仏>ボルドー> メドック・ブルジョワ級> オーメドック/赤
色はオレンジがかったやや濃いガーネットで、縁が透明がかってきている。香りは複雑さが出ており、カシスやブルーベリーのコンフィ、杉の木、湿った土、丁字、甘草、レバーなど。味わいはやさしいアタックで、酸は豊富だが丸く、タンニンはとけこんで、ボリューム的には軽め。大柄ではないが、エレガントによくまとまったワイン。適度な熟成感のあるボルドーをこの価格で味わえるのは貴重だ。 【79】
米>カリフォルニア> ソノマ/赤
色は中心に黒みがかった濃いルビーで鮮やか。香りは濃厚で、プラムのコンフィ、ブラックチェリー、八角などのスパイス、樽からのビターチョコやロースト香。味わいはアタックこそまろやかだが、すぐに凝縮された果 実の甘みとしっかりした酸が口中を満たす。タンニンはきめ細かくおだやかで、アルコール度が高くボディはしっかり。フィニッシュにはビターチョコやスパイスのフレーバーが層をなし、長い余韻。いや、これは強烈なワインだ。【85】
超久しぶりに飲む ジンファンデル。1年半近く前に2本買ったものの、そのあまりの味わいの濃厚さにヘキヘキとして、もう一本はしばらく寝かそうと決意。1年半後飲んでみて、 各要素がかなり溶け込んだ印象となったが、 このアルコール度の高さはまだ万全でない体には正直こたえる。とはいえ、豊潤なボディといい、はちきれるような果 実感といい、アメリカンオークの樽香とのバランスといい、他のどのブドウとも違う、すばらしい個性があるとあらためて感心した。
仏>ボルドー>メドック1級> ポイヤック村/赤
色はほんのりレンガの色調が見えるオレンジガーネット。香りは複雑で熟成感がある。カシスリキュール、コーヒー、湿った黒土、甘草。味わいはやさしく、タンニンは溶け込んで甘く、ボリュームは全般 に軽め。最初酸が強いかと思ったが時間とともに落ち着いて良いバランスになった。グランヴァンに期待されるような凝縮感はないが、それはそれでエレガントに仕上がっている。【84点】
仏>シャンパーニュ/泡
やや黄緑がかった中程度のイエローで、気泡は勢いこそあまりないが、きめ細かくしっかり。香りは豊かなトースト香、洋ナシ、白い花などの心地よい香り。味わいは甘苦い果 実味と、丸くさわやかな酸とのバランスがよくとれており、しっかりしたコクはあるものの、それが重々しくならず、中庸を得ている。 【83】
仏>ボルドー>メドック> ポイヤック村/赤
やや黄緑がかった濃いレモンイエローで、粘性は大きい。香りは黄桃、黄色い花、トースト、シナモン。回すとジャコウっぽい香り。味わいはやわらかでボリューム感が大きい。酸は豊富だが角がとれていて、ふくらみのある果 実とのバランス良好。フィニッシュには苦みを伴った果実味を感じ、余韻はやや長め。値段次第だけれど、素晴らしいワインであることには違いない。これほどのボリューム感が出るのは、 SBにブレンドされているセミヨンのなせる業か?【85点】
仏>ボルドー>メドック5級> ポイヤック村/赤
全体に紫がかった濃いめのガーネットだが、縁にはピンクが見え始めている。香りはフレッシュなブルーベリー、ハーブ、ピーマン、樽からのロースト香。全般 に意外なくらい青っぽい香りだ。 味わいについても、若く未熟な果実味をアタックに感じ、酸はしっかり、タンニンは厳しくはないがやや粗めの印象。フィニッシュにはモカっぽいフレーバーと青い果 実味。これはまだツボミのような状態のワインだ。 【75点】
久しぶりにエノテカ広尾店に試飲に行った。ここは店の奥に試飲用の広いスペースがあって、グラスも大ぶりのグラスで出してくれるので、快適な試飲ができる。で、肝心の試飲だけど、ランシュバージュの赤白については、おまけ気分で飲んだ白の方に感心するという思わぬ 結果になった。赤はマグナムということも影響したのかもしれない。何事も経験、経験。