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JO's Page
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クロスステッチ 記事
図案の見方
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見本
下の図案は解説用に縮小しており、不鮮明です。ステッチされるときは
印刷用のもの
をお使いください。
図案やリストの上にカーソルを置いて指の形になる部分をクリックすると、そこに関連した解説までスクロールされます。
罫線
図案の罫線で囲まれた一マスは、布の1目分に相当します(1目に1ステッチの場合。2×2目に1ステッチの場合は布の2×2目に相当。2×2にする理由は
布
に関する記事をご覧ください。)。
多くの図案では一定の間隔で色や太さの異なる罫線が入ります。目数を数えたり刺している位置を確認したりするのに判りやすいためです。どこを原点とするかは図案によって違います。(JO図案では左上を原点とし10目おきに濃い罫線を入れています。)
そのマスにある記号に対応する色の糸を布の対応する目にステッチしていきます。
図案によって、図案の1部を空白にしてその部分のみ別の図案に独立させているものがあります。これは全体を布目2×2目を1ステッチにし、部分的に1目1ステッチとする場合によくみられます。また、部分的にクロスステッチ以外の技法を組み合わせたものにもみられます。
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中央
全ての図案ではありませんが、多くの図案には中央の印が入っています。図案上下左右に矢印や三角形で示したり、中心線で示されます。
JO図案では、図案上の↓と図案左の→でそれぞれデザイン横幅・縦幅の中央を示します。それぞれの交わる点が中央の目となります。
小さい図案では問題ありませんが、大きな作品になると布目を端からデザインの大きさ分全て数えるのは大変です。そういう場合は、布を軽く4つ折りして中央を決め、その位置から図案の中央部分を刺していきます。四方に刺し広げると、いちいち目数を数えなくても済みます(布はあらかじめカウント数から換算してデザインの出来上がりより大きく裁断しておきます。)。中央から刺すのは、端から刺すより型くずれしにくいという利点もあります。とはいえ中央から刺さないといけないというわけではありません。
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記号(白黒チャート)
●× 記号の種類は1つの形が1つの色に相当します。図案によってはステッチの種類や糸の本数でも記号を分けていることもあります。罫線の中の記号一つは、クロスステッチ1つに相当します。各記号には、刺繍糸の色番号や色名が割り当てられており、図案とは別に(あるいは図案の近くに)一覧にして記載されています。この一覧を、JO図案では糸リストと称しています。カラーリスト、カラーキーなどの呼び名が一般的なようです。
使われる記号は図案によってバリエーションがあります。1つの図案に似た記号が使われる場合も多いので、制作前に使われている記号をリストで確認し、似た記号をチェックします。間違えそうな記号は、実際にはどんな色で図案のどのあたりに分布しているか、ざっとイメージします。別々の記号を同じ色で刺してしまうと、ほどいて修正するのは面倒です。また、印刷のかすれなどで別の記号と見間違えてしまうような事態を防ぐためにも、この作業をすることをお勧めします。
ご自身で図案を作られるときには、濃い色の記号には複雑な(または塗りつぶした)黒っぽい記号を、薄い色にはあっさりした白っぽい記号を割り当てると見やすい図案になります。
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色・色番号
各記号に対応する色は、通常
刺繍糸
のメーカーと色番号で示されます。JO図案ではほとんどの図案はDMC社の番号で示しています。
複数のメーカーに対応する図案や、色数の少ない図案では色名のみで指定するものもあります。1、2色のみの図案は色指定もない場合があります。指定がなければ自由に自分の好みの色で作成します。色名のみの場合は、その色の糸であればどのメーカーでも構いません。メーカー指定がある場合は、そのメーカーでそろえる方が無難です。複数メーカーが指定されている場合は、手持ちのメーカーのものを使います。どうしても指定メーカー以外のメーカー糸を使いたい場合は、糸見本を入手して似た色を用意します。
JO図案の色名は、DMC社が公表している英名と、独自につけている和名を併記しています。和名は必ずしも英名の訳ではなく、その図案で使われている色を識別するために記しています。したがって図案によって同じ色番号に違う和名がついていたり、違う色番号に同じ和名がついていたりする可能性があります。
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目数・カウント数
図案によっては各色がその図案の中で何目あるか、目数(カウント数)が記載されています。
糸の使用量の目安などに利用します。→
糸 使用量 見積
(JavaScript使用)
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サイズ
図案の幅と高さの最大カウント数が記載されていることがあります。実際の出来上がりの大きさを見積もるのに利用します。→
布・デザイン サイズ見積
(JavaScript使用)
図案によっては何カウントの布なら出来上がりサイズはこれ、と記載されているものもあります(多くはインチ単位です)。JO図案はカウントサイズのみ記載してあります。
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複数ページ
大きい図案は、複数枚の紙に分けて記載されることがあります。JO図案にも複数ページに渡っているものがたくさんあります。
複数枚の図案には通常ページ番号が振ってあります。あるいは、左上、右下などの図案全体におけるそのページの位置が示されています。図案が複数にわたる場合、各ページのマスが重ならないものと、各ページを少しずつ被せて被ったところの一方を網掛け処理しているものがあります。(JO図案は前者。)
JO図案ではデザインの左上から右下へページを振ってあり、各ページにはそのページで示す図案の幅と高さの始点と終点を示してあります。また、10目ごとの罫線にデザインの左上を原点として何目分か数字が振ってあります。参考にしてください。
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カラーチャート
記号を使わずに(あるいは記号と併用して)、マス目に直接出来上がりと同じ色を付けている図案をカラーチャートといいます。手軽に作れて出来上がりイメージが直接わかるのが利点です。ただ、色数が多いときは複数の色が同じ色に見えて判別しにくいのが難点です。
マス目の色と同じ色の色番号をリストから選んで刺していきます。
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バックステッチのライン
バックステッチ等の線を表現するステッチを使う図案の多くは、図案に直接バックステッチをするラインを描いています。罫線に沿った線やマス目を横切った線として描かれ、たいてい罫線より太かったり色が違っていたりして、罫線と識別します。
複数の色でバックステッチを入れる場合、色ごとにラインの色や形状を変えて表現されます。あるいは、どのステッチも同じ線種で記載して、デザインのどの部分のバックステッチは何番の糸で刺す、といった但し書きがついている場合もあります。
広範囲に複雑なバックステッチを入れる場合は、図案によってはバックステッチだけ別に記載されていることもあります。
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飾りのポイント
フレンチナッツやビーズ、スパンコールなどの飾りを使う図案の多くは、図案に直接取り付け位置を描いています。クロスステッチの替わりにそれらを施す場合は、たいていクロスステッチと同様に記号で表現され色指定のリストに指示か記載されています。クロスステッチの上に重ねたり、ステッチとはずれたところに付ける場合は、色つきの点や記号で示されたりします。
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