床下機器の紹介


このページでは、営団地下鉄千代田線用の車両、6000系について紹介します。
基本中の基本
製造区分・新製時の分類
6000系の現状
制御機器について(ページ内リンク)
台車について(ページ内リンク)
冷房装置について
その他雑多な話題
・他形式について
制御機器について

 ご存じの通り、営団6000系は世界初の本格的なチョッパ制御車両となっています。ここでは、時代とともに進化してきた制御装置を紹介していきたいと思います。
強制風冷式チョッパ装置
写真走行音説明
6101号車
三相/三菱

1998.5.25
取手にて
6101号車
158KB

1998.4.12
大手町→二重橋前
 三相三重式のチョッパ装置で、信号設備等の関係で合成周波数660Hz、各相の周波数は220Hzとされたため、かなり低い音が鳴っているのが分かると思います。制御装置の形は、強制風冷式ということもあり、単なる箱に、一箇所だけ冷却風取入用の風道が付いただけ、という感じでしょうか。
6901号車
三相/三菱

1998.5.25
取手にて
6901号車
171KB

1998.4.12
表参道→明治神宮前
 こちらも同じく三菱製の三相チョッパで、6901号車に積まれていたものです。制御装置の形は6101号車と全く同じと言っていいと思うのですが、よく見るとメーカーのマークの入る場所が少しずれていたようです。ただそれだけなんですが・・・。
 強制風冷式チョッパは既に消滅してしまいましたが、同様に三菱製の三相チョッパを装備していたのは02〜05編成が該当するようです。
6301号車
三相/日立

1998.5.25
取手にて
6301号車
169KB

1998.4.12
霞ヶ関→国会議事堂前
 こちらは日立製の三相三重式チョッパ装置なのですが、残念ながら写真はあまりよく見えないと思います。もとの写真はとりあえず見える程度には写っているのですが、スキャナの性能が悪いもので・・・。
 同様に日立製の三相チョッパを積んでいたのは06〜08編成が該当するようです。08編成なんかはチョッパ時代に乗ったことも何度かあるのですが、残念ながら当時の写真などは残っていません。
6717号車
二相/日立

1998.5.13
我孫子にて
下の6917号車と同様、のはず。  日立製の二相二重式強制風冷チョッパ装置で、これも写真はほとんど見えないんじゃないかと思います。日立製の二相チョッパは全て逆導通サイリスタを使用していて、11〜13、17〜19、21編成に積まれていたようです。1〜3次車いずれにも含まれていたわけで、写真は末期に撮ったものでもあり、あるいは状態のいいものをかき集めて使っていたのかもしれません。というのも、下の写真と見比べると形が結構違っていたりします。
6917号車
二相/日立

1998.5.14
柏にて
6917号車
206KB

1998.4.26
明治神宮前→代々木公園
 こちらも写真はほとんど見えないものになってしまいましたが、風道の形などに違いがあるという雰囲気は分かるのではないかと思います。ちなみに、6317号車のチョッパ装置は写真に残していないので不明です。日立製であることは確認したのですが・・・。
 上に日立製を積んでいたメーカーは書いたので、今度は三菱製の二相強制風冷チョッパを積んでいた編成を紹介しておきます。09、10、14〜16、20編成が該当するようです。このうち、14番以降で逆導通サイリスタを使っていたはずです。これらについては一切写真を残していません。
フロン沸騰冷却式チョッパ装置
6931号車
日立

1998.5.13
我孫子にて
6922号車
458KB

2000.2.12
新松戸→馬橋
RealPlayer5.0以上専用
 フロン沸騰冷却式のチョッパ装置の内、日立製のもので、これは22、23、26、27、29、31、33編成に装備されています。少し加速したあとでチョッパ音が大きくなり、さらに少し時間が経過すると突然音が消えるというのが6000系チョッパ車の特徴です。これは強制風冷式の車両でも同じことで、さらには後述するGTOチョッパ車でも基本は同じです。
6728号車
三菱

1999.12.22
我孫子にて
6330号車
560KB

1999.12.16
柏→北柏
RealPlayer5.0以上専用
 こちらは三菱製のものです。24、25、28、30、32、34編成に装備されています。基本的には日立製と同じ音で、普通にしている限り同じ音と感じられます。ですが、ここに紹介しているように、時としてやたらチョッパ音が長く鳴り続けているときがあるようです。この時はノッチオフする瞬間まで鳴り続けていました。28番や30番などでこういうことがよくあるような気がしています。
GTOチョッパ装置
6712号車
日立

1998.10.31
我孫子にて
6307号車
276KB

1998.5.15
我孫子→北柏
 こちらはチョッパ装置を換装した車両に装備されているもので、そのうち日立製のものです。06、07、11、12、13編成と、6310号車に装備されています。起動時に3段階に音が変化するのがこのタイプの特徴で、途中で音が大きくなって、それから消えるというのは以前のチョッパ装置と同じと言えるでしょう。最初の1音は聞こえない車両や、2音目とほとんど重なってしまう場合など、いろいろあるようです。このファイルでは辛うじて聞こえると思います。
6915号車
三菱

1999.12.22
我孫子にて
6903号車
199KB

1998.11.7
北松戸→馬橋
 こちらは同じく三菱製のものです。03、05、15編成と6710、6910号車に装備されています。また、35編成も新製時から搭載しています。起動時の3段階の音の変化が日立製よりもゆっくりとしていて、その後も一旦音が大きくなるのは同じとしても、途切れる直前にやや低い音に切り替わるのが特徴です。ただし、35番に関しては起動時の音はあまりはっきりしないようです。また、15番編成に乗るとその時々で音が微妙に違ったりするなど、やはり三菱製の方が音のばらつきが多いようです。
IGBT-VVVFインバータ装置
6901号車
三菱

1999.4.15
我孫子にて
6904号車
203KB

1999.12.11
馬橋→北松戸
 初期のチョッパ装置の取り替えは、はじめは上記のGTOチョッパ装置で行われていたものの、時代の流れとともに、VVVFインバータ制御への変更が行われるようになり、この三菱製のインバータは01、04、09、16、18、20、21編成に装備されています。IGBT素子を使用している割には非同期の音がかなり低いのが特徴と言えると思います。また、音の鳴り方にもかなり独特なものがあります。
 構成としては、それぞれ独立した箱ごとにモーター2個を一括制御するIGBT素子やゲート制御装置が内蔵されていて、片側につき2個、両側合わせて4個のブロックがあることで2両分8個のモーターを制御できるようになっています。これは日立製に関しても同じです。
6917号車
日立

1998.12.1
我孫子にて
6902号車
216KB

2000.1.9
新松戸→馬橋
 こちらは同じく日立製のインバータです。02、08、14、17、19編成に搭載されています。こちらは本当にIGBTらしい音で、鳴り方も一応JRのE653系などと同じような、汎用タイプのものであると言っていいのではないでしょうか。その割には鳴り方が速すぎるので非同期の終わりのあたりがあまりはっきりとは分からないのですが・・・。


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台車について
 台車については、製造年次ごとに以下のような分類ができるようです。
・1次試作車:FS502A形
 北綾瀬支線で活躍する1次試作車は5000系ステンレス車と同様に抵抗制御に改造され、さらに台車も5000系の廃車発生品に履き替えられたようです。
 写真は準備中です。と言うか、たぶん撮りようがないでしょうね・・・。そのうち5000系のものでも代わりに写してこようかと思います。
・2次試作車/1・2次量産車:FS378形
 S形ミンデン式と呼ばれる台車で、01〜19編成が装備しています。資料によっては01編成はFS368形と書かれている場合もあるようですが、基本的な仕様は似ているようです。形もほとんど同じだと思います。それ以前に01編成は車体が下に長いので台車がほとんど見えないのですが・・・。
 写真はこちら(6909号車、1999.6.9 我孫子にて)です。
・3次量産車:FS378A形
 20・21編成に装備されるのもS形ミンデン式だそうですが、何らかの変更が加えられたものと思われます。ちなみに、S形ミンデン式というのは軸箱支持板バネが片方向にしかないものということのようです。写真を見ると、軸受(要するに車輪の中心付近)に向かっている板バネが台車中心側からしかないのが分かると思います。
 ちなみに、FS378A形の写真は未撮影です。
・4次量産車:FS378B形
 22〜28編成に装備されるのはU形ゴムを板バネ支持部に挿入したSUミンデン式というものだそうです。パッと見ではそれほど違うようには感じませんが、確かに板バネの根本の部分の造りが違うようです。
 そんなコメントを書きつつ、写真はまだ撮っていません。
・5〜7次量産車:FS523形
 これもSUミンデン式台車だそうですが、ブレーキ関係の違い(踏面両抱き式→片押し式)により、かなり印象が異なるようです。
 写真はこちら(6935号車、1999.7.2 我孫子にて)です。
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