天体写真の写し方・撮影対象(簡易版)

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月・惑星

●主に拡大撮影法
 月や惑星は主に拡大撮影法を使います。月は2000mmで35mmフィルムがほぼ一杯になります。 また月の場合はカメラの露出計を使いシャッター・スピードを知る事が出来ます。 露出計で出た値の前後1段か2段ぐらいも一緒に撮影しておくと良いでしょう。

 惑星は「はじめに」で紹介しました栗田さんのページにデータがのっていたと思いますので、 そちらを参考にして下さい。

 

星雲・星団

●主に直焦点撮影法
 星雲・星団は主に直焦点撮影法を使います。M31アンドロメダ大星雲などは満月3つ分の 大きさがあります。またう〜んと淡く小さい星雲・星団もあります。シャッターの開放時間は 20〜40分程度になりましょう。
 

彗星・流星・オーロラ

●主にカメラレンズ
 彗星 は地球に近づく天体なので大きく、話題になるような大きな彗星の全体を写そうとしますと 35〜85mmレンズあたりになると思います。

 流星 は写る範囲が広い方が、流星が画角を通る可能性が大きいですし、流星群のように 沢山の流星が流れる時に合わせた方が、それだけ写る確率が増えます。 流星は偶然性が高い写真といえますね。
 また広く写るレンズは暗い流星が写らず、逆に狭い範囲しか写らないレンズは暗い流星が写りますが、 範囲が狭いのでそこに流星が通る確率が減ります。

 オーロラ は変化が激しいので高感度フィルムで短時間撮影が良いとされています。 北極付近の撮影になりますので、金属に触ることによる凍傷や火傷に注意して下さい。

 

コーヒー・ブレイク

●撮影対象
 上記の撮影方法は一般的なものなので、例えば星雲などをカメラレンズで狙っても良く、 それを撮りたいと思う撮影者の意図によります。
●フィルム
 どこでも入手し易い天体写真向きのフィルムは

  • ★Fuji Super Ace800
  • ★kodak Goldこれ1本(ISO800相当)

 以上が水素原子の出すHII波長(赤)などを捕えるのに優れています。

 私が普段使っておりますフィルムは

  • ★コニカ・センチュリア400及び800
  • ★Fuji PROVIA 400及び1600(ポジ・フィルム)
  • ★コニカ・GX3200
  • ★Fuji 1600など

 ネガはあとで修正が利きますので、最初はFuji PROVIA-1600などのポジ・フィルムは 使わない方が良いでしょう。ポジはスキャナー等でしたら修正できるのですが、 値が高いので、失敗写真の多い最初の内はネガで十分です。

●増感現像
 ISO200で撮影したフィルムを、現像に頼む際、「2倍増感」で焼いて下さいとお願いしますと、 ISO400で撮影した時と同じように現像してもらう事が出来ます。一般的に増感すればするほど 粒子が粗くなりガサガサの写真になります。ただし増感してもさほど粒子が粗くならないフィルムも あります。
 

それでは

 それでは本などを買って研究するも良し、ま〜最初はいい加減に撮ってみるのも良し。 ・・・・・ガンバッテね(^^)/

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