2000年4月16日(日 )〜
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日時 2000/4/16
銘柄 アニア90
カステロ・ディ・ガビアーノ

伊>トスカーナ/赤

購入店 信濃屋代田店
価格 5980円
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縁にピンクがかった濃いガーネット。粘性高め。香りはブラックベリーのコンフィ、墨汁、湿った土、ユーカリ、モカっぽいロースト香。アルコール度が高く、鼻の奥にツンと来るような感じがある。味わいは凝縮感のある果 実味をアタックに感じ、アルコール度からくる豊かなコクとバランス的にやや強めの酸が特徴的。タンニンは粉っぽく溶け込んできているが相対的にはかなりタニックだ。アフターには強めの酸と果 実が感じられ、余韻は長めで口中に渋みが残る。各要素がしっかりした骨太なワインだが、ちょっと野暮ったいというかエレガントさに欠ける感じ。
【79】

雑感 キャンティクラシコで有名な作り手によるこのVDTはカベルネ主体で、名称はオーナーの娘の名前にちなんでいる。ちなみにこのボトル、珍しいアメリカ経由の輸入で、ラベルには「Per Ania」と書いてある。調べてみるとアメリカでは商標登録の関係で「Ania」の名称を使えないらしい。1年半くらい前に2本購入して一本を飲んだらまだ各要素がバラバラな感じだったので、残りの一本を寺田倉庫に預けていたのだけど、今回飲んだ印象もかなりこなれてきているとはいえ、まだかなり手強い印象だった。
日時 2000/4/19
銘柄 Ch.ランシュバージュ94

仏>ボルドー>メドック5級>ポイヤック/赤

購入店 やまや新宿店
価格 5980円(当時)
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色は濃いガーネットで、縁にはやや熟成を感じるオレンジ。香りは複雑で厚みのある香り。ブラックベリーのコンフィ、湿った土、甘草、シナモン、バニラ、ビターチョコ。アタックはまろやかで、タンニンは緻密に溶け込み始めており、酸はやわらかいがしっかりしている。果 実味は濃縮感があって、バランス的にはやや酸が強め。後半にはビターチョコのようなフレーバーと厚みのある果 実味が広がり、立体感のあるフィッシュ。やわらかく熟成し始めていて美味しく飲める。
【85点】

雑感

今日は嫁の25回目の誕生日(ウソ)だったので、ちょっと贅沢して食事には松沢牛を、それにあわせるワインには上記銘柄を選んだ。Ch.ランシュバージュは「5級のラトゥール」などとも呼ばれ、実力的には充分2級レベルと認められている銘柄だ。ちなみにこのワインは我が家にセラーが来る前に買った最古参のワインのひとつで、今まで寺田倉庫に保管していたもの。香りが閉じ気味だったのでウルトラデキャンタを使用。味わいはまだやや粉っぽいタンニンが残るものの、かなりまろやかになっており、熟成途上であることを感じさせる状態だった。

飲んだ日 2000/4/21
銘柄 リシュブール92( DRC) 
仏>ブルゴーニュ>ヴォーヌロマネ特級/赤
購入店 銀座青山にて
コメント 色は明るめのルビー。香りは非常に華やかで強烈。ジビエ、なめし革、ラズベリー、梅、ダージリン、それからいわく表現しがたい樹脂のようなカラメルのような樽香。味わいは非常にまろやかなアタック、酸は豊富だがしなやかで上質、タンニンはきめ細かく、甘みをやや伴ったみずみずしい果 実を中心に酸とのバランスがよくとれ、なんともいえない甘酸っぱい味わいが口中に広がる。ボリュームは大きめで粘性すら感じるようだ。フィニッシュには豊かな果 実を感じ、余韻も長い。印象としてはまだかなり若めで果実味が中心。これがさらに熟成を重ねるとどうなるのかちょっとコワイ。【91点】

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