(プ) カタコンベの事を知っている奴隷を買ってきます…w
一同 …はいw
GM (だいぶ話が飛躍したな…w 聞くだけなのかと思ってたよ…)
マーコット(プ) 斬新な切り口ですね…。私達、主人公側の人間でしたよね^^;
トゥ・ナ(プ) 何言ってるんだ。お金を使って一人、救うんだよw
ヤトリシノ(プ) お金足りる?だいぶリスモアに置いてきちゃってるけど…。
トゥ・ナ(プ) とりあえず今回の冒険で8,000GPくらいの宝石とかが有るっちゃある。
てことでそこに行きます。
GM (もう買われる話になっても良いや…w←半ばヤケ)
着きました。
奴隷商人 いらはい、いらはい。いいのー、いるよー。
トゥ・ナ ちょっと、話をして、良い子買いたいんだけど。
奴隷商人 はい、はい。いいね、いいねぇ。あの子清純で良いよー。
トゥ・ナ いやいや。話がしたいんだよ。
奴隷商人 あの子は、売れ筋よー。最高よー。
トゥ・ナ いやいや。売れ筋とか無いだろうよ^^;。複数あっちゃおかしいだろ。人間なんだから。話させてくれや。
GM (とりあえず適当に考えつつ)
愛玩用、肉体労働用というような感じでランクがある様ですね。相場は愛玩用で5,000GP位、肉体労働用は500GP位です。
で、肉体労働用はおっさんが多いですね。残念な扱いを受けていまして、体中ケガだらけであったり、食事も現時点ではまともに取ってない感じで、話す元気も無く、愛想も一様に無いです。話しかけてもまともに返事が返ってこず、この後買ったとして、情報が聞けるか、怪しいです。足に鎖が付いてます。
愛玩用は見栄えが良い子が当然多く、女子ばかりです。良いご飯は与えてもらっているからか、話すことは出来そうです。とはいえ元々売られたいと思ってる人はそうそういないでしょうから、みんなうつむき加減ではあります。こちらも足に鎖が付いてることに変わりはありません。
何となく、会話で反応が良さそうなのは、ピンク色の髪のエルフの子、大人しそうな可愛らしい人間の子です。
どうやらピンク色の髪のエルフの子が、カドノアより西のナザール山脈辺りの生まれの様で、カタコンベがある場所を知っています。
トゥ・ナ その場所って、どんな感じなの?
ピンク髪エルフ 凄く広いんです。山肌とか岩肌一面お墓だらけだったり、洞窟の様になってる所もあったり、それも1つや2つじゃないので…。あと、それぞれが近くにある訳でもなくて、それなりに距離がありますので。
GM イメージ的にはですね。ウエストカドノア墳墓群ってのは、東京都多摩地区とか言ってるようなもんです。で、ミルマール地方墳墓とか言ったら多摩霊園だとか、多摩墓地、多摩寺、とかいうように、そこにもお墓がいっぱいあって、それらが微妙に距離が離れてるみたいなことな訳です。
で、墓地の入り口が1つなんてことも無くて、入口出口がいっぱいある鍾乳洞みたいな構造になってるとのことです。この時代、土葬で死体をそのまま埋めますので、何気に墓地の面積は大きいのです。
ピンク髪エルフ どなたかのお墓を探してるとかだとまだ分かることもあるかもですけど…。
トゥ・ナ うーん。(アテは全く無いんだよな)
マーコット(プ) それだけ広いとどうやって探すんでしょうね。
GM (人海戦術が必要な面も有りその下準備は実は終わってるんです…が)
マーコット(プ) とりあえずこの人は(助けてあげたいので)ゲットしたいですね。
トゥ・ナ 大将!この子いくら?
奴隷商人 お値段5,000書いてあるけど5,500あるよ。
トゥ・ナ お前…露骨だな?w普通ディスカウントするよな?w
奴隷商人 冗談あるよ。しょうがない。5,000で良いあるよ。
トゥ・ナ 宝石で5,000払います。
奴隷商人 (鑑定しつつ)あざ~す!!
ピンク髪エルフ マスター…。ありがとう、ございます…。私の名前はチェリーです。(ちょっと怯えた目)
トゥ・ナ (チェリーと聞いて)ど、童貞ちゃうわ!
アンスリューム (見えない姿で愛玩用奴隷を買ったことに対してぼそっと)
あんた、ちょっと最低なんですけど…。
トゥ・ナ いやいや。おまえは理由しっとるやろ!?
言い訳したいけど、見えてないし話しかけられねーわ!
一同

GM補足:
 ロードスの世界観に奴隷貿易が有ったか、有ったとしたらどのように運営されていたかは謎ですが、ロードスと同じ世界観を
 共有するソードワールド1.0や、RPGアイテムコレクションなどで登場するアレクラスト大陸では、剣闘士奴隷のルーファス
 (後のロードスのカシュー王)が活躍していたので、奴隷というのは存在していたでしょう。
 そうすると奴隷の多くは、ガレー船の漕ぎ手であったり、鉱山で働かされたり、厳しい環境下での開拓であったり、
 様々な苦役に使用されていたと思われます。
 ただ、愛玩用(もうちょっと酷い言い方をすれば性的対象にもなりかねない奴隷)が、いたかというと悩みます。
 GMとしては、存在するとして話を進めました。

トゥ・ナ とりあえず合流するために、一旦町を出たいな。
チェリー じゃりじゃり…。じゃりじゃり…。(歩いて付いてくる時の鎖の音)

このままでは音を立てたまま歩くことになるので、町を出るときに工夫しなくてはなりません。
しょうがないので、音を出ないようリプレイスサウンドをフクロウが掛けることにします。
そしてアンスリュームが姿隠しの呪文を全員に使います。
アンスリュームとトゥ・ナでチェリーを持ち上げつつ静かに町を出ます。
ようやく町の外で待っている他のメンバーと合流することに成功しました。

トゥ・ナ 姿隠しの呪文解くの待て! まず、いいか? 裏拳は止めてくれ!
一同
ライトネス …話を、聞こうじゃないか?
トゥ・ナ 諸事情により、カタコンベのことを知っている奴隷を買ってきた!
そして諸事情により、女の子だ!
そして、それは、俺が望んで選んだことじゃない!
知ってるのがこの子だったからだ!
マーコット …トゥ・ナさんの、言ってることは、本当です。(ジト目)
トゥ・ナ という訳で、今回、俺は殴られる筋合いは無いからな!
ライトネス 誰も、殴るなんて、言ってないだろう?
トゥ・ナ いやいやいや。お前は考える前に手が出るだろうがよ!w
ライトネス …細かいことを気にするんじゃない。w

どうやらトゥ・ナの思っていたことは杞憂だったようです。
パーティは一定の理解を示してくれました。
チェリーの足に付いている鎖をアンロックの魔法で解除します。
アンロックは全ての錠を解除する、ということになっています。
奴隷の鎖は、錠前など無く、がっつり溶接してくっ付けたような物をイメージしていたGMですが、
それだとこの後の展開が面倒臭いので、拡大解釈して錠前があることとし、開くこととしました。

トゥ・ナ おめでとう君は解放された!
GM (解放したら、この場から去られても文句は無いことになっちゃうので、それは意地悪な気がするから、チェリーは恩義に感じる性格にしてパーティに協力的であるようにしておこう…)
アンスリューム チョーカー返して。
トゥ・ナ せやった、せやった。w
チェリー ありがとうございます。
マスターの皆さんのお役に立てるよう、がんばります…。
私は元々住んでいた森を人買いに襲われて、身寄りも無く、そのまま奴隷として囚われていた身です。帰る場所も無いので、皆さんに同行させていただければ嬉しいのですが…。

ここで、チェリーに事情を話して、協力を依頼します。

チェリー 助けて頂いた恩もありますし、マスターのご命令ですから、協力はいたします。
ですが…、今お話を聞いた場所は、行くのに5日、回るのに10日はかかる位の広さですけど…大丈夫ですか…?
トゥ・ナ 行くしかないよね…。

ということで、パーティはチェリーを引き連れて、カドノアの墳墓群がある所に向かうことにしたのでした。

GM後日談:
 恐らくですがライトネスやルーシアは奴隷として使役する、というのを極端に嫌がると思いますので、
 この後、奴隷でなく使用人としてちゃんとお給金を払って雇う、という話をどこかで入れないと、
 ロールプレイとして正しくないなと、この時思っていたのでした。

●ウエストカドノア地下墳墓群、ミルマール地方墳墓、到着

GM ということで、5日かけて着きました。



チェリー曰く、最もカドノアから近い墳墓に来たそうで、ここからお墓群があちこちに点在しているとのことです。
全部回ろうとするとあっち行ってこっち行ってして10日はかかるとのこと。
今回来ている所は、岩壁のような所に穴がぼこぼこ開いてあり、防空壕とかそういった感じの風景にちょっと似てるかもしれません。

チェリー ここは岩肌に穴が開いているお墓です。見渡す限りのお墓で有名な所です。
一部、地下にもお墓が有ったと思います。
トゥ・ナ さてこっからだね…。
GM ちなみに、来たのは良いものの、どうしましょうかね?
一同 …うん。

パーティの思惑としては、カドノアでカタコンベのことを知っている案内人を見つけて、一緒に行って、
手掛かりを得て、無理なら帰ると言う方針でした。
来てはみたものの、手掛かりを得るには余りにも広すぎる、という現実がようやく見えてきます。
恐らくですが、地下に潜っているだろう敵拠点でしょうから、空から眺めても何か分かる訳でもありません。
人が来た痕跡があるかとか、そういうものを見つけるにしては広すぎるので、恐らく徒労に終わるでしょう。

ヤトリシノ 一つの墳墓でこの広さで、手掛かりがあるかを総当たりで調べるとかって言っても、やりようないね。
GM 手掛かりというのは、正直メモ用紙だけでしたからね。
トゥ・ナ あそこにあった情報が少なすぎるし、手掛かりが見つかる雰囲気もない。
どういう手段で見つけるんだろうな…。

GM後日談;
 やり方は、カノン自由軍に協力依頼して、墳墓に一旦アタリをつける。
 でもそれも1か所や2か所ではないので、人手がないと無理と断られるところを、最近護衛となった神官戦士や聖騎士を動員し、
 カノン自由軍と協力して可能性のある拠点を交代で監視。
 動きが出てくる場所が数か所あるので、そこを重点的に調べる流れとなっていました。
 今回のようにごり押しでなく、いろんな組織との絡みをプレイしてもらうための筋書きなので、GMはこれを譲る気は無かったのです。

なので、どうやっても、このやり方では見つけられないという現状となっています。
GMとしては、解けないパズルに時間を割いて、プレイヤーを困らせる意図は無いので、余りにも時間をかけて疲れるようであれば、
撤収を促すつもりでいました。

GM (ヒントとして)奴隷を買ってまでここにきたアプローチは悪いものではないとは思いますが、5、6人では出来ないことも有ります。色んな人に協力を依頼するとか人海戦術で事に当たるとかも視野に入れないといけないかもしれません。
ただ、闇雲に動くと、相手にバレる可能性も有ります。バレないように上手くやる手段は考えないといけません。
トゥ・ナ 人海戦術で呼び寄せるとなると、キンカンテレポートしてブラスに戻らせて、手紙を読ませて神官戦士を送り込んでもらうとかはあるよな?
GM 1つの手ではありますね。
マーコット(プ) たぶん隠密出来ないですよ。戦争のつもりで意気揚々と来ちゃう気がします。
GM (大正解。それをすると敵にバレるシナリオになってます)
トゥ・ナ(プ) 打つ手なし。情報が少なすぎるな。失敗かな…。
GM ここに辿り着いたこと、奴隷を1人救ったことは評価すべき点です。w
(そのため後で出てきますが、本来獲得経験点に加えボーナスが付いています)

パーティはこの後、かなり苦しみながらどうするか悩んでいますが、堂々巡りの議論で解決策はありません。
カノン自由軍に協力を求めるくらいしか、やりようがないな、とプレイヤーとして意見がまとまります。

ヤトリシノ 私があそこで身分を明かさなかったのが、結構効いちゃったかもしれないね。
トゥ・ナ (ヤトリシノが貴族であることが分かったので)
あそこで身分明かして、カノン自由軍の偉い人と接触とか出来てたら、もしかしたらサクサクっといってたのかもしれないな…。
一同 ああ…。なるほど。
GM (プレイ残り猶予時間が30分前後になったので、そろそろ潮時かなと判断。ルーシアプレイヤーの手を借りて、撤退勧告をします)
ルーシア だいぶ考えたのですが、一旦ブラスに戻りませんか?
急がなくてはいけないということでここまで頑張って来ましたが、既に相当な時間を使ってしまっています。この後も時間を掛けるなら、大人数で手分けすることも考えなくてはならないし、みんな疲労困憊していますので戻った方が良いと思うんです。
神託ももしかしたら新たに降りてくるかもしれません。
ライトネス (自分がちゃんと伝えられなかったことにしょんぼりして)ごめん…。
トゥ・ナ 間に合わなかったことには、凄く心残りがあるけど…。
まぁしょうがないよな。すまんな!巨人族!
ヤトリシノ 撤収しようか。
トゥ・ナ とりあえずブラスまで戻るか。ついでにチェリーも一緒に連れてって、ここに住めば良いよ、ってことにして。住人1人ゲットだぜ!
GM ブラス村育成ゲームにご協力ありがとうございます!w
トゥ・ナ(プ) ハーフエルフ、ダークエルフに続き、純正エルフも取り揃えました!w

ということで、一行はブラスに戻ったのでした。

●ブラスへの帰還、親しい者の死

一旦ブラスに戻って来て、作戦を練り直すパーティ。
奴隷として買ったチェリーは、ライトネス邸でメイドとして働いてもらうこととして、ブラス村に残っていてもらうことにします。

作戦はこうなりました。
既にパーティ内では明らかになっているヤトリシノの素性をアイリスのレックに伝え、カノン自由軍との連絡を取って貰いたいと依頼します。
恐らくですがレック自体がカノン自由軍のメンバーである可能性が高いと踏んでいます。
そこでカノンの地下墳墓を拠点にしているらしい魔術結社の存在を伝え、そこに囚われている可能性の高い、トロールの子供について、
神託込みで話をします。
カノン自由軍で情報を収集出来たら、聖騎士、神官戦士にカノンでの人海戦術の協力依頼をします。
神託が下りているので必ず協力するでしょう。
聖騎士、神官戦士が到着次第、カノン自由軍とユニットを組んで、怪しい墳墓を張り込ませます。
怪しい行動があった拠点をしらみつぶしに探していきます。
本拠地を見つけ出したなら殲滅します。

途中、グロース村にいるだろうベイオースには巫女姫の情報の共有をするのみとして、それ以外は特に求めないことにしました。
(死の商人が巫女姫に高い値段をつけて買おうとしてること、人買いが必死に狩ろうとしてること。まだ見つかってはいないようだ、
ということ)

方針も決まったので、早速旅に出ます。
とりあえずパーティはアイリスまで向かおうとして旅を始めるのですが、グロースを出てすぐ辺りのところで山賊団と遭遇します。



トゥ・ナ 山賊団かぁ、ろくな奴がいないなぁ(棒読み)
そばかすの少女 おいはぎだー、荷物、置いてけー。(笑いながら)
トゥ・ナ 迫力がない!やり直し!w
一同 ダメ出しかよw
トゥ・ナ お前ら!今まで何学んできたんだ!
そばかすの少女 だってさぁ…。トゥ・ナの顔見てたら真面目そうに仕事してるフリしてるから、可笑しくなっちゃって…。w
冒険者やってるってのは、ほんとだったんだね…(寂しい表情)
GM この子はクエリッサと言いまして、トゥ・ナの妹分みたいな存在です。
トゥ・ナ ほんとどころか、お前。最近じゃ俺たち超有名なんだぞ?w
クエリッサ そっかそっか。
トゥ・ナ(プ) チャンネル登録数とか凄いんだぞ!
クエリッサ (寂しい笑いの後、ふと思い出したように) 
あ…。言っておかなくちゃいけないことが、あるんだ…。
トゥ・ナ 俺はねーよw(物凄い笑いながら言ってる)
クエリッサ うん。…ノーラッド、死んだんだ。
トゥ・ナ (無表情になって)…なんで?
クエリッサ ウィシャスに殺され…。
トゥ・ナ (食い気味に)ウィシャスどこにいる。
クエリッサ ちょっと話長くなるかもだから、座って話さない?
トゥ・ナ 理由は良いんだ。あいつ、どこにいる。
クエリッサ …海賊になるんだ!とか言ってもう海に出てるらしいよ。
一同 ルフィかよ…。(苦笑)
クエリッサ トゥ・ナが居なくなってからしばらくして、ノーラッドがトゥ・ナと話ししたって言っててさ。
トゥ・ナ …。
クエリッサ その一週間後くらいにさ。ウィシャスとあたしがちょっと揉めてさ。
ノーラッドが助けてくれたんだけどさ…。ほら…喧嘩にならないじゃん?
トゥ・ナ …。
クエリッサ まぁいつもの事っちゃ、いつもの事だから、アジトの裏に連れてかれてボコられてるのさ。みんな気にしてなかったんだよ。
そしたら次の日の朝、裏で死んでてさ。
…あたしがちゃんとついてって見てれば…。
トゥ・ナ …。
クエリッサ ウィシャスの奴は、元々親方にずっと「海賊になりたい」って言ってたみたいで、ノーラッドをボコってた日の朝には、親方からOK貰ってたらしくてさ。
次の日にはとっくに居なくなってて…。
GM というのが、クエリッサからの情報となります。
これが本当なのか、どうなのかは、実は分かっていません。
確かにウィシャスとノーラッドが喧嘩したら、間違いなくウィシャスが勝つでしょうけども、死ぬまで殴るとかそういうのは、若干腑に落ちない面もあります。
トゥ・ナ ウィシャスは海に逃げたんだな?
クエリッサ うん。海賊に俺はなる!とか朝に言って居なくなったらしいよ。
トゥ・ナ そうか。…殺りに行くわ。(無表情)
クエリッサ (そのセリフはスルーしつつ、話を続ける)
親方がさ。物凄く元気無くなっちゃってさ。
実の息子のウィシャスも居なくなるし、トゥ・ナもいつの間にか抜けたみたいになってるし、ノーラッドも死ぬし…。
何だかプゥがやりたい放題やるようになっちゃっててさ。
トゥ・ナ …親方はウィシャスがどの海域にいるかとかは知ってるのか?
クエリッサ 場所を知ってるかは分からない。とりあえず親方と海賊の偉い奴とで話がついてるみたいで、ウィシャスは既に船長らしくてさ。一国一城の主だとか言って調子こいてるらしいよ。
トゥ・ナ(プ) という訳でパーティの皆さん。自分は腹わた煮えくり返ってるんで、この後こうします。
アジトにいって親方に海賊のどいつと話を付けたのか聞き出します。海賊のアジトに行って、ウィシャスがどこにいるか聞き出します。ウィシャスを追って、ぶん殴りに行きます。
ということで、みなさんは、ぜひカタコンベの方に行っていただければ。(真顔)
一同 いやいやいやいや。一緒に行くから。
ヤトリシノ(プ) それやると、GM困るから…。w
クエリッサ 親方はアジトにいるよ。
GM ヘリオスからナザール山脈の方に向かったところにアジトがあります。
通り道からちょっとだけ外れるくらいですね。

GM後日談:
 このイベントは、形はこの形では有りませんでしたが、本来なら、前回プレイの終わりに何らかの形で起こるものでした。
 そのため、町には山賊団のつなぎが居なくなってたり、ノーラッドを探しても居なくなっていたりしていたのでした。
 GMとしてはトゥ・ナ周りのキャラクターをようやく出すことができる状態となったは良いものの、悲しいお知らせを
 しなくてはならず、だいぶ心苦しい気持ちでプレイをしています。
 トゥ・ナプレイヤー迫真のプレイにより、パーティの空気がびしっと引き締まった感じがしました。



GM という訳で、ヘリオスに着きましたが、相変わらず町は復興途中なので、通り過ぎてアジトに向かい着きました。アジトなので、残念ながらトゥ・ナ以外は入れてくれなそうな雰囲気です。皆さんは外で待機するしかないようです。
ルーシア (トゥ・ナに向かって)
差し出がましいことを言うのですが…。みんな協力しますからね?
一人で全部やろうとしないで、頼ってくださいね?
トゥ・ナ (一応聞いてはいるけど、頭に血が上っているので生返事)
…ああ。
GM 中に入ります。中にはだいぶやつれた感じの親方がいます。
親方 よう。久しぶりだな。
トゥ・ナ だいぶ留守にしてて悪いとは思ってる。ウィシャスどこだ?
親方 海賊団の長(名はトルネード)と話がついてな。そこの船をくれることになっていて、その船長させることにした。
俺としては山の男として継いで欲しかったんだがな。どうしても海の男になるって言うんで勘当ついでにやらせてやることにした。
トゥ・ナ 親方には恩義を感じてる。だから話を通しておきたくってね。
…ウィシャス、殺していいか?
親方 何故。
トゥ・ナ 弟、殺ってくれたらしいじゃねぇか。
親方 それよう。言ってるのクエリッサだけなんだよな。
トゥ・ナ あん?
親方 ノーラッドが死んだのは、確かだ。
顔の形が変わるくらい、ひしゃげるまでやられてた。
自分の息子だから言う訳じゃねーが、そこまで殺るような教えはしてねぇ。
実際には誰も殺したところは見ちゃいねぇ。
クエリッサによくよく聞くと、あいつも見ちゃいねぇ。
プゥから聞いたって話を信じ込んじまってる。
トゥ・ナ そうそう。そのプゥさんだがよ。最近調子こいてるらしいじゃねぇか。
親方 (苦笑しながら) 耳がはえーな。
跡目と思ってたウィシャスも、お前も、ノーラッドも一気に居なくなっちまってよ。
任せられるのは奴しかいねぇ。
それが分かってるのか、だいぶ好き勝手やってるようだな。最近居ないことも多くてな。ただ、やけに羽振りが良くて上納金は数倍入ってくるんで見逃してたんだがな。
GM 話をまとめていきますとこんな感じです。
・ウィシャスが出ていく前の日、ノーラッドが喧嘩を吹っ掛ける感じでいつものごとく喧嘩が始まる。
・それはみんなが見ていて良くある風景なのでみんな気にしてなくて酒を飲んでいた。
・ウィシャスも何事も無く、戻ってきて酒を飲んでいた。
・翌日、ウィシャスは待ち切れなかったのか、朝早くに海賊になると言って、盗賊団を後にした。
・その後、クエリッサがノーラッドの死体を見つける。
・プゥに聞いたところ、やったのはウィシャスらしい。他のみんなに聞くと確かに、喧嘩をしていてボコっていただろうことは確実。
・そのプゥもその日からまたどこで稼いでるかは分からないが、戻ってきていない。上納金だけはちゃんと送られてくる。その額は以前の数倍に膨れ上がっている。



親方 ノーラッドはきちんと弔ってはおいた。
(…しばらく考えてから)
ウィシャスが、やっちまったのかもしれねぇな。もしそうだとしたら、けじめはつけなくちゃなんねぇ。
もしもだ、ウィシャスが殺したんなら、落とし前、つけさせてくれ。
逃げるようなら、やっちまってくれ。
悪いが頼めるか?
トゥ・ナ とりあえず、真偽は問いただす。殺ることになったら、殺るわ。
後よ?もしあいつが殺ってないとして海賊としても芽が出ない様なら引きづってくるわ。
親方 いや、いらねぇよ…。(苦笑)
もう、親でも子でもねぇし。
1つのことを3年も続けられねぇ奴は使えねぇし。
トゥ・ナ プゥについても、見かけたならボコって、何してるか吐かせて、戻るように言うわ。
親方 あぁ、それは俺がやる。舐められたら終わりだしな。
それにあいつとだと殺りあうことになる。それは俺の仕事だわ。
トゥ・ナ(プ) まぁ、プゥは暗殺者出身だからね…。
トゥ・ナ 殺れんのかよ?
親方 け。舐めんじゃねぇよ。
ま、相打ちかもしれんが、どうにかするさ。
お前は、そうさせる訳にはいかねぇ。
お前にはもう新しい仲間が出来たんだろ?大事にしろや。
トゥ・ナ(プ) なんて良い親父なんだ…。
親方 プゥのけじめは俺がつける。
トゥ・ナ ウィシャスは俺がつける。
親方 頼むぞ。

という訳で、ハードボイルドな感じで、この部分は終わるのでした。
トゥ・ナはパーティの元に戻ってきます。
だいぶ殺気立ってる感じで、みんな心配してる様子です。
そして夜になります。

GM みんなは寝ているのですが。トゥ・ナさん、起きてください。w
一同 なんでw
トゥ・ナ(プ) おはようございます!
GM 寝ぼけたトゥ・ナの前に、半透明に透けて見える、ノーラッド君が見えます。
一同 まじかよw
トゥ・ナ …寝よう。w
ノーラッド ちょ、寝てんじゃねーよw
折角来たんだからさ。話くらい乗ってよ(´・ω・`)
トゥ・ナ お前…来たは良いんだけどよ…。アンデッドか?レイスか?
ノーラッド そういうのはちっと分からないけど、どうやら死んだってことだけは分かった。
トゥ・ナ だから聞いてんだよ。
ノーラッド 幽霊って奴?w
トゥ・ナ とりあえずターンアンデット食らったら消えるよな?
ノーラッド そういう、なに? 冒険者的な専門用語でマウント取るの止めてくれますかね?w
一同
ノーラッド まぁ、要は生きてないってことだよ。
トゥ・ナ 殺されたらしいじゃん。
ノーラッド クエリッサのこと、宜しく頼んだよ?
トゥ・ナ それは分かったけどよ。お前さ? プゥに殺されたんじゃねーの?
ノーラッド んー。記憶にございません。(; ・`д・´)w
トゥ・ナ そこ覚えてて欲しかったーーーー!!!
一同
ノーラッド ウィシャスにボコられたのは、覚えてるんだけど。
トゥ・ナ あいつが手加減しなかったのか?
ノーラッド いやぁ。分っかんないんだよねぇ。w(結構明るい口調)
いつものことだと思ったんだけどなぁ。
どうせ勝てないじゃん?それでも突っかからないとクエリッサに手出しするしさ。
トゥ・ナ そりゃ分かってんだよ…。w 勝ったらびっくりするわ。
ノーラッド この姿でいられるのも、いつまでか分からないしさ。
次に会えるかも分からないけど、何か思い出したらまた来るよ(*´ω`*)
トゥ・ナ 今すぐ思い出せよ。後それからさ…。
ノーラッド 思い出せるかどうか…あ、ちょっとなんか呼ばれたわ。またね!
トゥ・ナ おい!川は渡るなよー!!!
一同

ということで、最後まで締まらない感じのノーラッド君でした。

GM 翌日の朝。トゥ・ナは目覚める訳ですが、あれが実際にあったことなのか、夢なのか…。やや判断しかねます。
トゥ・ナ(プ) 有益な情報が何一つ無かったからな。あいつ何しに来やがったんだよ…。
GM クエリッサのこと頼みたかっただけかもしれないですね…。w
トゥ・ナ(プ) んなもん、頼まれなくても気にしとくわ…。w
GM ということで、これが前回、GMがやれなかったことです…。w
トゥ・ナ(プ) 強制的にぶっこんできましたね…。w
トゥ・ナ なんかあの間抜けっぷり見てたら、肩の力がだいぶ抜けました…。w
ちょっと落ち着きました。
ルーシア それを見てちょっと安心しています。
目を離すと1人でどんどん突き進んで行きそうな雰囲気だったので、実はずっと目で追いかけていました。
トゥ・ナ(プ) とりあえず海に出てウィシャスをとっ捕まえられる手段にすぐにアテが無いので、一旦はカタコンベの方に意識を向ける余裕が出来ました。一緒に行きますよ。

場の空気が少し和んだ感じになりました。
ノーラッド君はこうしてみんなの空気を和ましてくれる人だったんでしょうね。
そんなこんなで、アイリスへの旅路を再開します。

●アイリス、ヤトリシノの素性が明らかになる

アイリスについたパーティは早速レックを探し出して、カノン自由軍とのつなぎを頼むことにします。
レックはこの間の酒場に居ました。

レック (ヤトリシノを見てにっかり笑いながら) よ!久しぶり~。
ヤトリシノ 久しぶりー。w
一同
トゥ・ナ 大事な話が有るんで、ちょっといいかな?
レック (機嫌よく)なーんざましょ?w
ヤトリシノ(プ) …どうしよ?
一同 何を悩んでるんだよw
ヤトリシノ(プ) (意を決したように)自分の出自、名前を明かします。
またカノン自由軍への取次ぎを依頼します。
GM ということで、ヤトリシノさんの本名が、明かされます。

ジークフリード・アレクサンデル・バルバロッサ。
旧カノンのジュノー・リボーを収めていた辺境伯爵の3男で、超有力貴族の子供でした。

レック (名前を聞いたことで)
やーっぱりそうじゃんか…。w
まぁ、何か事情が有るんだと思ってたよ。
自分は、ミュラー・アレクサンデル・パーツィバル。て言っても、ジーク(ヤトリシノの昔の愛称)はレックって言えば分かってたでしょ?w
ヤトリシノ う、うん。
レック カノン自由軍について、一応、教えておくね。
マーモの圧政に対抗するためのレジスタンス組織。当然のことながら秘密組織。人数は結構いるよ。協力者とか末端まで含めたら、2,000~3,000位。各町に密偵も放っているし、何か知りたいことがあるならそこそこ、答えられると思うよ。
その代わり、物々交換って訳じゃないけどこっちからの依頼とかも受けて欲しいけどね。
トゥ・ナ カタコンベの情報と魔術結社の話を言ってみます。
GM そうすると、こんな反応です。
・チェリーさんが言っていたように流石にそれだけの情報だと地下墳墓群は広すぎて特定出来ない。
・ただカノンで悪事を働いてると想像出来るその魔術結社については、カノン自由軍としては見過ごすことが出来ない。討伐対象として協力できる。
・そちらでも人足を用意してくれるなら、チームを組んで張り込みとかをして、怪しげな人、物の移動がないかを監視することは出来るかもしれない。
・30人くらい人足は欲しいとのこと。
・上の者と話をしないとだけど、そのくらい人を出してくれるなら、カノン自由軍のメンツとチームをつくって、15か所とか20か所アタリをつけて監視する体制は作れるよ、とのこと。
・カノン国内では人足の人たちだと素人同然の動きになってしまうだろうから、手配とかやり方とか、一通りの行動は自由軍に任せて欲しいとのこと。
一同 聖騎士、神官戦士、暗黒騎士で十分賄えそうだね。
GM それぞれ10名くらい出してもらえば。
トゥ・ナ じゃぁ、カタコンベ絞り込みは任せちゃおう。
ライトネス(プ) ついでにアイリスに魔術師ギルドを作るために出資して良いか?というような話も軽くしておきます。
まだエンラトの了解とか一切得てないけど、きっと喜んでくると思う。
GM まぁ、レックなら何とかしてくれるでしょう。お金はともかく場所なら。

というわけで、そのことをブラスの騎士達に伝えてもらうために、ライトネス・ルーシア・キンカンでテレポートで
先に帰ってもらうことにして、残りのメンバーはアイリスに置いてある馬車でブラスまで戻るのでした。
ブラス村でのやり取りは概ねこんな感じでした。

聖騎士たちの様子
ライトネス という訳で、聖騎士の中から10名選んで、かくかくしかじかでカノン自由軍と協力して巨悪から巨人を救うこととなった。
聖騎士のリーダー格 いや、しかしですね。カノン国内では我々の行動によっては戦争になりかねず…。
ライトネス 神託に従わないのだな?
敬虔なファリス信者であるブラス村領主として言うが、そんな不信心な騎士はブラス村での逗留は今後一切認めない。
参加しないという意思がある者は、今日中に荷物をまとめて村から立ち去るがよい。
聖騎士のリーダー格 ぐぬぬぬ…畏まりました…。

神官戦士たちの様子
ライトネス という訳で、神官戦士の中から10名選んで、かくかくしかじかでカノン自由軍と協力して巨悪から巨人を救うこととなった。
ローランド 畏まりました!ようやく我ら全員の信仰をご照覧頂けるのですね!
ライトネス 全員は要らない。(´・ω・`) 10名にしてくれ。
ローランド か、畏まりました…。

暗黒騎士たちの様子
ライトネス という訳で、かくかくしかじかでカノン自由軍と協力して巨悪から巨人を救うこととなった。マーモの戦士の中から協力者10名選んでくれないだろうか?
ルーシア かつての敵として思うことはあるかと思うのですがご協力をお願いしたいんです。
暗黒騎士リーダー格 我々はセラフィ様を守るための兵力だ。なんでわざわざカノンまで出張って…。
セラフィ あら…。今後、この村で居場所を作ってくださるという領主様の、ちょっとしたお願いも聞いてあげられないのですか? 
そんな性根の悪いマーモの騎士など、いないと思っていましたのに…。(憂いを帯びた表情)
暗黒騎士リーダー格 速やかに準備いたします。

さて、何だかんだで見事に人の手配が終わりました。
そうこうしているうちにパーティが馬車で帰ってきます。
ライトネス邸に着くと、メイドとして働いているチェリーさんが、みんなの食事を作って待っていました。
食事に入る前にエンラトを呼んで、出資してやるからアイリスに魔術師ギルドを作っておいてくれと、こともなげに頼むライトネス。
実はこの時点でお金がある訳では無いのですが、ライトネスは気にせず頼みます。
エンラトは大喜びでアイリスに向かって行きました。
向こうでレックといろいろ交渉してくれることでしょう。

GM ということで今日のプレイはここで終わりとなります。長時間、お疲れ様でした!
一同 お疲れ様でした!

次回はいよいよ、今回探索が上手くいっていないカタコンベに行くことになるかもしれません。
またトゥ・ナの因縁の相手となったウィシャスとの絡みもどうなるのでしょうか?
色々謎の組織が背後で蠢いてる中、巨悪と称せられるものは、一体何なのか?
いよいよシナリオは佳境に入っていきます。

●獲得報酬

・経験点:17,000点
・所持金:全員:1人当たり 500GP
・所持品:
 トゥ・ナ:リターナブルダガー+2(インテリジェント:生命・感情)
 ヤトリシノ:グレートソード+3(インテリジェント:生命・感情)
 マーコット:エリクサーのアミュレット+1(インテリジェント:生命・感情)
 ※プレイヤー間の相談で、人の命が込められたアイテムをマーコットが使いたがらないだろうという配慮から、
  マーコットの荷物に人知れずトゥ・ナが細工し、隠し持たせてます。
  マーコットプレイヤーは知っていますが、マーコットは知らない状態です。
・パーティ資産:
 ライトネス邸専用メイド チェリー:一般人、戦闘能力無し。以降はNPCとして扱います。

●獲得情報

・ノーラッド トゥ・ナの弟分。何者かによって殺された。トゥ・ナの枕元に幽霊として現れる。
・クエリッサ トゥ・ナの妹分。ノーラッドの想い人。山賊の中の一人。
・ウィシャス 山賊の頭領の息子。ノーラッドを殺したことになっているらしい。海賊に、俺は、なる!
・プゥ 山賊団の幹部の一人。最近調子こいてるらしい。元暗殺者。
・アンスリューム指名手配 カドノアでは既にアンスリュームが指名手配されていた。罪状は軍隊からの逃亡、および許可なく町に入った罪。
・インテリジェントデバイス 生命や感情、もしくは知性を模した魔法装置。マーコットの専用呪文でこれを解析・鑑定が可能。
・エンベデッドマジックデバイス マーコットが知っている呪文。体に魔法のアイテムを埋め込むとのこと。ルーシアに魔法を埋め込んだであろう呪文。
・ヤトリシノの本名 ジークフリード・アレクサンデル・バルバロッサ。カノンのジュノー・リボーを収めていた辺境伯爵家の3男。貴族の生まれの出ながら現在の生家はあんな状況となり、傭兵としてヴァリスを中心に活動している。
・カノン自由軍 アイリスに本拠地がある。末端まで入れると3,000名くらいの組織。カノン方面でのレジスタンス活動を行っている組織。アイリスでは繋ぎ役としてレックがいる。ヤトリシノの古い親友。
・マジックリアライザー ルーシアの持つ能力。ルーシアにとっては忌まわしい血。だけど古代王国やダークマジシャンから見たら夢のような能力。
・ライトネス神託 多いときは日に10回くらい聞いちゃうらしい。今回の冒険で皆にきちんと伝えられなかったのがライトネスには心残り。
・ローランドの神託 巨悪の誕生の芽を摘むため、巨人の子供を保護せよ!目的地はジュノー!!
・聖女認定 ライトネスが受けた。ファーン王が死ぬ前にライトネスの聖女認定を急がせたらしい。その後、巨悪を倒すミッションが発動された。
・ブラス村領主 ライトネスが領主になりました。今後はここが拠点となります。
・様々な兵士のブラス村逗留 聖騎士、神官戦士、暗黒騎士が集結しています。
・セラフィの身分 マーモの旧侯爵家令嬢。王族の親戚です。サキュバスとして強力な力を持ちます。
・エルフの巫女姫 カノンのパストゥールの森の奥に住んでいるらしいエルフ。代々何かを受け継いでいるらしい。現在行方不明中。死の商人が買いたがっているらしい。
・ベイオース エルフの巫女姫と同郷の吟遊詩人のエルフ。巫女姫を探しているらしい。
・サキュバスの姫 人買いが探しているらしい。詳細は不明。セラフィさんのこと?
・巨人の子供 巨人が子供を返せと言いながらヘリオスの城壁を壊し町を襲った模様。
・竜・ヒュドラの卵 これも誰かが探しているらしい。誰が探しているのかは聞き切れていない。
・人買い カノン周辺で人間や妖魔を狩っている人々。死の商人や魔術師などへ売っているらしい。
・死の商人 珍しいものならなんでも取り扱う商人。武器や怪しいものまで取り扱うから死の商人と呼ばれるらしい。
・魔術結社 マーコットの父や、マーベラスなどが所属していた組織。活動拠点は不明。ただ、魔獣の合成であったり、インテリジェントデバイスの製作だったりを研究していたようだ。
・カタコンベ 謎の魔術師が残したメッセージに書かれていた内容。魔術結社と関連があるか?


●GMの独り言

長かった…w
今回のリプレイはもう執筆をしている段階で挫けそうになるくらい難産でした…w
ですので、プレイヤーからしたら、人物は沢山出てくるわ、情報量は多いわ、何が何とを絡むのか分からないわ、戦闘が少ない分ひたすら考えないといけないわで、大変な回じゃなかったかな、と思います。
獲得情報の欄の長さに改めてGMもびっくりです…w
今回、GM想定と違う展開になることが多く自ずとアドリブプレイが多くなり、進め方が覚束なかったかな、と思っています。
読み返してみると結構恥ずかしいです。
次回はシナリオ中盤、いよいよ、最初のクライマックスとなります。
各キャラクターの秘密や、背景設定、人物関係がどんどん明らかになったり、ライトネスが領主になってしまい、村の運営を任される事になるなど、大きく変わる事になる回となりました。
キャンペーンも次回から後半戦に突入。
今後のプレイも是非お楽しみ頂ければと思います!


←[ 1話前の話へ] [このページ] [次の話へ]→


●本コンテンツについて

・本コンテンツは同好者の間で楽しむために作られた非公式リプレイです。
・2021年にオフラインセッションでプレイしたものをまとめたものとなります。
・動画制作とリプレイテキスト公開を同時進行しております。
・個人の趣味で行っておりますので、のんびり製作しております。気長にお待ちいただきながらお楽しみください。

・原作の設定とは無関係の設定が出て来たりしております。あくまでこちらのコンテンツは別次元のお話と思ってください。
・本コンテンツの制作にあたり、原作者様、出版社様とは一切関係がございません。
・TRPGを行うにあたり、皆が一様に分かる世界観、共通認識を生んでくださった原作者様と、楽しいゲームシステムを販売してくださった関係者の方々に、深く感謝申し上げます。

●本コンテンツの著作権等について

・本コンテンツのリプレイ・ショートストーリーの著作権はむーむー/むーどす島戦記TRPG会にあります。
・本コンテンツのキャラクターイラスト、一部のモンスターイラスト、サイトイメージイラスト等の著作権は、むーむー/マーコットPさん/アールグレイさんにあります。
・その他、原作、世界観、製作用素材については以下の権利者のものとなります。

●使用素材について

・本コンテンツは以下の製作者、原作者、製作素材等の著作物を使用して製作されています。

【プレイヤー】

・トゥナ・P
・マーコットP
・ヤトリシノP
・むーむー(GM)

【挿絵・イラスト】

・アールグレイ
・マーコットP
・むーむー

【キャラクター(エモーション・表情差分)】

・マーコットP
・むーむー

【使用ルール・世界観】

・ロードス島戦記
 (C)KADOKAWA CORPORATION
 (C)水野良・グループSNE
・ロードス島戦記コンパニオン①~③
 原案:安田均、水野良、著者:高山浩とグループSNE
 出版社:角川書店

【ウィンドウ枠デザイン素材】

・ウィンドウ&UIパーツ素材セット3
 (Krachware:クラハウェア)

【マップアイコン素材】

・Fantasyマップアイコン素材集
 (智之ソフト:tomono soft)

【Web製作ツール】

・ホームページデザイナー22
 (ジャストシステム)

【シナリオ・脚本】
【リプレイ製作】

・むーむー

【ショートストーリー・小説製作】

・トゥナ・P
・マーコットP
・ヤトリシノP
・むーむー
 (むーどす島戦記TRPG会)

【スペシャルサンクス】

・Kei

【製作】

・むーむー/むーどす島戦記TRPG会

←[ 1話前の話へ] [このページ] [次の話へ]→