スティーブ・マイナー監督、ビル・プルマン、ブリジット・フォンダ、オリバー・プラット、ブレンダン・グリーソン。
メイン州北部の静かな湖レイク・プラシッドで、ダイビング中の男が胴体を食いちぎられるという事件が発生。調査に派遣された考古学者のケリー(ブリジット・フォンダ)、狩猟監視官ジャック(ビル・プルマン)、保安官ハンク(ブレンダン・グリーソン)、富豪の神話学者ヘクター・サイア(オリバー・プラット)が、お互いに反発しあいながらも怪物の正体を明らかにしていく…
9メートル以上の巨大生物というのは、予告編でも秘密にされているが、正体を知ってしまうとがっかりする。その辺のナゾ解きをもっと面白くしてくれるとよかったんだけど。
モンスターパニックものとしては、まあいいんだけど、そこここに見え隠れするB級さが情けない。ブリジット・フォンダは申し分無いし、オリバー・プラットのイカレぶりもなかなかいいだけに残念。
→ 「U.M.A レイク・プラシッド」
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ウェス・クレイヴン監督、アーレン・クルーガー脚本、ネーヴ・キャンベル、デイヴィッド・アークェット、コートニー・コックス・アークェット、パトリック・デンプシー、スコット・フォリー、ランス・ヘンリクセン。
今度の舞台はハリウッド。「スタブ3 ウッズボロー再び」の撮影が進む中、出演者が脚本の順番通りに殺害される事件が起きる。シドニー(ネーヴ・キャンベル)は人里離れて、電話カウンセリングをしていたが、再び事件に巻き込まれていく…。
「スクリーム」はかなり面白かったが、「スクリーム2」はまるでミスディレクションに終始していて、詰まらなかった。3は期待はあんまりしてなかったが、2ほどは酷くはなかった。過去の事件の整理の仕方、遥か昔の因縁の絡めかた、1、2の犯人を覆す本当の真犯人、舞台となる映画撮影現場などなど、なかなか上手い構成をしていると思う。まあまあ、楽しめた。
→ 「スクリーム3」Official Website
→ 「スクリーム」感想
→ 「スクリーム2」感想
デイビッド・O・ラッセル監督脚本、ジョージ・クルーニー、マーク・ウォールバーグ、アイス・キューブ、スパイク・ジョーンズ、クリフ・カーティス、ノーラ・ダン。
湾岸戦争終結の1991年3月、イラク砂漠地帯。特殊部隊アーチー少佐(ジョージ・クルーニー)、補充兵トロイ上級曹長(マーク・ウォールバーグ)、チーフ二等軍曹(アイス・キューブ)の3人は、クウェートから奪われた金塊の隠し場所の地図を手入し、金塊を独占しようとキャンプを出る…。
斬新な映像、クールな主人公、それでいてニューマニズムにあふれている。なかなかいい映画だと思う。湾岸戦争にしても、米国軍からだけでない、多角的な視点から見ているがいい。
→ 「スリー・キングス」 Official
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ジェームズ・フォーリー監督、チョウ・ユンファ、マーク・ウォールバーグ。
NY市警15分署、アジア系犯罪取締班に配属になった白人警官ウォレス(マーク・ウォールバーグ)のパートナーは腕利きの中国系刑事チェン(チョウ・ユンファ)。汚職に染まったチェンに戸惑うウォレスだが、力を合わせ中国系マフィアの"福建ドラゴン"に立ち向かう。
「男たちの挽歌」シリーズを連想させる友情、裏切り、不信のてんこ盛り。アクションもハデハデで香港系。それでいながら社会派のテイストも忘れていない。なかなか頑張っていると思う。
→ 「NYPD15分署」 Official
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本広克行監督、金城武、安藤政信、池内博之、深津絵里、渡辺謙、筧利夫、ガッツ石松、大杉漣。
間抜けな銀行強盗3人の計画が裏目裏目に出て、人質を巻き込み、国際テロ組織をでっち上げることになる…。お笑い集団ジョビジョバの舞台「ジョビジョバ大ピンチ」を脚色映画化したものらしい。確かに、たたみかける台詞の応酬と突飛な展開にちょっと舞台の香りが感じられるかも。しかし、リアルな映像にしてしまうと、まったくぎこちない。 出だしはともかく、最後になるほど、もうメチャクチャにつまらなくなる。ラストに至っては、ほとんど映画として成立しなくなっている気がするけど…こんなんでいいのか??
本広克行監督は「踊る大捜査線 THE MOVIE」が良かっただけに、期待大であったが、全くのハズレ。
→ 「スペーストラベラーズ」 Official
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エドワード・ズウィック監督脚本製作、デンゼル・ワシントン、ブルース・ウィリス、アネット・ベニング。
連続爆弾テロが発生するNY市。テロ対策本部長ハバード(デンゼル・ワシントン)はアラブ系テロ組織の存在に迫るが、事態は収拾せず、大統領は戒厳令(マーシャル・ロー)を発令、ダヴロー将軍(ブルース・ウィリス)指揮下の軍隊が出動する…。
何より、対立する二人のキャラクタが魅力に欠ける。ちょと真面目すぎて、展開にも新鮮みが無いのだけど、まあ、退屈はしない程度の面白さ。
→ 「マーシャル・ロー」 Official
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デイヴィッド・リンチ監督、メアリー・スウィーニー脚本、リチャード・ファーンズワース、シシー・スペイセク、ハリー・ディーン・スタントン、ジェーン・ハイツ、ジェームズ・キャダ。
アイオワ州ローレンスで娘と二人暮らしする、73歳になるアルヴィン(リチャード・ファーンズワース)は、長年絶交状態にあった兄ライル(ハリー・ディーン・スタントン)が倒れたという知らせを受ける。アルヴィンは娘の反対を押し切り、ウィスコンシン州マウント・ザイオンまでトラクターでの6週間のおよぶ一人旅に出ると…いうロード・ムービー。
これがリンチの監督した映画というのが、何しろ意外。主人公は時速8Kmのトラクターで進むが、そんなゆったりしたスピードで映画も展開する。ロード・ムービーらしい、人々との触れ合いが、ゆったりした時間の中で描かれている。素晴らしい。
→ 「ストレイト・ストーリー」Official
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フィリップ・ノイス監督、ジェフリー・ディーヴァー原作、デンゼル・ワシントン、アンジェリーナ・ジョリー。
原作の印象があまりに強烈で、映画の評価は厳しくなるが、まあ、楽しめた。やはり説明不足ではあるし、映画化によって変えられた部分、特に犯人とか解決のヒントとか、あまり上手い変更と思えず納得出来ない。舞台となるNYの歴史の深さも出てないし、鑑識の表現もうまく無い。
単体の映画として見れば、それほど酷い映画とは言えないのだけど、原作がもったいない、残念の一言。
→ 「ボーン・コレクター」
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→ 原作「ボーン・コレクター」感想