B&W.G3は斬新なデザインで、好き嫌いが別れるモデルです。(EL-Capitanと言うらしい)
システムバスは100MHzとなり、安価なDOSのメモリが使えるようになっています。このモデルの1番の良い所は、「内部に簡単にアクセスできる」と言う事です。ドライバ-が必要ないのですから。(簡単すぎて恐いくらいです) PCIスロットが4スロツト、メモリスロット4スロット、内部拡張ベイ3個、(4つのHDDを取り付けるスペ-ス)、3.5inhドライブ拡張ベイ1個といじれる所が多く、簡単にクロックアップできる点がGoodです。だから、「座ぶとんスタイル」なんて呼ばないで下さい。
前期型と、後期型では内部のドライブベイの形が違います。又前期型では、増設HDDの接続における不具合が報告されています。最悪の場合クラッシュすると言う事です。後期型ではATAのコントロ-ラ-が変わりフラットケ-ブルが付属するなど、HDDの増設に対処してあります。 |
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レベル1 メモリ B&WのG3は、メモリスロット4に256MBのSDRAMを装着すると、1GBのメモリを搭載できます。メモリは、Win機に多く採用されている*注1PC/100準拠のものを使用します。PC/100のものでも、CL/2とCL/3がありますが、どちらも使用可能なようです(後々の事を考え*注2CL2を購入した方が無難です)。又4つのスロットに異なる種類、容量のメモリを搭載しても問題ないようです。
以前はDOSショップで、Mac専門店より格安のメモリが手に入りましたが、現在ではMac専門店でも、128MBの容量のものなら1万前後で手に入るようになりましたので、256MBのメモリをフル搭載するのも良いでしょうが、128MBの格安メモリを4枚搭載し、512MBぐらいがコストパフォ-マンス的には優れているのではないでしょうか。
*注1 PC100準拠、ベ-スクロック100MHz対応のSDRAM B&WのG3では、64.128.256MBの3.3V駆動バッファ-無し、64ビットパリティ無し、リフレッシュモ-ド8ns、168ピンDIMM、ベ-スクロック125MHz以上、CL3となっています。殆どのPC/100準拠のメモリはこの内容を満たしていますが総ての「PC/100準拠」として販売されているメモリが「ヨセミテに使えるか」とと言うとそんな事はありません。DOS/Vショップでバルク品として販売されているメモリでヨセミテに搭載して動作不安定、認識しなかった、などの報告がされています。
又センチェリ-、ハギワラシスコムなどではDOS/V用、NX用、Mac用と分けてバルク品、パッケ-ジ品を販売している事を考えると「PC100準拠です」として販売しているメモリが統べてPC/100準拠の内容を正確に満たしているかと言うと疑問です。最近はこれらの会社よりDOS/V用、NX用、Mac用総てに対応した「マルチメモリ」として販売されています。128MBで1万弱の価格設定なのであえてDOS/V用のバルク品を選ぶ必要は無いと思います。
*注2 CLはメモリアクセスの待ち時間です。CL2の方がCL3より高速です。
ドライブ増設 内臓ドライブは、一部を除いて総べてIDE(ATA)規格になっています。ATAケ-ブルは1本で、MasterとSlaveの2つをサポ-トします(*注3ATA-33のHDD接続に関しては前期型の一部と後期型、正式には後期型より正式にスレ-ブ接続をサポ-トしています)。
B&WのG3では、2つのATAを持ち、1はATA-3接続のCD-ROMドライブへ、もう1つはUltraATA/33接続のHDDに接続されています。それらは、それぞれ2つのドライブが接続可能で4つのドライブが搭載可能となります。(Zipモデルは、CD-ROMドライブ側のSlave接続となっている)
フロントの拡張ベイには3.5inhまでのドライブが接続できますのでCD-ROMドライブのSlave接続で、MOや、Zipなどのドライブが増設できます。又CD-ROMドライブが接続されている5inhベイにはCD-R/RWや、DVD-ROMとの改装が可能です。
内部ドライブベイには、3.5inhのHDDドライブ用のスペ-スが4つありますので、HDDのSlave接続で2つ目のHDDが簡単に増設できます。又SCSIカ-ド、ATA-66カ-ド、ATA-66RAIDカ-ドの増設により更に高速なドライブ増設が可能となります。
*注3 前期型のUltraATAコントロ-ラ(KAG1)はスレイブ接続のHDDを完全サポ-トしていない
HDD.1 私のG3には5.400rpmの6GBのHDDが標準で搭載されていました。現在では6GBでも少なめなので、HDDを増設しましょう。注意としてIDE接続では、Master側に高性能なHDDを接続すると言う事です。IDE接続ではMaster側のドライブの性能に、Slave側が影響されるからです。
注意-B&WのG3では、前期型、後期型では、HDDドライブキャリアの形状が違います。前期型ではHDDのSlave接続に問題があったようで、クラシュの報告が多くありました。増設時には下調べを十分にする事をお勧めします。
後期型では、ハ-ド的に改善されたようで、専用のATAフラットケ-ブルが付属され、HDD増設に対応していました。増設時の注意として、1.Master(黒)、Slave(灰)の設定(ケ-ブルセレクトなら未設定でも可) 2.Master側に高性能ドライブを。3.フラットケ-ブルの長さ。4.HDDク-リング。HDDのクラッシュは熱によるものが多いと言うことです。最近の高性能ドライブは、その回転数より多量の熱を発生させます。
HDD.2 パソコンの世界の進化は凄まじくヨセミテの発売当時高速とされていたATA-33
HDDはもう過去の物となってしまいました。ヨセミテにはG4同様ATA-66カ-ド叉は、ATA-66RAIDカ-ドの増設をお勧めします。私のお勧めはACARDの物です。これは日本で発売されているMac用ATA-66カ-ドのOMEの本家です。ファ-ムウェアの更新がいち早くトラブルの対応が早いからです。(他のOME製品もこのファ-ムウェアが使えるようです) ATA-66、RAIDカ-ドの情報はMidgeさんのHPを御参照下さい。日本のATA-66カ-ドの総本山です。
CD-ROMドライブ 後期型G3では32倍速のCD-ROMドライブが装着されていました。DOSショップでは54倍速などが売られています。OS8.6からの「Apple CD/DVD-ROM Driver」で認識できるモデルもあるようです。又DVD-ROMドライブと交換する手もあります。以前3万前後でデコ-ダ-ボ-ド付きで販売されていました。
私はCD-R/RWと改装しました。現在はTEACのBURN-Proofになっています。書き込みミスの少ない12倍書き込みは快適です。(BURN-Proof対応ドライブはこちら)
内臓のCD-ROMドライブと改装可能なCD-R/RWは、ATAPI接続のドライブです。使用予定のライティングソフトがありましたら、そのメ-カ-のHPより、そのライティングソフトの対応するドライブ一覧表を参照しドライブを探し出します。Mac用のライティングソフトはメジャ-所で3つあります。B.H.A:B's Recorder GOLD 、Adaptec:Toast、Aplix:MacCDR
以下に最近のドライブの対応状況をアップしておきますが、取り付け、動作保証はいたしかねます。改装の場合は自分の責任の上で行なって下さい。又OSの「Apple CD/DVD Driver」との兼ね合いもあり純正のドライバを無効にしてライティングソフトのドライバを使用しなければならない場合もあります。 |
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レベル2 PCIカ-ド 1.SCSI PCIカ-ドは4枚させますが、1スロットはビデオカ-ドで使用済みです。今さらSCSIと言われそうですが、今までの機器を使いまわせるし、CD-Rなどは安定して、高速で接続できます。私の経験では、USB接続のCD-Rは低速書き込みの安定性には問題ないようですが、高速では不安定なようです。(インタ-フェ-スがUSB専用でないからか)又6倍以上の書き込みに対応していません。FireWireモデルについてはわかりませんが。DOSの製品では12倍速書き込みのモデルが販売されていますので、使用可能ならFireWireモデルより高速で書き込めるはずです。(BURN-Proofなどのドライブが登場した今となっては関係ないか)
内臓のATAPIでCD-R/RW接続する場合(特にBURN-Proofや、Just Linkなどのドライブ)や、レガシ-周辺機器を持たない場合、それ程高速で、安定性の高いHDDを必要としない場合はSCSIは考えなくても良いかもしれません。
2.ビデオカ-ド B&WのG3ではATAのREGE128と言う高性能なビデオカ-ドが搭載されています。しかし、このカ-ド怪しいです。ノートンベンチでは基準値に1度も達したことがありません。(ノートンベンチのファイルが怪しいのか) 600から700ぐらいです。Voodoo2を搭載したG3では850から1100と言うレポ-トがあります。3dfx社からVoodoo4、Voodoo5が正式にMac対応としてリリ-スされました。ゲ-マ-なら狙ってたみましょう。以下ヨセミテに増設してパフォ-マンスアップが期待できるカ-ドをアップしておきます。
ProFormans。Plus32M Redion256PCI-32M Voodoo 5 550064M.PCI
3.UltraATA/66 G3ではUltraATA/33と言うインタ-フェ-スカ-ドを搭載しています。これは最大で33MB/Sの転送速度サポ-トしている訳ですが、最新のG4ではUltraATA/66と言う規格に移行しました。つまり66MB/Sです。今市販されているHDDはUltraATA/66の物が多くUltraATA/66のカ-ドを搭載する事で使用可能となります。実際にはOSやドライブ性能に影響されUltraATA/66にしたからと言って2倍のディスク性能が得られると言う訳ではないようですが。(2000/12現在UltraATA/100ドライブが主流になってきました。まだMacでは対応したマシンは発売されていませんが、次期モデルではこの企画に移行するものと思われます)
又ヨセミテのHDDの増設ベイの多さ(キャリアを変えれば5台HDDは増設できます。前期型で3台、後期型で4台キャリア無しで増設可能です)からハ-ドウェアRAIDを組むのが良いかも知れません。増設した方のコメントでは、ストライピングでRAIDを組んだ場合のパフォ-マンスはCPUのアップグレ-ド以上の体感スピ-ドらしいです。AHARD RAID 66(AEC6860M)
ATA-66カ-ド情報はMidgeさんの所へどうぞ。主なカ-ドを入れておきます。
ATA-66インタ-フェイスカ-ド ACARD.AEC-6260M TAXAN.STF66 SONNET.Tempo ユニオンブロス.UBH010 TurboMax 66 ATA-66RAIDカ-ド ACARD.AEC-6860M/E
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レベル3 CPUのクロックアップ 1.CPU動作倍率変更によるCPUクロックアップ。2.CPUの交換。3.システムバスクロックのアップ。の方法があります。
1.CPU動作倍率の変更 CPU脇の封印シ-ルを剥がして、ジャンパ-ピンによる設定変更によるクロックアップ法です。「Macintosh改造道」などに詳しい方法が載っています。成功すれば、ほんの数十円でクロックアップが可能です。お勧めです。
2.CPUの交換 確実なCPUのアップが見込めますが、お金がかかります。現在G4カ-ドや、高クロックノのG3が人気なので、交換後の純正のG3.400やG3.450がオ-クションで取り引きされています。サ-ドパ-ティの新品を狙うより、オ-クシヨンで純正の中古を狙う方が安くあがります。お勧めです。
3.システムバスクロックのアップ 通常システムバス100MHz.プライマリ-バス66MHz.PCIバス33MHzとなっていますが、裏技でそれぞれ133/66/33MHzに変更できるようです。もちろんシステムバスが133MHzに変更したら、メインメモリも133MHz準拠のものに交換となります。これも「Macintosh改造道」に方法が掲載されています。ハンダを使うのでお勧めできません。
個人的には、1.2の合わせ技が失費も少なくお勧めです。オ-クションで純正のG3.400や450MHzモデルを手に入れ、CPUの動作倍率を変え1ランクアップの450.500MHzにする。余ったCPUは又オ-クションで販売する。差額分が出費となるわけです。
*ジャンパ-ピンの設定法、SONNET.L2のクロックアップ法アップ予定です。お待ち下さい
4.CPU自体でクロックアップできるカ-ドとの交換 Power Logix社のようにロジックのCPU動作倍率に関係なくクロックアップできるG3カ-ドを取り付けます。利点としては、ジャンパ-ピンの封印を剥がさずに済むため、Appleの保証が受けられる?かも知れません。これは冗談しして、ジャンパ-設定より簡単にクロックアップが試せます。又2次キャシュの動作倍率を変えたり楽しめます。 |
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レベル4 1.CPUク-リング G3はもともとインテルなどのCPUと比べると発熱量が少なく、冷却用のヒ-トシンクのみで十分のようです(IBM製の銅配線チップは特に発熱量が少ない)。しかし、クロックアップをしたらその分発熱量が増えますのでク-リングファンをつけましょう。ファンはDOSショップで1.000円から5.000円でSCSI手に入ります。「Macintosh改造道」ではヒ-トシンクに取り付ける方法が紹介されていますが、DOSショップで、ヒ-トシンクにファンが付いたモデルが2.000円ぐらいで売っています。その場合CPUにシリコングリ-スを付ける事をお忘れなく。電源接続は、HDD3用の電源からDOSショップで売っているケ-ブルを利用して取り付けます。
2.HDDク-リング HDDを、高性能な高速ドライブの2段重ねに変えている場合は、HDD用のク-リングを考えましょう。この場合HDD1.2用の電源ケ-ブルを利用すると、電源不足で、HDDの不具合が起こる場合があります。この場合ク-リングファンだけ別電源をとるか、HDD2をHDD3用の電源ケ-ブルからとるかで対処します。10.000回転を超えるような高速SCSIドライブ増設時にはぜひ実行したいものです。
注意-CPUにク-リングファンを取り付ける場合、高さのあるものは、3.5inh増設用ドライブにぶつかり装着できません。純正のヒ-トシンクの高さを超えない物を選びます。又ヒ-トシンクにファンをさす場合は、ドライブに干渉しない場所にずらして取り付けましよう。 |
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番外編 クロックアップには「コア電圧アップ」と言う方法があるらしいです。インテル系のCPUでは日常的に行われているとか。自信のある方はどうぞ。かなりリスクもあるそうです。
私の知人は言っています。ク-リングについて引用「オーバークロック時において心配なのはCPUの熱暴走です。B&Wの送風ファンは大きいですが、真正面にPCIカードが配置されると、折角の冷気が暖められた上に、横方向へ回ってしまいCPUの下部を通り抜けてしまいます。また、HDDもCPUの下部に有る為、HDDの放熱による熱気は上昇してCPUを襲います。それらの弊害から冷却系統は万全を期す為、HDDは右サイドへ寄せて配置して、CPUには別にク-リングファンを設けます。」とク-リングについて言っています。
HDDについて引用 「Adaptec 39160 に Seagate cheeth 10,000rpm 9.1GB 3連装です。いやこれの発熱は半端じゃないのです。ほっておくと機内の温度は40℃を軽くオーバーです。HDDク-ラ-なんか全く効きません。そこで、躯体の底面をくり抜いて・・下部にHDDの熱気の排出用のファンを取付けて排気させております。」
Voodooビデオカ-ドの引用 「ATIもVoodoo3もドライバでかなり性能が違って参ります。また、お使いの設定や環境においても・・・・私の環境では、今までATIは、ノートンのベンチで比較として出ているATIの基準に達した事が無いのです。どうしたらあんなに・・・嘘が絶対有るような気が致します。実測で・・ATIでノートンベンチ600-800位でしょうか。Voodoo3 3000でノートンベンチ850-1100位です。Voodoo3の場合、2D/3D共、速いは速いですが・・・発熱が半端ではありません。下手に触ると火傷をする程です。機内温度の検証では、Voodoo3搭載の場合で、2時間に6℃上昇です。」
みなさんの改造報告をお待ちしております。 |
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B&W PowerMac G3 500MHz |
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