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■ (5).ユーザー車検・Q&A ■

(1).事前予約と必要書類  /  (2).定期点検と記録簿  /  (3).出発前の最終確認
 
(4-1).ユーザー車検体験記・受付 / (4-2).ユーザー車検体験記・検査ライン / (4-3).ユーザー車検体験記・費用
 
(5).ユーザー車検Q&A / (参考).レガシィ88ナンバー取得記(前編) / (参考).レガシィ88ナンバー取得記(後編)


前ページでは、車検費用や所見について述べました。
このページは、ユーザー車検に関する情報をQ&A集
としてまとめてみました。 皆さんでご活用下さいね。
  ●1998-08-24 新製 ●1998-08-25 更新 ●1999-03-11 更新


このページの構成内容は次のようになっています。

No.

項  目

問答数

内        容

外観検査 (4項) 検査場で実際に行われた、88ナンバー車
(放送宣伝車)の検査の様子を説明します。
書類に関するQ&A 3項 書類の入手方法や記入方法、
その他注意事項に関するQ&A集です。
整備に関するQ&A 2項 点検整備に関するQ&A集です。
ドレスアップパーツに
関するQ&A
5項 車検で取り外す必要の無いパーツとは?

 

1.外観の検査など(88ナンバー:放送宣伝車の場合)

 
検査ラインでは、まずは 「同一性の確認」 ということで、車台番号と
外観のチェックから行われます。続いて、放送宣伝車としての構造
要件を満たしているかどうか、機材などのチェックが行われます。

 

車台番号の確認 検査ラインに並んで順番待ちしている間に、あらかじめボンネットのフックを半開きにしておきます。順番がきたら、係員に必要書類一式を手渡し、運転席から降りて自分でボンネットを開けます
係員が、車検証の車台番号と実際のシリアルプレートの車台番号に相違のないことを確認したら、自分でボンネットを閉じます。その後は手渡していた書類を受け取って、急いで運転席に戻ります
灯火類のチェック スモールライト、ヘッドライト(ロービーム&ハイビーム)、左右ウィンカー、ハザード、ブレーキランプ、バックランプ、ホーンの作動具合を検査します。係員は車両の前後に回り込んで確認しますから、指示にしたがってレバー類を操作します
実際の様子については、既報の 88ナンバー取得記(後編) をご覧ください。
外観のチェック 係員が車両のまわりを回って目視確認します。車両寸法を越えるようなパーツ設置の有無や、ホイールのオフセット(フェンダーからのタイヤのはみ出し)、最低地上高、ウィンドウフィルムの状態などをチェックします。
通常、検査を受ける場合は(検査官の言葉を聞き取れるように)運転席の窓を全開にするため、運転席の窓ガラスにフィルムが張ってあっても見逃される(チェックされない)場合が多いようです。
しかし、後部座席以降に濃いめのスモークフィルムが張ってあったりすると、「運転席の窓も上げるように。」と検査官から目をつけられ、運転席もフィルムのチェックが入ることがあります。
構造要件のチェック
(放送宣伝用機材)
上記のチェックが済むと、いよいよ特種用途自動車としての構造要件のチェックになります。私のレガシィは88ナンバーの中でも「放送宣伝車」になりますので、具体的には放送機材のチェックになります。なお、放送宣伝車の構造要件(法律の条文)そのものについては、既報の 88ナンバー取得記(前編) をご覧下さい。
 
面積要件を満たしているか
   荷室の様子(LH)  荷室の様子(CNTR)  荷室の様子(RH)  
放送設備や展示設備の面積が、「後部座席+荷室」の半分以上あるかどうかのチェックです。私の場合は、やはり(88ナンバーでは珍しい車種の)レガシィなので、検査官がしっかりとメジャー(巻き尺)を当てて、荷室や装置の寸法を計測しました。それにしても、すべての検査員がメジャーを持参しており、すぐに寸法計測できる体制になっているとはちょっとした驚きでした。
 
設備(装置)がフロアに固定されているか
   ターンバックルでの固定例  ターンバックルでの固定例
放送設備や展示設備は、荷室に固定されていなければなりません。幸いレガシィの荷台には、カーゴフック(フロアにボルトで固定されている)があるので、これを利用します。普段は固定されていて、しかもすぐに取り外しも出来るよう、ターンバックル(テンション調整式伸縮ネジ)でボードを固定しました。これでもOKです。装置を単にフロアに載せているだけでは、検査員からNGの指摘を受けます。
 
放送設備や展示設備は実働可能か
   BOSE(LH)  KENWOOD(サブウーハー)  BOSE(RH)
放送設備は、当然の事ながら実際に使用できる状態になければなりません。検査では、実際に音声を出してみるように要求されることはあまりないようですが、必ずチェックされるのが「車外設置スピーカー」の有無です。単に室内にスピーカーがあるだけではNGです。リヤゲートを閉めて、走行中でも車外に向けて音声を発信できる状態にあることがチェックされます。私の場合は、ルーフレールに外部スピーカーを固定しました。外部スピーカーの画像は、→こちらのページ ; をご覧下さい。

以上が、主な検査項目です。
 
構造要件の条文を読むと、放送設備または展示設備を有すれば良いので、本来はスピーカーなどの放送機材が無くても(商品を展示するための)展示設備があればOKのハズなんです
ところが、「展示設備」にはこれといった法則性が定められていないために、これは非常に具現化しにくい設備と言わざるを得ません。しかし「放送設備」の場合には、上記に示したポイントさえしっかりと抑えておけば、「スピーカー」という誰が見ても理解しやすいアイテムを通じて、構造要件を具現化できるわけです。
これはつまり、検査員にとっても合否の判定しやすい設備ということになり、したがって「放送宣伝車」では各種スピーカーをセットした車両が多く見られるのだと思います。
ただ、「車検のときだけ機材を載せる」行為は、脱税とも受け取られかねませんし、また万一の事故の際には、(契約違反となるため)最悪時は保険が使えない恐れがありますので、お勧めできません。ご注意下さい。 

 

2.書類に関するQ&A

Q1 継続審査(車検)用の書類は、どこにありますか? また、有料ですか?
A1 たいていの場合、検査場近くの「協賛会」で購入します。1セット(3枚)30円程度です。
代書屋さんでも入手可能です。また、自動車ディーラーにも置いてある場合がありますので、
問い合わせてみると良いでしょう。
Q2 「定期点検記録簿」って、どこにある? 記入用紙の書式は?
A2 自動車を購入したときに付いてくる、整備手帳(12ヶ月点検用紙)で充分です。
中古車を購入したなどの場合、整備手帳が無いこともままありますが、その場合はディーラーで用紙を分けてもらうかコピーさせてもらうのも手です。その他には、検査場近くの「整備振興会」などで購入可能です。
また、記入用紙は特に定まっていませんので自由です。これは、書式が定まっているのではなく、点検項目が定められているためです。ただし、記入に際しては記号(交換は「×」、調整は「A」など)を間違えないようにしなくてはなりません。
Q3 「定期点検記録簿」で、個人では点検できない項目はどうする?
A3 排気ガス濃度測定やヘッドライト光軸調整などは、個人ではちょっとできません。
その場合、記録簿の該当欄は空欄にしておきます。
自分で点検できない項目のみ業者に調整依頼したときは、その業者に記入をお願いしましょう。

 

3.整備に関するQ&A

Q1 ボルトの頭に、ペイント印を付けなくてもいいの?
A1 付けなくてもOKです。
本来、ボルトの頭に付いている白や黄色などのペイント印は、そのボルトが規定トルクで締結されている(品質が管理されている)ことを示しますが、検査場ではペイント有無によって(心理的な効果は分からないが)実際の評価が変わることはありませんので、わざわざ印を付け直す必要はありません。
ただ、点検した結果として印を残しておきたい場合には、もちろんペイントをつけても構いません。
Q2 フォグランプの玉切れは見つからない?
A2 光軸検査はヘッドライトが対象ですが、検査員によってはフォグランプの点灯状態もチェックします(純正フォグはチェックされないことが多く、後付けフォグはチェックされることが多いようです)ので、安全のためにも玉切れバルブは交換しておきましょう。
左右両方のランプが玉切れの場合、例えば「これは飾りであってランプでは無いのだ」と検査場で主張し(ダダをこね)ても、「では単なる飾りであるために、ON−OFFスイッチやリレーが付いていないことを見せて下さい」とチェックされる場合もあるようですから、やはり玉切れはNGと考えて交換しておいた方が良いですね。

 

4.ドレスアップパーツに関するQ&A

Q1 アイラインガーニッシュは取り外す?
A1 ヘッドライトの光軸検査はハイビームで行われますので、元々のハイビームの照射範囲をさえぎるようなアイラインは取り外しましょう。ただ、最初から取り外すのではなく、事前のテスター(ヘッドライトの調整代行検査)にかけてダメだったときに、初めて取り外すようにしても充分間に合います。
Q2 アルミ製アンダーガードなどは取り外さなくてもOK?
A2 規制緩和により、外す必要はありません。
Q3 ロアアームバーの類は、取り外さなくても良い?
A3 取り外さなくてもOKです。ただし、取り付け方が不適切(締付トルク不足など)であったり、取り付けることによって他の部品への干渉が生じたりする場合には、不合格(再検査)となる恐れがあります。
検査場では、本当に思いっきり揺すってゆるみをチェックされます(←体験談)ので、不安な場合はゆるんでいないことを事前確認しておくのが良いでしょう。
Q4 ハデな色の後付けパーツがあるが?
A4 基本的には、取り付け状態が安全であること、所定の機能を発揮できる状態であること、最低地上高(9cm以上確保)や車体寸法に大きな変化を生じないことがチェックされますので、カラーや色調に関しては自由です。ロアアームバーのアルマイトブルーなどについても、色そのものは車検とは無関係なのでOKです。
Q5 テールランプにカバー(ガーニッシュ)を付けているが?
A5 テールランプとしての機能が損なわれない限りは、そのまま取り付けていてもOKです。ただ、カバーそのものが着色してあることによって各種ランプの発色(色調)が変わってしまったり、レッドフィルムを貼ってウィンカーが赤く光ったり、クリアレンズによってブレーキが白色光だったりするのは不適合です。すぐにノーマルに戻しましょう。
(注:発色状態が問われるのであって、クリアレンズの装着自体は不法ではありません。東京モーターショウでも、グリーンレンズを装着した(のに通常通りランプが発色する)VW車の例がありました。オートバックスなどでも売っていますね。)

 


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