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メモリアル チャリティー コンサート in 大阪2013

 第5回ハートリー合唱団・フックラックミュージック

2013.01.14. 掲載
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ハートリー合唱団とフックラックミュージック合同のコンサートが、一昨日(2013年1月12日)、大阪市男女共同参画センター クレオ東館で行われた。今年はハートリー合唱団が生まれて10年目、指導をして下さる新森美加先生の音楽活動40周年にあたる。その節目の年に、メモリアル チャリティー コンサート in 大阪2013 としてコンサートが開かれた。

新森美加先生のご夫君で、作曲家五代文悟先生の告別式が終わって1時間後に、東日本大震災が起きた。それを知っている者は、この震災とともに先生は天国に旅立たれたという気持ちを抱いている。

先生は、阪神淡路大震災の際に、被災して亡くなったこどもたちを悼んで「大きな星☆小さな星」という心に響く美しい佳曲を作詞作曲された。生前「将来を背負って行くこどもたちに、私たちが残しておくことの出来るもの、それが歌であり物語であると思っています」と記されている。

新森先生はご自身の思いだけでなく、これらのことも合せて、阪神淡路大震災・東日本大震災を追悼するチャリティー コンサートを企画されたのではないかと私は推量している。

コンサートには、ハートリー合唱団とフックラックミュージックのほかに、新森先生に関わる非常に多くの方々が参加、協力され、その数は80名を越えた。そして、メモリアル チャリティー コンサート in 大阪2013は、私が予期した以上の成功裡に無事終了した。



図1.プログラム表紙



図2.プログラム第1部 第2部

プログラムは第1部と第2部に分れ、第1部はコーラスばかりで、80余名による大合唱「アメージング・グレース」から始まり、続いてフックラックジュニアによる五代先生作詞作曲の「大きな星☆小さな星」などのコーラス、最後は私たちハートリー合唱団が「花」「オーバー・ザ・レインボー」「蘇州夜曲」「家族写真」を歌って終了した。



図3.プログラム第2部

第2部はピアノ、フルート、ギターのソロのほか、弾き語り、私の独唱、M's ハートリーのコーラスがあり、若者たち全員によるコーラスが最後を締めくくった。若者たちは、五代先生作詞作曲のミュージカル「ラクダのダンス」の中から、「ウイ・ラブ・ルシアナ」と「旅人」の2曲を歌ったが、良い曲だとあらためて感じた。

私は、ミュージカル「ラクダのダンス」の中で長老が歌う「美しき国・美しき人」を歌わせていただいた。これはミュージカルでも歌い、昨年のコンサートでも歌った曲である。これには、五代先生のお気持ちがこもっていると私は思う。

前日のリハーサルはマイクなしだった。ミュージカルではマイクありだったので、当然今回もそうだと思い込んでいた。そのことを新森先生にお尋ねしたら「マイクなしでも客席の奥まで声が通っているから、クラシックのようにやりましょう」と仰る。確かにクラシックでは通常マイクを使わない。

しかし、クレオ東の382席の会場で歌ってみて、自分の声が還ってこないので、本当に生の声が客席の奧まで届いているか自分には分からず不安だった。当日の朝のリハーサルの際に、新森先生にそのことを申し上げたら、「それなら、ためしにマイクを置きましょう。その結果で決めましょう」と仰る。

結果は、「マイクを使ったら、カラオケになって、声の質が変わっています。西浦先生も、マイクなしと言われています」と仰るのだ。西浦先生は五代先生の友人で、ミュージカル「ラクダのダンス」の音響を担当され、今回のコンサートも制作・音響を担当された大先生である。「美しき国・美しき人」の伴奏譜のアレンジもこの方がされたのだった。

新森先生のご意見をお聞きして、マイクなしで歌うことを納得した。そして、マイクがなくても、声を張り上げることをせず、今まで通り歌うことに決めた。結果的にはそれが良かったのかもしれない。歌い終わると、すぐ新森先生からOKをいただいた。

プロのクラシック歌手なら当たり前かもしれないが、3年前、たまたまミュージカルの舞台に一度立ったことがあるだけのド素人が、大舞台を恐れずに、生声で歌おうとするのだから、強心臓も良いところだろう。しかし、良い経験をさせていただいたと感謝している。

客席にいた妻に感想を聞くと、低い声は聞え難くかったが、高い声は良く聞えたと言う。高い声が聞えたのなら80点の成績だ。80点は昔からの私の目標値。つまるところ、大成功だったということになる(笑)。


<2013.1.14.>

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