6000系の現状

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製造区分・新製時の分類
6000系の現状(ページ内リンク)
制御機器について
台車について
冷房装置について
その他雑多な話題
・他形式について(準備中)
6000系の現状
・1次試作車(写真はこちら)
 1994年6月3日に冷房改造を受けており、順序としてはほとんど最後の頃にあたり、車体更新を併施しているものと思われます。室内はこちら(1999.8.1綾瀬にて、6000-2から6000-3の方向を写しています)のような様子となっていて、化粧板の色などは初期の更新車とほぼ同様であると言えるでしょう。特徴としては、袖仕切の上部や、広幅貫通路付近の壁の形状などに斜めの部分が目立っていることが挙げられるのではないでしょうか。
 また、冷房装置には6101Fや6121Fと同様車外スピーカー内蔵用のスペースが設けられています(ただし実装はしていないはずです)。
・2次試作車(写真はこちら)
 2次試作車と1次量産車の混成編成である6101Fは1994年9月29日に冷房改造、行先方向幕のLED化、乗務員室扉の小窓タイプへの取り替えといった程度の改造のみが行われました。長らくこの姿のままでしたが、1999年1月28日にはとうとう室内更新、制御装置更新(VVVFインバータ制御化)、側窓の一段下降化などが行われてしまい、ついに強制風冷式三相チョッパ装置が消滅してしまいました。三相チョッパの音は製造区分・新製時の分類にて紹介しています。また、制御装置の写真は 床下機器の紹介に、室内の写真はこちら(1999.6.1我孫子にて、更新後の6201から6101の方向を写しています)に紹介してあります。
VVVF改造後の走行音[sub60vma.ra/524KB] 直接再生
 車両:6101号車
 区間:町屋→西日暮里
 日時:2000年2月2日
 注意:RealPlayer5.0以上専用形式
 6101FのVVVF改造後の走行音です。先頭車で制御装置搭載車である6101号車で録音しています。地下線内で録ったためドアが閉まった後の車掌からのブザー合図やATCの信号変化時のベル、駅進入時の警笛など、この車両らしさは全て含まれていると思います。ただし、ATCのベルが意外にRealAudioに変換するときにうまく入ってくれなかったのでRealAudio5.0-32kbps Music Mono形式にさせていただきました。
・1〜3次車
 これら3つのグループは現状を語る上では一つのグループとして見るのが適当と思われますので一まとめにします。
 1〜3次車に該当する6102F〜6121Fには様々な工事が行われてきました。冷房改造、車体更新、チョッパ装置の換装、あるいはVVVF化改造などなど・・・。まずは冷房改造の順序と、冷改と併施された(と思われる)工事、その後の工事を表にまとめておきます。
 なお、リンクが設定されている編成番号をクリックすると写真が表示されます。複数枚の写真が1ページにまとまっていてダウンロードに時間のかかる場合もありますのでご注意下さい。
編成冷房改造日同時施行工事その後の変化備考
0988. 4.25車体更新*1但しラインカラーそのまま95. 3.24VVVF化改造、1段窓化、LED化後にパンタ撤去
0889. 6.23車体更新*198. 5.11 VVVF化改造、車椅子スペース、パンタ撤去、LED化 
1090. 4.17車体更新*1チョッパ換装パンタ撤去 
1290.10.19車体更新*2チョッパ換装2000年1月頃車椅子スペース、床ツートン化、パンタ撤去、LED緑ローマ字外幌準備工事
0791. 1.22車体更新*2チョッパ換装2000年初頭12と同様の改造、外幌設置6807海側のみ緑ローマ字(C修施行前)
1391. 7.31車体更新*2チョッパ換装2000年初頭LED緑ローマ字化 
0391.11. 8車体更新*2チョッパ換装2000年初頭パンタ撤去、LED緑ローマ字化 
0592. 2.29車体更新*2チョッパ換装パンタ撤去2000年初頭LED緑ローマ字化
0492. 5. 5*395. 8. 9車体更新*4VVVF化改造後にパンタ撤去
0692. 7.28*3チョッパ換装98. 1. 6車体更新*6 
1192.10.20*3(シール化)チョッパ換装特になし 
0292.12.25*396. 7.17車体更新*5VVVF化改造ローレル賞プレートあり、後にパンタ撤去、外幌準備
1593. 4. 5*3(シール化)チョッパ換装99. *.**車体更新*6 
1493. 6. 9*3(板のまま)96.11.25車体更新*5VVVF化改造後にパンタ撤去
1693. 8.13*3(板のまま)95.11. 9車体更新*4VVVF化改造ドア部のみラインカラーはシール、他は板、後にパンタ撤去
1793.10.14*3(板のまま)98. 9.18車体更新*6VVVF化改造 
1893.12.21*3(板のまま)97. 6.13車体更新*5VVVF化改造後にパンタ撤去
1994. 3. 9*397. 2.24車体更新*5VVVF化改造後にパンタ撤去、冷改前の写真あり
2094. 5.17*397. 8.29車体更新*6VVVF化改造 
2194. 7.25*396. 3.22VVVF化改造後にパンタ撤去
☆車体更新メニューの説明
共通  シートモケットの変更、乗務員室ドア窓の小型化(3次車を除く)が共通で施行されている。
 参考までに、原形の室内の様子はこちら(撮影日不明、取手にて、jeanさん提供)。
*1  初期の冷房改造工事車に見られるもので、工事内容としてははドアの取替え→ガラス支持方式の変更と共に窓をやや大型化、シートモケットを赤から茶色に変更、車内化粧板をクリーム系のものに変更、袖仕切を木目調のものからクリーム系のものに変更、広幅貫通路を全て外吊扉により狭幅化、6109Fを除きラインカラーをシールに変更、6109Fについては不明だが窓サッシを茶色に塗装が挙げられ、 床の張替え、行先方向幕のLED化は未施行。
 冷房装置は冷改車の中ではこのグループのみ角型キセのものを搭載。
 このタイプの車両の室内の様子はこちら(1998.10.27我孫子にて、6208から6108の方向を写している)。
*2  1次車の冷改車に多く見られるタイプで、*1のタイプでのメニューのほかに行先表示器のLED化(側面のローマ字表記は赤)が行われている。但し、貫通路の狭幅化については2・3車両間と8・9車両間の2ヶ所のみの工事に縮小。
 冷房装置のキセはこのグループ以降全て丸型に変更。
 室内の様子はこちら(1998.10.31我孫子にて、6912から6012の方向を写している)。*1のタイプと写真では大差なし。
 このグループについては、2000年初頭から車椅子スペースの設置や、床材の張替え(ツートンカラー化)などを施行するC修が実施されている。
*3  初めの頃は冷改と車体更新が同時に行われていたが、冷房化の早期実施を優先したのか、車体更新と言える要素のほとんどない車両が出現するようになった。
 このグループではドアの取替えも、窓サッシの茶塗装も、車内化粧板のクリーム系のものへの取替えも、貫通路の狭幅化も行われず、シートモケットの茶色への変更、行先表示器のLED化(緑ローマ字のタイプ、未施行編成が存在したかどうかは不明)が全編成に行われただけである。
 ラインカラーの、シールへの変更は6114F、6116F〜6118Fでは当時未施行であったが、他編成については施行されたもの、未施行だったものが混在しているものと思われる(上の表にも既知のものについては記入済み)。
 このタイプの室内の様子はこちら(1999.4.27我孫子にて、更新前の6215・6315連結部付近から6515の方向を写している)。
*4  初期のVVVF化改造車で、車体更新と同時施行となった6104F、6116Fが該当。更新メニューは客室窓の1段下降化、床を張替えツートンカラー化、化粧板を白色のものに変更、袖仕切はピンク系に変更された。
 但し、貫通路の狭幅化は行われず、当時は1段窓のうち、両端から数えて1つ目と2つ目のドアの間のものは開かなかった(これは6109Fでも同じだった)。
 ラインカラーのシール化は6104Fでは施行されているが、6116Fではドア部分のみとなっている。
 このタイプの車両の室内の様子はこちら(1998.11.14我孫子にて、6104から6504の方向を写している)。
*5  VVVF化改造車ではもっとも大きな勢力で、*4のメニューのほかに、車椅子スペースの設置、ラインカラーのシール化、2・3車両間と8・9車両間の貫通路狭幅化、全ての窓が開く1段窓化が行われている。
 この他、この時期以降の更新車では網棚の形状も変更されている(詳細は未調査)。
*6  ごく最近のVVVF化改造車や車体更新車に見られるもので、*5の内容のほかに第1車両パンタグラフの撤去も同時施行されている。
ここからは6000系1〜3次量産車に関する音を紹介します。製造区分・新製時の分類でも紹介しているので併せてご覧下さい。
GTOチョッパ(日立)走行音[sub60chd.ra/276KB] 直接再生
 車両:6307号車
 区間:我孫子→北柏
 日時:1998年5月15日
 チョッパ装置換装車のうち、日立製のGTOチョッパを搭載した車両の音です。下にある三菱製と比べると変化が少なく、起動時の三段階の音も聞き取りにくいくらい速い変化で、途中でチョッパ音が大きくなるところがあるくらいしか特徴的な部分はありません。三菱のように途切れる直前に低い音が出るようなこともないです。
 これに該当する車両は、06・07・11〜13の5編成と6310号車です。
GTOチョッパ(三菱)走行音[sub60cmf.ra/199KB] 直接再生
 車両:6903号車
 区間:馬橋→北松戸
 日時:1998年11月7日
 こちらは三菱製のGTOチョッパを搭載した車両の音です。日立製と比べると全般的に起動時の三段階の音がきれいに入る場合が多く(新製時からこのタイプである6135Fは例外のようです)、やや速度が上がったところでチョッパ音が突然大きくなるのは日立も同じですが、音が途切れる直前に低い音を一時的に出すのは三菱独特のもののようです。
 これに該当するのは03・05・15(と35も、ただし新製時から)編成と6710・6910号車です。
GTOチョッパ(三菱)加速音[sub60cmg.ra/114KB] 直接再生
 車両:6315号車
 区間:北柏発車時(代々木上原行)
 日時:1999年11月25日
 こちらも三菱製GTOチョッパの音ですが、6115Fは特に乗るたびに音が違うくらいに特異な編成で、車体更新の前後の時期はこのように他の編成とはかなり違う音になっていました。起動時に三段階に変化するのは同じですが、チョッパ音が大きくなるはずのタイミングでいきなり低い音になり、低い音になるはずのタイミングではさらに低い音に変化するというのが特徴です。ただし、現在では普通の音に近いものに戻ってしまいました。最後の低い音がやや当時の面影を残してはいるんですが・・・。
VVVF車(三菱)走行音[sub60vmb.ra/203KB] 直接再生
 車両:6904号車
 区間:馬橋→北松戸
 日時:1999年12月11日
 VVVF化改造第1陣に属する6104Fで収録した走行音です。04・09・16・21の編成が第1陣に属するわけですが、この内の6121F以外ならだいたいまともに爆音を鳴らしている感じです。この他に01・18・20の編成も同じタイプのインバータで更新されているのですが、これらの編成でも意外に爆音は大きいので、結局は21番以外ならどれも同じようなものなのかもしれません。
 このファイルでは、実は乗っていた車両での車内放送の音量がやたら大きかったのでマイクを点検蓋の直近まで近づけて録音してみたところ、音量のバランスもちょうどよくなり、また、今まであまり聞いた覚えのない、かなり硬めの音が録れていたようです。
VVVF車(日立)走行音[sub60vha.ra/203KB] 直接再生
 車両:6902号車
 区間:新松戸→馬橋
 日時:2000年1月9日
 日立製インバータ搭載車の音です。起動時に一瞬非常に高い音が、その後非同期音がやや低くなったと思ったらすぐにうなりが入る、という至って単純なような結構奥が深いような、よく分からない変化の仕方です。まぁうなりの入り方にはかなり独特なものがありますが・・・。
 このタイプに該当するのは02・08・14・17・19の5編成です。この音を録ったときはやはり点検蓋に目一杯近づけてみたわけですが、やはり結構硬めの音になっていると思います。しかし後期改造グループに入る08・17編成では普通に座っていてもこれくらいにはっきりと聞こえてくるようにも感じられます。
VVVF車(日立)空転音[sub60vhb.ra/90.8KB] 直接再生
 車両:6002号車
 区間:北柏発車時(我孫子行)
 日時:1998年10月7日
 こちらも6102Fでの収録なのですが、雨の日で先頭車に乗っていたら見事に空転していました。北柏駅で、我孫子方面に発車する時のものです。先頭(片方だけですが)が電動車なだけにかなり滑りやすいようです。ちなみに、この時乗っていたのは一応後位寄りの台車付近です。
・4次車
 4次車における大きな変化は、新製時準備工事のみだった冷房装置が1988年に全編成装備されたという程度にとどまっています。このほかの変化としては、このグループに限ったことではないものの、第一車両パンタグラフの撤去が比較的進んでいます。
 最近になって、4次車の多くの編成にラインカラーのシール化と、床の張替え(ツートンカラー化)が施行されています。下の表の「車体更新」がこれに該当します。
 これら外観の変化の状況を下の表にまとめておきます。なお、編成番号がリンクになっているものに関しては画像が準備してあります。
 また、室内の様子については、未更新車はこちら(1998.11.14我孫子にて、6228から6118の方向を写しています)、更新車はこちら(1998.10.31我孫子にて、6225から6125の方向を写しています)です。
編成冷房改造日第一車両パンタ車体更新備考
2288. 3.29あり施行済 
2388. 4.20あり施行済 
2488. 6.24撤去未更新 
2588. 5. 6あり施行済転落防止用外幌装備
2688. 5.26撤去施行済 
2788. 5.27撤去施行済転落防止用外幌装備
2888. 5.29撤去未更新 
・5次車
 5次車も冷房準備車であったことから、冷房改造という大きな変化があったほかに、施行時期は不明であるものの、シートモケットが登場時の緑系統(6次車と同じ)から、4次車と同じ赤に変更されています。
 室内の様子はこちら(1998.10.13我孫子にて、6230から6130側を写しています)です。
編成冷房改造日第一車両パンタ備考
2988.11.24あり 
3089. 3.25撤去 
3189. 6.14撤去転落防止用外幌装備
3289. 6.17撤去 
・6、7次車
 これらのグループは新製から日が浅いこともあり、特に大きな変化は起きていませんが、6135Fには転落防止用外幌が装備されています。今のところ31番と35番の2本でしか確認されていません。
 写真は、以下の編成番号をクリックすると表示されます。
 6133F 6134F 6135F
 また、室内の様子は、6次車はこちら(1998.12.8我孫子にて、6233から6133の方向を写しています)、7次車はこちら(1999.1.8我孫子にて、6235から6135の方向を写しています)です。
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