冷房装置の紹介


このページでは、営団地下鉄千代田線用の車両、6000系について紹介します。
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製造区分・新製時の分類
6000系の現状
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冷房装置について(ページ内リンク)
その他雑多な話題(ページ内リンク)
・他形式について(準備中)
冷房装置について

 6000系は1988年3月より、順次冷房改造が行われ、最後に完成したのは1994年9月のことでした。この間、大きな変化としては、新製車は全て角形キセの冷房装置だったのに対し、改造車に関しては初期の改造車である08・09・10の各編成が角形であるだけで、残りは全て丸形キセの装置を積んで出場しています。
 もちろん違いはこれだけではありません。これだけの違いなら現状紹介のページで数枚の写真を載せるだけですんでしまいますが、こうやって1つのページにできるだけのバリエーションがあると言うことです。ということで、下の表にまとめてみることにしました。

角形キセのタイプ
写真説明

1999.11.4
我孫子にて
 角形キセの中でもっとも標準的なタイプと言っていいと思います。ファン部分の穴が完全に丸くなっていることや側面の風道の形などが特徴的です。写真は6623号車のものですが、22〜27、32編成がこの形のようです。

2000.1.13
我孫子にて
 これは6608号車のもので、上のタイプとほぼ同じではあるものの、天板の構成がちょっと違っているのが分かると思います。全く同じものは他には存在しませんが、09編成が一番似ています。

2000.4.7
松戸にて
 これは6009号車のもので、08編成のものとよく似ているものの、取っ手が埋め込まれたタイプになっているのが分かると思います。また、上にある08編成と向きが前後逆であるように見えると思いますが、これは第10車両(最も取手よりの車両)だけが逆向きに搭載されているためです。

1999.10.28
我孫子にて
 こちらはファン部分の穴の処理が荒っぽくなったタイプとでも言えばいいのでしょうか。その他は一番上のタイプと同じです。この写真は6634号車のものですが、他に33編成も同じタイプであることを確認しています。

2000.5.1
我孫子にて
 これは6631号車のもので、ファン部分の穴の形は上のものと同じ処理の荒っぽいタイプですが、側面の風道が大きな網状になっていることと上面にあるものが取っ手ではなく手すりになっているということが特徴です。他には6128〜6528号車が同様のものを装備しています。

1999.10.2
我孫子にて
 これも上のものとよく似ていますが1次車を冷房改造した車両である6610号車のもので、同時期に改造された08・09編成と同様に天板の構成が違っているのが分かると思います。全く同じ形状のものは他編成では見られません。

1999.7.2
我孫子にて
 これは10編成のものとかなり似てはいますが、妻面(と言っていいのでしょうか、写真では一番手前に見える面です)にビードが入っていることと、天板の構成が10番とは違っていること(と言ってもこちらの方が普通の配置のようですね)が特徴と言えます。これは6635の写真で、全く同じものは6000系の中には存在しません。03系では同じと思われるものを見かけたりしているので、03・05系には比較的数が多いものなのかもしれません。
丸形キセのタイプ

1999.12.13
我孫子にて
 丸形キセのクーラーの中で、比較的早い時期に冷房改造されたグループに積まれているタイプです。手すりが付いていることや、側面の風道の形などはもう一方のタイプと共通ですが、ファン部分の穴の角をやや丸っぽく処理されていることや、側面に2本のビードがあることなどが特徴と言えます。写真は6602号車のものですが、03〜07、11〜13、15編成も同じ形態のようです。

1999.9.22
我孫子にて
 こちらは同じく後期の冷房改造車に装備されているタイプで、ファン部分の穴が八角形状に処理されていることが特徴で、上のタイプにあった側面のビードはなくなっています。写真は6616号車のものですが、他に14、17〜20編成も同様の形態です。

1999.6.1
我孫子にて
 これは6601号車の写真ですが、ファン部分の穴が八角形状に処理されていること、側面のビードがないことといった特徴は16編成などのものと同じなのですが、側面の両端部分に車外スピーカーの内蔵を考慮したスリットができているのが特徴です。たぶん21編成や、1次試作車もこれと同じ形態だと思います。ただし、車外スピーカーは実際には装備されていないそうです。

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その他雑多な話題
 ここでは、これまでにまとめて取り上げることができなかった雑多な話題を紹介しようと思います。
6022号車警笛[sub6022h.wav/WAVE(11kHz 16bit mono)/28.0KB]
 6022号車の警笛です。このように2つ(?)の音が同時に鳴っているような雰囲気が6000系の警笛の特徴と言えます。
 録音は1999年1月30日、柏駅にて、柏折返しの列車が引上げ線に向けて出発するときのものです。
6035号車警笛[sub6035h.wav/WAVE(11kHz 16bit mono)/23.5KB]
 6035号車の警笛です。これはたまたまうまく録れなくてこうなってしまったのか、本当に鳴っているのがこういう音なのかはいまいちはっきりしませんが、6022号車のものと比べてしまうと妙に間抜けなものに聞こえてしまいます。
 録音は1999年6月23日、状況は6022号車と全く同じです。
35編成乗降促進[sub6335q.ra/RealAudio3.0-28.8 Mono, full response/18.6KB]
 これは01系以降の車両にはよく装備されているのですが、6000系では35編成だけが装備するもので、車掌の操作により、車外スピーカーにブザーを鳴らし、その後「ドアが閉まります、ご注意下さい」という放送を2回繰り返します。車両によっては「扉が」のものもあるのですが、この編成は「ドア」です。ちなみに、06系は以前「扉」を使っていたと思いましたが、今は「ドア」になってしまいました。
 この編成では車外スピーカーが車体側面にあるため、ちょうど自分の座っている席がそのスピーカーの位置に近いんじゃないかと気付いて、自分のいる側のドアが開いた千駄木で窓を開けて録ってみたというわけです。でも「ドアが・・・」と2回目に言ってるときには既にドア閉め始めていましたね。
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Written by 竜ヶ崎機関区(メール送信)
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