2000年2月28日(月)〜

日時 2000/2/28
銘柄 Ch.ラローズトラントドン97 (demi)  
仏>ボルドー>メドック>オーメドック/赤
購入店 やまや赤坂店
価格 ¥980
コメント 色は紫がかった濃いガーネット。香りは青っぽい野菜、ピーマン、ハーブ、フレッシュブルーベリー。しばらくするとモカのような樽香も。味わいはフレッシュ感のある果実のフレーバーとしなやかな酸がまず感じられ、ボリューム感は中程度、後半には粉っぽいタンニンが広がるが、タンニンの量自体は決して多くない。時間がたつと青っぽいフレーバーは薄れてバランスもよくなり飲みやすくなった。
【74】
総評/
雑感
先日やまやで買ってきた安ワインのひとつ。安ワインといってもハーフ1000円ならフルボトルでは2000円するわけだけど。このワイン、最初はかなり青っぽさがめだったが、デキャンティングしてしばらく置いたら、それなりに美味しく飲めるようになった。オーメドックの若いワインにしてはタンニンがおだやかで、バランスもそれなりにとれ、やはり97年は早くから飲めるということを再認識した。

日時 2000/3/1
銘柄 Ch.ムートンロトシルト84
仏>ボルドー>メドック1級>ポイヤック/赤
購入店 銀座青山にて
コメント 色は縁にややオレンジの見える濃いガーネット。エッジにかけてのグラデーションが美しい。香りは非常に開いていて厚みがある。カシスリキュールのような甘い香りをトップノーズに感じ、インク、湿った土、木の根、甘草などの漢方系スパイス、と複雑で熟成感のあるすばらしい香り。味わいはタンニンがよくとけ込んでいて非常にまろやか、酸も丸くしなやかで、果実はよく残っており、全体のバランスは軽めだけれども、果実味、酸味、渋みのバランスがとてもよくとれていて、突出したところがない。フィニッシュにはきめ細かいが粉っぽいタンニンとやや甘みを伴った果実を感じ、余韻は長い。決して良好とはいえないビンテージだが熟成状態がすばらしく、大変美味だった。【92】
総評/
雑感
取引先の友人の転勤が決まり、銀座青山でミニ送別会。ちなみに青山は開店15周年記念ということで、3月中ワインはオール3割引き。もともとワインの値段が安めの青山において3割引はとても大きく、このムートン84も1万チョイと、ワインショップで買うよりもはるかに安い価格。それにここで飲むワインでいつも感心するのは、ボトル自体の状態のよさ。我が家でちょっと古いものを飲むときによく感じるような醤油のような香りもしないし、後味にエグミも一切ない。状態のよいワインとはこういうものかと改めて思った。

3/2(木)会社関連の懇親会にて。
今日、明日と全国規模の会議があって、会議後は懇親会。今日の会場は青山にある会員制の和食とワインの店。まあ半分以上仕事なんだけど、こういうワインがでると結構うれしかったりする。
日時 2000/3/2
銘柄 ラ・グランダム90
仏>シャンパーニュ/泡
コメント ヴーブヴクリコはよく飲むけれど、最高級銘柄であるグランダムは今回が初めて。色は黄緑がかったやや淡めのイエロー。気泡は勢いこそややおとなしいがキメは細かい。香りは、特徴的なイースト香、白い花、白桃。味わいはさわやかでいてまろやか。思ったほどのボリューム感はないが、きれのよい上質な酸とふくよかな果実味がよくマッチしていて、上級シャンパンによくある「一本通して飲むのがしんどくなるような」しつこさ、重さは皆無。かといって軽々しい味わいかというと決してそんなこともない、その中庸さというかバランスが絶妙。一杯しか飲めなかったのが残念だ。
【85】
日時 2000/3/2
銘柄 プイイフュメ・ バロン・ド・エル96
仏>ロワール>プイイフュメ>/白
コメント 「世界の名酒事典」によれば、これを作っているラドゥセット社はこの地でトップクラスのメーカーで、バロン・ド・エルは樹齢40年以上のソーヴィニヨンブラン種から作られるもの、とのこと。定価ベースだと一本8000円くらいする。こんな高いSB種のワインを飲むのは 「シレックス」以来だ。色はかなり緑色がかったイエロー。香りは華やかで強め。青リンゴ、ミネラル、フレッシュハーブ、白い花、ややビニールっぽい香り。味わいは非常にフレッシュで豊かな果 実のフレーバー、ボリュームはあまりないが、酸はさわやか、それでいて角がとれていて丸い。余韻には果 実からくる甘苦さが感じられる。全般に華やかな印象があり、ブラインドで出されたらリースリングと間違えそうだ。SB種でありながら、さわやかさだけでなく、角のとれたふくよかさを併せもっているところが高価なワインたる由縁だろう。
【83】
日時 2000/3/2
銘柄 ボンヌマール91
コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ
仏>ブルゴーニュ>シャンボールミュジニー特級/赤
コメント 本日のメインはコント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエのボンヌマール。色はややオレンジがかった濃いガーネット。91年にもかかわらず、さすがグランクリュといいたくなるような濃い色合い。香りは複雑で華やか。モカっぽい樽香、ラズベリー、ダージリン、スパイス。ややヨードっぽい香り。枯れ葉や土っぽい熟成香も感じ、回すとジビエ系の香りがほんのりと。味わいは、非常に緻密でまろやかなアタックから甘みを伴ったボリューム感のある果実を感じ、酸は多めだが丸くしなやか、タンニンはとてもきめが細かい。果実味を中心にバランスがとれており、後半に酸やタンニンが突出することもなく、豊かな果実味がフィニッシュまで続く。難を言うと、全般にちょっとグジュグジュッとして骨格がヤワな印象があり、この先のさらなる長期熟成についてはどうなのかという思いはある。とはいえ、今飲んですばらしく美味しいのは確かで、二日続けてすばらしいワインを味わえたという満足感に満たされて家路についた。
【92】

で、翌日は立食パーティ。3日連続外食でちょっと胃がキツイ。ワインはドルーアンの赤白。銘柄のチョイスはよいと思うが、グラスがごく小ぶりのカットグラスで、これだと香りがよくわからず、どうしても辛めの採点になってしまう。

日時 2000/3/3
銘柄 シャブリ・ヴァイヨン97 (J・ドルーアン)
仏>ブルゴーニュ>シャブリ1級/白
コメント 色は黄緑がかった淡めのイエロー。香りは強めで、グレープフルーツ、青リンゴ、白い花。ミネラル。複雑さはないが、フレッシュでさわやかな香り。味わいは強めのアタック、若々しくやや甘みのある果実味。酸はしっかりしているが丸く(MLFしてる?)ボリューム感は中程度で、酸の丸さからややヌルッとした触感を感じる。後半にかけて酸とともに苦みが広がり、余韻はやや短め。
上品な味わいだが、プリミエクリュということを考えると…
【72】
日時 2000/3/3
銘柄 サントネイ97 (J・ドルーアン)
仏>ブルゴーニュ>サントネイ/赤
コメント 色はやや紫がかった明るめのルビーで若々しい色調。香りはスミレ、ラズベリーなど若い香りが主体で、回すとやや革っぽいニュアンスも感じるが、いかんせんグラスが底の浅いごく小さめのタイプのため嗅ぎ取ることができない。味わいは若々しい果実味主体。酸は丸くあまり出しゃばらない。コクは控えめで、サラリとした味わい。フィニッシュには果実の甘みとともになぜか強めの苦みを感じる。去年の正月に飲んで好印象だった銘柄だが、今回はグラスなど条件が悪かったこともあり、最後まであまり感心しなかった。
【73】