「おなか健康!不老の秘訣!?」 とし坊 の読んで得する健康情報 |
分野別一覧に戻る |
Home (「とし坊の読んで得する健康情報」) |
2006/08/26[探健くらぶ]コエンザイムQ10…老化防止 効果は「?」http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060821ik07.htm
YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/08/20エネルギー作り助ける 重大な副作用報告なし
コエンザイムQ10は、体の中にあるごく普通の物質。“エンザイム”は酵素、“コ”は補う、という意味。細胞内でエネルギーを生みだす時に、酵素を助けて働く、なくてはならない存在。老化に係わる活性酸素を消す抗酸化作用もあり、年齢とともに減ってくるという。
国立健康・栄養研究所の健康食品情報収集を担当する薬学博士の梅垣敬三さんによれば、「ビタミンや鉄、カルシウムなどと違い、そもそも体に必要な量は現時点でははっきりしていません」とのことです。また梅垣さんたちは、コエンザイムQ10に関する世界中の医学的な研究論文を集め、信頼性の高い臨床試験の一覧をインターネット上に公開しているが、現時点では寿命や老化防止の効果を調べた臨床試験が無いという。
コエンザイムQ10は、レバー・イワシなどに多く含まれ、血液中の約4割は食べ物で摂った分と見られているが、体内でも作られので必ず外から補わなければならないというものでもない。もともと日本では心不全の薬として1973年から使われており、1日に飲む量は30mg。それより多く含まれる商品も流通している。既に90年代から広く錠剤やカプセルが売られている米国を含めても、これまでに世界中で命にかかわる重大な副作用は報告されていない。
2006/08/03日本人の平均寿命 右肩上がり、何歳まで?http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/07/20060728dde001040002000c.html
毎日新聞・ 暮らし ・ 健康 2006/07/28インフルエンザの流行で05年の日本人の平均寿命が6年ぶりに前年を下回ったとはいえ、女性は21年連続の1位(85.49歳)、男性も世界4位(78.53歳)と長寿。 では、日本人はどこまで長生きできるようになるのだろうか?。◇2300年国連予測、男女とも100歳超
国立社会保障・人口問題研究所が、国勢調査のデータなどを基にして’02年に出した、2050年の日本人の平均寿命は、男性 80.95歳、女性は89.22歳。
国連が04年に発表したリポートでは、1950年〜2050年までの人口リポートを基に寿命が延び続けるとして、はじき出した2300年の日本人の平均寿命は、女性108歳、男性104歳。
国立長寿医療センター研究所(愛知県)によると、寿命の限界は120歳ほどだというが、実際の限界は分からない。衰えた器官などを再生することが出来るようになれば、平均寿命はさらに延びるかもしれない。
◇「予防医療重視に転換を」
女子栄養大(埼玉県坂戸市)の香川靖雄副学長によれば、現在の日本人の長寿は、高額な医療費に支えられているもので、財政破たんで医療制度が維持不能になれば下がるという。食生活の欧米化で肥満や糖尿病の生活習慣病により、平均寿命を押し下げる要因になりかねていると指摘している。
長生きをしても、寝たきりで意味がないので、いかに老化を抑えるかが重要であり、男性79.0歳=世界1位、女性84.7歳=同2位の香港では病気予防に主眼を置いているという。
2006/07/23加齢臭:本人気付かず周囲困惑 においの元、40過ぎから増えストレスで加速http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/07/20060715ddm013100114000c.html
毎日新聞・ 暮らし ・ 健康 2006/07/15脂臭いような青臭いような加齢臭特有のにおいの元は「ノネナール」という物質、1999年、資生堂と高砂香料工業が共同研究で発見したものだが、男女問わずノネナールは40歳過ぎから増えるが「加齢臭=おじさん臭」と言われがちなのは、男性は皮脂の分泌が多く、においの元の量も多いからだ。◇予防の基本は食事
自宅で作れる殺菌・消臭・制汗剤もある。
硬度が高いミネラルウオーター2L に、粉末ミョウバン50gを溶かした「ミネラルミョウバン水」を、スプレーで体に吹きかける。
加齢臭予防の基本は食事であり、肉類を控え、和食を中心に抗酸化物を多く含む緑茶やごま、納豆や豆腐などを食べると効果的という。
臭いは、健康のバロメーター。加齢臭の強い人は大概、高血圧や動脈硬化の危険性が高いメタボリックシンドロームの予備軍。この記事には、具体的には表現されていないが、加齢と共に善玉菌が少なくなって、悪玉菌が多くなった腸内環境の影響があることを、意識する必要ありです。
血液検査でアルツハイマー病を早期発見オランダ、エラスムスErasmusメディカルセンター(ロッテルダム)神経疫学教授 Monique M. B. Breteler氏らが、医学誌「The Lancet Neurology」オンライン版7月6日号に発表したところによれば、アルツハイマー病を血液検査により早期発見できる可能性があるという。
Monique M. B. Breteler氏らの研究によると、アルツハイマー病患者の脳にみられる異常分子であるアミロイド-β蛋白(Aβ)のうち、 Aβ1-40の血中濃度が高く、Aβ1-42濃度が低い場合に、アルツハイマー病のリスクが高いという。(40、42は、Aβを形成するアミノ酸の数を示す。)活性酸素で加齢黄斑変性http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/ext/200607/500917.html
日経メディカル オンライン・Hot News 2006/07/11慶応大の坪田一男教授(眼科学)らが11日、米科学アカデミー紀要(電子版)に発表したところによれば、失明の主因とされる加齢黄斑変性の原因は活性酸素とするマウスでの実験で裏付けた。
2006/07/09体細胞を“若返り”http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/ext/200607/500868.html
日経メディカル オンライン・Hot News 2006/07/06京都大再生医科学研究所は、4日、人間の体細胞を、胚性幹細胞(ES細胞)と融合させることで、若返らせ、分化する能力を持たせる研究の実施を、文部科学省の専門委員会に申請した。定年うつ:会社人間ほど危険です 心の準備し、社会的な役割みつけようhttp://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/07/20060706ddm013100146000c.html
毎日新聞・ 暮らし ・ 健康 2006/07/06仕事以外に楽しみの少ない「会社人間」だった人が定年退職をきっかけになり易く、最悪の場合、自殺に至ることもある「定年うつ」が注目されている。
最近の傾向として、定年退職だけでなく、役職を離れる「役職定年」や、退職後の転職先に適応できないことをきっかけにした「うつ」が増えているという。◇見分け方
(1)何をしていても楽しそうでない
以上のような症状が2週間続けば、うつ病の恐れがある。
例:熱烈な阪神ファンだったが、TVの野球中継さえ見なくなった。
(2)睡眠障害がある
例:「昼間に何もしていないのだから、夜寝られないのは当たり前」と家族も見過ごしがちになる。
早朝に目が覚めて疲れが取れていなかったり、夜間何度も目が覚めるのは要注意。
(3)焦燥感やイライラ感が強い
例:「こんな生活では駄目だ」と思い、家族にあたったり、怒りっぽく、不機嫌になる。アルコールの量が増えたりする。◇予防法
▽定年前から一度、定年後の自分の生活を想像し、心の準備をする
▽仕事以外の世界を見つけて人間関係を作る
▽ボランティアなど自分が存在する社会的な役割を持つ−−など「愛のホルモン」で夫婦間ストレスが減少米エモリー大学(ジョージア州)精神学行動科学のBeate Ditzen氏らが、ピッツバーグで開催された国際神経内分泌学会で報告したところによれば、「love hormone(愛のホルモン)」と呼ばれるオキシトシンに、夫婦げんかを鎮める効果があるという。オキシトシンは、脳で産生され下垂体から分泌されるホルモンで、人を信じる能力や互いをいたわる能力に関わりがあるとされているが、緊迫した状況でのストレスを軽減させるはたらきもあることが示された。
2006/07/02クルミ:食べて健康に/メラトニンで抗加齢(その1・2)http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/06/20060628ddm013100002000c.html
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/06/20060628ddm013100125000c.html
毎日新聞・ 暮らし ・ 健康 2006/06/28クルミは、そのまま食べることはあまりないが、最近動脈硬化など生活習慣病の予防効果が科学的な研究で分かり、注目されている。
◇「頭、よくなる油」豊富
他のナッツ類に比べて、α(アルファ)−リノレン酸という不飽和脂肪酸が豊富
◇血液サラサラ
クルミには動脈硬化を防いだり、悪玉コレステロールを減らす効果のあることが分かってきた。現代人の食生活で不足しがちなn−3系油の補充にクルミが役立つ。
◇コレステロール低下
米国FDA(食品医薬品局)は、2年前、「42g/日(殻付きで7〜8個分)のクルミの摂取で心臓疾患のリスクを減らす」との健康強調表示を認ている。◇ペーストあれば便利−−「ユリス麻布十番」総料理長・多田鐸介さんに聞く
クルミにはホルモンの一種で抗酸化作用をもつメラトニンも含まれる。
家庭料理でクルミを使う場合は、ペーストを作っておくと便利。
「クルミのペーストは介護食にも向く。専門展「サプリ&機能性食品2006」で名古屋大学大学院教授の大澤俊彦氏が講演
植物由来の抗酸化・解毒成分のエビデンスを紹介http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/a027/426830
----日経ヘルス サプリ&機能性食品 2006/06/24「サプリ&機能性食品2006」の専門フォーラムで名古屋大学大学院生命農学研究科教授の大澤俊彦氏が「植物素材による解毒と抗酸化」と題した講演を行った。重金属の排出を促すような解毒ルートだけでなく、肝臓のグルタチオンSトランスフェラーゼ(GST)などの解毒酵素による“毒を消す”解毒ルートが体内で重要だと述べた。
この解毒酵素を強く誘導するポリフェノールの配糖体などの植物性成分として、「ゴマ由来のセサミノール配糖体」、「ウコン由来のクルクミン」、「アブラナ科野菜抽出物」、「パパイヤ、アボガド、かんきつ類、リンゴなどの果実」などによるGST活性化データを示した。
同じカロリーで「肉や乳製品中心の食事」から、「野菜・果物中心の食事」へと食事内容を変えた場合に、尿中に排出される遺伝子酸化分解物8-OHdGが1/3に減った例を示した。
老化、生活習慣病、炎症などを防ぐために、活性酸素やフリーラジカルを消去する体内のレドックス系を維持することが重要。
抗酸化物質、抗酸化ビタミンなどを、複数摂取してレドックス系を維持することが重要で、そのためには、解毒・抗酸化ともに、野菜や果実などの植物性成分が注目されるようだ。【臨床講座】中高年女性を診る・連載第11回「女性に多い“健康オタク”」http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/tanaka/200606/500721.html
日経メディカル オンライン・連載 2006/06/19特に、みのもんた氏がゲスト医師と健康法を伝授するお昼の番組は人気があり、女性に多い“健康オタク”への影響力が大きい。
コレステロール値による食事療法は女性には不向き
この4月に出版されたこの番組本にも紹介されている「コレステロールの多い食材を健康食に変える食べ方」で、「最近の研究で、卵を1日1〜2個食べるとコレステロール値の上昇が抑えられ、動脈硬化、高脂血症、脂肪肝の予防になる。」と書かれている。
一方で、臨床の現場行われている「卵はコレステロールを多く含むので、値が高めの人は、朝、卵を1個食べたら、その後は卵や内臓を含む食品(ししゃも、うに、しらすなど)などのコレステロールの多い食品は極力避けるように」という食事指導は、本当に有益なのだろうか?コレステロール値を目安にした食事療法は、女性には不向きであるという。その理由は、女性の高コレステロール血症の多くが、急激なエストロゲンの低下によるものだから。
食事指導で心筋梗塞の発症が増える?
高コレステロール血症について約5000人を6年間追跡調査した結果、調査開始時に食事指導をしていた群が、しなかった群に比べて2.87倍も心筋梗塞の発症が増えたことがあった.。その理由は、バターをやめてマーガリンにすることを勧めたため、リノール酸やトランス酸摂取が増えたことや、強力なコレステロール制限により卵を食べた人は魚を食べなかったことという事実があり、このような事例から、コレステロール制限の食事指導は、EPAやDHAの豊富な魚の摂取を減らすことになるため、逆効果になる可能性があることを示している。中高年女性には“健康オタク”が多いことを念頭に置き、血液検査などで大きな変化が見られた時は、特に食材の過剰や行き過ぎた制限について、問診すると共に、バランスのよい食生活の重要性を繰り返し伝える必要があるが、そのためには、医師自身も正しい食生活の知識をもっていなければならないと結んでいる。
2006/06/25専門展「サプリ&機能性食品2006」で国立健康・栄養研究所理事長の渡邊昌氏が基調講演
「サプリは薬ではない、頼りすぎず、食事に注意を/進むファイトケミカル研究、症状と成分の相関も徐々に解明」http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/a027/426829
----日経ヘルス サプリ&機能性食品 2006/06/24「サプリ&機能性食品2006」で国立健康・栄養研究所理事長の渡邊昌氏が基調講演食を行い、「食」についての正しい知識をもつことの重要性を訴えた。食物が体に与える影響として、ファイトケミカル(ポリフェノールやカロチノイドなど、生活習慣病やガン予防に役立つとされている植物性成分)についての最新情報を紹介。
野菜や果物に含まれるカロチンやイソフラボン、含硫化合物など約50種類の成分の摂取量と、肥満、糖尿病、高血圧、うつ病といった病気との相関を調べた。相関例:
・カロチン類は、とるほど肥満のリスクを高めるが、カテキンは減らす方に働く。
・ケルセチンは、うつ病のリスクを減らす傾向がある。
・ファイトケミカルといえど全てて“効く”わけではなく、どんな疾病に対してもリスク軽減に有効だったのは、イソフラボンだけだったという。一人一人がこうした情報を知って、食生活に生かして、「100歳まで元気で生きて、コロっといく」ことを目指そうと呼びかけた。
男性更年期外来が自由診療に向いているワケhttp://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/200606/500598.html
日経メディカル オンライン・Report 2006/06/06最近、新聞や雑誌でも頻繁に取り上げられる「男性更年期」は、大学病院でも男性更年期外来を開設する動きがあるなど、医療関係者の関心も高い。 1950年代後半から男性医学の研究に積極的に取り組んできた札幌医大名誉教授の熊本悦明氏へのインタービュー記事
男性更年期に見られる症状は、性機能低下だけではなく、うつ症状や不眠といった精神・神経症状や、ほてり、動悸、手足のしびれ、肩こりといった、自律神経系の乱れによる様々な身体症状が同時に見られることが多く、これらの症状は個人差が大きいため、じっくり患者の話を聞くことが診療方針決定のために欠かせないという。(筆者・同感)男性更年期は、人生の折り返し地点にある“車検”のようなものだから、患者には1日でも早くきちんと治療して、早めに自信を回復して欲しいと結んでいる。
◇高齢者対象の筋トレ、医療費上昇率を抑制
「健康で長寿」のカギの一つが適度な運動だ。
筑波大の久野譜也助教授(スポーツ医学)らの研究グループによれば、高齢者約150人を対象に継続的なトレーニング(ウオーキングや、筋力トレーニングを2回/週、約1時間/日のペース)を続けてもらい、筋トレを 2回/週 続けたグループ(平均年齢65.2歳)は、腰の筋肉(大腰筋)量が平均で9.5%増加した。
その結果、年間医療費の上昇率において、トレーニングをしなかった村民(平均年齢68.4歳)は63%も上昇したが、トレーニングを続けたグループ(平均年齢65.2歳)の上昇率は、97年から2年間で17%だったという。◇動物性脂肪取り過ぎ、血管老化加速の恐れ
『人は血管とともに老いる』という言葉があり、健康長寿には、血管をしなやかに若く保つことが不可欠だが、食生活も重要。ある食品が良いと聞くとそれだけ食べ続けるなど、情報に踊らされている人が多いので、動物性脂肪を摂り過ぎないようにバランスよい食事を心がける必要がある。◇暮らしぶり変わり、揺らぐ長寿県・沖縄
「全国一の長寿県」の沖縄県の地位が揺らいでいる。02年発表の都道府県別の平均寿命の順位で男性は26位となり、全国平均からも下回った原因は、若い世代において料理の手間を嫌い、外食に頼り、油の使用量も増え、ゴーヤが嫌いな子どもが多くなった。またかつては農作業が良い運動になったが、都市化で、仕事で体を動かすことが減った。地域の人々が互いの健康を気遣う風習も薄れてしまったという。
野菜や果物に含まれる植物性化学物質「ファイトケミカル」は、最近の研究からがん予防やアレルギーの改善にも役立つことが確認されており、「第7の栄養素」と言われるている。 そのファイトケミカルのパワーと食生活への上手な取り入れ方についての解説記事。◇淡色野菜や果物に約1万種
従来、栄養素といえばタンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルの五つを指したが、食物繊維に続く7番目の栄養素として「ファイトケミカル」が浮上している。
キャベツ、タマネギ、ダイコンなどの淡色野菜やバナナ、パイナップルなどの果物に多く含まれ、代表的なものはアントシアニン、カテキン、大豆イソフラボンなどで、約1万種類あるといわれ、病気そのものを予防したり改善する力が有ることが判ってきている。◇白血球を増やし活性化
白血球は、体内に侵入した異物やがん細胞、ウイルスなどを殺したり弱める働きがある。植物の中には、この白血球の動きを高める成分が含まれていることが判ってきた。
野菜としては、ニンニクやシソ、タマネギ、ショウガ、キャベツ、長ネギ、果物としては、リンゴ、キウイ、パイナップル、レモンなどが白血球数を増やす。
キャベツやナス、ダイコン、ホウレンソウなどの野菜は、白血球に含まれるTNF(腫瘍壊死因子)を増やし、その濃度は抗がん剤やインターフェロンよりも高くなることが判明した。
果物もバナナ、スイカ、パイナップル、ブドウなどが白血球を活性化する力がある。
要は、野菜・果物を沢山食べることで、白血球を活性化して「がん」は勿論、高脂血症や動脈硬化、糖尿病等の生活習慣病や肝臓病、アレルギー疾患にも効果が期待できるということのようだ。
◇摂取に便利な常備菜を
ファイトケミカルを十分に摂るには、淡色野菜をゆでたり炒めたりして食べ易くし、摂取量を増やすことが大切。また量だけでなく食べる種類を増やすことも重要だ。
かつて若者が主流だったフィットネスクラブの利用者は、最近は60歳以上の会員が増加しており中高年向けに変身中という話題。
「セントラルウェルネスクラブ東十条」(東京)でも、長く体を動かしていない熟年でも楽しめるような、体への負担が少ない「オリエンタル系」のプログラムを開発したとのこと。
介護予防や生活習慣病予防に取り組むフィットネスクラブも多くなっており、 「東急スポーツオアシス」(東京)では、介護予防プログラムを早稲田大学と共同開発した。初心者向けの「いきいき太極拳」と、椅子に座りながらの運動を中心にした「らくらく体操」の2種類で、介護予防に取り組む。
「コナミスポーツ&ライフ」(東京)でも、生活習慣病予防プログラム「シックスウィークス」を提供している。
海に生息するホヤなどに含まれる脂質「プラズマローゲン」がアルツハイマー病を防ぐ効果を持つことことを、東北大大学院農学研究科の宮沢陽夫教授(食品学)らが、ラットを使った動物実験で突き止めた。来年にも錠剤の健康食品として発売されるという。
アルツハイマー病患者の脳内ではプラズマローゲンが通常より3割程度減少していることがわかっていた。宮沢教授らは、細胞の培養実験の結果、プラズマローゲンに神経細胞死を防ぐ効果があることを突き止めたもの。
英国のユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの「疫学・公衆衛生学科」のアンネ・マクマン博士らが、1646年生まれの女性1171人について、20歳代の時から10年ごとに、健康・仕事・結婚・育児について情報を集め、54歳になった時点に健康状態をまとめた結果、母親、妻、勤務をこなした女性が、他の道を歩んだ女性よりも、もっとも健康だったという調査結果を、雑誌「疫学と地域医療」(Journal of Epidemiology and Community Health)2006年6月号に発表した。
米フロリダ大学加齢研究所のMarcoPahor氏らが、米国医師会誌「JAMA」5月3日号に発表したところによれば、高齢者の歩行能力が、将来の健康状態および寿命まで予測する重要な指標となることが判ったという。
今回の研究は米国の複数機関によるもので、健康な70〜79歳の約3,000人に対し、6カ月毎に歩行テストを実施し、5年未満の平均を定期的に算定した結果、歩行速度上位25%のGrに比べ、最下位のGrでは死亡リスクが3倍高かったほか、心疾患、運動制限および障害を生じるリスクも高かったという。
約400mを短時間で歩き切ることができる人は、長生きする確率が高く、心血管疾患および身体障害を来す確率が大幅に低いという。
ボストン大学などの研究者らが、研究開始時に平均年齢が71歳だった男性老人793人を、約20年間追跡調査した 結果、男性のお年寄りで女性ホルモンが少ない人は、骨折し易いことがわかった、という。
高齢社会を迎え、年齢を重ねても病気や衰えを極力少なくして元気に暮らすための「抗加齢医学(アンチエイジング)」が注目されているなか、大学病院としては全国初に、東海大学医学部は血管の老化度などを検査し、生活習慣の改善や食事などについてアドバイスする「抗加齢ドック」を医学部付属東京病院(東京都渋谷区、桑平一郎院長)に6月20日開業するという。
東京医科歯科大や東京都老人総合研究所が、米科学アカデミー紀要(電子版)に4日発表したところによれば、ビタミンCに、生物の老化の進行を抑える可能性があることを確認したという。ビタミンCが加齢に関係することを科学的に証明したのは初めてだと発表。
東京医科歯科大と東京都老人総合研究所などの研究チームが、4日付の米科学アカデミー紀要の電子版に発表したところによれば、ビタミンCが不足したマウスは通常のマウスに比べ、4倍以上老化が速く進むという。
東京都老人総合研究所の石神昭人・主任研究員と東京医科歯科大大学院の下門顕太郎教授らの研究グループがマウスを使った実験で、ビタミンCが不足すると老化が進みやすくなることを明らかにし、米科学アカデミー紀要(電子版)に4日発表した。
米ニューヨーク市立大学ブルックリンカレッジ行動科学助教授のJoshua Fogel博士が、「Southern Medical Journal」3月号に発表したところによると、昼間、メロドラマやトークショーをよく見る高齢女性は認知障害を生じやすいという。
高齢者が頭を使わないようなテレビの見方をすると、認知力の低下につながることが窺える。
米プリンストン大学(ニュージャージー州)心理学教授Elizabeth Gould氏が、医学誌「Nature Neuroscience」オンライン版3月12日号に発表したところによれば、ラットを用いた最新の研究では、社会的に孤立した状態で走ることにはあまり利点がなく、むしろ健康によくないという。
ただし、この結果が一人暮らしの人間にとっても意味をもつとはいい難く、社会的交流が健康的なものであり、ストレスの悪影響を緩和することがわかるとGould氏は述べている。
ワシントン大学のスージー・ウー博士らが「米心臓病学会誌」で発表したところによれば、エクササイズを行う前と後で、細胞レベルでの酸素の効率を調べた結果、その変化の割合は、お年寄りの方が、若い人よりはるかに大きく、お年寄りの方が運動により機能が向上することがわかったという。
米内科学雑誌」2006年2月27日号に掲載された研究によれば、サプリメントで年寄りの転倒を防ぐことはできないかを調べた3年間の研究で、ビタミンDとカルシウムを飲んだ女性では、転倒率が46%も少なかったという。
南フロリダ大学の老化研究所のロス・アンデル助教授(老人科)らが、雑誌「加鈴と健康」(Journal of Agingand Health)2月号に発表したところによれば、80〜90歳代であっても、ウオーキングなどのジムのエクササイズを2回/週行うことで、血圧が下がり、体のバランス感覚が改善するという。
ウイスコンシン大学やバージニア大学の心理学者、神経科学者による研究チームの発表によると、極度の不安な気持ちをなだめてくれるのは、親密な連れ合いが差し伸べる「手」に触れたときであるというMRI(磁気共鳴映像法)を使った試験で明らかになったという。
東北大大学院医学系研究科の栗山進一講師(公衆衛生学)らが、2002年7〜8月、仙台市在住の70〜96歳の男女約1000人を対象に 、緑茶を飲む頻度などの食生活を調べたうえで、記憶力や図形を描く力など認知機能についてのテストを行った結果、緑茶を2杯/日以上飲む人は、3杯/週以下の人に比べて認知障害になり難い傾向にあることが、わかったという。
米Washington大学のEric B. Larson氏らの研究成果tが、Annals of Internal Medicine誌2006年1月号に報告されたところによれば、60代以上の高齢者1740人を平均6年間追跡して、運動の習慣と認知症発症の関連を調べた結果、3回/週 以上定期的に運動する人はそうでない人に比べ、認知症全体とアルツハイマー病の発症リスクが約3割減少することが確かめられという。今回の調査は、運動の頻度のみを指標とし、運動の強度や時間は分析に加えていないが、得られた結果は、定期的な運動が認知症及びアルツハイマー病の発症を遅らせることを示した。
▼本論文の原題:
・「Exercise Is Associated with Reduced Risk for Incident Dementia among Persons 65 Years of Age and Older」
心臓病など循環器疾患と食生活の関係を世界25カ国で調べてきた家森幸男・武庫川女子大学・国際健康開発研究所長(京都大学名誉教授)が語る大豆食品のすばらしさを紹介するインタビュー記事。◆骨を丈夫に、生活習慣病にも効果
米国と比べ、カルシウムの摂取が日本は少ないのに、骨粗しょう症が原因で起きる大腿部の骨折の発生率では、日本は米国の約1/2と少ない。
大豆食品に含まれる大豆イソフラボンにはカルシウムが骨から溶け出すのを抑えるだけでなく、骨をつくる骨芽細胞を増やす働きもあり、日常の食生活での大豆イソフラボンの摂取があるから、日本人にはこの骨折率が低いという。大豆イソフラボンが、女性ホルモンの不足で起きる更年期障害に効果的なことはよく知られているが、それに加え、イソフラボンの摂取量が多い国ほど虚血性心疾患(心臓病)の死亡率が低く、大豆食品をよく食べる日本や中国で心臓病の死亡率が低く、血圧や血中の悪玉コレステロール値が下がることが判った。
イソフラボンは、女性ホルモンが作用する受容体を先回りしてふさぐため、強すぎる女性ホルモンの働きを抑えてくれるので乳がんを予防する。欧米諸国で多い男性の前立腺がんの死亡率が日本で低いのも大豆食品を多く食べるからだという。
イソフラボンの適切な摂取量は、成人で約40〜50mg/日だが、若い世代では20mg程度しか取れていない人が多い。サプリメントで補うより、食品で補うのが基本。
内閣府・食品安全委員会は、1月末に日常の食事とは別に摂取する特定保健用食品としての大豆イソフラボンの摂取の上限を50mgとする注意を促す評価書 をまとめたが、これに対し家森さんは「納豆を1パック余分に取るだけで上限を超えてしまうような評価は正しいとはいえない」と、さらに科学的な議論が必要だと指摘する。家森さんは、「イソフラボンを多く含む大豆食品の豊富な日本の伝統食こそ世界に誇るべき理想的な長寿食だ」と強調する。
これまでに発表された、食事と脳卒中発症との関係を調べた8編の研究論文を再検討してまとめ調査結果が、医学誌「ランセット」2006年1月28日号に報告されたところによれば、野菜とフルーツをまあまあよく食べる人はあまり食べない人より、脳卒中を起こした割合が11%小さく、毎日ふんだんに野菜とフルーツを食べている人は、その割合が26%も低いという。
米シアトルにある健康組合「Group Health Cooperative」が行った研究が、2006年1月発行の「米内科学紀要」(Annals of Internal Medicine )に発表されたところによれば、3回/週 ウオーキングをするなど、軽い運動をするだけで、お年寄りが認知症になるリスクを減らす効果があるという。
「健康に関する共同研究センター(Group Health Cooperative's Center for Health Studies:シアトル)」所長のEric B. Larson博士らが、、医学誌「Annals of Internal Medicine」1月17日号に発表したところによれば、少なくとも3日/週 軽度の運動を続ければ、高齢者に見られるアルツハイマー病や他の認知症の発症リスクが30〜40%低下するという。同博士らは、定期的な運動はアルツハイマー病や他の認知症の発症を阻止することはできないものの、長期にわたり発症を遅延させる可能性があると述べている。
生活習慣病を予防するコツは、食事・運動とも“ほどほどに”するということだが、アルコールも同じで、適度な飲酒は寿命を延ばす。
アルコールの中でも特にウイスキーには、尿酸の排出や美白効果など意外な成分が含まれることが分かってきたという。▼糖尿、痛風−−熟成ウイスキーでストップ!
日本酒にして1日平均3合(純アルコール分で60g/日)以上の飲酒は肝障害、痛風、脳卒中、がんなどのリスクになる。
○適量は1日約20g
日本酒なら1日1合ほど、ビールなら1日に中瓶1本程度
○Jカーブ
節度ある飲酒は逆に糖尿病の発症を抑える。これがJカーブといわれるリスクと効果の関係がある。
○尿酸の抑制
ウイスキーに含まれるポリフェノールの一種、エラグ酸が糖尿病の合併症(網膜症、腎障害など)の進行にかかわる酵素(アルドース還元酵素)の働きを抑えることが福山大や静岡県立大、京都府立医科大などの共同研究で分かった。この抑制作用は熟成期間の長いウイスキーほど強い。
痛風の原因といわれる尿酸は酵素の働きでプリン体からつくられるが、ウイスキーに含まれるポリフェノールの一種が酵素の働きを阻害して尿酸の生成を抑えるという。同様の成分は焼酎にはなく、この成分はオークの樽で熟成する中で生じる。
○尿酸にもメリット
悪者扱いの尿酸だが、最近の研究では動脈硬化を引き起こすフリーラジカルの作用を弱める働きが分かってきた。ウイスキーには、肌のシミやそばかすの原因となるメラニン色素の生成を抑える成分も含まれる。動物実験では香り成分がストレスの緩和にもなることが分かった。
65歳以上の高齢者3718人の食事と医療記録を分析し、魚を平均1回/週食べている人では、魚を食べていない人と比べると、脳の衰えの進行が10%遅く、2回/週以上食べている人では、記憶力の低下が13%遅かったという記憶力テストの結果が、「神経科学雑誌」(Archives of Neurology )2005年12月号に掲載された。
森永乳業栄養科学研究所(神奈川県座間市)によれば、茨城県内の介護老人保健施設に入所している高齢者27人(平均年齢86歳)を対象に、2004年11月からインフルエンザ流行のピークが過ぎる2005年3月末まで、ビフィズス菌の一種「BB536」を1000億個含む粉末(2g)を飲み続けたグループ(13人)と1ヶ月半で飲むのを止めたグループを比較した。 飲み続けたグループでは白血球の殺菌機能が高まる傾向が見られ、インフルエンザ発症者がいなかったが、1ヶ月半で飲むのを止めたグループでは5/14人が発症したという報告を、今年3月に開かれる日本農芸化学会大会で発表するという。
ドクターシーラボは、基礎代謝を助け若さと健康を維持するのに役立つと考えられているアミノ酸、オルニチンとアルギニンを含むサプリメント「オルニチン&アルギニン」を2006 年1月23日より、Webサイトで販売する。アミノ酸のオルニチン1000mgとアルギニン400mg、クレアチンを配合したもの。3月にはドラッグストアなどでも発売する予定。▼ドクターシーラボ>IR・企業情報> 2005/12/26 新製品に関するお知らせ (PDF)
「神経学紀要」に掲載された研究報告によれば、65歳以上のお年寄り3718人を対象にした調査結果、魚をよく食べている人ほど記憶力や言語能力などの面で、脳の健全な状態を長続きさせていることが判ったという。
ニューヨーク大学(NYU)医学部のレスリー・プリチェップ博士らが、雑誌「加齢の神経生物学」 (Neurobiology of Aging )のオンライン版に発表したところによれば、60〜70歳代に脳波を調べると、7〜10年後に認知症(痴呆症)になるかどうかが確立90%程度で予測できるという。
▼寝たきりや認知症も改善へ−−脳全般の機能が活性
NPO法人「健康情報推進機構」の理事長、斎藤滋さんらの研究グループが、若者と高齢者に2分間ガムを噛んで、かむ前と後の脳の様子をfMRI(機能的磁気共鳴画像化装置)で比較する実験を行った結果、記憶力と深い係わりのある海馬の活性化が確認され、高齢者に明らかな変化があり、特に、海馬だけでなく、情緒、感性、独創性などと密接な関係のある右脳の前頭前野も活発になったという。高齢者にとって、よく噛むことは脳の活性化につながり、健康的な生活を送るためにも、大きな意義を持っているという。義歯の不具合から、ふさぎがちだった80代の女性が、口内ケアで何でも食べることができるようになり、活動的な日々を取り戻したケースもある。
年をとったからといって、お粥や軟らかいメニューにせず、普通の食事を時間をかけて、ゆっくり噛んで食べる気力と工夫が大切であり、寝たきりや認知症の高齢者でも、口の中をケアし、義歯やかみ合わせの状態を調整することで食べることができるようになり、症状が改善することがあるという。
兵庫県国民健康保険団体連合会が保有する同県内全域の医科と歯科のレセプト(診療報酬明細書)をもとに調査分析した結果、自分の歯が20本以上残っている70歳以上のお年寄りは、歯が4本以下の人と比べ、身体の病気で費やす医療費が平均約9000円/月も少ないことが分かったという。
手軽に行える割に、筋力アップやダイエット効果も大きいと注目される「スロートレーニング」について。
東大教授の石井直方さん(身体運動科学)によると、運動後に分泌される成長ホルモンが鍵を握る。スロトレの利点は、従来の方法より、軽い重量で出来るので、関節を痛め難いこと。また、血圧の上昇が少ない分、脳や心臓に負担がかからず事故防止にもつながる。更に成長ホルモンの効果で、新陳代謝が活発になり、長期的に行えば、肌つやにも効果が出てくるという。
減量したい人は、ウオーキングなどの有酸素運動との組合わせが効果的で、コツは先にスロトレを行い、分泌された成長ホルモンの効果で、脂肪分解が進み、その後、有酸素運動に移った際に脂肪燃焼効果が大きくなるという。
人のつながり大切に「長野モデル」には、見逃すことのできない特徴があり、それはお年寄りが元気で働いていることだ。「終生現役」の生きている間は元気で、寝たきりなどにならずコロリと死ぬ−−という長寿の終え方の理想のPPK(ピン・ピン・コロリ)である。高齢者就業率の全国平均は22.2%だが、長野県は31.7%(’00年国勢調査)で「就業」は農業が中心、30%を超す都道府県は長野だけ。
「健康で長寿」が実現したのは、医師や保健師、保健補導員、行政組織などの活動だけではなく、健康とは無縁のような組織も大きな影響を与えているという。
重層的に健康カバー「長野モデル」を分析した研究の多くが指摘するものに、保健補導員の存在がある。現在は県内全市町村で計約13,000人が活動している。元々は農家に嫁いだ女性が、厳しい農作業、家事労働の中で、出産し、子育てをするために「自分たちの体について知ろう」と始まり、学習活動が中心だだったが、地域の集団健康診断の手伝いをしたりするなかで、住民の健康を気遣う「地域の健康の担い手」になった背景や、
長野県では保健補導員、保健師、医師などいろいろな医療関係の立場の人が、「網の目」を張り巡らし、重層的に住民の健康をカバーしている構造がある。
JA長野厚生連佐久総合病院は、「農村医学の拠点」と呼ばれることが多い。▼八千穂村全村健康管理システム:
1959年に佐久病院が「病気を治すだけではだめだ。病気をなくす仕事もしなくてはならぬ」(若月俊一氏)と始めた健康管理のシステムは、15歳以上の全村民を対象に年1回の健康診断を実施するだけでなく、一人一人の健康台帳を作成、健診結果だけでなく生活・環境要因も記入した。
また村民に健康への意識をもたせるため、各自が記入する健康手帳も取り入れた。この「早期発見、早期治療、予防重視」を目指した健康管理は同村の医療費を激減させ、国民健康保険会計を黒字にしたこの方式は、健康集団スクリーニングとして長野県全体に広がり、さらに全国的にもモデルになった。
長野県は低い医療費で県民の長寿を達成している。なぜ長野県が「優等生」なのか?。この「長野モデル」を通じて医療や医療費の問題を考える。▼病院行かないと表彰
浅間山や八ケ岳を望む長野県佐久市にはユニークな表彰制度がある。1年間医療機関にかからなかった70歳以上のお年寄りを対象にした、高齢健康優良者表彰だ。
三浦市長によれば、「健康長寿」の背景は「豊かな自然に囲まれて何でも食べ、体を動かすこと」という。だからそうした生活が維持できるように、保健、医療、福祉が連携した「生活支援」を目指す。子育てから介護まで生活丸ごとの支援だという。
老人ホームで入所者に物語などを音読して聞かせる「読み聞かせボランティア」。その語り手と聞き手を逆にしたユニークな取り組みを 10年以上続けてきた横浜市の特別養護老人ホーム「さくら苑」の取り組みが、注目されている。斎藤孝・明治大文学部教授の「声に出して読みたい日本語」(草思社)がベストセラーになり、東北大未来科学技術共同研究センターの川島隆太教授が「音読や簡単な計算を繰り返すことで脳の前頭前野を活性化させる」と科学的に立証したことなどから、最近は音読がブームになっている。
和歌山県立医大の板倉徹教授(脳神経外科)とテイチクエンタテインメントが制作した脳を活性化させ、認知症(痴呆)防止に効果が期待できるという CD:「脳知(のうち)改革」 が注目されている。このCDは、音と言葉という限られた情報のラジオでは、想像力が膨らみ、脳全体が活性化されるという説を、地元ラジオ局の番組や、各地の講演会で、分かりやすく説明していた同教授の講演を聞いたテイチクの担当者が企画を持ちかけ製作されたもの。
▼脳知改革〜聴くだけ簡単!脳の話〜 (テイチクエンタテインメント)
和歌山県立医科大学の現役医師、板倉徹による、「脳」をテーマにしたトークCD。
最近解明されてきた脳の働きや能力を、身近な話題からわかりやすく説明する。
大豆イソフラボンは、骨粗しょう症やのぼせ、月経前症候群(PMS)など、女性ホルモンのバランスの崩れに伴う不調を予防、改善する成分として知られており、肌への影響については、試験管や動物実験で、メラニン生成抑制やコラーゲン生成促進などの効果が確認されていた。今回、キッコーマンは、腸や胃での吸収が良い「アグリコン型」と呼ばれる大豆イソフラボンを使って、女性ホルモンの分泌の低下が原因で起こる皮膚のシワや弾力の低下を予防、改善する効果があることをヒトでの臨床試験で確認した。
今後は、大豆イソフラボンが更年期が原因の肌老化の対策成分としても注目を集めそうだという。
「病気を治す」のではなく、「病気にならないようにする」予防医学・「抗加齢(アンチエイジング)医学」の最新事情今秋からは、抗加齢医学会の専門医が、バイオマーカー、骨密度、血管年齢などを検査し詳細な指導をする新しいタイプの人間ドック・「アンチエイジング・ドック」が全国約100カ所の医療機関で始まるという。
▼病気と老化の元凶
人体を老化させ、病気を引き起こす原因の一つが、物質を酸化させる不安定な分子の「フリーラジカル」。▼マーカーを探せ
呼吸によって体内で生まれ細胞やDNAを傷つけるが、体内には元々フリーラジカルを消滅させる「抗酸化酵素」がある。でも加齢と共に減っていく。
それを補うのが、ビタミンCやE、CoQ10等の抗酸化物質。抗加齢医学の基本は、抗酸化物質を摂取し、適度な運動をすることだという。
フリーラジカルによる細胞の損傷は、病気になる前や発症のごく初期に起き、この時の体の中の変化を「バイオマーカー」と呼ぶ。このマーカーを見つければ、病気を発症前に防ぐことが可能になるので、さまざまなマーカーが世界中で探されている。▼薬膳料理などを解析
食品のさまざまな効能の解明も進められており、がん予防効果があるとされる漬物、コレステロールを下げるとされる中国茶、脂肪を分解するという薬膳料理など。▼代替医療の評価にも
これらの研究は、健康食品や漢方、鍼灸、温泉療法等の代替医療の効果を科学的に評価するシステムづくりにも繋がることが期待される。▼βグルカンの臨床試験を開始
米Fred Hutchinson癌研究センター(シアトル)が、ヨガが単に筋力や柔軟性を高めるだけではなく、中年層の減量に有用であることを、初めて評価し、その結果は医学誌「Alternative Therapies in Health and Medicine」7/8月号に掲載された。今回の調査結果は、ヨガのタイプによる身体的強度の差が考慮されていないほか、個人の記憶に基づく自己報告によるものであるため、今後の観察試験で不足部分を補うことができれば、大規模な無作為化試験を実施することができると期待されるという。
ロンドンのセントトーマス病院など英米チームが纏めた研究結果によると、たばこを1箱/日・40年間吸い続けると吸わない人に比べ細胞が7・4年分、余計に年をとることになるという。この試算では、喫煙者はたばこを吸わない人に比べ、細胞のDNAレベルでも老化が早いことになる。
英国St. Thomas病院のAna Valdes氏らが、Lancet誌電子版に2005年6月14日に報告したところによれば、白人女性を対象にした白血球細胞のテロメア長の短縮に肥満と喫煙が細胞レベルの老化を加速していることが示された。染色体の末端に存在するテロメアは、染色体の分解や末端どうしの融合の阻止に役割を果たし、テロメア長は、細胞分裂が起こるたびに短縮する。
BMIに対しては、30歳以上の女性が最も短く、20〜30の女性はそれより長く、20以下の女性はさらに長かった(傾向のp値=0.026)。肥満女性のテロメア長は、痩せた女性に比べ240bp短かったことより、テロメア長を指標とする細胞レベルの老化が8.8年分も早まっていることを意味する。喫煙については、「喫煙歴無し」・「過去に喫煙」・「現在も喫煙」という順序でテロメア長は短くなり(p=0.02)。1箱・年当たり5bp(18%)余分に短縮することから、1日1箱を40年間吸い続けると、喫煙経験のない人に比べ、細胞レベルの老化は7.4年分進む計算になる。
日本大学医学部循環機能検査室の笠巻祐二氏らが、6月10日の第5回日本抗加齢医学会総会で発表したところによれば、コエンザイムQ10(CoQ10)投与により、心臓の冠状動脈の血流速度が上昇することがわかったという。
これにより、CoQ10は心臓の細胞に酸素や栄養を送る冠動脈の循環を改善し、心臓を保護する作用がある可能性が示唆されたといえる。
第5回日本抗加齢医学会総会(6月 10〜11日)で発表されたところによれば、愛媛大学医学部分子細胞生命科学講座講師の木村善行氏らは、各種サポニンの火傷に対する皮膚再生について、また松浦薬業(名古屋市中区)課長の深谷幸隆氏らは、加齢による老化と、紫外線による光老化に対するパフィアの効果を調べた。その結果、高麗ニンジン(紅参=こうじん)のサポニンを火傷をした皮膚に塗ると、低濃度でも皮膚の再生が促進されることがラットの実験で明らかになった。また、南米に自生するヒユ科の植物パフィア(ブラジルニンジン)を服用することで、皮膚中のコラーゲンの合成が促進され、紫外線下で生じる皮膚の肥厚も抑えられることが、ラットやマウスの実験でわかったという。
第5回日本抗加齢医学会総会において、明治鍼灸大学眼科の山田潤氏が発表したところによれば、シイタケから抽出される「レンチナン」という高分子多糖体のβ-1,3-グルカンは、以前より免疫応答を修復する働きがあるとして、がん免疫療法などに使用されいたが、高分子量なので腸管から吸収され難かったが、レンチナンを微粒子化した経口摂取でも抗アレルギー効果を発揮することが分かったという。
ライオンは6月13日、女性の薄毛を引き起こす原因のひとつとして、発毛を促進するたんぱく質「BMP」(Bone Morphogenetic Protein:骨形成因子)の遺伝子発現の低下が女性ホルモン減少により引き起こされることを発見したと発表した。研究成果は、今年6月15日に東京国際フォーラムで開催される「日本基礎老化学会 第28回大会」で発表される予定。▼ライオンのプレスリリース(2005.06.13)
「“女性ホルモン”の減少も「女性の薄毛」の引き金に!〜“女性ホルモン”が減少すると発毛促進シグナル「BMP」の生成が抑制される〜」
第5回日本抗加齢医学会総会(6月10〜11日)で、早稲田大学スポーツ科学学術院の福永教授は、楽しく筋力を鍛えるため、踊りを利用するアイデアを提案した。
果樹研究所(本部・茨城県つくば市)が発表したところによれば、ミカンの産地・静岡県三ケ日町の住民約900人を対象に、町などと合同で03年度に行った疫学調査で、温州ミカンの成分の血中濃度が高いほど肝機能の数値がよく、動脈硬化のリスクも低いというデータを発表した。温州ミカンにはβ-クリプトキサンチンと呼ばれる成分が、オレンジの10倍以上含まれるという。
「米心臓学会誌」(American Jouurnal of Cardiology )5月1日号に発表された研究結果によれば、平均年齢72歳で、高血圧気味のお年寄り202人を2グループに分け、健康に役に立つ情報を常時与えて健康に注意するよう指導したグループよりも、超越瞑想(TM)など、ストレスを緩和し血圧を下げるという瞑想法を18年間実行させたグループのほうが、心臓病で死亡した割合が30%も少なく、心臓病以外の原因で死亡した割合も23%少なかった。
2005年版「高齢社会白書」が6/3に発表された。65歳以上の高齢者人口は2004年10月1日現在、2488万人で、総人口に占める比率(高齢化率)は19.5%となり、ともに過去最高を更新した。
高齢化率は2015年に26.0%、2040年には33.2%に達すると見込まれている。
静岡県立大学教授の横越英彦氏とポッカコーポレーションの共同研究によれば、ラットを使った実験で、牛乳とレモンを組み合わせて摂取すると、それらを摂取しないときに比べ、カルシウムの吸収率が約30%以上アップするという。これは、レモンに含まれるクエン酸のキレート作用により、カルシウムが水に溶けやすくなり、腸管から吸収され易くなったからと思われる。
太陽化学と名古屋大学大学院環境学研究科助教授の大平英樹氏が共同で、5月28日の第23回日本生理心理学会大会で発表した研究成果によれば、緑茶に含まれるうまみ成分で、リラックス効果のあるテアニンに、ストレスを和らげる抗ストレス作用があるということを、人間を対象にした実験で確認した。
お年寄りがぼけないためには、 「せんたく、皿洗い、そうじ」「庭いじり」「良く外に出て歩く」等、毎日いろいろなことをやって、体を動かすのが一番であると「米疫学雑誌」(American Journal of Epidemiology)4月号に掲載された研究論文が勧めている。
医師や薬剤師、看護師などの会員約2200人を抱える「抗加齢医学会」が、 2005年5月、雑誌「アンチ・エイジング医学」を創刊した。創刊号は約8000部で、年4回発行する予定。また、第1回抗加齢医学専門医・指導士の認定試験を6月12日に行われる。
科学的根拠に基づく抗加齢医療を提供しようと、日本抗加齢医学会が専門医の認定制度を発足させる。6月に第1回の認定試験を実施する。 試験は他の学会の「専門医」「認定医」資格を持つ医師や歯科医師らを対象に、加齢による心身の変化の仕組み、予防や治療法など、基礎的な知識を問う。
FDA(米食品医薬品局)は、4月11日、認知症のお年寄りに投与される抗精神病薬が、死を早めている可能性があるとして、抗精神病薬7種に警告を表示するよう指示した。
認知症のある高齢者に対する偽薬との比較試験の結果、死亡する割合が、1.6〜1.7倍であることが判ったという。
第30回日本研究皮膚科学会に発表された、岡山大学皮膚科と協和発酵工業との共同研究によれば、アセチルヒドロキシプロリン配合クリームが、細胞の増殖に関わる遺伝子や腫瘍抑制遺伝子などを増加させ、皮膚の老化防止に有用であるという。ヒドロキシプロリンは、自然界に存在するアミノ酸で、コラーゲンの形成に必要な成分であり、保湿効果が高いため、化粧品原料として利用されている。
▼協和発酵工業 > 研究開発 > ニュース&トピックス > ヒドロキシプロリン
メラトニンのサプリメントは、主に睡眠の質の改善や時差ボケ改善に利用されている。 欧州肝臓学会(4月13〜17日)でスペインのレオン大学の研究者たちは、老いたラットにメラトニンを経口摂取させたときの肝臓の若返り効果を発表した。
第一製薬は、市販されている美白剤にトラネキサム酸を加えた製剤(開発コード:DH-4243)を開発し、臨床試験を実施した結果、2カ月間の投与で、肝斑や老人性のシミ(老人性色素斑)、炎症後色素沈着に効果があるという臨床結果を得たので、この研究成果を、日本皮膚科学会総会で4月23日に発表する。▼第一製薬>プレスリリース[2005/04/19]>「経口投与によるトラネキサム酸配合「しみ」改善薬を開発」>詳細資料 ( PDF)
評判の「コエンザイムQ10」と同様、体内の脂肪燃焼に係わり、加齢と共に不足がちになるという、「L−カルニチン」という栄養素が注目されている。その「L−カルニチン」についての解説記事。●羊肉に豊富
L−カルニチンは、特殊なアミノ酸の一種。肝臓でも作られるが量は少なく、ほとんどを食品から摂取される。肉類に多く含まれる。特に羊肉に豊富。他に赤貝やイカなどにも含まれる。●脂肪を運搬
L−カルニチンは、脂肪燃焼の“仕掛け人”として分解した脂肪を運搬する役目を持っており、L−カルニチンが不足すると、脂肪は分解されないまま、皮下や内臓に蓄積されてしまう。この分解された脂肪をエネルギーに転換する手助けをするのがコエンザイムQ110。●100歳以上には多い
厚生労働省の国民栄養調査(03年)によると、日本人の脂肪摂取量は1950年の約3倍になるが、体内のL−カルニチンは20歳代をピークに減少する。一般的に年を取ると肉類を食べる機会が減るので、200〜300mg/日を目安に意識的なL−カルニチンの摂取が求められるという。
100歳以上の高齢者の体内には、L−カルニチンが多いというデータがある。
雑誌「疫学と地域健康」(Journal of Epidemiology and Community Health)4月号に掲載されたアテネ大学衛生疫学学部の研究によれば、標高の高いところに住んでいる人の方が、心臓病が少なく、心臓病以外の原因による死亡率も低いという。しかし、血圧、総コレステロール値、中性脂肪値は、いずれも高地の住民の方が高いという。
米サンディエゴで開かれた米国化学会(ACS)年次集会において、米バリー大学(フロリダ州マイアミショアーズ)化学教授のGeorge Fisher氏らが発表したところによれば、生カキやハマグリ、アサリ、イシガイに限っていえば、テストステロンおよびエストロゲンなど性ホルモンの分泌促進をもたらす物質であるD-アスパラギン酸およびNMDA(N-メチル-D-アスパラギン酸)が含まれいて、性欲を促す食物としての特性を裏づける科学的根拠があることを明らかにした。
米ハーバード大学公衆衛生学部のホンレイ・チェン博士らが、雑誌「神経学」(Neurology )最新号で発表したところによれば、パーキンソン病の発症には、若いころからの運動不足が関係していることが、4万800人の男性の調査結果より判った。
成人してからも「よく体を動かしてきた人」は、「あまり体を動かさなかった人」と比べると、後年パーキンソン病に罹る割合が半分だった。
コレステロールが高いと心筋梗塞になりやすいとされ、数値を気にするが、やや高めの方が脳卒中などが少なく、かえって長生きできることを示すデータが相次いでいる。現在の基準値は、米国での調査においてコレステロール値220以上の場合に心筋梗塞が多かった、との結果が基になっている。だが、これは30〜40歳代の男性のデータで、女性や50歳以上の男性では、心筋梗塞が増えるのは数値が280程度以上の場合だった。
東海大医学部の大櫛(おおぐし)陽一教授は、全国の健診受診者約70万人のデータから、健康的な集団の95%の人が収まる範囲の上限値を算出し、これを高コレステロールの基準値とすると、「中高年の場合、男性は260台、女性では280台とすることが妥当」だという。 米国は、国民の平均コレステロール値の低下によって心筋梗塞が減っている。日本は逆に数値が上昇傾向にあり、基準値を同一にする必要はないという。
高コレステロールに特に注意が必要なのは30〜40歳代の男性で、心筋梗塞の要因とされる中性脂肪が高い人や、善玉コレステロールとも呼ばれるHDLコレステロールが低い人が多い。糖尿病、高血圧など様々な要素を総合判断して治療する必要があるという。
雑誌「加齢の神経生物学」(Neurobiology of Aging )1月号に掲載された、カナダのトロント大学とカリフォルニア大学アーバイン校の研究者 たちのイヌを使った研究によれば、加齢で低下する頭の働きを若く保つために、「抗酸化物質がたっぷりの健康的な食事と運動、そして脳への適当な刺激が効果を持つ」という。
英国ロンドンの精神医学研究所(Institute of Psychiatry )のローバート・スチュアート博士らが、「神経学雑誌」(Archives of Neurology )最新号で発表した研究によれば、アルツハイマー病などの痴呆症になりはじめたお年寄りには、70歳を過ぎて起きた体重の減少は何年か後に痴呆症を発症する予兆であることがわかった、という。 体重減の程度は、痴呆症になった人たちの半数以上で5.4Kg以上に達していた。
医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」に報告されたハーバード大学と同大学関連のブリガム女性病院の研究者らが、70〜81歳の女性約12,500人を対象にした研究によれば、毎日、ビールあるいはワインを適量(ビールは約360ml、ワインは約180ml程度)飲んでいる高齢女性は記憶力、思考力が飲まない同年の女性より頭の働きが「1.5年若い」ことが判ったという。
鉄や亜鉛などの微量元素は、健康に欠かせない。特に高齢者の場合、不足すると床擦れ、湿しんなど皮膚のトラブルや貧血につながり易い。高齢者は食べる量が少なく、管理栄養士が計算した病院食でも微量元素は不足しがち。
亜鉛が不足すると、味覚障害が起こる。細胞分裂に必要な元素なので、皮膚炎や免疫力の低下を引き起こし、傷も治り難くなる。また、銅の不足は鉄と同様、貧血を起こす。
床擦れなど何らかの症状が見られた場合は、微量元素の不足を疑い、担当医とサプリメントを加えた方がよいかどうか、また何を補うのがよいか検討したほうが良い。
床擦れ治療のポイントは、下記の三つ。 どれが欠けても治癒は難しい。
- 皮膚が圧迫されないように体位を頻繁に替える。
- 栄養バランスを保つ。
- 入浴を頻繁にするなどスキンケア。
長生きのために肉や脂肪を控える「粗食」のすすめが広がっているが、浜松医科大名誉教授(生理学)の高田明和さん(68)は、長生きの秘けつは肉食にあり、脳と心の健康を保つ上でも重要と、最近の研究で明らかになった「心を元気にする」食肉の働きなどを説く。
- 脳の健康維持に必要−−セロトニンが精神の安定保つ
- 免疫力を高める−−タンパク質を効率的に吸収
- カルニチン、体脂肪燃焼に不可欠/アナンダマイド、至福感もたらす
- 「高齢者は淡泊」誤解−−食生活、油脂を取って元気に
西洋には、「1日リンゴ1個で医者知らず」(An apple a day keeps doctor away. )と言うことわざがあるが、これは嘘ではないとする研究が、コーネル大学(米ニューヨーク州)のC・Y・リー教授(食品科学技術学部長)らによって雑誌「農業食品科学」(Journal of Agricultural and Food Chemistry)12月1日号で発表された。 新鮮な野菜や果物に含まれている抗酸化作用のあるケルセチンという物質は、特にりんごに多く含まれていて、この物質の作用を実験により確かめたもの。
米コーネル大などの米韓共同チームがまとめた報告によると、毎日1個のリンゴを食べると、アルツハイマー病など痴呆の予防に役立つ可能性があるという。この報告は、全米化学会の専門誌の来月1日号に掲載される。
リンゴには高い抗酸化作用を持つ物質ケルセチンが多く含まれ、マウスを使った実験では、抗酸化作用が高いとされるビタミンCよりも明確に高い効果が確認された。また新鮮なものを生のまま皮ごと食べる方が効果が期待できるという。
筋トレが、転倒や寝たきりの防止に効果があると高齢者が取り組むケースが増えている。
中高年者が筋トレを始める場合の注意点として、関節や腱(けん)が弱くなっているから「無理をしない。『こんな程度でいいのかな』と思うくらいがちょうどいい」。筋トレは何歳でも効果が有る。
ハーバード大学公衆衛生学部の疫学者、ジェニファ・ウーブ博士が、70歳〜81歳までの高齢女性1万8000人を対象に、体を動かす習慣と健康状態について、12年間追跡調査した結果、定期的に楽な速さで歩いている高齢女性は、頭脳のシャープさなど、一般的な精神的活動が、数年も若いことがわかった。
日本医科大老人病研究所(川崎市)と国立長寿医療センター研究所(愛知県大府市)が、米医学誌ニューロロジーに発表したところによれば、アルコールを分解する酵素(ADH2)の活性が低くほろ酔い気分が長く続き、つい飲み過ぎてしまう傾向の男性は、酵素活性の高い男性より2倍以上も脳梗塞になり易いことを突き止めた。
南部パラナ州に住む女性・マリア・オリビアさんが持っている出生証明書によると、生まれたのは1880年2月28日で124歳。ギネスブックにも申請予定で、認められれば、現在世界最高齢とされるオランダ女性の114歳を10歳上回る。
文部科学省が10日に公表した03年度体力・運動能力調査の結果から元気な中高年、体力低下に歯止めかからぬ子どもたち、そんな姿が見える。
今回の調査で初めて、よく運動する層と、しない層に分けて20年前との差を比較した結果、小学生の基礎的運動能力は、運動をしない子ほど低下の割合が大きいことも明らかになった。40〜79歳の中高年層は、すべての年代で5年前を上回った。この中高年層では「体力年齢」が実際よりも若い人の割合が増え、特に50〜54歳の男性は、体力年齢の方が若い人が41.1%にのぼり、5年前より11ポイント増加した。
資生堂や花王などの化粧品メーカーが、病気や老化の歯止めに効果がある成分の「コエンザイムQ10」を使った肌の美容用化粧品を相次いで開発、市場投入に乗り出している。▼ニベア花王:コエンザイムQ10と潤い成分を配合したボディー用乳液
「ニベアボディ バイタルファーミングQ10」(1260円)▼資生堂薬品:スキンケア「Q10エクティブクリーム」(5250円)
エール大学のラニ・デサイ博士らが、「米精神医学雑誌」(American Journal of Psychiatry)9月号で報告したところによると、適度なギャンブルをする65歳以上の老人は、ギャンブルをしない老人よりも、概して心身共に健康であり、若い世代のギャンブラーと比較すると、老人のギャンブラーには、アル中、うつ、破産、投獄の経験の割合がうんと少ないことも判った。
厚生労働省が9月14日発表した全国高齢者名簿(長寿番付)によると100歳以上になるお年寄りは、 昨年を2477人上回り、過去最多の2万3038人となる。女性は1万9515人で85%を占めた。4月から来年3月までの04年度中に新たに100歳を迎える高齢者も1万1911人で、過去最多になる。人口10万人あたりの100歳以上の長寿者数は、全国平均で18.05人。都道府県別でみると、最高は沖縄の47.07人で、高知40.52人、島根37.85人と続き、最低は埼玉8.54人、青森の10.19人、千葉の10.74人。九州、四国、中国の比率が高く、西高東低の傾向が続いている。
老化防止に効果があるといわれ、米国・独国で大ブレイクのコエンザイムQテン、通称「コーキューテン」について、サプリメント先進国、アメリカとドイツで徹底取材したもの。■コエンザイムキューテンのすべてを徹底解明
■コエンザイムキューテンその補い方とは?
- コエンザイムキューテンCoQ10は、1957年にアメリカのクレーン博士が初めて発見。
- CoQ10は、60兆ある人間の細胞の全てにもともと存在する物質。
- CoQ10は、細胞の中のミトコンドリアの中で、エネルギーの源となるATPという物質を作っている。
- CoQ10は、人間の生命活動にとって、必要不可欠な成分。
- この大切なCoQ10が、夫々の体の部分で20歳をピークに歳をとればとるほど減ってしまう。
- 心臓だけでなく他の臓器でも、同じように減ってしまい身体全体の体力も低下し老化に繋がる。
- 減ったCoQ10を補うと、体中の細胞が活性化し、衰えていた臓器が回復、つまり若返る。
- 2003年日本選手権水泳競技大会でチームの80%の選手が自己記録を更新した背景に、CoQ10。
■コエンザイムキューテンもうひとつの力
- CoQ10の効果を得るためには、1日、どれくらい摂取すればいいのか?
- 1日に必要な量は、60〜100mgが目安。
- これを食品から摂取しようとするならば?
- ・イワシの場合で1日あたり20匹
- ・牛肉なら1日およそ3Kg
- ・ブロッコリーに至っては、12Kgも食べる必要あり。
- サプリメントでの摂取するなら
- ・1日60〜100mgが目安
- ・より効率よく吸収するには食後(脂溶性のため)
ドイツのハンブルクには、肌とCoQ10の研究が世界一進んでいる研究所「バイヤスドルフ研究所」があり、早速、肌の関係について聞いてみました。
- 同研究所テストセンター ゲルハルド・ベナ氏:
- 『私たちの研究でCoQ10がシワを浅くするという効果が分かった。』
- 『口から摂取したCoQ10は身体の足りない部分から補われる傾向にある。』
≪私のお勧め商品≫
- 色んな抗酸化物質はあるが。CoQ10は非常に効率の高い抗酸化物質。
- とりわけ活性酸素に有効とされてきたビタミンEの酸化もCoQ10を加えると、大幅に抑えらる。
- CoQ10は、まさに、活性酸素除去の最終兵器とも言えそう。
▼日清フォルマ の 「LivLon」
カレーの黄色成分で、ウコンに含まれる「クルクミン」が、アルツハイマー病の原因となる物質の生成を防ぐ効果のあることが、金沢大大学院の山田正仁教授(神経内科)と小野賢二郎医師らの研究でわかった。 成果は日本痴呆学会で30日発表される。
お年寄りを対象に転倒予防教室を開く自治体が増えているという記事。新潟県加治川村ではデータに裏付けられた、簡単で長続きする転倒予防体操を地元の専門家が考案して効果を上げており、東京都老人総合研究所は転倒や痴呆以外にも高齢者が悩む症状がたくさんあることに着目し、さまざまな症状の予防法を開発し、女性に多い尿失禁は改善率が高く好評という。
国立遺伝学研究所とチェコのサウスボヘミア大学の研究チームが12日付の英科学雑誌EMBOジャーナル電子版で発表したところに拠れば、長寿に重要な役割を果たす新しいたんぱく質を明らかにした。このたんぱく質がうまく働かないと生活習慣病などを発症する恐れもあり、寿命を延ばす治療法開発にもつながると期待される。
朝食向けに、アミノ酸やビタミンC入りのソーセージタイプの食肉製品が登場、人気を呼んでいるという。その理由は、調理は電子レンジで約1分の簡単便利で栄養バランスも良く、一日の活力源としてもピッタリということから。
中でも注目されているのが体脂肪を燃やしたり、脳細胞の破壊スピードを抑える働きを持つ成分でアミノ酸の一種、L−カルニチン入り。このL-カルニチンの不足が高脂血症や糖尿病などの生活習慣病、痴ほう症状を引き起こす原因ともなっているから。▼関連情報:
・ダイエット成分のカルニチン、ヒットの兆し ゼリー飲料、ペット飲料、サプリなどが幅広く登場(2004.5.7)
http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/a027/306047
・伊藤ハム L-カルニチン、ビタミンC入り「朝のフレッシュ モーニングブラウン」
http://itoham.mediagalaxy.ne.jp/corporate/news/040420.html・サプリメント・健康食品 > L-カルニチンで脂肪を燃焼!
http://allabout.co.jp/fashion/supplement/closeup/CU20040416A/・脂肪燃焼に不可欠なL-カルニチンを検証
http://health.biglobe.ne.jp/colum07/item72.html
岐阜大学医学部附属病院成育医療・女性科の三鴨廣繁氏らの研究グループが、国立感染症研究所感染症情報センターの病原微生物検出情報月報2004年8月号で報告したところに拠れば、オーラルセックスがごく普通のパートナーが日常的に行う性行動になった結果、クラミジア咽頭感染が増え、感染拡大の一因になっているという。▼IASR Vol.25 No.8(No.294) August 2004 における、本論文の全文「 クラミジア咽頭感染の実情」
資生堂とキリンビールは23日、「ビール原料のホップの苦み成分などが、髪の毛を黒くするメラニン色素を増やす白髪予防効果がある」という共同研究結果を発表した。年内にもホップエキスが入った育毛剤を発売する予定。
米国の高齢者約4800人を12年間追跡したCHS(Cardiovascular Health Study)研究の結果、魚好きの人に脳卒中が少ないことは既に報告されていたが(JAMA;285,304-12,2001など)、脳卒中の原因にもなる「心房細動」という不整脈を、焼き魚をよく食べる人は発症し難いことが分かったと米国心臓協会(AHA)が発行する「Circulation」誌電子版で、7月19日に公開された。
イタリアでの研究で、「JAMA(米医師会雑誌)」最新号に報告されたもので、対象は35〜55歳のBMIが30以上のかなりな肥満の男性の話です。
梅雨時に発生しやすいカビの臭いは、慣れてほとんど感じなくなっても脳にストレスを与えていることが、杏林大学医学部精神神経科の古賀良彦教授らの実験でわかった。実験ではα波3割減 だった。
英国で1951年から50年間かけた大規模な調査の結果が、ブリティシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)に報告されたもの。
あくまでも、マウスでの話だが、肥満度や、脂肪を除いた体重と、寿命の間には相関が無く、平均より17%酸素の使用量の多いマウスでは、36%長生きしたという。
カナダのコンコーディア大学の研究者らが、米国科学アカデミー紀要で報告したところによれば、PT-141というペプチド成分が、メスの発情を促すことがわかったという。
抗老化研究の最先端を担う米ハーバード大学が老化防止(抗老化)分子にサーチュイン(sirtuin)の1つであるSIRT1に焦点を当てて、その錠剤が晩年における脳その他の重要な臓器の機能 をどのようにして改善するかについて詳細な説明を科学誌「Science」6月18日号で行っている。
ギネスブックで世界最高齢に認定されていた米自治領プエルトリコ在住の114歳の女性、ラモナ・イグレシアスさんが5月29日、肺炎のため現地の養護施設で死亡した。AP通信によれば、イグレシアスさんの死去で、世界最高齢は113歳のオランダの女性になった。
魚油に多く含まれているオメガ3脂肪酸(n-3系多価不飽和脂肪酸)は、心臓病予防に良いだけでなく、高齢にともなって起きやすい痴呆症などの精神障害のリスクを下げる働きがあることをよく認識してほしいと、米マグロ基金(US Tuna Foundation、USTF)が、こんな特別メッセージを米国民あてに送り、ツナ缶をもっと食べるよう奨励した。
松の樹皮の抽出物質・フラバンジェノールに、脳の細胞を活性酸素から守る働きがあることが、東京大学 の久恒(ひさつね)辰博・助教授らの研究でわかった。
日本人10万人を対象にした10年間の大規模追跡調査で、7時間寝る人が一番長生きするという結果が明らかになった。米国での調査でも、同様の結果が出ており、睡眠は必ずしも長いほど良いというわけでもなく、名古屋大学の玉腰暁子助教授(予防医学)らが、今月の米睡眠学会誌に発表した。
科学誌「ネーチャー」に報告された英国ケンブリッジ大の研究によれば、妊娠中に、栄養のバランスがいい食事を食べた母親から生まれた子どもは寿命が長くなることが、マウスでの実験でわかった。
東京都医学研究機構精神医学総合研究所の秋山治彦副参事研究員らが2日発行の米医学誌「ネイチャー・メディスン」2月号に発表した研究報告は、アルツハイマー病の原因とされるたんぱく質ベータアミロイドを取り除く働きが、脳内のミクログリアという細胞にあることが分かったという。
米コロンビア大学公衆衛生学部が、44歳〜56歳までの女性を、5年間、また は、閉経に達するまで調べたところ、。従来から行われている閉経を知る手がかりよりも、月経が飛ぶようになると、4年以内に閉経になることが多く、「少なくとも60日間月経がない」ことの方が、より確かな閉経の予知になるという。
滋賀医科大の中村保幸助教授(循環器内科)らが、80年に旧厚生省が実施した国民栄養調査の対象者約1万人(30〜64歳)について99年まで行った大規模な比較調査の結果を、山形市で開かれる日本疫学会で22日に発表した。
魚はドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)といった不飽和脂肪酸を多く含み、これらには動脈硬化を防ぐ働きがあるとされ、2日に1回以上と魚をよく食べる男性では、食べるのが週1回未満と少ない人に比べて、死亡の危険度が3割前後減ることが、明らかになった。
同様の調査は、海外では幾つかあるが、今回の調査結果で、魚が多く含む成分は健康に良い働きがあるとされるが、魚をよく食べることが、日本人の長寿の理由の一つであることがはっきりしたという。
女性では有意な差はみられなかったのは、死亡率が男性より低いため。
加齢とともに生じる慢性的な健康障害の多くは、加齢そのものではなく体を使わないことに起因し、運動によってこれらの発症を遅延することができるという。
50歳から10年単位で人の衰えは、筋力12%、筋肉量6%ずつ衰え始めるが、週3回のウエートトレーニングを2〜3カ月続ければ、筋力および筋肉量が1/3高まり、最高で30年分の喪失を補うことができるという。
米国の高齢者の健康推進団体「活力ある高齢化国際協議会」の提唱する老化による体力を補うための八つの指針とは?
「米国立がん研究所報」(Jounral of the National Cancer Insititute )の12月号によれば、PSA(prostate-specific antigen )と呼ばれる前立腺特異抗原の有無を調べる血液検査によって、前立腺が異常に大きくなっているかどうかがわかる。米国の75歳以上のお年寄りの1/3は、毎年、前立腺の検診を受けているが、75歳以上の高齢者を、もし解剖したとすると、その30%〜70%は前立腺ガンをもっているが、実際には前立腺ガンでは死なずに、心臓・血管系の病気など他の病気で死んでいるので、75歳以上の高齢者にPSAを調べることは、医療費の無駄になるから、やめたほうがいいという
老化防止効果のあるサプリメント(栄養補助剤)や骨粗鬆症に効く乳製品などを共同開発しようと、伊藤忠商事が、食品への微生物混入などを避ける食品安全技術や、食品の要素が遺伝子に与える影響などの研究を手がけているオランダの食料関連研究機関、ワーヘニンゲン大学・リサーチセンター(UR)と提携した。1〜2年内に日本市場での販売を目指す。
「精神薬理学」(Psychopharcology)の12月4日、オンライン版で報告されたところによると、米デューク大学のヘイディ・ホワイト博士(老人学)らの研究チ−ムらの報告に依れば、記憶力が衰えた62歳〜90歳までの男女11人を対象にしたテストで、禁煙グッズの一つであるニコチンパッチを貼ると、お年寄りの記憶力が改善され、集中力がつくという。
世界保健機関(WHO)は18日、世界の平均寿命が02年に65.2歳となり、50年前の46.5歳から大幅に伸びたことなどを盛り込んだ03年版「世界保健報告」を発表した。日本は81.9歳(女性85.3歳、男性78.4歳)で平均寿命世界一の座を維持。
平均寿命から病気などで健康が損なわれている期間を差し引いて、何歳まで健康に暮らせるかを示す「健康寿命」でも、日本は75歳(女性77.7歳、男性72.3歳)で世界一を維持。
記憶力減退の原因が、年齢のせいか、アルツハイマー病などの痴呆症の始まりなのかを見分ける方法を見つけたとニューヨーク大学のヘンりー・ルジネック博士(放射線学教授)らが発表した。
MRI(核磁気共鳴映像法)で脳をスキャンし、脳細胞の死が確認されれば、89%の正確度で、アルツハイマー病の始まりであると診断できるという。
ツーカーグループは、9日、世界で初めて、骨を振動させて通話相手の声を聞く「骨伝導」ができる機種「TS41」を発表した。耳が聞こえにくい人や、駅など騒がしい場所でよく使う人に向くという。
NTT Docomoは、今年9月に画面の文字が大きく電子メールを電話機が読み上げる機能などが特徴の「らくらくホン」シリーズの最新機種を売り出した。同シリーズは’99年10月の発売から8月末までに240万台が売れており、若年層や高齢層、機械が苦手な人の層の需要に合致したものだ。
かむ行為は、全身の健康とも係わっているようだ。かむ回数が少ない早食いだと、満腹感が得難いので、食べ過ぎで肥満につながり易い。準備ができないまま食べ物が胃に入るため、下痢や便秘を起こし易い。 噛めなくしたマウスは場所を覚える能力が下がることが実験で確かめられており、ものを食べられる状態を保つことが一部の痴呆(ちほう)予防に役立つ可能性がある。
片側ばかりで噛むと肩こりや頭痛などの変調をきたす恐れがあり、片側で噛み続けると同じ側の聴力が低く、前歯ばかりでかむと高い音が、奥歯ばかりだと低い音が聞こえ難くなる傾向があるという。
DHEA(デジヒドロエピアンドロステロン)が含まれる「老化防止」をうたったサプリメントには、免疫系の活性化、記憶力の向上、体重減少の促進、性衝動の低下防止をもたらす作用があるとされてきたが、米国心臓病学会誌「Journal of the American College of Cardiology」12月3日号掲載のヒト細胞をDHEAに曝露した研究において、このホルモンに動脈閉塞を引き起こす作用のあることが指摘された。
ジョンズホプキンス大学(ボルチモア)での研究で、「米眼科学会誌」に報告された所によると、網膜の中央にある黄斑部が変化して、見ようとするものの中心部が見え難くなったり、ゆがんで見えたりと、病状が次第に悪化して、最後は失明に至るケースも多い「老人性黄斑変性症」という眼の病気の予防に対して、抗酸化物質作用の強いβカロチン、ビタミンC、E、それに亜鉛のサプリメントの大量療法が効果があるという。
ハーバード大学公衆衛生学部のサンミン・リー博士らの研究チームは、同大学が長期間継続して行っている「看護婦健康調査」のデータから54412人の女性(46歳〜71歳)について調べたところ、孫の養育や世話に、1週間当たり9時間以上当てている祖母は、心臓病にかかる割合が1.55倍高いなどの健康問題が起こりやすいという研究報告を行った。
天然ハーブには酸化を防ぐ「抗酸化作用」があることが知られ、食品の腐敗を防ぐスパイスなどに使われている。三菱電機は、この天然ハーブから抽出した成分が人体に有害な活性酸素を抑える効果を持つことを、産業技術総合研究所との共同研究で、世界で初めて確認し、5件の特許を申請中。来年にも抗酸化機能を備えたエアコンなどを製品化する予定。
ニューヨークのアルバート・アインシュタイン医科大学クライド・シェヒター博士らの研究チームが「米国医師会雑誌(JAMA)」で報告したところによれば、血中コレステロールの分子のサイズが大きくなる遺伝子を持っていると、非常に長生きできることがわかった。
中部ヨーロッパの長生きのユダヤ人「アシュケナジム」(Ashkenazim)の血中コレステロールに関係する遺伝子を調べた結果、長寿老人では、血中に善玉コレステロールと呼ばれる「HDL」(high density lipoproteins )が、一般人よりも多く含まれており、長寿老人とその子どもでは、遺伝子が突然変異を起こしており、これが血中コレステロールの分子のサイズを調節する酵素に関係していることもわかった。
長寿の原因の一つがコレステロールを輸送する物質であるコレステロールエステル転送蛋白(CETP)を産生する遺伝子の変異にあることが、米国医師会誌「JAMA」10月15日号に掲載された。
動脈硬化症の発症過程で、高比重リポ蛋白(HDL)は「善玉コレステロール」、低比重リポ蛋白(LDL)は「悪玉コレステロール」として知られており、これら大粒サイズのリポ蛋白は心疾患、脳卒中、糖尿病など加齢に伴う重大な疾患を予防することが明らかになってきている。
この研究では、年齢が95歳〜107歳の範囲で平均年齢98歳のアシュケナジ(東欧系ユダヤ人)の男女213人とその子供で平均年齢68歳の216人を対象に血液採取を行い遺伝子を調べた。その結果、この長寿者群ではHDL及びLDL粒子の血中濃度とサイズを調節する作用をもつCETP遺伝子にDNA変異が起こる可能性が3倍高く、この変異がCETPの血中濃度の低下を招き、ほとんどの人でHDL濃度の上昇と大粒子のHDL及びLDLの増加が認められた。
視力、聴力は、65歳から74歳の間に衰え始めるが、精神力については、70歳、80歳になっても、今持っている才能や特技は、決して衰えることはないと、オーストラリア国立大学の精神医学者カーリン・アンゼイ博士が高齢者を励ましている。
ハーバード大学公衆衛生学部のエリック・リム助教授らが、53歳〜90歳までの男性3万1742人を対象にアンケート調査を行い分析した研究結果によれば、ジョッギングをする、早足で歩くなど、日常的によく運動をする男性は、運動をしない人よりも、50歳過ぎてのセックスライフが30%長くなるという。更に非常によく運動をする人で、たばこを吸わず、筋肉質で、飲酒は適量という人では、セックスライフが平均より10年も長いこともわかった。
厚生労働省が9月12日発表した、2002年4月から実施している老人保健法に基づく40歳以上の肝炎ウイルス検診の実績を発表したところによれば、192万3480人が受診した。C型肝炎ウイルス検診において、感染者率は1.6%にものぼり、約60人に一人が感染している計算になる。また、B型肝炎ウイルス検診では1.3%、およそ80人に一人がHBs抗原検査陽性と判定された。年齢別に見ると、C型肝炎ウイルス検診では、高年齢になるほど感染者率が高かった。都道府県別では大きな差が見られ、C型肝炎ウイルス検診では、節目検診の総平均が1.1%だったのに対し、佐賀県だけが3.9%と飛び抜けて高かった。▼厚生労働省の「報道発表資料」>「平成14年度肝炎ウイルス検診等の実績及び平成15年度肝炎ウイルス検診の実施状況について」2003/09/12
総務省統計局が9月14日に発表した資料「高齢者の就業と暮らし」によると、高齢者人口のうち、就業者と完全失業者を合計した労働力人口の比率は日本が20.7%で、主要先進国の中では飛び抜けて高いことが分かった。他の先進国の高齢者労働力人口比率は、米国は13.3%、英国は8.7%、カナダ6.0%、ドイツ2.8%、フランス1.3%などで、1割を超えているのは日米だけ。日本の高齢者の5人に1人は労働力で、日本の社会は既に、自ら働いて支える高齢社会に変貌しつつあるように見える。▼総務省・統計局の「統計トピックス」>「65歳以上人口は過去最高の2431万人」2003/09/14
抗老化分野の第一人者、デービッド・シンクレア博士(ハーバード大学)が、8月24日の「ネーチャー」オンライン版で述べたところによると、「サートゥインス」(sirtuins)という名の酵素は、すべての生き物のエイジング(加齢)を事実上制御している酵素で、抗老化の薬剤開発の目標となるという。このサートゥインスという酵素は、飢餓状態による延命効果のプロセスで摂取カロリーを減らして長生きさせる過程に大いに関連しているとして、注目されている。
米ハーバード大などの研究チームが、英科学誌ネイチャー(電子版)の最新号に老化を抑える画期的な物質を発見したと発表。「老化抑制の薬につながる可能性がある」と米メディアが詳しく報じたが、実験で寿命延長を確認したのは、酵母を使ったもの。
「一般精神医学雑誌」(Archives of General Psychiatry )7月号によれば、一般のうつ病患者に与える抗うつ薬の「ゾロフト」(Zoloft)を、アルツハイマー病のお年寄りに投与したところ、患者の思考、記憶、学習には影響は起きずに、症状が大きく改善されたという。
▼沖縄の長寿を支えるパワーフード
生活習慣病への効果
▼夏ばてに効くゴーヤーのパワーと活用法
沖縄では昔から、ゴーヤーの苦みには血をキレイにして、血圧を安定させる効果があると伝えれられており、漢方、アーユルヴェーダなどは、古くからその効能を認めていた。独特の苦味は、果皮に含まれる「モモルデシン」「チャランチン」という成分に血糖値やコレステロールを低下させる効果がある。
また、ゴーヤーには植物インスリン(P−insulin)が豊富に含まれており、血糖値を安定させる優れた効果もある。
これらのことより、海外での臨床試験の結果によれば、ゴーヤーが糖尿病に有効であることが報告されている。
尚、コレステロールや中性脂肪などの血中脂肪の低下には、特に水溶性の繊維を一緒に摂ると効果的だが、ゴーヤーには水溶性繊維が豊富に含まれている。ゴーヤーの果実や種子に含まれている「蛋白MAP30」は、ナチュラルキラー細胞を活性化させるので、ガン細胞の増殖を抑えるといわれている。また、ガンの進展を防ぐ「モモルカロシド」という物質をも含んでいるというから、成人病予防食としては、うってつけということか。
夏ばてに効くゴーヤーのパワーは?
ゴーヤー1本あたり、レモン3個分、キャベツの約4倍分のに相当するビタミンCを含む。しかも、ゴーヤーに含まれるビタミンCは、加熱しても壊れ難い特徴があるという。
ビタミンCのような抗酸化物質を含む植物性食品は、動物性食品と一緒に組み合わせると、さらに抗酸化力がアップする性質があるので、肉と一緒に炒める料理ゴーヤーチャンプルーは、元気の源としてふさわしい。
更に、ゴーヤーには、β-カロチンやビタミンB1、またカリウム、リン、鉄分などミネラル類も豊富なので、夏バテ防止に大いに役立つ。ゴーヤーの活用法
では、健康に良い素材のゴーヤーの苦味を緩和する方法とか料理法は? 次の関連サイトでチェックしてみよう。≪関連リンク≫
▼昆布は、長寿食
今から約2000年前の秦の始皇帝が徐福に命じ蓬莱島へ求めたという不老長寿の薬は、諸説有る中で実は昆布だったという説も。 内陸部の食べ物では得られないヨードなどの栄養が海藻には含まれているからかでは。
▼循環器系疾患の予防・改善に
日本における長寿で名高い地方では、昆布を初めとする海藻をよく食べている。
さまざまな実験や研究によって、穀類を主食に海藻や魚食、野菜をおかずとする日本型食事が理想的であるとされつつあります。
昆布に豊富に含まれている食物繊維・マグネシウム・銅に注目。
▼ガン治療にも革新
食物繊維のアルギン酸:塩分の取り込みを抑え、それにより高血圧や動脈硬化に予防効果を発揮し、脳卒中や心臓病を抑える。
ラミニンというアミノ酸:一時的に血圧を下げる働きをする。
マグネシウム:塩分を排出する働きを良くして、高血圧を防止する。充分に取ると心筋梗塞や脳卒中を抑える。マグネシウムはストレスが多いと減り易いのでストレスが多い方は、意識的に昆布を食べよう。
銅:動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールが酸化するのを防ぎ、動脈硬化を防止する酵素を作る。 銅は最低でも2〜3mg/日を摂取する必要がある。
昆布に含まれる食物繊維の1種である「U−フコイダン」にガン細胞が自滅するように誘導する働きがあることが確認されています。
▼現代人におおすめの昆布の働き
イライラ防止に:
昆布は、カルシウムを多く含み、牛乳の約7倍! カルシウムには精神を安定させる働きがある。
花粉症に:昆布には抗アレルギー成分が豊富に含まれている。この昆布の抗アレルギー成分は、水には溶けないのでダシとして使うのではなく、食べることがポイント。
週に魚類を少なくとも1回食べる人は、食べない人に比べアルツハイマー病発症リスクが60%減少するとの前向きコホート研究が、Archives of Neurology誌7月号に掲載された。 興味深いのは、魚に含まれる不飽和脂肪酸のうちドコサヘキサエン酸(DHA)は効果有るが、エイコサペンタエン酸(EPA)には効果が認められなかったという。
老化に関する情報を集めた健康情報サイトの「若返りドットコム」を紹介している。その中の「公認寿命予測テスト」では、設問に答えると、あと何年生きられそうかという余命年数を、性別や生活習慣、性格の傾向などを判定材料にして、更に交通事故や殉職の危険性を加味した診断し判定してくれる。診断の結果により落ち込む必要は無い。むしろ長生きの秘訣を盛り込んだ「抗老化医学の基礎」や「抗老化医学実践編」といった内容を一読し、今後の生活習慣等を改める切っ掛けにされることをお薦めする。
「老化に関する学説」は、知識として利用しよう。食生活に不安があれば、「抗老化素材検索」で長生きに必要な栄養素を探してみるのもいいのでは。
2003/2/16に一度ご紹介をしたサイトでしたが、上述のWPC Arenaでも紹介されていましたので再度取り上げてみました。老化を遅らせるためには、定期的な運動による適正体重の維持と野菜果物を意識的に沢山摂りながら、活性酸素対策するためのサプリメントも選んで取りましょうということのようです。 ホルモン療法も効果はあるということですが、費用もかかるでしょうから、一般的ではないと思うのですが・・、皆さんは如何でしょうか。▼米国抗老化医学会「公認寿命予測テスト」
単純なライフスタイル変更で米国の年間60,000人の癌死亡者を減少させることが可能であると米国医学研究所(IOM)がそのWebReportで報告。この最近の報告書は、アメリカ人が喫煙を止め、数ポンドをダイエットして体重を減らし、より健全な食事を摂取するように心がければ、少なくとも年間60,000人癌死が回避されるという。このテストの目的は、早過ぎる老化の基本的なマーカーとリスクファクターかを認識することが、どれほど有用且つ重要かを強調すること。ここに紹介したテストによって、最高の環境が与えられた場合に、長寿のために、どのようなことを変えるべきかを突き止めることができると、紹介されている。
▼抗老化医学実践編
このテストは、パートA〜パートFまであり、約30分程度は必要です。早速トライしてみました。120歳まで健康で生きる事を目指していますが、現状のままでは余命は40年という結果で、120歳までは遥かに及びませんでした。確かに運動・食生活と生活リズムや、メンタル面で更なる改善が必要かなと、設問を振りかえってみて、反省点が思い浮かびますので、大いに参考となりました。是非、生活の見直しと言う面で参考になりますので、トライしてみて下さい。
抗老化のための運動効果
▼抗老化医学の基礎老化に関する学説
抗老化医学を知る
- 抗老化医学の第一歩
- 抗老化の実践のため
◎運動は強力な抗老化の処方箋
Ralph Paffenbargerとその共同研究者が、17,000人のハーバード大卒生を調査した所、軽い運動(5〜8mileを歩くのと同等の運動量 )で一週間あたり500−1000calを燃焼している男性は、あらゆる死因に対するリスクが平均22%も低く、また、2500カロリーを消費している男性は寿命が1−2年長いことが判明した。
◎長寿食
米国の最大の健康問題は肥満。理想体重をオーバーしている人が全体の半数以上、病気や早死の危険性があるほど太っている人が全体の1/3以上を占めている。
◎細胞性疾患を減少させる抗酸化剤
栄養管理は病気に対する最大の武器です。果物や野菜を5食/日とると、ガンに罹り難くなる。9〜10食/日分の果物や野菜をとり、低脂肪の乳製品を3食とれば、薬を飲むのと同じくらい、血圧を下げる効果がある。
体内で酸素と食物をエネルギーに変換する過程で形成される「フリーラジカル(活性酸素)」は、細胞やDNAを破壊します。ガンや心臓病などの成人病も、老化そのものも、この「フリーラジカル」が、細胞やDNAに与えた損傷がもとでおこるのではないかと考えられている。
ビタミンA、C、E、セレンなどの抗酸化剤は、フリーラジカルを中和し、病気の防止に役立ちます。抗酸化剤の補充は病気の発症率の低下に大きな効果を及ぼし、食物繊維、ビタミンE、ビタミンCが ガンの発症率をかなり低下させる。- HGHは老化を逆行させる
- HGHのレベルアップ
- 複合ホルモン補給
- 100歳以上生きる処方箋
- 抗老化メディカルケア
- 抗老化防止診断
- HGHは若さのマスターホルモン
- 成長ホルモンはこう作られる
- HGHと老化
- HGH治療の効果
- 抗老化と長寿のためのHGH
100年の人生はなだらかではないが、100歳の言葉はみずみずしい。東京郊外の病院で、「100歳」の男女5人が、高齢者向けの心理療法のひとつ「回想法」に基づき対話を重ねて、子供時代、結婚、仕事、戦争・・・来へ。「生きることを恐れないで」と、若い世代を励ますように、対話の記録を本になるという話題。
2001年食薬区分の見直しに伴い、今までは医薬品であった「コエンザイムQ10」が健康食品として出回っている。これは、うっ血性心不全の治療薬としての「コエンザイムQ10」もまだ存続している。抗酸化作用を有することから、コエンザイムQ10は、「人間の元気の源」「活性酸素による害を抑え、健康維持、老化防止、さらに美肌等の美容効果も期待できる」などと宣伝されて売られている。健康食品で販売されているコエンザイムQ10の服用量は、100mg程度/日であるが、医薬品としての服用量は30mg/日だ。健康食品からこれを摂ると、医薬品として服用した場合の3倍以上とることになるという、奇妙な現象が起こっている。
11日に厚生労働省がまとめた02年の簡易生命表によれば、日本人の平均寿命は女性が85.23歳、男性が78.32歳となり、共に過去最高を更新した。女性は初めて85歳を超え、世界一の水準で長寿化が進行している。2002年に生まれた赤ちゃんのうち、男性は54% 強、女性は76%が80歳まで生きられるというもの。
4月17日、都老人総合研究所(東京都板橋区)で、痴呆予防講演会「ちょっと気になるもの忘れ〜最近の痴呆予防の取り組み」が開催された。超高齢化時代を迎え、痴呆症対策における食生活との関連を探るレポート記事。▼脳のシミ、「アミロイドβ蛋白」説が有力
アルツハイマー病の発症の原因は、加齢と共に脳内に蓄積される老人斑の主成分であるアミロイドβ蛋白質であるとみられている。アミロイドβ蛋白質は、凝集性が強く、強い毒性で神経細胞にダメージを与えるという。
▼アルツハイマー症の周辺症状アルツハイマー症に必ずみられる中核症状:
▼飽和脂肪、トランス脂肪の摂取との関連も指摘
・新しいことを覚えられない、以前のことを思いだせない、
・物の名前が出てこない、
・品物をみても何だかわからない、
・段取りや計画が立てられない、
・服の着方や道具の使い方がわからない、など。アルツハイマー症の周辺症状:
・抑うつ状態、いらいらして落ち着かない、
・不眠、一人にされると落ち着かなくなる、
・無目的に歩きまわる、
・ささいなことで声を荒げたり、手を挙げたりする、
・夜中に急に騒ぎ出したりする、など。アルツハイマー症が発症と、日頃の食生活との関連はどうなのか?。
▼痴呆症は、もはや老人病ではない
最近の研究では、飽和脂肪とかトランス脂肪の摂り過ぎが発症リスクを高めるという米国の研究者の報告(Neurology'03/2月号)がある。
この他、オランダの研究グループによれば、HDL(善玉)コレステロール濃度が低いのもリスクを高めると報告している。米国をはじめ、日本でも、若年性の痴呆症が問題になりつつあるという。
現在、米国でのアルツハイマー病患者は、推定約400万人。そのうち、5%〜10%が65歳以下の若年性アルツハイマー症といわれる。2050年にはアルツハイマー病患者は1400万人に増え、若年性は15%近くに達するものと予測されている。
若年性の原因は、遺伝子DNAの異常に原因があると見られているが、老人性より進行が早く、数年のうちに重症となり、診断から10年以内に亡くなるケースもあるという。
アルツハイマー病は予防できるかもしれない―。治療も予防もできないとされていたが、実は食生活や運動などと関係しているらしいという調査結果が次々と報告されてきている。▼遺伝的要因
1993年、「アポリポタンパクE」という、アルツハイマー病の危険因子が発見され、大きな話題となった。個人で異なる遺伝子タイプによって、この病気のかかりやすさが分かるのだが、遺伝的素因だけでなく、環境因子もかなり影響しているらしいということが判った。
▼環境因子の関与
昨年報告された米国の研究では、人種的にアルツハイマー病になりやすい遺伝的素因を多く持つアフリカ出身者を対象に行われ、アフリカに住む人と米国在住者の発症率を比べた結果、米国在住者の方が2.5倍もかかりやすいことが判明。環境因子が関係していることが示された。
さらにアルツハイマー病と血管因子との関係も再び注目されてきている。フィンランドの21年間の追跡調査では、中年期に高血圧やコレステロール血症があると、老年期にアルツハイマー病になりやすいという結果が分かった。オランダの約2万人の2年半の食事とアルツハイマー病の関係を調べた調査では、魚の摂取が発症を抑制するとの結果が出ている。
▼初期には効果?
後天的因子のうち、特に食事に注目して5年前から住民の調査を実施してきた自治医科大大宮医療センターの植木彰教授によれば、「驚くことに、アルツハイマー病の患者さんは、魚と野菜の摂取が少なく、肉だけを好む傾向だった。ビタミンC、Eやミネラルなどの取り方も有意に少なかった」という。
同教授によれば、魚が持つ脂質の不飽和脂肪酸が重要とみており、アルツハイマー病初期とみられる軽度認知障害の患者には、魚と野菜を徹底的に取らせているという。
飲むだけでアルツハイマー病の原因とされる物質が除かれるという、新たなワクチンの開発に、愛知県大府市の国立療養所中部病院長寿医療研究センターの研究チームが成功した。18日から名古屋市で始まる日本老年学会総会で発表される。マウスを使った実験では、課題だった副作用もなかったという。アルツハイマー病は脳に「βアミロイド」という物質が溜まることで、神経細胞が死滅し、記憶障害などが起きるとみられている。≪アルツハイマー病に関する気になるページ≫
アルツハイマー病のAAVワクチンが開発、疾患モデルマウスで効果と安全性を確認
痴ほう症 アルツハイマー病 医療情報公開
http://www.inetmie.or.jp/~kasamie/
飲酒でアルツハイマー予防は誤解[食と健康]
http://allabout.co.jp/health/healthfood/closeup/CU20030203A/
アルツハイマー痴呆症、イチョウ葉エキスが改善
http://www.health-station.com/topic43.htm
アルツハイマー
http://www.naoru.com/arutuhaima-.htm
アルツハイマー病の新治療法、初期試験の結果は良好
http://www.hotwired.co.jp/news/news/technology/story/20030417308.html
理化学研究所・脳内のβアミロイド分解系路を解明
http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2000/000201/index.html
理化学研究所・孤発性アルツハイマー病の原因解明に大きく前進
http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2001/010521/index.html
理化学研究所・アルツハイマー病の原因となる酵素の働きを新たに発見
http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2001/011120/index.html
科学技術振興事業団・アルツハイマー病発症における神経細胞死の解明に向けて
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20030513/
野菜や果物、魚を沢山食べ、肉や乳製品は少なめ。オリーブオイルをたっぷり使い、そして食事と共にワイン。そんな地中海地方の伝統的な食習慣を守っている人は、長生きする傾向があることが、ギリシャの前向き研究から明らかになった。欧米では「地中海食」が健康に良いとして人気メニューの一つとなっているが、大規模な前向き研究で死亡率の違いが確かめられたのは初めて。研究結果は、New England Journal of Medicine(NEJM)誌6月26日号に掲載された。▼論文:「Adherence to a Mediterranean Diet and Survival in a Greek Population」
みそ汁を3杯/日以上飲む女性は、ほとんど飲まない人よりも、乳癌になる確率が4割少ないということが、日本人の中高年女性約2万人の追跡研究から明らかになった。みそ汁などの大豆食品に含まれる「イソフラボン」という成分に、乳癌を予防する効果があるためとみられている。研究結果は、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)誌6月18日号に掲載された。▼論文:「「Soy, Isoflavones, and Breast Cancer Risk in Japan」」
▼厚生労働省の多目的コホート研究「JPHC」の研究概要パンフレット(PDF)
75歳以上の高齢者500人を20年間追跡した米国の痴呆に関する調査で、読書やチェス、楽器演奏など「文化系」の趣味を持つ人は、そうした趣味を持たない人よりも痴呆になり難く、散歩や水泳などの「運動系」の趣味の有無は、痴呆になるかどうかとは無関係だった。研究結果は、New England Journal of Medicine(NEJM)誌6月19日号に掲載された。▼論文:「Leisure Activities and the Risk of Dementia in the Elderly」
白内障は、目の中でレンズの役目をしている水晶体が濁り、視力が低下する病気。老化と関係が深く、80歳以上のほとんどに症状が見られる病気。この白内障の治療法について、進行を抑える目的で使われている目薬や飲み薬は、「有効性に関する十分な科学的根拠がない」とする初の診療指針を、厚生労働省の研究班がまとめた。人工レンズの移植手術を唯一の治療法と位置づけている。
海外では近年、山歩きや散歩、ストレッチなどの運動を1ヶ月程度続けると、パーキンソン病や痴ほう症が改善したとする報告が増えている。また約4300人を追跡調査した海外の研究では、運動習慣がある人は、ない人に比べて痴ほう症になる割合が半分程度だったという背景を踏まえ、海藻や牛乳などカルシウムが豊富な食事や日々の運動が、パーキンソン病や痴ほう症の治療や予防に役立つことを筑波大医学系の須藤伝悦博士らが動物実験で初めて明らかにしたことにより、生活習慣の大切さが改めて注目されそうだ。
「お年寄り」と聞いて何歳以上を思い浮かべるか?。朝日新聞社が実施した全国世論調査(面接)では、65%の人が70歳以上の年齢を挙げた。82年の同じ調査では、70歳以上が47%、70歳未満は51%だったことからも、「お年寄り」の境界線が、ぐっと高い年齢へ移ったことになる。
パラティン・テクノロジーズ社は、現在『PT-141』と呼ばれる新薬の有効性を実際の性生活で検証するため、テストに参加してくれる患者を集めている。。PT-141は経口薬ではなく鼻内噴霧薬であり、いろいろな面でバイアグラとは違っている。同社の研究者たちの調査によると、バイアグラを飲んでも勃起を達成できなかった多数の患者が、PT-141では成功したという。
飲むだけでアルツハイマー病の原因とされる物質が除かれるという、新たなワクチンの開発に、愛知県大府市の国立療養所中部病院長寿医療研究センターの研究チームが成功した。18日から名古屋市で始まる日本老年学会総会で発表される。マウスを使った実験では、課題だった副作用もなかったという。アルツハイマー病は脳に「βアミロイド」という物質が溜まることで、神経細胞が死滅し、記憶障害などが起きるとみられている。
アルツハイマー病のAAVワクチンが開発、疾患モデルマウスで効果と安全性を確認
糖尿病の大半を占める2型の糖尿病患者では、日ごろ速足で歩いている男性の方が、ゆっくり歩いている男性より死亡率が低いことが、米ハーバード大チームの研究でわかり、米医学誌に発表された。 糖尿病患者の身体活動と死亡率との関連を詳しく分析した研究は、これまでほとんどなかったが、糖尿病と診断された30歳以上の男性3058人の協力で、体を動かすことと死亡率との関係を14年間にわたり調査したもので、この間に355人が亡くなった。
内閣府は6月10日、2003年度版高齢社会白書を公表した。白書は2部構成で、第1部は、2002年度の高齢化の現状と高齢者対策の実施状況、第2部では2003年度に実施予定の高齢社会対策と関連予算について報告しており、高齢化に加え、少子化により総人口が減少する中で、前年に引き続き、高齢者の社会参加を促す対策に力点を置いているのが特徴。
▼内閣府・「高齢社会対策ページ」 > 平成15年版「高齢社会白書」 平成15年版高齢社会白書は、「平成14年度 高齢化の状況及び高齢社会対策の実施の状況に関する年次報告」、「平成15年度において講じようとする高齢社会対策」という2つの部分から構成されている。
「平成14年度 高齢化の状況及び高齢社会対策の実施の状況に関する年次報告」では、
第1章は、基礎的な統計資料等を用いて高齢化の状況について報告し、
第2章は、平成14年度に政府が講じた高齢社会対策の実施の状況について、高齢社会対策大綱の構成に沿って報告している。
また、平成15年度におけるる高齢社会対策について明らかにしている。
6月に東京・有明で開催された日本抗加齢医学会において、東京慈恵会医科大学眼科の高橋洋子氏が報告に拠れば、加齢と共に老眼が進み、目の調節力が落ちていくが、女性では、男性に比べて老眼の進み方がかなり遅いことが明らかになった。45歳以上では老眼の進行が5〜10歳遅く、平均寿命の伸びとの関連が示唆された。東京歯科大学眼科教授の坪田一男氏は、「女性は加齢の進行自体が遅いという可能性を示す興味深いデータだ。」と、コメントとしている。
カリフォルニア大学アービン校の心理学者スザン・ターク・チャールズ博士が、雑誌「実験心理学」に発表した報告によると、30歳以下の若い人は人生の暗い側面の方が、より強く記憶に残るが、年齢を重ねるにつれて、逆に明るい記憶だけが生き残り、暗い思い出は消えていくという。
高齢女性に対する米国の大規模コホート研究で、運動をしないで過ごしてきた高齢者でも、新たに運動を始めると顕著に死亡率が低下するという調査結果が明らかになった。研究結果は、米国医師会雑誌Journal of American Medical Association(JAMA)2003年5月14日号に掲載された。
首を左右にひねるなどの手技で知られるカイロプラクティック(整体の一種)に、脳卒中を誘発する恐れがあることが、脳卒中患者を対象とした米国の症例対照研究から判明した。カイロプラクティックにより、首の動脈が裂ける(椎骨動脈解離)タイプの脳卒中が6倍以上増えるとの見積もりになるというもので、調査結果はNeurology誌5月13日号に掲載された。
厚生労働省はこれまで都道府県別だった住民の平均寿命を、初めて全国約3300市区町村別に集計し て公表した(データは2000年の国勢調査がベース)。この統計によると、男性の長寿地区は、岐阜県和良(わら)村の80.6歳、女性は沖縄県豊見城(とみぐすく)村の89.2歳。今回の統計で、都道府県別調査で指摘されていた「気候と食生活」が長寿の背景にあるという傾向が改めて浮かび上がった。▼長寿、女性は沖縄、男性は静岡に集中
女性では、沖縄県が都道府県別で見ても、86歳と全国トップ。今回の市区町村別の調査でも県内の市町村が上位30位中の1/3を占めた。背景として、「温暖な気候と、緑黄色野菜を多く取る独特な料理と、食塩の摂取量も少ない」ということか。
▼中高年の死亡率が影響男性では、平均寿命が最も長かった岐阜県和良村では、「1960年代からの定期検診による、ガンの早期発見などに努めていることや、自然に恵まれた環境も影響しているのではと分析しているが、人口2400人のこの村では、住人の1/3が65歳以上と高齢化が進んでいることも数値上昇につながっている。
都道府県別で注目されるのは静岡県。温暖な土地柄で、新鮮な魚介類を食べていることと、医療機関も充実していることが背景にあり、男性のトップ30位に7つの市と村が入った。
平均寿命が短かったのは、男性では、大阪市西成区の71.5歳、女性は長野県天龍村の80.9歳だった。
▼同じ地域の男女に差
西成区の場合は、低賃金労働者が多く住み、40代から60代の中高年男性の死亡の割合が全国平均の2倍以上となっていること、4位の神奈川県横浜市の中区も「同様の理由」だ。
女性場合の長野県天龍村では、出生数が非常に少ない割に死亡した乳児が多かったためという特殊な事情がある。
短命の下位30位に入った市区町村を都道府県別に分析してみると、男性の場合は10位以内のうち半分が青森県内に集中しており、漬物など塩分の多い食事をとっていることから、脳卒中が発生しやすいという事情があり、さらに冬場の積雪の影響もあり、運動不足につながりやすい点もあると分析している。
今回の調査結果では、同じ地域に住む男女の平均寿命が必ずしも連携していないことも明らかになった。
例えば、沖縄県の市町村を見ても、男性では上位30以内に大里村(79.5歳、28位)だけしか入っていない。これは沖縄県の場合、男性のアルコール摂取量は九州と並んで高いことからも、アルコールや喫煙の習慣が、同一市区町村内の男女で寿命が異なる理由の一つと見ている。
平均寿命の高い市区町村は、男では関東・中部地方に多く、女では北陸・中国地方に多くなっている中、沖縄県にも 多くみられる。
市区町村別 平均寿命の分布 市区町村別平均寿命 男
市区町村別平均寿命 女
温暖な土地柄で、新鮮な魚介類を食べていることともさることながら、医療機関が充実していることが背景にあると、分析されているところです。
これからは、医療機関を充実させるような行政がしっかりしている事が寿命の面で重要な要素ということになれば、今までの様に土建の利権に群がる首長さんを選出しないという住民自身の意識が居住地区の平均寿命に影響を与える事になるということにつながるのですね。このような意識が、どの時期に何処まで浸透するのか、注意して見守っていく必要がありそうですし、この種の話題も今後は取り上げていく必要がありそうですね。
≪抗老化医学を知る≫
100歳以上の長生きするための、具体的な処方箋です。 今すぐ実践をすることで、ガンやその他の病気に罹る理するを軽減することで達成が出来るというものです。 あなたは、もう実践していますか?▼あなたの寿命をのばすためのアドバイス
◎心臓血管疾患の予防のために、
- 総コレステロール値を200以下、LDL値を150以下、HDL値を45以上に保つ。
- エアロビクス運動を週3〜4回、筋力運動を15分行う。
- 40歳を越えたら、年一回、心臓血管検査(心電図と血液検査)を受ける。
→ これで、心臓発作で倒れる危険性がなくなり、寿命は13年延る。
◎ガンを予防するために、
- 定期検査(人間ドック)を受ける。
→ ガンは、早期発見によって90%治癒できるから、寿命は3年延びる。
◎卒中を予防するために、
- バランスのとれた食事を摂る。
- 体重増加に注意して、適正体重を維持。
- ストレスの少ない生活を心がける。
→ 血液の流れがよくなり、血圧も低下するので、脳卒中の予防になる。
- 抗酸化剤やマグネシウムを摂る。
- 葉酸、ビタミンB6とB12,panothenic acid, ビタミンCを加える。
→ 強くてしなやかな血管を維持できるので、寿命は2年延びる。
◎成人性糖尿病を予防するために、
- 理想体重を維持する。
- 運動を心がける。
- 栄養価のないもの、糖分や脂肪分、澱粉質の多い食品を避ける。
→ 寿命は1.4年延びる。
◎抗老化プログラムを成功させる秘訣は、
- 病気の予防と早期発見。
- 交通事故で死ぬ確率を下げる為に、小型車ではなく重量が約1600kg以上の車に乗り、必ずシートベルトを着用する。
漫画 サザエさんの「波平」の声の 永井一郎さんがナレーションを担当する、全国各地の100歳の方を紹介する番組。 さすが、100歳ともなると、皆さん良い顔をしていますね。▼にっぽん百歳ファイル
http://www.nhk.or.jp/100banzai/file/index.html
血糖値が高いと、もの覚えが悪くなり、記憶が薄れてきやすいと、ニューヨーク大学のアントニオ・コンビット博士らが、「米国立科学アカデミー紀要」で報告した。
染色体の両端にある「テロメア」は、高齢者ほどその長さが短いことは知られていた。この「テロメア」が年の割に長い人では、年の割に短い人よりも長生きする傾向があることが、高齢者を対象に行われた米国の研究でわかった。初めて余命との関連が示唆された。
酒に弱い人の方が、痴ほう症状を起こすアルツハイマー病になりやすいメカニズムの一端を、日本医科大老人病研究所の太田成男教授らの研究チームが解明した。アルコール分解にかかわるアルデヒド脱水素酵素2(ALDH2)が、脳内の神経細胞死をもたらす体内の低分子化合物を解毒する作用を併せ持つためで、酒に弱い人はこのALDH2の働きが弱く、解毒が不十分になるという。
酒を飲んだ時に働くアルデヒド脱水素酵素2(ALDH2)が、アルツハイマー病と関係が深いとされる別の有毒物質も分解することを29日、日本医科大学老人病研究所(川崎市)の太田成男所長らが明らかにした。酒に弱い人はこの酵素の働きが弱く、結果としてアルツハイマー病になりやすくなるとみられる。
ビタミンAを取りすぎると、骨折する危険性が大幅に増すことがスウェーデンの研究チームの調査でわかった。ビタミンAは、不足すると視覚障害などが起きることが知られているが、研究者は「ビタミンAの栄養補助食品(サプリメント)の摂取は、適切にすることが大切だ」と指摘している。
コーヒーを毎日1杯以上飲む女性は、まったく飲まない人に比べ、大腸がんになる危険度が半分以下だった――。こんな調査結果を、岐阜大医学部の清水弘之教授(がん疫学)の研究グループがまとめた。「なぜか」は未解明だが、コーヒーが大腸に何らかのよい効果を与える可能性を示しているという。
約11年前の1992年3月に百歳のピアニストを記念するコンサートがアメリカで企画されました。これは百歳の記念に親戚・友人が集まって演奏会を開くのではなく、百歳でなお現役のプロのピアニスト・ミエチスラフ・ホルショフスキーが、音楽の殿堂カーネギー・ホールで、譜面なしに2時間ピアノを弾き通すというものでした。
アルコール飲料の種類を問わず、毎日適量飲んでいる人は、心臓発作を起こすリスクが小さいことが大規模調査でわかった。ハーバード大学公衆衛生学部(ボストン)のエリック・リム助教授らの報告。しかも、アルコールの効用は、年齢、喫煙、運動、食事、心臓病の家系などの要因とは独立した要素だったという。
30歳代半ばから40歳代半ばで、BMIが25以上30未満の太り気味になった人は、男女ともに普通の体重の人に比べて、寿命が3年短くなる。▼ BMI=(体重Kg)÷(身長m)^2
たばこを吸うと血管の動脈硬化が進むことが知られているが、魚介類などに豊富に含まれるアミノ酸、タウリンを摂取すると、硬くなった血管が元に戻ることがわかった。必要なタウリン量は1日1500mgで、魚介類ならほぼ一食分に相当するという。研究結果はCirculation誌1月28日号に掲載予定。▼論文のタイトル:
「Taurine and Vitamin C Modify Monocyte and Endothelial Dysfunction in Young Smokers」
冬に八百屋やスーパーの店頭で見かけることが多いスウィーティーは、強力な抗酸化作用が特徴だ。抗酸化成分のポリフェノールの量は、グレープフルーツを上回る。また、βカロチンの酸化を防ぐ作用も、スウィーティーの方がグレープフルーツより強力。▼日経ヘルス2月号のFRONTLINEより
http://medwave.nikkeibp.co.jp/health/f_saizen1.html
http://medwave.nikkeibp.co.jp/health/index.html
■DNAがラジカルや紫外線などによって傷害されることが老化につながる
▼老化とはどのようなものか、なぜ老化は起こるのか?
老化のメカニズムにはさまざまな説がある。有力視されているストレス説は、次の3つに分けて考えることができる。
▼ラジカルという物質がクセモノなのか?
@活性酸素などの“ラジカル”と言われる物質が関係するもの。
このラジカルがたんぱく質や脂肪、遺伝子を傷つけて、老化の原因となる。普通は、このような物質が多量に出ると細胞は死んでしまうが、これに対して身体は様々な防御システムを持っていて、SOD(superoxide dismutase)やカタラーゼと言われる物質の防御システムがうまく働いて、身体は維持されている。
A紫外線や放射線といった外部からのストレス。
紫外線はDNAを傷害するが、これに対しても、身体はDNAを修復する酵素などの防御システムを持っている。
B微生物の感染
微生物の感染でも、身体はラジカルを出すが、外敵である微生物を攻撃するためにも出す。ラジカルは身体にとって害をなすだけでなく、一種の免疫でもあり、出し過ぎてしまうとDNAを傷つけてしまわないようにSODが防御システムとして出てくる。つまり、身体は一方でバクテリアを殺そうとしながら、一方では行き過ぎを抑えている。
ラジカルだけが老化の原因では無い。
■カロリー摂取が少ないことが長寿につながる
紫外線や放射線などはDNAを直接傷害し、これに対する防御システムは、がん抑制遺伝子のp53というのが有名だが、この遺伝子からつくられるたんぱく質が傷害されたDNAの修復を助けている。がんの抑制もし、老化の防御もする。
その他に、p21というたんぱく質が働くと傷害された細胞が分裂を中止し、その間に遺伝子が修復されるということが起こる。又、細胞が余りに強く傷害されると細胞の修復が不可能になる時は、細胞が自殺(アポトーシス)する。この自殺を助けるのもp53。その他、GADDと呼ばれるたんぱく質や“ヒートショックたんぱく質”なども重要な働きをしていると考えられているが、その機能はまだ完全には解明されていない。
このように、DNAなどの損傷が次第に溜まって増えてくるのが老化のメカニズムの一つだと言えるから、老化を遅らせたり抑えたりするためには、身体の防御システムをどのように活性化するか重要になる。
▼年をとると免疫力が衰えるのは?
哺乳類のような高等動物の免疫系には「細胞性免疫」という、リンパ球(T細胞やB細胞など)が関係している免疫系がある。加齢と共にこのT細胞の機能が落ちる。
▼T細胞そのものが老化する
「T細胞」は、感染などで外から抗原が入ってきたときに反応して増え、「B細胞」が抗体をつくるのを助けたり、「T細胞」自体が感染細胞を攻撃したり、腫瘍ができたときにその腫瘍をやっつけたりする細胞だ。
加齢と共に、この「T細胞」の中の、抗原にまださらされていない未熟T細胞の比率が落ちてしまうから、新しい抗原が入ってくると、それに十分に対応できなくなってしまう。
例えば、インフルエンザ等は頻繁に新しい型が出現するが、新しいインフルエンザの感染が起こると、高齢者の身体はうまくそれを攻撃することができなくなってしまう。
免疫の老化とは、主として「T細胞」自体の老化だと言えるが、もう一つは、自己免疫が増えるという現象も生じる。
▼たんぱく質の摂取は老化を遅らせるのに有効なのか?
自己免疫とは、慢性関節リウマチやSLE(全身性エリテマトーデス)、慢性の甲状腺機能低下症である橋本病などの、自分の身体を抗原と見なして攻撃してしまう病気。これらの自己免疫は、免疫の老化と考えられている。
ところが、橋本病のように甲状腺の機能が低下すると長生きするかもしれない。つまり、甲状腺の機能が低下するとエネルギー代謝が低くなるからで、マウスの実験ではエネルギー代謝が低下すると長生きすることがわかっている。その理由としては、あまりカロリーを摂取しないとラジカルが少なくなってDNAへの傷害が減るのではないかと考えられているが、それが正しいかどうかは未だ明らかではない。
高たんぱくが良いか、低たんぱくが良いかは、寿命に関しては関係無いないことが実験で判っている。
■腸内細菌に対する抗体が、自己免疫の原因になっているかもしれない
要は、カロリーの摂取が少ないことが大切だということ。但し、人間の活動や栄養のバランスの点から見れば、もちろんたんぱく質の摂取は重要だ。
今、言えることは、微量元素を含めていろいろな栄養を適度に摂ることだ。そして老化を遅らせるためには紫外線や放射線にあまり当たらないこと。
ラジカルは微生物感染によっても作られるが、全ての細菌などから遠ざかればいいかというと、これは逆だ。つまり、免疫は、感染によって鍛えられていないと力を発揮しないから、あまりクリーンな環境で育つのも問題があるということにある。
▼腸内細菌のバランスが健康には大切
腸内にはいろいろな細菌があり、それに対して、身体は様々な抗体をつくり出している。
腸管の表面には上皮細胞があるから、これがバリアになり通常は細菌そのものは細胞内に入れないようになっているが、加齢により、このディフェンスシステムが正常でなくなると、細菌が中に入る危険性が増加する。その他にも、生体ではIgA(免疫グロブリンの一種)という抗体が出て、細菌の過剰増殖を抑えている。
一方で、腸内細菌によって便がつくられている様に、身体と細菌は共存している。また、加齢と共に自然抗体が増加する。これは、ある種の腸内細菌の糖鎖に対する抗体と言われており、何が原因かはよくわかっていないが、老化とともにこの抗体が増えてくる。
この抗体が、前述の「自己免疫」に関係していると考える研究者もいる。 また、前述の防御システムの一つであるヒートショックたんぱく質のHSP60やHSP65に「T細胞」が反応して抗体ができるのも、腸内の細菌が関係していると云われている。
腸内のバリアが弱くなって抗体ができ易い状況になった場合に、その抗体が自己に反応するようになり、自己免疫に関係してくる可能性が考えられている。動脈硬化もある種の自己免疫が原因の一つと考えられており、これにも腸内細菌が関与しているかもしれない。
いずれにしても、腸内細菌のバランスは大切だとは思うが、どのような状況が身体にとって本当に良いかは、未だ十分に判っていないのが現状だ。
ここまで老化に関する解析が進んでいるのならば、それを可能な範囲で実践することで積極的に老化防止を行おうというのが、現在筆者の立場です。その実践内容を下記します。
1.腸内細菌の善玉菌となる乳酸菌の一種を意識的に多量に摂取しています。
乳酸菌TH-69 1000〜4000億個/日を摂取し続けてまる14年。
2.ラジカルの発生を抑制するために、野菜果物ベースの複数の酵素を含有するサプリメントの摂取。
お蔭で、免疫力が維持できているのか、風邪も引き難く、例えひいてもこじらせることが無く、慢性便秘症を克服し、毎日が快調・快腸です。
11種類の果物と、13種類の野菜を丸ごとジュース粉末にしたサプリメント「フレッシェンモア」は、製造工程において一切加熱処理を施していない製造方法とすることで、酵素が破壊されていないために抗酸化力が強いのでラジカルの発生を抑える力が強いという、このサプリメントを目下 3カプセル/日 摂取し続けている。
果たしてこの健康法の効果が出るのは、後10年以上は掛かるでしょうが、疑うよりも先ずは実践することでは無いでしょうか。お蔭で現在の年齢51歳よりかは、5歳程度は若く見えているという周囲の意見ですので、まったく効果が無いわけではないようです。持論は、35歳を過ぎたら老化を意識するべきで、対策は早ければ早いほうが良いと思います。
この種の情報が皆様の健康のために役立つことを願っています。 その他に、この老化防止策よりももっと良いサプリメント等の情報が御座いましたならば、ご教授いただければ幸いです。
健康寿命とは、平均寿命から病気や障害で健康に過ごせない期間を差し引いたもの。日本人の健康寿命は女性77.2歳、男性71.9歳で、共にWHO加盟国191カ国中トップ。
平均寿命から換算すると、女性は約7年、男性は約5年間、病気などで過ごしていることになり、脳の老化防止に努めれば健康寿命はさらに延びるはずという。
スウェーデンのP・S・エリクソン博士が再生しないと考えられていた脳の神経細胞が増殖するという画期的な発見をした。このことは脳の老化を防止する方法もあるということになる。
神経細胞の増殖は、ES細胞(胚性幹細胞)が関係している。体のどこの部位でもすべての細胞になるという特殊な細胞で、神経にも神経幹細胞として存在している。 この細胞は、何らかの刺激があると次第に分化して神経細胞を必要としている場所で神経細胞になるというもの。
何らかの刺激とは、ラットによる実験では運動と訓練(迷路訓練)が神経細胞を増殖させている。人間でも運動と頭を使う訓練が神経細胞の活性化に重要なはずであり、リハビリがなぜ効果を上げるのかの科学的根拠にもなっている。
脳の健康を保つことは健康寿命につながる。神経幹細胞の場所
新しい記憶の形成に関与する海馬と脳室(脳の内部にある腔所)の下にある上衣下(じょういか)と呼ばれる部分にあるとされている。大脳皮質や前頭葉、後頭葉の神経細胞も増えるかについては結論が出ていない。
中高年男性4万人を12年間追いかけた研究で、歯が25本未満の人は、25本以上の人より1.5倍脳梗塞になり易いことがわかった。歯周病がある人には脳梗塞や心筋梗塞が多いが、今回のデータ分析では、歯の本数の方が脳梗塞との関連が深く、歯周病とは別の理由がありそうだという。研究結果は、米国心臓協会(AHA)の学術誌であるStroke誌の2003年1月号に掲載される。
このデータは、歯周病以外の、歯が抜ける“何か”が脳梗塞を起こしやすくするとしても、それには12年以上の長い歳月がかかることを示している。また、歯の本数が少ない人で特徴的なのは、野菜や果物を食べる量が少ないことで、「それが影響している可能性もある」と研究グループはみている。
厚生労働省は12月17日、「2000年都道府県別生命表」の概況を公表した。前回の1995年データと比べると、すべての都道府県で平均寿命(0歳の平均余命)は延びていた。都道府県別の順位は以下の通り。
≪男性≫:長野(78.90歳)>福井(78.55歳)>奈良(78.36歳)>熊本(78.29歳)>神奈川(78.24歳)
≪女性≫:沖縄(86.01歳)>福井(85.39歳)>長野(85.31歳)>熊本(85.30 歳)>島根(85.30歳)の順。
一方、都道府県別にみて平均寿命が短いのは、
≪男性≫:青森(75.67歳)<秋田(76.81歳)<高知(76.85歳)<佐賀(76.95歳)<大阪(76.97歳)。
≪女性≫:青森(83.69歳)<大阪(84.01歳)<栃木 (84.04歳)<茨城(84.21歳)<福島(84.21歳)。
『ドイツのハンブルクで開かれた「性と健康に関する学会」で、英国の医師が、「配偶者以外の相手と性交渉をもつと心臓発作が起きやすい」と報告した。要するに、浮気は心臓に負担がかかる、というのだ。』という記事。「長年連れ添ったパートナーとの場合には、心臓発作が起きることはめったにない」ということは、興奮度が低いということを物語るもので、不倫相手のほうが「感じる」という裏返しではと、思うのですが・・・・・。
『お年寄りが変わった歩き方をするときには、脳卒中などと関係する血管性の老人性痴呆症の前兆である、という研究が発表された。』という記事。70〜90歳代の老人422人を、7年間にわたって、追跡調査した結果、痴呆症の兆候はないが「異常な歩き方」をする人がいた。 その歩き方は、以下の3タイプあり、
(第1のタイプ)足が半円形を描くように外側にゆれるタイプ、
(第2のタイプ)足が床からほとんど離れないで歩幅が極端に短いタイプ
(第3のタイプ)常にふらついていてバランスを失いやすいタイプ異常な歩き方をする人の1/3は、後年、血管性痴呆症になったが、正常な歩き方の老人で血管性痴呆症になった人は1/10だった。
資生堂は、紫外線や乾燥などによる皮膚の老化防止に、ブナやペパーミントの成分が役立つことを突き止めた。皮膚表皮と内部にある真皮の間に存在する表皮基底膜の損傷を修復する作用があるという。
今ベストセラーを続けている本に、聖路加国際病院名誉院長・日野原重明博士の「生き方上手」という本がある。この本は、90歳を越えた内科医が、御自分の人生から、若い人達への人生の過ごし方や勉強の仕方を述べたものであり、「一病息災」を地でいく日野原重明博士の生き方は、まさに18世紀末の江戸時代に活躍した「解体新書」で有名な杉田玄白の「養生七不可」に尽きる様である。「養生七不可」を現代版にまとめると、次の様になる。
- 昨日のしくじりには、後悔せず。
- 明日のことを先に心配せず。
- 飲と食とは適度に行う。
- 得体の知れないものには、直ぐに手を出さず。
- 軽い病気ではむやみに薬を飲まない。
- 元気だからといって、無理な働きをしない。
- 適度な運動が大切。
人間の最長寿命は約120年、マウスは4.5年。種によって寿命は大きく違うが、老化する速度の違いで分類しようという試みが、米国の神経生物学者フィンチらによって提唱されている。それによると、死亡率が2倍になるのに要する時間によって生物は、3グループに大別される。人間の死亡率倍加時間は8.9年。
欧米でレチノール以上に抗シワ成分として注目されている化粧品成分「コエンザイムQ10」(CoQ10)入りの化粧品が日本でも新登場したことにより、肌のシワ対策が大きく変わりそうだという。CoQ10(別名:ユビキノン)は、01年まで、日本では薬剤扱いの成分だったが、2002年になって化粧品成分に登録されたもので、このCoQ10は、肌において加齢と共に減ってくる成分なので、補うことで肌のハリや潤いを感じることができるというもの。
▼Medwebの記事のURL
http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/220062
『ボストン医科大学老年医学部門のDallara Terry氏らの報告に依れば、100歳まで生きた人々を欧米ではセンテナリアン(centenarian)と呼ぶが、こうした超長寿者の子供は、平均並みの寿命で亡くなった人の子供と比べ、冠動脈疾患や高血圧、糖尿病の罹患率が半分以下であり、癌など他の加齢関連疾患の罹患率に差はないことが判った。遺伝的に循環器系が“強い”ことが長寿の秘訣と研究グループは分析している。』という記事。
▼Amazon.comで見つけた、気になる本
▼健康本の世界 > 健康法 > 坪田一男
- 成人病の真実/近藤 誠 (著)
- なぜ、「あれ」が思い出せなくなるのか―記憶と脳の7つの謎/ダニエル・L. シャクター (著), その他
- サプリメント健康バイブルSAPIOムック/帯津 良一, その他
- 50歳からの健康エクササイズ―体操・運動・安全・栄養/米国国立保健研究所老化医学研究所 (著), 高野 利也 (翻訳)
- 医療が病いをつくる―免疫からの警鐘/ 安保 徹 (著)
- 脳が老化する人、しない人/米井 嘉一, その他
- 100歳まで生きる!「不老!」の方法/坪田 一男 (著)
- 100歳まで元気に生きるために今できる43の方法/中谷 彰宏 (著), 坪田 一男 (著)
『デンマークのお年寄り約1700人を対象とした調査で、ワインを飲む習慣がある人には痴呆が少なく、逆にビールでは多いことがわかったという。ワインとビールの飲酒パターンの違いや、ワインに含まれる特定の成分などが影響していると研究グループはみている。調査結果は、米国神経学会の学術誌であるNeurology誌11月12日号に掲載された。』という記事。この記事によると、痴呆の発症に影響し得る様々な因子で補正すると、ワインを飲む人は飲まない人よりおよそ2倍痴呆になり難いこと。また逆にビールについては、こうした因子で補正して補正すると、「月に何度か飲む」人では、およそ2倍、「全く飲まない」人よりも痴呆を発症し易く、「週に何度か飲む」人でも、痴呆の発症率が高い傾向があること。ウィスキーなどの蒸留酒でも、「飲む」人の方が「飲まない」人より痴呆発症率が高い傾向があったという。
この結果は、「ワインは食事と共に嗜むことが多いのに対し、ビールは(飲み会など)特別な機会で大量に飲むことが多く、こうした“飲み方のパターンの違い”が影響しているのでは。」と研究グループは分析している。一方のワイン、特に赤ワインには、老化を防ぐとされる抗酸化成分のフラボノイドの影響の可能性もがあるのではとも考察しているとのこと。
≪関連サイト≫
- 「老化を抑える(1)」
成長ホルモンを増やす
溜まったからだのさびを出す
老化への思い込みを捨てる
- 「老化を抑える(2)」
特に寝ている間に成長ホルモンは分泌する。元気で百歳以上生きている人達の平均睡眠時間は女性7時間、男性7.5時間。
- 「成長ホルモンを増やす」
筋肉に負荷をかけることで、成長ホルモンの分泌量が増える。つま先立ち、階段のぼりおりでもよい。(10分〜15分続ける事)
- 「身体のサビを出す」
水分は生命力の源!特に朝の一杯めは、細胞・筋肉・血液がリフレッシュするので大事。刺激が少ない方がよい。
特に午前10時頃というと交感神経がピークに達しているので深〜い呼吸をしましょう。 呼吸の基本は吐くこと。しっかり吐く事で、たくさん酸素を摂り入れる。- 「思い込みを捨てる」
春に老化するという思い込みを捨てる。積極的にパートナーを誉めて、一日一回は触る。一人暮らしの人は友達を作りましょう。
http://www.tsubota.ne.jp/special/anti.html
Tsubota.ne.jp「Anti-Aging=アンタイエージング」とは、加齢に対抗する、歳をとらない!という意味。つまり「若々しく元気に年を重ねましょう!」という超ごきげんハッピーな医学であるとの説明がされておりますが、何故この分野に坪田 一男氏が興味をもったかという説明だけで、具体的にどうするかは説明されていません。 要は、著作物を買って下さいと云うことなのでしょうか?
世界保健機関(WHO)が30日発表した2002年世界保健報告によると、健やかに過ごせる人生の長さを表す「健康寿命」で日本は平均73.6歳を記録、この試算の公表を始めてから3年連続で世界一の座を維持した。WHOは日本が喫煙や高血圧に代表される健康を脅かす「十大リスク」の改善に取り組めば、あと5年程度は延ばせると勧告している。
「老化は遺伝子より環境」 東工大・石川教授講演より『老化の一つの原因に「テロメア」説があり、細胞内にあって、遺伝情報が詰まっている染色体の端についている部分を言う。細胞が分裂する度に短くなって、細胞が分裂できる限界を決めている。年を取ると、当然、何回も分裂をした細胞が体内に多くなり、テロメアが短い細胞は分裂する能力が弱くなるので、けがをしたお年寄りがなかなか治り難いのも、傷を治す細胞の分裂が活発ではないからだ。生物がテロメアを持つのは、老化を促すためではなく、雄と雌は有性生殖をして、染色体の一部をそれぞれ組み換えて子孫に伝える。遺伝子の組み換えを起きやすくするため、染色体はひも状になっており、テロメアは、このひもの両端を保護するために必要だったのだ。
染色体の組み換えで、遺伝子の多様な組み合わせができ、進化の原動力になってきた。老化はその副作用と表現できる。だから老化は、遺伝子がプログラムしているものではなく、環境因子が大きく左右していると言える。長寿の家系があるように老化に影響を与える遺伝子はあるが、遺伝子が全てを決めているわけではなく、適度な運動をするなど生活習慣への配慮で、老化を遅らせることができると思う。』
魚を少なくとも週1回の割合で食べることで、アルツハイマー病などの痴呆症にかかる確率が低くなる可能性があることが、英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」に発表された仏の研究で明らかになった。
男性の場合は「生きがいの欠如」や「ストレスの多さ」、女性は「人に頼りにされないこと」が循環器疾患で死亡する危険性が2倍以上になるとの長期追跡調査で分かった。
生活習慣に加え、心理社会要因も循環器疾患に深くかかわっており、食事だけでなく、地域社会で生きがいづくりをサポートすることも重要だという。
『中高年の女性の循環器病予防には、1週間に2時間半ほど早足で歩く、あるいはそれに相当する運動をするのがいいことがわかった。医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」で発表された。』という記事。長距離を走ったり、激しく体を動かせたり、ジム通いをしたり、組織的なスポーツをしたりする必要は全くなく、毎日少しずつ、できるだけ早足で歩くだけで十分という。
『厚生労働省は11日、鉱業、製造業、道路貨物運送業など、現業部門を持つ事業所や労働者を対象にした「労働環境調査」の結果を発表した。それによると深夜の仕事に就いている労働者の1/3が体調が悪くなったと訴えている。』という記事。
『カリウムを十分摂取していないと、脳卒中にかかるリスクが高くなるという報告があった。カリウムは、オレンジ・ジュースやバナナに多く含まれており、食生活の改善によって、脳卒中の予防ができることを示した研究として注目される。』という記事。高血圧、うっ血性心不全、じん臓病などの治療にために利尿剤を使うと、水と共にカリウムも排泄されるで、脳卒中の危険性が、カリウムを十分とっている人より2.5倍も高くなる。
『アルツハイマー病の発症と関係がある遺伝子(APOE4)を持つ高齢者の中でも、高カロリーの食事をとっている人は、カロリーを抑えた食生活をしている人に比べ、アルツハイマー病の発症率が2倍以上高いという報告を、米コロンビア大の研究者らがまとめた。質素な食事の利点が改めて注目されそうだ。』という記事。
『イチョウ葉エキスの認知機能改善効果は、実はプラセボ並みに過ぎないことがわかった。健康な人が、「ボケを防ぐ」ことを期待してイチョウ葉エキスを飲んでも、あまり意味はなさそうだ。』という記事。≪関連記事≫
http://www.health-station.com/topic43.htm
-----Health Media
関連記事と今回の記事との差は、痴呆症の人がイチョウ葉エキスを摂ると 記憶力、認識力テストで能力向上が確認されたということであり、健康な人には効果が無かったということ。 これををどうとらえるかは、これからいろいろな結果が出てくると思いますので、じっくり見守っていけば良いのでは。
『老後の生活に楽観的な人は、悲観的な人より7年半も長生きしていることが、米国での長期調査でわかった。研究者らは「楽観的な人は生きる意欲が強いことに加え、ストレス性の心疾患などが少ないためだろう」と見ている。』という記事。
『長生きする人には低体温など三つの特徴があることが、米国立加齢研究所グループの研究で分かった。また、低カロリー食によって長生きできるという通説が、サルの実験でより確実になった。米科学誌サイエンス2日号に論文が掲載される。低カロリー食によって寿命が延びたサルには、@体温が低い、A血中のインスリン濃度が低い、BDHEASと呼ばれる血中ステロイドの低下が遅い、という三つの特徴があるという。』という記事。
『厚生労働省は7月31日、「2001年簡易生命表」を公表した。平均寿命(0歳の平均余命)は男性が78.07歳、女性が84.93歳だった。前年よりそれぞれ男性0.35歳、女性0.33歳の伸び、男女とも過去最高を更新した。厚生労働省が入手しているデータによれば、作成期間が国により異なるため厳密な比較は難しいものの、男女とも世界でトップとなっている。』という記事。▼厚生労働省の> 統計情報> 最近公表の統計資料>日本人の平均余命 平成13年簡易生命表2002/07/31
『人は、何らかの死因で死亡するが、生命表の上で、ある年齢の者が将来どの死因で死亡するか確率の形で表したものが「死因別死亡確率」である。 平成13年の「死因別死亡確率」をみると、「0歳」では男女とも悪性新生物で将来死亡する確率が最も高く、>心疾患>脳血管疾患>肺炎の順になっている。 「65歳」では0歳に比べ悪性新生物の死亡確率が低く、他の死亡確率が高くなっている。「80歳」では更にこの傾向が強くなっている。男女とも0歳、65歳、80歳の各年齢で、3大死因(悪性新生物、心疾患、脳血管疾患)の死亡確率は全体の半分を超えている。また、前年と比較すると、男女ともに悪性新生物の死亡確率は高くなっているが、脳血管疾患、肺炎の死亡確率は低くなっている。』と、死因分析を行っている。
『介護が必要な高齢者らの1割強は、症状を悪化させる不適切な投薬を受けている、との論文を東京都港区の薬剤師会長が専門誌に発表したが、論文の基になったのは非公開の資料だったことから、薬を処方した医師らが所属する区医師会が「守秘義務違反のうえ、医師の裁量権を侵す」と反発、薬剤師会長は辞任に追い込まれた。薬の副作用で症状が悪化する例は少なくなく、薬剤師の“告発”が波紋を呼んでいる。』という記事。
シカゴの「ラッシュ健康老化研究所」の疫学者、マ−サ・クレア・モリスさんらが行った研究報告に依れば、日頃から、ビタミンEをたっぷり含む食事をとっている人は、アルツハイマー病の発病が70%抑えられるという。 この研究内容は、シカゴ地区に住む65歳以上の815人を対象に、4年間の食習慣について詳しく調べた。調査開始時には、全員 アルツハイマー病の兆候が全くなかったが、この間に131人がアルツ ハイマー病を発病した。ビタミンEの摂取との相関を見たところ、ビタミンE摂取が最も 少ないグループでは発病率14.3%だったのに対して、ビタミンE摂取が最高のグループでは発病率は5.9% と半分以下だった。
『久しぶりに会った友人が、思いのほかに老けていたり、逆に若く見えたりという経験がおありだろう。そんな見かけに惑わされない、体の真の老化度を計る物差しのようなものはあるのだろうか。』という記事。私たちが感じる老化は、体力・気力の衰えのほか、皮膚のたるみや白髪といった外見の変化が大半だ。こうした変化は、脂質やたんぱく質、そのもとになるDNAなど分子の変化から始まる。それが細胞の障害に発展し、やがては臓器や組織の機能に影響し、病気や全身の衰えにつながる。老化をめぐる現象は、実に多彩であり、老化の指標は極端な話、学者の数だけあるとらしい。注目は「酸化」「ホルモン」による“錆び”だと云うが・・
難しい遺伝子レベルの話は、学問的には重要でも、いざ老化防止の対策となると、具体的な方策が示されていないところが、私には不満なのです。 では、「錆び」→「酸化」ということなのですから、「抗酸化食品」→ 野菜・果物 を 沢山食べること、そしておなかの「善玉菌を減らさない」という事しか思いつきません。
そのような食生活とサプリメントを摂ること、はや13年。 そのお蔭か? これといった病気にも掛からず、白髪も目立たずに外見は実際の歳よりは若く見えているので、一応満足しているのですが、最近は仕事が多忙を極め、睡眠時間が不足していますので、その効果が目減りしてきているのが気掛かりです。 皆さん、50歳を過ぎたら仕事は程々に、老後を見据えて生活致しましょう。 (^。^) (^_^;)
善玉コレステロール(HDL)が血液中に多いと痴呆症が少なくなると、オランダの研究者が雑誌 「神経科学」(Annals of Neurology )6月号に発表した。それによると、85歳以上の561人を対象にした調査結果は、HDLの値が低いグループ (35.9mg/dl)の老人は、一番高いグループ (63.7mg/dl)より、痴呆症の割合が2倍だった。このうち、心臓病や脳卒中の兆候が見られない老人だけについてみると、痴呆症の割合は4倍だった。このことより、善玉コレステロールが高い人は、痴呆症に掛かり難いことになる。しかし、悪玉コレステロールの量や中性脂肪の値と、老人の精神活動との間には特に関係はなかったという。この結果から読み取れるのは、適当に運動をして、美食をせず粗食で野菜果物中心の食生活を送って、適正体重を維持していれば、悪玉コレステロールも高くならないので、ボケないで済むということでしょうか。 勿論、食生活だけではないでしょう。この様にインターネットで健康情報を探るような好奇心を維持し続ければ、脳も使いますので、ボケないとは思うのですが・・・・、その答えは後50年後となると、ちょっと長過ぎますか?
『歩けば歩くほど、年齢とは逆に若返っていく。そんな調査結果を九州保健福祉大がまとめ、日本ウオーキング学会で発表した。』という記事。調査の対象は
〈1〉心身共に元気だが、ウオーキングの 習慣のない高齢者----(非ウオーカー)
〈2〉毎週計20Km以上を歩く高齢者ウオーカー
―― の2グループ計273人。
特に70歳代後半で「走る」こ とが「できる」と答えた人は、非ウオーカーには1人もいないのに対し、ウオーカーは半数以上が「できる」と回答。 非ウオーカーの場合、すべての項目で年齢層が高くなるほど「できる」の割合が減るのに対し、ウオーカーは半数の項目で、最も高齢の70歳代後半が「できる」と答えた割合が高くなった。これは高齢になるほどウオーキング歴が 長くなり、加齢に反して体力が強化されていることが示されたもの。高齢者になればなるほど、筋力が衰えてくるので、毎週計20Km以上を歩くということは、1日1時間程度のウォーキングは最低でも必要という事で、大げさに言えば、寝たっきりに成りたくなければ、歩き続けろという事のようですね。
米国立環境健康科学研究所(National Institute of Environmental Health Sciences )の生物統計学者デ ービッド・ダンソン氏らの研究報告に依れば、月経1サイクル当たりの妊娠確率という観点から分析すると、子どもを作る能力が衰え始めるのは、女性は27歳からで、35歳から大きく低下するという。排卵の2日前にセックスした場合の妊娠確率は、27歳以下の若い女性では 50%、27歳から34歳までは 40%、35歳以上では 30%に下がるという。
『6月11日発行の「米国立科学アカデミー紀要」』掲載されたボストン大学医学部のトーマス・パールズ博士らの研究によれば、100歳以上のお年寄りのいる家族の兄弟姉妹とも普通の人よりも長生きしていることが判った。兄弟姉妹も長生きする原因としては、長寿遺伝子の存在が考えられるが、特定する所まで到っていない。』と、報じている。
6月14日、高齢社会対策基本法に基づく「2002年版高齢社会白書」が発表された。今回の白書は、「2001年度高齢化の状況及び高齢社会対策の実施の状況に関する年次報告」と「2002年度において講じようとする高齢社会対策」の2部構成。年次報告では、高齢社会対策の方向と高齢化の状況などを取り上げている。それによれば、高齢者も多様化しており、「活動的な高齢者」と「一人暮らし高齢者」、「要介護等の高齢者」のそれぞれのタイプについて、求められている施策の方向性と高齢社会の将来像が示されている。・平成13年度高齢化の状況及び高齢社会対策の実施の状況に関する年次報告(概要)
・平成14年度において講じようとする高齢社会対策 (概要)
『サルに必要最低限度までカロリーをカットしたエサを与え続けると長生きすることがNIH(米国立衛生研究所)のマーク・レーン博士らの15年間の研究で明らかになった。この研究における結果として、15年間の死亡率は低カロリーのエサのサルでは14%、普通のカロリーのエサのサルでは22%だった。心臓血管系疾患、糖尿病、じん臓病など高齢にともなう病気にかかったサルの割合も、低カロリーグループのサルでは14%で、普通エサのグループでは32%だった。ここでの低カロリーのエサは人間の食事に換算すると、男性なら1540kcal/日、女性なら1120kcal/日の食事に相当し、基礎代謝といわれる最低カロリーにかなり近い量であった。』と、報じている。≪過去の記事≫
不老長寿のカギは「粗食」/米国の最新遺伝子研究で新事実
http://www.asahi.com/life/health/kenko/1208a.html
『全米退職者協会は、このほど高齢者の健康に関する調査結果を発表した。それによると、米国の平均寿命は100年前より9歳、20年前より2歳伸びて、50歳の時点で平均して30年以上の余命を持つことになったとのことだが、一方では、慢性病を持つ人の割合も増えている。』と、報じている。
『最新の統計では、日本人の平均寿命は、男性77.72歳、女性は84.60歳。世界的にも女性優位。女性の方が長生きなのは、女性ホルモンが中年期まで、女性の体を守っている可能性が考えられ、40歳を過ぎて出産した女性には100歳以上まで生きる人が多い。』、という記事。
『沖縄の長寿の秘けつは特産の「島ラッキョウ」のお陰? お茶の水女子大の研究グループが、沖縄の食べ物を調べたところ、血液をサラサラに保つのに効果があると見られる成分が多く含まれていることがわかった。』、という記事。この記事は、断片的なものと思うが、ラッキョウにも血液さらさら効果が高いということは確かなようだ。
『医者よる処方とは別に、健康食品などの「代替療法」を利用している高齢者が日本では7割、米国では5〜6割いることが、日米の共同研究で明らかになった。代替療法を医師に伝えている人は共に半数以下だった。』、という記事。この記事に依れば、代替医療の内容は、日本の場合、
@食生活の改善 60% 、A漢方・薬草 22%、 Bマッサージ 19%、
C指圧 10%、 D健康食品 7%、 鍼 7%
又、代替療法を利用する高齢者も、日本83%、米国89%が「効果がある」と答えており、反面、医師の処方については「効果がある」と思っているのは米国82%、日本では54%に過ぎず、しかも代替療法を受けていることを医師に伝えている高齢者は、日本では46%、米国でも45%といずれも半数に満たなかった。日本では、代替医療を積極的に取り入れる医師が少ない背景もあると思うが、漢方薬を利用するような風土もあり、もともと医食同源をも理解している人が多いことも背景にあると思われるが、急病で医者を利用することはあっても、日常の健康に関しては、あまり医者を信頼していない様にも思われる。
『細胞の寿命は、遺伝情報が詰まった染色体の先端が握っている。先端はほつれないようにキャップで束ねられている。 このキャップは細胞が分裂するたび短くなっていく。キャップは「テロメア」と呼ばれ、老いるまでに分裂を80回ほど繰り返す。この短くなったテロメアを修復、延ばす酵素もあり「テロメラーゼ」と呼ばれる。テロメアで老化のすべてを説明できるわけではなく、老化と寿命の関係は未だ解明されていない。』、という記事。
『男性は、標準体重よりも少し太めの方が長生きできる傾向があることが、厚生労働省の大規模疫学調査で確かめられた。 肥満の指標「BMI」と早期死亡率の比較で、男性は健康的として推奨されている数値(中心値22)よりも高めの人(23〜26.9)の方が、死亡リスクが低い。』、という記事。この記事に依れば、男性ではBMIが23〜26.9の死亡率が最も低い人を基準にすると、27を超える肥満ではリスクは高くなり、27〜29.9で1.38倍、30以上で1.97倍となる。女性では、BMI 19〜24.9が最も死亡率が低い。25を超えると死亡率が上昇し、30以上では1.91倍となる。逆に19未満の「やせ過ぎ」でも1.94倍に死亡リスクが高まる。
BMI=(体重Kg)÷(身長)^2
『沖縄は、100歳以上の超高齢者が人口10万人あたり34.67人と全国トップだが、沖縄に長寿者が多いことは明治の昔から知られていた。 沖縄の長寿は生まれつきなのか、食事など生活習慣や気候が原因なのか。沖縄では、動脈硬化が原因の心臓病と脳卒中死亡率が全国で最も低い。沖縄国際大学・鈴木信教授によれば、百寿者には遺伝子にも特徴が見られるという。』、という記事。鈴木信教授に依れば、健康な百寿者82人を調べた結果、70歳の人と比較したところ、免疫に関連する遺伝子(HLA)の一つの「DR」の型にはっきりと差があるという。 百寿者では、リウマチなどに関係するとされる「DR9」を持つ人が少なく、反対に免疫細胞の働きを強める「DR1」が多いという。
DR1,9は長寿につながる遺伝子の一部に過ぎないし、このような「遺伝子エリート」でなくても百歳を迎える人は多い。その他の百寿のための要素は、「肥満」と「食習慣」であることは、今まで耳にした知識から言えるようだ。
『曽曽祖父母まで5世代にわたって健在な251組の生活実態を、製薬会社ノバルティスファーマがアンケート調査した結果、各世代に共通する好みの食べ物は「ご飯」「魚」「野菜」「果物」。一方、控えているのは「甘い物」「香辛料」。』、という記事。記事に依れば、第1世代(平均96歳)の好物は「魚」「梅干し」「牛乳」で、肉類が少なく、栄養のバランスがとれているということ。やはり「食」のバランスが長寿の秘訣であることが読み取れる。
『クレアチンは、肝臓やじん臓で自然につくられるアミノ酸 の一種で、筋肉に蓄えられており、瞬発力の発揮に効果があるので、筋力アップ用としてスポーツマン向けサプ リメントとしてスポーツマンに人気があるが、高齢者の日常的な運動能力の改善にも役に立つことがわかった。』と、報じている。
『世界最高齢とギネスブックに認定されていた115歳の米国女性が18日死亡したことにより、世界最高齢は鹿児島市内に住む114歳の女性、本郷かまとさんとなった。 男性は、福岡県の中願寺雄吉さんで。今月23日で113歳になる。 』という記事。
『90年代の初め頃から赤ワインの健康への効用が大いに言われ出したのは、動物性脂肪を多く摂ると、心筋こうそくなど虚血性の心臓病による死亡率が高くなるのが普通だが、ワインを多く飲むフランス人はこの死亡率が低いという「フレンチ・パラドックス」が、疫学調査で浮かび上がり、これをきっかけに、ワインの効能を調べる研究ラッシュが始まってから。 この10年、健康への効用がさまざまに追究され、優れた老化防止食品の地位を固めてきた。』という記事。
『米国の40歳から75歳までの男性4万7000人以上の調査において、ケチャップ、トマトソースなど、トマトをベースにした加工食品を週二回以上食べている男性は、そうでない人に比べて前立腺ガンに罹る率が36%ほど低いことがわかった。』と、報じている。
『加齢と共に記憶力が減退するのは仕方がないが、ちょっとした工夫で効果的に記憶を増進させることができると、米国ワシントン大学のハワード・ヒューズ医学研究所のランディ・バックナー博士が報告した。』と、報じている。
『ココアに含まれる「フラバノール」(flavanol)という物質が、血流を促進して高血圧を防止し、心臓に良いと、ボストンで開かれた米学術振興会(AAAS)の年次総会で、ハーバード大学の研究者が発表した。』と、報じている。
『米タフツ大学(ボストン)の研究者が、「米臨床栄養学雑誌」(American Journal of Clinical Nutrition)最新号において、53歳から73歳までの女性492人について、年齢と白内障とビタミンC摂取量との関係を調べた結果、野菜や果物などの食品から、あるいは栄養補助食品からでも、ビタミンCを摂取していると白内障になり難い。』と、報じている。
『米国Pfizer社は、世界29カ国の中高年男女約2万6000人を対象とした性の実態調査の結果を発表した。40〜80歳の男女を対象に、性生活に関する行動、態度、信念や満足度を同期間に評価した調査は世界で初めて。』、という記事。その結果について、中高年の過半数が「人生においてセックスは重要」と評価。結果には国による差が大きい。パートナーとの 性生活に「満足している」と答えた人の比率は、精神面・肉体面のいずれも、日本人は調査対象国中で最低。
一見、とても食用キノコとは思えない白い毛むくじゃらのキノコが、痴呆を改善すると判明し、話題になっているという。「ヤマブシタケ」。中国では、胃や神経衰弱に効く薬用キノコとして古くから食べられていたという。静岡大学農学部河岸洋和教授らの研究で、この「ヤマブシタケ」を食べると、神経細胞を保護するNGF(神経成長因子)という体内の成分を増やすことがわかった。そしてこの効果を確認したのが、群馬県桐生市にある宏愛会第二リハビリテーション病院。
『生体の免疫力の指標の一つである「NK活性」が強い人と弱い人では、がんになる率に2倍近くの差が出ることが、埼玉がんセンター研究所の中地敬さん (がん分子疫学)らの研究で分かった。埼玉県の一般住民約3500人を11年間追跡調査した結果で、4日から横浜市で開かれる日本癌(がん)学会で発表する。免疫力の個人差と発がんリスクとの関係を、一般人の追跡調査で実証したのは世界で初めて。「緑黄色野菜の摂取や適度な運動でNK活性を高めることががん予防につながる」』、という記事を見つけました。≪記事要約≫
NK細胞は、がん細胞や感染細胞などを殺す性質を持つことから、NK活性は、免疫をつかさどるリンパ球のうち、ナチュラルキラー(NK)細胞の働きの強さを表すことになる。
この調査は、1986年に、埼玉県内の40〜80歳の男女約3500人から血液中のNK細胞を採取し、がん細胞と混ぜて、そのNK細胞が何%のがん細胞を殺すかを調べて、各人のNK活性の強さを求めた。調査に参加した人を97年まで11年間追跡調査し、発がんの有無を確かめたもの。
NK活性の強さを、「高」「中」「低」と三つのグループに分けて分析した。
・ 「高」と「中」のグループでは、「がん」に罹ったた率は、女性はいずれも2%、男性 は各7%、6%。
・「低」のグループでは、女性4%、男性9%と明らかに高かった。
さらに年齢や喫煙、食習慣などの影響を取り除くと・・・・
・「低」グループの人は、 「高」「中」グループに比べ、男性で約1・7倍、女性は約2倍、「がん」に罹り易いという結論が出た。
「NK活性」は、緑黄色野菜を多く食べたり、適度な運動で高くなるが、喫煙や肥満で低くなり、生活習慣に影響される。≪関連記事≫
毎日新聞 2000/01/06高齢者にとって、地域のグループ活動は、余暇の有効活用だけでなく、NK細胞等を活性化させて免疫力を向上させるために健康面の効果も大きいという話題。
「2029年、日本人の平均寿命が100歳を超える」――日経ビジネスが様々な医学関係者や研究者に取材して独自にシミュレーションした結果が、紹介されている。
医学の発達は、3大死因であるガン、脳卒中、心不全の克服を進める。又、バイオ研究の進展で「老化」を防ぐ道も開かる結果、出現する社会は現在よりさらに進んだ「超高齢社会」だという。
瀬戸内海に浮かぶ周防大島(山口県東和町)は、既に65歳以上の人が総人口の50%を占め、50年後の未来を先取りした街だ。80歳を超えても元気で働く人たちが多くいる反面、町の税収不足や高齢者ドライバーによる交通事故の増加など、様々な問題も生じている。
「超高齢社会」では、収入の確保、健康・医療、年金などの社会保障、結婚や出産といった社会制度など、あらゆる枠組みの見直しが求められることは明らかである。特に、高齢者の再雇用について重要である。高齢者の4割が働くようになれば、平均年齢100歳の社会でも経済成長が維持できるとシミュレーションしている。日本が先んじて、新しい高齢社会の成長モデルを築くべきであると結んでいる。
山国・長野県は、全国有数の「健康長寿県」としても注目を浴びている。都道府県別平均寿命は男性がトップ、女性が4位(95年調査)。1人当たりの老人医療費は60万円強で全国最低。65歳以上に占める寝たきり老人も割合も全国平均の半分強。元気で長生き(ピン・ピン)、病気になっても長く入院することはない(コロリ)県というということになる。 その訳は、全県的な食生活改善活動の成果、きめ細かい検診活動が奏功、在宅医療の充実、自然に恵まれた食や環境、山坂を歩くことで足腰が鍛えられる…と諸説あるが、学術的な検証はなされておらず、国会は医療費節約の観点から今年視察団を送る予定だという記事。
私の推論は、やはり自然が身近にあり、山にたなびく靄が見える風景は、人の気持ちを落ち着かせることで、ストレスが大いに緩和されること。 山菜や四季折々の食材も変化に富んで、それらを手軽に食べられることで、医食同源を日々から実践できていることではないかと、勝手に思っているのですが、この記事の結論はどうだったのでしょうか?
≪参考≫
■健康長寿 信州■PDF File・長野県の健康長寿について
■団藤保晴の「インターネットで読み解く!」・ 第58回「超長寿時代に介護保険は効くか」
『高齢者の記憶力は、訓練によって、ある程度回復可能なことを示す研究成果を米ワシントン大の研究チームがまとめ、米医学誌「ニューロン」最新号に発表した。』、という記事。
厚生労働省は2月15日、2000年の国勢調査のデータを基に作成した「第19回完全生命表」を公表。平均寿命(0歳における平均余命)は、男性が77.72歳、女性が84.60歳。前年より男性は.62歳、女性は0.61歳長くなっり、過去最長を記録。世界的にも、男女とも最高水準を維持している。
『 米国で約110万人を対象に睡眠調査をしたところ、1日6〜7時間眠る人の死亡率が最も低く、睡眠時間が長いほど長寿になるわけではなさそうとのことだが、この調査に対し、全米睡眠財団は 「調査対象が対がん協会員らに限られ、平日の睡眠時間しか調べていない。手法に限界があり、死亡率だけで評価するのも乱暴だ。」とのコメントを出している。 』という記事。
『北京大学医学部の童坦君、張宗玉両教授の研究グループは、ヒトの細胞の老化に関係するP16遺伝子が、細胞の老化を制御する上で大きな役割を果たしているとし、細胞の老化の基本的仕組みを明らかにした。』、という記事。
『「健康で長生き」はいつの世も変わらぬ願いだが、がんの予防と長寿は、もしかすると両立が難しいかも。米ベイラー医大などのグループが、マウスでのがっかりする実験結果を英科学誌ネイチャー3日号で報告した。 』という記事。≪記事の概要≫
代表的ながん抑制遺伝子p53の働きを大幅に高めた変異マウスを作り出した。がんの発生は大きく減ったが、半面、平均寿命も2割近く短くなった。体重や筋肉量も少なく、背骨が湾曲したり骨がもろかったりして、けがの治りも悪かったという。
p53の主な働きは、細胞分裂を止めたり、DNAが大きく傷ついた細胞を「自殺」させてがん化を防ぐが、p53の機能が過剰になると、皮膚や骨などの組織を補充している幹細胞の分裂まで妨げるためではないか、とみている。
●Back No.01 (1997.01〜1999.12)
分野別一覧に戻る |
|News|食品情報|熟年関連|文献|書籍|Infomation|What's New|My-Link|
|検索|HP開設の訳|Profile|地域情報|
|おなか健康!不老の秘訣!?(Home)|