なんとかなるだろうか

Yosemite G3 600MHz/300への道

2001/08/01更新
最近のG3カ-ドの相場(2001/3/18)
BUFFALO

MadMax G3/500/200/1M ZIF

34.800円 秋葉館

SONNET

EncoreG3/500MHz-1M

38.800円 秋葉館

-

53.800円 ikeshop

-

46.800円 AEP

-

45.800円 Do夢

-

43.800円 OLIO

EncoreG4/500MHz-1M

82.800円大西ジム

-

58.900円 AEP

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66.800円 ikeshop

-

59.800円 OLIO

POWERLOGIX

PowerForce G3 500/250/1M

64.800円大西ジム

 最近のZIFタイプCPUの値段を調べてみました。2001年3月18日現在の価格です。秋葉館オリジナル?のようなメルコのBUFFALOは34.800円とG3/500では安めの価格設定ですが、バックキャシュが200MHzと低速である事を考えると妥当な線でしょう。クロックアップを考えず、安くG3/500を体感したい方用です。SONNETのEncoreも4万中ごろとお買得感があります。安い値段設定の所は古いロットのチップを使っている在庫品でしょうか。購入時には注意が必要です。
 POWERLOGIX社(日本)のPowerForceの500MHzは現在品薄状態で、日本代理店でもHPから削除されています。最新版はIBM FBOA500から、銅配線のFBOM500 Lonestar Rev3.1になり信頼性、安定性が一段と上がっていると言うことです。このカ-ドの特徴はカ-ド上で簡単にクロックアップが試せると言う事です。ロジック上のジャンパ-ピンの変更の必要がありません。
 IBMはPowerPC 750CXeと言う最新のG3チップを4月よりサンプル出荷します。400/500/600/700MHzとG3最速チップです。
 このチップを搭載したG3カ-ドは、早ければ5月頃手に入るようになるかも知れません。ハイクロックのCPUを求める方はもう少し様子を見た方が良いかも知れません。逆に今後現行モデルのG3カ-ドは値崩れすると思われます。現にZIFの500MHzクラスのカ-ドは安い物なら4万円しません。半年前は10万近くしたカ-ドがです。
 500MHzクラスのカ-ドが欲しい方は今が買い時かも知れませんね。私の場合はAPPLE純正のIBM製チップを搭載した450MHz/225を動作倍率変更により500MHz/250で使用しています。DOS/Vパ-ツの370ソケット用ク-リングファン付ク-リングフィンに交換し熱暴走も無く安定して使用しています。しかし、世間ではサ-ドパ-ティ製のカ-ドで550MHzとか、600MHzのクロックアップに成功した話しを聞きます。私もサ-ドパ-ティ製のカ-ドを購入してクロックアップを試したくなりました。
 知り合いの方からの情報で、以下POWERLOGIX社のPowerForceの話しです。
 この最新モデルには一段と信頼性の高いIBM製銅配線CPU最新の【FBOM500 Lonestar Rev3.1の最新型】へと仕様変更となっております。B&W/Yikes/MT/DTのいずれでも・・ 500MHz,BackSideCashe250MHzが定格動作となり、現在の“POWERLOGIX G3 ZIFの最高峰”“最速”です。機種や環境にもよりますが・・・私の★Yikes(G4 PCI ブリジスタ冷却)では、同型のCPUにおいて・・BacksideCashe対比2:1=300MHzの【600MHz/300/1MBでも、CPU温度17℃と・・余裕十分な安定稼動】が得られました。また、★ B&W(KAG2)でも・・電動ファン付ヒートシンクを装備し600MHzで、CPU温度26℃と・・十分な安定稼動が得られました。また・・★ MTにて600MHzで安定稼動とのご報告も戴いております。
 
と言う事です。一足先に600MHzの世界が体験したくなった私はPowerForce 500/250を手に入れたのです。
 カ-ドをインスト-ルする
 パッケ-ジには、カ-ド本体と日本語マニアル、カ-ドのソフトウェアが入っています。マニアル通りに行えば難しい作業はありません。注意点として、本体の電源コ-ドを抜いて作業する。CPUは静電気に弱いので注意する。ぐらいでしょうか。マニアルではソフトウェアをインスト-ルしてからカ-ドを取り付けるとありますが、その逆でも問題ありませんでした。
 ソフトウェアは、カ-ドのキャシュの動作倍率を変更する機能と、DMAのスルー化やその他のCPUへの命令系統の最適化を行う機能があります。つまり、カ-ドを効率的に最適な環境で使える環境を整えているようです。このソフトウェアがインスト-ルしていない状態では、キャシュの比が2対1に設定されます。このままでも使えるのですがNorton などでベンチを取ると、パフォ-マンスが落ちます。
 デフォルトの状態でカ-ド上のロ-タリ-スイッチが0番つまり450MHz駆動に設定されていました。このままで取り付けて、一段階回して500MHz/250動作としました。(ソフトをインスト-ルしていない状態で) 
 何故ソフトウェアをインスト-ルしていないかと言いますと、規格動作環境で、カ-ド自体が問題が無く動作しているかを確認するためです。(カ-ドのソフトウェアのコンフリクトはけっこうあるらしいからです)
 カ-ドに問題無い事を確認しカ-ドのソフトウェアであるG3/G4 Cache Profile1.3をインスト-ルしました。そしてシンプルな状態(OSのみ)にし、カ-ドの動作確認、クロックアップを行いました。
 クロックアップは規格の500MHzで半日、550MHzで半日動作確認とトラブルシュ-ティングを行い600MHzに挑戦しました。
トラブルと解決方.クロックアップ
1.G3/G4 Cache Profile1.3を開くとフリ-ズ(ノ-マル)  
 G3/G4 Cache Profile1.3はOS9までに対応しているようです。私の使用0SはOS9.1とOS9.0.4で、どちらの環境でもフリ-ズする事よりPowerLogix社のHPより最新のG3/G4 Cache Profile1.4bをインスト-ルする事により解決しました。
2.機能拡張読み込み時のフリ-ズ(ノ-マル) 
 ハイクロックのCPUを搭載しているモデルは、しばしばZIPのドライバである「iomegaドライバ」を読み込み時に同様の症状が出ます。この場合「iomegaドライバ」を最初の方で読み込ませると事で問題が起きません。方法は問題の機能拡張書類の前に1.とかa.とかを付け足して読み込ませる事により対処します。(名前順に読み込むため)
3.機能拡張読み込み時のフリ-ズ(クロックアップ600MHz時)
 キャシュの動作比2対1でフリ-ズしたため、「キャシュのスピ-ドが追い付かないのか」と言う事で、550MHzに戻し5対2に設定を変え再起動。しかし同様に機能拡張読み込み時にフリ-ズ。(CPUの限界か?) 但しいつも同じ所でフリ-ズするため「shift」を押した状態で(機能拡張を読み込まない状態)で再起動させました。600MHz/300で無事起動できました。このため怪しい機能拡張を洗い出しました。原因はカ-ドのユ-ティリティであるG3/G4 Cache Profile1.4b自体である事がわかり2.と同様最初の方に読み込ませる事により解決しました。
 G3/G4 Cache Profile1.4bを無効にし、G3Strip(J)v1.9.2などでキャシュの動作比率を変える事も考えましたが、知人よりこのソフトがキャシュの動作比率意外にもDAM(YosemiteはDAMモ-ドでRAID-0)スル-や、CPUの動作最適化も行っていると言う事で削除する事はやめました。
4.600MHz/300、600MHz/250使用時に動作が不安定に(ソフト動作時)
 
知人よりアドバイスをいただき「Finder」のメモリ割り当てを約2.5MBに増やしました。以下知人のコメント
 Finderは、オリジナルのB-up,2MB版,2.5MB版,3MB版の4種類を予め作っておいて下さい。そして、フリーズ等の際にFinder初期設定を捨て、Finderも入れ換えて再起動するようにした方が間違い無いです。システムの不安定の原因の3割位は壊れ掛かったFinderやメモリ不足なFinderを使用している事が原因と思っても良いくらいですし、本来はFinderの不調なのにCPUの限界と勘違いする場合も少なくありません。
 
Finderなどのシステムのメモリ量の変更は「ファイル」の「情報を見る」では行えません。Freeze Remover EXや、ResEdit 2.1.3などで書き換える必要があります。(ResEdit はAPPLEのサイトでDLできましたが、最近削除されたようです) Freeze Remover EXは、シェアウェアです。ResEditはここでDLできるようです。
 キャシュの動作倍率を変え600MHz/250で確認しました。やはり1時間から2時間で動作が不安定になり(エラ-やソフトの強制終了)フリ-ズします。Finderのメモリ割り当てをさらに行いましたが解決しません。
 ソフトウェアからCPU温度をモニタしました。Gauge PROMetronomeG3/G4 Cache Profileなどで調べます。正確な温度はわかりませんが、傾向を知る事はできます。その結果500MHz/250作動時では27度前後から変化ありませんが、550MHz275では1時間程で38度前後に上昇しました。さらに600MHz/250時では、38度から41度に上昇しフリ-ズする直前には45度を記録しています。IBMの銅配線モデルは発熱量が少ない事で知られていますが、(モトロ-ラのL2用G3カ-ドは50度から60度に上昇しますが熱暴走はないようです)耐熱温度も低いのでしょうか。知人の話しではこのカ-ドの安定使用の上限温度は37度程で、45度が熱暴走の目安だそうです。またCPU以外でも2次キャシュ及び、メモリも熱に弱いので、CPUの温度が高いと言う事はキャシュもかなりの温度であると予想できます。CPU、キャシュの冷却を見直して解決しました。
 追加 Finderのメモリ量の変更の意義 OSのシステム稼働をスムーズ行う為と、アプリの切り替えやスクロール等。また若干のCPUデータ等のエラーへの耐性を高めるのが目的です。高速環境でハングする代表的なアプリである、Outlook EXやPhoto Shop等には、確実に有効な手段です。
5.その他の問題
 
600MHzを安定して使用するためには、DAMモ-ド(HDD)である場合メモリの信頼性が重要になりますので、メモリを信頼性の高い物にする事があげられます。(SCSI接続したHDDならCPUとの調停がいらないので比較的楽か)
*まとめ 600MHzを達成するために安定した環境を作る
 1.クロックアップのできる可能性の高い最新のチップを搭載したカ-ドを選ぶ
 2.信頼性の高いメモリを選ぶ(CL2は最低限の必要条件です)
 3.2次キャシュの最適な動作比率を決定する。
 4.機能拡張書類「Iomega Driver」などは最初の頃に読み込ませる。
 5.CPU、2次キャシュメモリの冷却を十分に行う。
 6.SCSI接続のHDDにする。
 7.動作が不安定な場合「Finder」の割り当てメモリは多めに設定する。(ソフト起動時)
CPU、2次キャシュメモリの冷却
 CPU叉は2次キャシュの熱暴走が考えられたため、ク-リングを再検討しました。Yosemiteの匡体は熱がこもりやすいようです。(いかにCPUにク-リングファン付きのフィンを増設しても匡体内温度よりは低くする事はできません。)
 私のYosemiteはAEC-6860M接続の2つの7200rpmHDD(RAID-0)が2台と、デフォルト接続の7200rpmHDDが2台、計4台のHDDが接続してあります。またそれらのドライブを安定して使用するために300WのATX電源(改)、ZIP、CD-R/RWドライブが接続してあり排熱がポイントとなります。
1.CPUのク-リングを見直す。
 今まで使用していたク-リングファン付フィンはDOC/Vの370ソケット用の物です。これは大形の物もあるのですが、Yosemiteの場合ドライブベイに一部干渉して、高さ25mmの物が限界です。ファンが付いていると言ってもそれ程放熱効果は期待できません。そのため純正のフィンに戻し(形がドライブにあたらない設計になっていて放熱フィンの面積が大きい、約2倍)、ドライブベイに干渉しない位置に2個のク-リングファンを取り付けました。そして 1つはオフセット気味に取り付け、2次キャシュにも風があたるような位置に取り付けました。
2.排熱の問題
 以前使用していた、PCIスロットに付けるファン付き吸気ダクトを再び取り付けました。ファンの向きを逆向きにすると排気となる訳ですが、外気をCPU上に吹き付けた方と比べて温度変化があまりないので吸気ダクトとして取り付けました。外気吹き付け位置はCPUカ-ド上に固定しました。(01/03/25 更にCPUとファンの周りにカバ-を付ける事により、フィンに外気が当り易い構造にしました)
3.結果
 
600MHz/300で使用した場合27度からはじまり、31度に上昇し、数時間使用しても安定しています。このまま様子を見る事にします。これで問題が出た場合は匡体の加工が必要になると思われます。
 31度は筺体内温度で、平衡状態です。筺体を開けた場合27度で安定しますので、冷却をしっかりすれば27度まで下げられると思われます。この場合空冷では限界がありますので、ペルチェ冷却などを考えなくてはなりません。しかし、Yosemite筺体にはペルチェ冷却を付けるスペ-スはありません。つまりYosemite筺体をこのまま使うのであれば、筺体を加工して排熱を徹底させるか、Yosemite意外の筺体にするかと言う選択になります。
 オリオさんから、Yosemite用の筺体が発売されます。5inhベイ3機、3.5infベイ7機(内ステルス5機)と言う物です。実物は見ていませんが、筺体に余裕があればペルチェ冷却も可能です。しかし、Yosemiteの筺体を捨てる事は、、、。私にとつては、究極選択です。
追加 長期検証の結果 長期動作確認を行った結果、ソフト動作状況に関係無く、日本語文字入力(ことりえ使用)時に突然ソフトの異常終了、異常動作が、度々起こることが判明しました。ことりえの初期設定をすてたり、OSの再インスト-ルを行いましたが改善されません。又CPUのクロックを550、500MHzに落としても同様でした。
 試しにATOK13に変更した所、これらの現象が全く無くなり安定した環境を得る事ができました。PowerLogixのG3カ-ドとことりえは相性が悪いのでしょうか。
 現在はOS9.0.4/9.1と、ATOK13で安定した環境を手に入れています。
cf.600.jpg
cpu600.gif
 ベンチをアップしました。やはりG3/G4 Cache Profileを無効にした場合は1567とベンチの結果は下がりました。知人の話しではYikes(G4 PCI ブリジスタ冷却)で同様の環境にした場合ベンチは1700を超えると言う事です。(HDDはSCSIカ-ドによる物かは不明) iMacが600MHzの時代ですから、インパクトはありません。次期700MHzに期待します。
Mac is NO1
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