2005年6月

日時 2005/6/30
銘柄 ランゲ・ロッソ カルテット99 (アルド・コンテルノ)
産地 イタリア>ピエモンテ
購入店 タカムラワインハウス
価格 3860円
感想 月初に開けてブショネだったカルテットの代替ボトルを送っていただいたので、6月の締めに開けてみました。バローロの畑で収穫されたネッピオーロの一部を有効に使うために考案されたというこの銘柄は、ネッピオーロのほか、バルベーラ・カベルネ・ソーヴィニヨン・メルローの4品種がブレンドされています。色調は濃厚なルビーで、エッジはピンク色です。香りはダークチェリーやカシスなどの黒い果実、杉の木、スミレ、オークなど、さまざまな要素が感じられます。味わいはアタックから凝縮感のある力強い果実味が口中に広がり、酒質は緻密で密度感があり、タンニンはキメ細かいものです。果実味はトロリと甘みさえ感じますが、後半にはかなり酸が優勢になり、それがよくも悪くも余韻を引き締めています。前回飲んだカロンセギュールと比べると、香りの要素などには結構共通点があるんですが、縦への伸びがあって、余韻が細く長く尾を引くカロンセギュールに比べて、こちらは力強いアタックの広がりと、キレのあるフィニッシュが特徴的。なんというか、口に含んでから飲み込むまでの「起承転結」が、メドックのワインとは全く異なる印象です。まあ、ボルドーワインとピエモンテのランゲロッソを比べること自体、無理のある話ですが。それにしても、アルド・コンテルノのワインには,全般に好印象を持っていますが、この銘柄もなかなか個性的で面白いワインでした。【89】
日時 2005/6/26
銘柄 Ch.カロンセギュール02
産地 仏>ボルドー>サンテステフ村
購入店 橋元屋
価格 2000円
感想 カロンセギュールが2000円という驚きプライスのこのボトルは、楽天ワインのメルマガでたまたま見つけて」購入したものです。見知らぬ店からの購入でしたが、輸入元がサントリーということで輸入時のコンディションは(最上ではないにせよ)トンデモナイというものでもないだろう、また、暑くなる前だったので、仮に店頭での管理が悪くてもその影響は知れているだろう、それにそもそも2000円ならまあハズレでも諦めがつくだろう、ということで、とりあえず2本買ってみました。1本飲んでみて、問題なければもう1本は数年寝かせて、問題あるようなら贈答用にでも使おうというわけです。(笑)
抜栓してみると、コルクは下の部分に少し染みこんでいたものの、噴いていたり上のほうまで染みていたりというものではありませんでした。色調は濃いルビーで、エッジはまだ紫色です。香りはブラックベリーやカシス、黒鉛、杉の木、八角、丁子など、いかにもボルドーらしいもの。口に含むと、まずはコンディション的に問題ないことを確認してひと安心。味わいはそれほど大きな酒躯ではないのですが、やわらかな果実味のアタックのあと、中盤からフィニッシュにかけてタンニンが押し寄せてきて、飲み込んだ後は口の中がショワショワになります。ん〜、渋い。シブイですねえ。しかし、久しぶりにボルドーを飲む私としては、この渋さはある種の懐かしさをもって、好意的に受けとめられるものです。もう1本の処遇は、そうですね、近々寺田倉庫行き、というところでしょうか。【89】
日時 2005/6/12
銘柄 ランゲ・ネッビオーロ2001
(ロベルト・ヴォエルツィオ) 
産地 イタリア>ピエモンテ
購入店 タカムラワインハウス
価格 4700円
コメント 新世代のバローロの作り手のスター、ロベルト・ヴォエルツィオ。この蔵元のブルナーテ、セッラ、チェレクイオといった単一畑のバローロはつとに有名で、加えてとんでもなく高価ですが、比較的安価なランゲロッソやバルベラなどもコストパフォーマンスが高く、入手困難となっています。今回私が入手した「ランゲ・ネッビオーロ」はさしずめ、バローロの廉価版といった位置づけでしょうか。
色調は濃厚なルビーで、エッジは赤紫です。香りはカシスやブラックベリー、杉の木など、最初ネビオーロといよりもカベルネ的な雰囲気を感じますが、時間とともに漆喰、枯葉、葉巻などのニュアンスが立ち始めます。味わいはどちらかというとスロースターターで、飲み始めはきつめのタンニンにより、とっつきにくさを感じるものの、グラスの中で空気に触れるにつれて、豊かな果実味が口の中に広がるようになます。酒質はクリーミーで、オークの風味が絶妙なアクセントを添えて、モダンに仕上げられています。値段が値段なので、手放しで絶賛というわけにはいきませんが、上位銘柄の実力に思いを馳せるには十分すぎる内容といえましょう。【89】
日時 2005/6/10
銘柄 シノン・クロ・ド・ラ・ディオトリー97
(シャルル・ジョゲ)
産地 仏>ロワール
購入店 マスモトヤ
価格 失念(3千円ぐらい)
コメント 2001年の12月7日に、今回のボトルと一緒にに買ったジョゲのシノン・クロ・デュ・シェンヌ・ヴェール97を飲んだんですが、それはそれは独特な、はっきり言って「鼻がまがりそうなくらい」のニオイでした。3年半寝かせた今回のボトルはどうでしょうか?
ツンとくる酸(酢酸?)による漬物やすえたようなニオイや、汗っぽいニオイが主体です。奥からブルーベリー、プラムなどの果実やハーブ、スミレなども感じられますが、以前のものと系統は違えど、相変わらず、「クサイ」です。ただ、この3年間で私もある程度慣れたのか、というか、これって、最近流行りのビオワインによくありがちな香りだなあと妙に納得させられたりもします。
味わいは香りほどエキセントリックではなくて、ライトからミディアムボディで、少し冷やし気味にすればゴクゴクいけます。タンニンはやさしく、酸に透明感があって綺麗なのがいいですね。以前飲んだクロ・デュ・シェンヌ・ヴェールが結構凝縮感があったので寝かせてみたのですが、こちらは早飲みタイプに仕上がっていて、もう少し早い時期に飲んであげた方が、漬物臭も過度にならずに美味しくいただけたのかもしれません。 【86→87】
翌日:‥と書いておきながら朝令暮改なのは毎度のことなんですが、次の日の方が、イヤな臭いも消え、酒質も粘性が出てきて、味わい深くなりました。結構熟成するのかもしれませんね〜。
日時 2005/6/5
銘柄 アルテンハイム・ド・ベルクハイム2000
(マルセル・ダイス)
産地 仏>アルザス
購入店 NOISY原酒店
価格 12480円
感想 アルザスの異端児(もしくは革命家)マルセル・ダイス。
それまで単一品種明記としてのグラン・クリュという概念しかなかったアルザスにあって、単一畑にこだわり、混醸をも厭わず、ついには畑名表記のみのグランクリュをAOCとして認めさせてしまったツワモノです。この「アルテンハイム・ド・ベルクハイム」はアルザスの伝統品種の混醸モノです。なみにこのボトル、春先にヤフオクに出したのですが、結局買い手がつかず、自分で飲むことにしたものです。
色調は濃いめのイエローで、輝きがあります。香りはライチやトロピカルフルーツ、カリン、金木犀、ミネラルなどの華やかなもので、四品種の中ではゲビュルツの個性を強く感じます。味わいは果実味が充実しており、密度感があって、よくいえばリッチ、悪く言えばややコッテリ系ですが、エッジのとれた質感の高い酸がしっかりとそれを支えて、ゆるぎない構造を見せてくれます。口中の表情は非常に豊かで、余韻も長く尾を引きます。尋常ならざる白ワインだというのは理解できるのですが、いかんせん「甘い」んですよねえ。最初から中甘口だと思って飲めばよかったのでしょうけど、そういう心の準備なしで臨むと、食事とのマッチングも含めてちょっと戸惑いを覚えるのも事実です。まあ、食事にあわせるというよりは、このワインを主体に肴を合わせる、そういうランクのワインなのかもしれませんが。
【90】
日時 2005/6/4
銘柄 ランゲ・ロッソ カルテット99 (アルド・コンテルノ)
産地 イタリア>ピエモンテ
購入店 タカムラワインハウス
価格 3860円
コメント 6月家であけた1本目は、いきなりブショネでした。(泣)
お店にメールしてみたら、交換してもらえるとのことなので、また後日感想をアップします。【--】