2000年2月26日(土)〜
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久しぶりに週末信濃屋代田店の有料試飲へ。
日時 2000/2/26
銘柄 マルケージ・ディ・バローロ61
伊>ピエモンテ州DOCG/赤
購入店 信濃屋代田店
価格 グラス1200円(ボトル10000円位)
コメント 色はマディラ酒のような琥珀色がかったレンガ。香りはかなり酸化熟成が進んだ印象。トップノーズには麦藁、生醤油。回すとドライフルーツ、ドライフラワー、枯葉、紅茶の出がらし。アタックはまろやかで甘い果実味を感じ、そのあと後半にかけて酸がワッと広がる。タンニンはかなり残っており、口の中が乾くようなフィニッシュ。まるで薄めたマディラ酒のような味わい。【?点】
総評/
雑感
私の生まれ年よりも前に作られたワイン。素直に美味しいかと問われれば「?」なんだけど、こういうものはもはや評点がどうこうという問題じゃない。色は私がかって飲んだ中でもっとも枯れた色あいで、味わいも古酒の風格十分。ワインではない別の飲み物のようになりつつあるような感じだった。
日時 2000/2/26
銘柄 ロバートモンダヴィ・カベルネソービニヨン・リザーブ92
仏>カリフォルニア/赤信濃屋代田店
購入店
価格 グラス1300円(ボトル12000円位)
コメント 色は中心に黒みがかった非常に濃いガーネット。香りは豊かで凝縮感がある。モカ、ビターチョコ、あぶったような香り、カシスリキュール、ブラックベリーのコンフィ。ややオイリーなニュアンスも。中でも上品な樽香が印象的。味わいは豊かな果実味が特徴的で、タンニンは量は多いが非常に緻密。酸は後半にかけて広がり、味わいに立体感を与えている。ボディそのものは思ったほどのボリューム感はない。フィニッシュには甘苦い果実とあぶったようなフレーバー。【89】
総評/
雑感
先週に続いて二週連続でモンダヴィのリザーブ。調べてみると 92はカリフォルニアでは良いビンテージのようで、このリザーブもすばらしい味わいだったが、96年とどちらかを選べと言われたら、僅差で96かなというところ。期待していたよりややボディがスレンダーな感じがした。ちょっと意外だったのは、熟成した雰囲気がほとんど感じられなかったこと。こういうワインをあと10年くらい寝かせるとどのように変化してゆくのだろうか。
日時 2000/2/26
銘柄 Ch.ラトゥール92
仏>ボルドー>メドック1級>ポイヤック/赤
購入店 信濃屋代田店
価格 グラス1800円(ボトル17500円位)
コメント 色は92年とは思えないような紫がかった濃いガーネット。香りは豊かで開いていて、凝縮されている。カシスリキュール、ブラックベリーのコンフィ。湿った土、木の根、甘草。ココアパウダーのような樽香。しばらく置いておくとリキュール香が満開に。味わいはボリューム感こそあまりないものの、果実のフレーバーは十分に凝縮されており、酸はしなやか、タンニンはきめ細かく、各要素が極めて緻密にバランスされ、フィニッシュには果実のフレーバーとココアのような樽香を感じる。今まさに飲み頃で美味。【91】
総評/
雑感
92という困難なビンテージにおけるラトゥールの回答がこれなのだろう。予想をはるかに上回るすばらしいワインで驚いた。過去に私が飲んだ92のワインの中ではCh.アンジュリスと並んで明らかにトップの出来だと思う。ちなみに信濃屋の有料試飲は以前はグラスがネックだったが、今日行ってみたら、きちんとしたワイングラスに変わっていた。これならグランヴァンも十分満喫できるというものだ。
日時 2000/2/27
銘柄 ラグニラ・グランレゼルバ88 
スペイン> リオハ/赤
購入店 やまや赤坂店
価格 ¥1680
コメント 色は淡めで、ややピンク色がかった明るいガーネット。香りは香ばしいバニラの樽香、プラム、タバコ、燻した香り。味わいはやや甘苦い果 実のフレーバーをまず感じ、タンニンは丸くあまり表にはでてこないが、口中にはしっかり残る。ボリュームは控えめでやさしく、フィニッシュにかけてしっかりした酸。やや酸が出過ぎた感もあるが、この位 の価格で熟成感のある赤ワインを楽しめるのはスペイン産ならではだろう。【76】
総評/
雑感
やまやでまとめ買いしたものの中ではもっとも古いビンテージ。最近は国際市場を意識してよりインターナショナルなワインづくりをする作り手も多いようだが、このワインはいかにも伝統的なリオハって感じ。スペインでは グランレゼルバを名乗るためには5年以上の熟成(うち樽2年以上)が義務づけられており、それゆえこのワインも値頃感がありながらも熟成した雰囲気が味わえるという貴重な存在だ。ボディはスレンダーでデリケート、新世界のマッチョなスタイルとは対照的だが、値段を考えると十分納得できる出来じゃないかな。

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