PowerBook 2400cの近況
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- 2001.10.13
- 1800mAhセルに交換したバッテリパックは,その後ダメージを減らすため予備のPB2400cに装着していましたが,再度電圧を計ると一番+側の段が0.22Vしかない状態になっていました。
この状態でも一応PB2400cが認識し,Jeremy's Battery CSM では残量(%),電圧,温度も表示されます。しかし,装着直後は 8.5V 辺りを示し,装着直後の短時間の充電で直ぐに 12.7V になります。
この状態でPB2400cを駆動するのは無理と思われたので,放電負荷を与えるのは止めてPB2400c予備機から外しておくことにしました。その気になったらまたセルの換装をするかも知れません。
- 少し前,常用しているPB2400c 1号機のキーボードの「N」キーが接触不良になっているのに気が付きました。取り敢えずキートップを外して接点をティッシュで掃除したら直りました。
- 前回書いた頂き物の24倍速の外付けCD-ROMドライブで,オーディオCDからMP3化したところノイズが入ることが何度かありました。
収録曲が多いCD(75分位あるものとか)の初めの方で問題が起きているので,トラックピッチが狭い場合,CDの偏芯などによる振動でトラックを上手く追跡できないことが原因の様です。(オーディオCDは内周側が先頭で,最初が一番回転が速くて振動が大きい様です)
取り敢えず,CD-ROMドライブを安定した所に置いて本や電子工作用の重い電源などを載せて置くとほぼ問題なく取り込めました。
- 2001.6.3
- 去年11月末に1800mAhセルに交換したバッテリパックの状況を久々に測定してみました。ムービー再生負荷では159分で,セル換装直後の189.6分に対し84%弱です。1月中旬には185分でしたので,その後大幅に劣化した様です。
最初に1800mAhセルに換装したものは,5ヶ月程過ぎたところで測定したとき153分の結果を出した直後に使用不可となりましたので,現在のもそろそろ危ないかも知れません。
参考に少し放電したところで各段のセルの電圧を計ったところ,−側の段から4.112V,4.108V,4.101Vで,最大11mVの差です。換装時に取り出したセルも同じ傾向でしたので,CPUなどに近い+側のセルや奥に位置する中間のセルが熱の影響をより大きく受けて劣化が激しいのかも知れません。
1500mAhセルに換装したものも半年以上計っていませんが,時間があったら計ってみたいと思います。1500mAhセルに換装したものは,常用しているPB2400c 1号機に装着していた期間は割合少なくて6ヶ月位だと思います。
- 会社の近くの職場の方から外付けCD-ROMドライブ(メルコ CDS-24:24倍速)を頂きました。Mac用ドライバは別売の扱いの様でしたが,Appleのドライバをパッチする方法で,CD-ROMのアクセス,オーディオCDの純正のCDプレーヤによる操作やSoundJam MPなどによるアクセスは取り敢えず問題ない様です。これまでQuadra800の2倍速CD-ROMドライブしかなくてCD-ROMから大きなデータを読み出すときは不便でしたが,これでだいぶ改善できそうです。
- 2001.5.2(10893 時間使用)
- 自作の大形外付けバッテリはその後も異常有りません。多少高めの電圧で充電しているのでセル劣化などの点が気になりますが,まだ目立ったセルの性能低下はなく,各セルの電圧のバラつきもわずかです。
今のところ実用的な目的で使ったことはなく,たまに意味もなく自宅で使っていますが(^ ^;,AC駆動時と同じ使い方で12〜13時間も使えると,バッテリで動かしているという意識がなくなります。PB2400c本体側の強化バッテリパックを併せれば,特に節電設定なしのPB2400c/G3 400MHzを15〜16時間使えそうです。
取り敢えず,雷雨や停電のときの非常用電源ということになりそうです。(去年の夏,至近距離に落雷する状態が4〜5時間続いて,その間ACでパソコンが使えないことが一度ありました)
- 久しぶりにSONYのリチウムイオン電池のサイトを見たところ,2001年版カタログ(PDF)がありました。円筒型18650タイプは第4世代の1960mAh(1800mAhの8.9%増し)が載っています。SONYのVAIOノートやビデオカメラ用のバッテリパックのページも少し見てみましたが,まだこのセルを利用したものはない様でした。
ちなみに,New iBookのバッテリパックは42Whとのことで,パックのサイズや重量などが不明なので具体的な推測は出来ませんが,もし円筒型18650タイプ6本なら 1960mAh × 公称電圧3.6V × 6本 = 42.3Wh,または,1960mAh × 公称電圧3.7V × 6本 = 43.5Wh から強制スリープ時の残量を引くかノートパソコンの場合放電電流が大き目でセルの内部抵抗によるロスが大きいのでその分を引くなどしたとすると辻褄があうでしょうか。
前記のSONYのカタログには薄型のリチウムイオン・ポリマーも載っていますが,リチウムイオン・ポリマーの容量/重量も円筒型18650タイプ並みになって来ている様です。リチウムイオン・ポリマーはまだそれほど大容量のセルはない様なので容量/体積は実装面で効率悪そうですが,円筒型よりケースの厚みや重さの点では有利なのかな?
- 去年の8月PB2400cに付けたHDD(IBM DJSA-230:30GB)の回転音が,ほんの少し大きくなっているのに先週気が付きました(まだ気にする程ではありません)。このHDDを取り付けてからのPB2400cの稼動時間は2140時間程で,PB2400c動作中はHDDを回転させたままの使い方です。(少し前に何処かで,回転音が大きくなったHDDの軸受けのシールを剥いで,この種の用途向けの高品質な潤滑油を補充して改善したという話を見た気がします)
- PB2400c 1号機の液晶はだいぶへたっていますが,室内なら最暗でもまだ使える状態です。ゆくゆくは3号機の液晶を付けようと思っていますが,ぎりぎりまで今の液晶でしのぎます。(バックライトのみ交換という手もありますが,今はPB2400cが3台あるのでお金を掛けてそこまでやる気がしません)
- 今回発表されたNew iBookは買ってしまうかも知れません(サイズや重さはそれほどでもないですが,PB2400cとの機能差/性能差や丈夫そうで気楽に使えそうな感じがよさそう)。ただ,PB2400cやQuadra800のの様に発表後即でなく,ちょっと様子を見てからでしょうか。
もしNew iBookを買っても,PB2400cは1号機は予備機,2号機は会社にでも置いて,3号機は1,2号機のための部品取り用に残そうと思います。今までPB2400cを使って来た方の場合,今回のNew iBookで満足する方としない方に別れると思われますが,かなりの買い換えがありそうですのでNew iBookに満足しない方にも中古のPB2400cの量が増えて価格が下がるというメリットがあるでしょうか。
- 2001.3.31
- 自作の大形外付けバッテリは,その後出力電圧を21.0Vから20.5Vに下げました(持続時間が1%伸びるかどうかの効果しかないですが)。SoundJam MP省電力モードのMP3再生では,16.849V(セル当たり4.212V)まで充電した場合に14.6時間持ちました。
また,13Vまで放電した大形外付けバッテリの充電特性を測定しました。放電終了10分後に充電開始し,充電開始直前の電圧は13.310Vまで回復していました。
充電条件は,充電電圧16.891V(4.223V/セル),電流制限5A(0.46C)のCCCV充電です。ただし,安定化電源とバッテリ間のロスにより,バッテリ電圧が16.891Vに達する前から電流が低下します。
充電電圧(V/セル),充電電流(6並列全体),充電量(2Ah単位)は図の様になりました。充電電流が0.1Aを下回る辺りまで4時間掛かり,これは1800mAhセルに換装したPB2400cのパックをPB2400cを動かしながら充電するのより少し短いです。
充電電流は,安定化電源のアナログメータで測定し,5Aの部分はある程度変動があるため時々調整しています。測定精度はそれほど高くありませんが,この測定値から総充電量はセルの仕様上の容量(1800mAh×6並列=10.8Ah)とほぼ同じであることが分かります。4時間で充電終了して1時間放置後の電圧は16.847V(セル当たり4.212V)でした。
- うちの3台のPB2400cの消費電力を再度測定しました。現在はデジタルマルチメータが2台あるので,電流と電圧を同時に測定しました。電流は条件によっては変動が大きいので,平均値算出機能がある方で測定しました。
全体としては以前の測定と大差ないですが,今回PB2400c/180ノーマルで初めて測定したSoundJam MPのMP3再生の消費電力がG3 240MHzやG3 400MHzより大きい点が目立ったところです。MP3のデコード再生処理は,ノーマル180MHzにとっては結構なCPU利用率となって,プロセッサが休む時間比率がG3より大幅に少ないのかも知れません。
G3 400MHzにおいて1800mAhセルに換装したバッテリパック(40Wh位)が,MP3再生(ACアダプタ駆動で10.86W)で4時間,輝度1/2のムービー再生(ACアダプタ駆動で14.07W)で3時間持つ結果は,ACアダプタ駆動の場合はバッテリ駆動より0.8W前後(ACアダプタ駆動における停止やスリープ中の消費電力程度)余計に消費していると考えると大体辻褄が合いそうです。
バックライトの消費電力は,以前の測定と同様にへたり具合に関係なさそうですが,これは輝度の制御を電流で行っているためでしょうか。
<各マシンの構成> OSはすべてMacOS 8.6
- PB2400c/603e 180(3号機)
CPUはノーマル180MHz,メモリ合計80MB,HDDは IBM DMCA-21440 1.3GB(純正)。
- PB2400c/G3 240(2号機)
CPUはNuwerのG3 240MHz(L2:512KB),メモリ合計112MB,HDDは IBM DADA-24680 6.4GB。
- PB2400c/G3 400(1号機)
CPUはINTERWAREのG3 400MHz,メモリ合計112MB,HDDは IBM DJSA-230 30GB。
<測定方法>
- 安定化電源をACアダプタ端子へ接続。
- 供給電圧は,ACアダプタ端子へ接続するケーブルの安定化電源側入り口に1台目のデジタルマルチメータを接続し,どの条件も24.00Vに設定。
- 電流は,電圧測定箇所と安定化電源の間(+側)に2台目のデジタルマルチメータを接続。(このマルチメータによる電圧降下は影響なしとなる)
- 電流は平均値測定機能で1〜4分間の平均値を測定。
- 電圧測定箇所とACアダプタ端子へ接続するケーブルの間にφ5mmの標準DCプラグがあり,更にケーブルが長いことなどから,PB2400cのACアダプタ端子部分の電圧は24.00Vより多少低い可能性が有る点,および電圧測定に使ったマルチメータがもう1台(更に高確度)より0.2%ほど高い電圧値を示す点は無視。
- プロセッササイクリングONの条件は,時計の表示(1〜2秒飛びが現れる)で深いプロセッササイクリング状態に入ったことを確認してから電圧設定&測定開始。
- 以上の方法で日を変えて各々2回測定し平均値を算出。2回の差は,平均値に対して最大1.7%。(ほとんどは0.5%以下)
<測定結果>
設定 | 動作状態 | 消費電力(W) |
プロセッサCyc. | 液晶 | 負荷 | その他 | 603e 180 | G3 240 | G3 400 |
- | - | 停止 | - | 0.857 | 0.838 | 0.842 |
スリープ | - | 0.775 | 0.822 | 0.998 |
OFF | MIN | 無負荷 | HDD回転 | 9.85 | 10.54 | 10.39 |
無負荷 | HDD停止 | 9.34 | 10.08 | 10.01 |
ムービー再生 | - | 12.91 | 14.67 | 13.35 |
茄子R | アイドル状態 | 10.22 | 11.27 | 10.92 |
SoundJam MP | 最小負荷 | 11.71 | 11.65 | 10.89 |
MAX | 無負荷 | HDD回転 | 11.14 | 11.82 | 11.69 |
1/2 | 10.56 | 11.22 | 11.03 |
HDD停止 | 9.99 | 10.72 | 10.65 |
ムービー再生 | - | 13.58 | 15.37 | 14.04 |
ON | OFF | 無負荷 | HDD回転 | 6.72 | 7.17 | 6.82 |
MIN | 8.21 | 8.75 | 8.31 |
1/2 | 8.87 | 9.40 | 9.01 |
MAX | 9.51 | 9.97 | 9.62 |
- IBMが,流体軸受けを採用した2.5インチHDDの新機種の発表をしましたが,30GBのものはDJSA-230と同じ消費電力でしたので,PB2400cでも割り合い安心して使えるでしょうか。
- 2001.2.10
- 電子工作のページのステップアップ・コンバータ のページに紹介した自作のDC-DCコンバータにSONY NP-F960 4個分のセル(24本で計160Wh程度)を6P4S接続したものを繋ぎ,これでPB2400c/400MHzがどの程度駆動できるか実験してみました。
結果は,控えめに充電した1回目が11時間5分,ほぼ完全に充電した2回目が11時間16分で,バッテリの容量,PB2400cのACアダプタ端子の効率,DC-DCコンバータの効率などから大体予想していた通りです。この負荷条件では,同じ1800mAhセルに換装したPB2400cのバッテリパックで駆動した場合に対し90%前後の効率になっていると思われます。
下記は2回目の結果ですが,時間が掛かるため数日間に渡って3回に分けて測定した結果です。中断後再開した部分は,中断時より電圧が高く,電圧降下率が一時大きくなりますが,その部分のデータは目立たない様にしてあります(電圧の変化の様子は,連続して測定した1回目と特に違いはありません)。
<条件>
- プロセッサ・サイクリング等の省電力設定なしで,バックライト明度は1/2。
- 負荷は,バッテリ持続時間の測定にいつも使っているムービー連続再生負荷。
- バッテリの充電は,16.8Vで充電電流が100mA位になるまで充電。テスト開始直前の開放状態での電圧は16.791V(3セル直列換算で12.593V)。テストは13.000V(3セル直列換算で9.750V)になったところで終了。
- DC-DCコンバータの出力電圧は低目の19.5Vにし,DC-DCコンバータとPB2400cの効率が高くなる部分を使用。
- 測定中にバッテリパックの充電が行われない様バッテリパックは外した状態。
<測定結果>
電圧の変化は,NP-F960のセルを入れたPB2400cのバッテリパックとほぼ同じ傾向ですが,セル当たりの放電電流がPB2400cのバッテリパック(2P3S接続)より大幅に小さいため,電圧降下率が非常に小さく,セル当たりの電圧が高いレベルで推移しています。その代わり,末期の電圧降下が速くなる様です(最後の13.100V〜13.000Vまでの部分は55秒位)。
電圧降下率の変化を見ると,1時間半〜2時間半までの部分など幾つか特徴的な変化が見られますが,セルの特性によるものかDC-DCコンバータの特性によるものかは良く分かりません。セルの温度は最初から最後まで手で触って分かる様な変化はありません。
プロセッササイクリングOFFでも,かなり軽い負荷なら14時間くらいは持ちそうです。
- NP-F960 4個分のセルは,絶縁と納まりの良さを考え,NP-F960のケースに納めた状態にしてあります。外側のケースは丁度良さそうなサイズのケースを買って来たものですが,まだDC-DCコンバータ,スイッチ,充電端子などを取り付けていません。
使用した4個のNP-F960は1箇所で1度に購入しましたが,製造年月は'00/7が2つ,'00/9と'00/10が1つずつでした,'00/7はセルの+極の周りの絶縁シールがクリーム色ですが,'00/9と'00/10のものは黒でした。
セルの接続後の最初の充電時,各段の電圧をときどき調べながら充電し,電圧差がある場合は各段を個別に充電し,満タン時に各段の電圧差が1mV程度になる様調整してあります。その後放電時に時々各段の電圧を計ってみましたが,10mV以内に納まっている様です。
本来であれば,限界電圧まで低下したところでDC-DCコンバータを停止させる様にしたいところですが,今のところ小さな消費電力でそれを実現する手段が分かりません。
- 取り敢えず,バッテリの電圧が分からないと困るので,秋葉でMT-210Vというデジタル電圧計のパーツを買って来ました。MT-210Vの電源は測定対象のバッテリから取れないため9Vの乾電池で動かして見ました。消費電流は1mA弱なので,9Vの乾電池でも数十〜百時間位は動くでしょうか。
MT-210Vは,測定レンジを半田付けで4段階(199.9V, 19.99V, 1.999V, 0.1999V)から選べ,小数点の表示位置も同様に選べます。校正は多回転式の可変抵抗で行います。きちんと調整すると,19.99Vレンジではデジタルマルチメータの10mVの桁が変わるタイミングで比較して2mV程度の誤差に納まっている様です。
このデジタル電圧計でDC-DCコンバータに繋いだバッテリの電圧を計ると,DC-DCコンバータのノイズのためか測定値が大きくふらつきましたが,測定端子間に330pFのコンデンサを繋ぐと安定した表示をする様になりました。
今回バッテリを納めるために買ったケースは大きさに余裕がないため,電圧計を納めるのは難しそうです。
- バッテリの充電は,安定化電源を16.80Vで電流制限4A強(0.4C程度)にして行ってみましたが,可能であれば充電完了を判断してオートストップする高効率・低発熱のコンパクトな専用のチャージャーを作りたいところです。
- 2001.1.27
- 前回,PB2400c/G3 400(1号機)のAC駆動時の消費電力の測定結果を書きましたが,CPUなどの構成が違う2号機,3号機も測定したので3台分を纏めて掲載します。
結果を見ると,HDDのアクセスなしの回転による消費電力は下記の様になり,一番新しい世代のDJSA-230が一番小さくなっています。
- DMCA-21440:0.53W
- DADA-24680:0.49W
- DJSA-230:0.35W
液晶バックライトのON/OFFと輝度による消費電力は,3台それぞれバックライトのへたり具合が違いますが,消費電力は大差ない結果です。
CPUによる違いは,思っていたほど大きくないという感想です。
603e 180とG3 400は,ムービーの様な単位時間当たりの処理量が同じ負荷で比較すると,さほど差が付かないということかも知れません(G3 400はHDDの消費電力が少ないのも有利ですが)。この点,Edit7のバッチ検索ではムービーと異なりCPUとHDDの性能差によってG3 400+DJSA-230の方が時間当たりの処理量がかなり多くなる結果,消費電力も上がるということではないかと思います。
G3 240は全般的に多めですが,これも思った程ではありませんでした。
G3 240,G3 400の消費電力が意外に少ないのは,少し前のMacOSで強化された省電力機能の効果によるとこも大きいのかも知れません。そういう意味では,もっとCPUを酷使する負荷で比較すれば,もっと大きな差が付いたかも知れません。
また,PB2400c/G3 400は,以前からスリープ時の消費電力が多いのでスリープ中のバッテリ交換は問題があるか,素早くやる必要があると言われていますが,この結果でも明らかに603e 180やG3 240と差がある様です。
また,603e 180とG3 240は,スリープより停止の方が消費電力が多い結果ですが,これはAC駆動時だけの話ではないかと思います(バッテリパックのみのときににこれだけ消費したら,純正バッテリは満タンにして置いてもACアダプタを抜いて1日(24時間)停止して置くだけで空になる)。そうであれば,バッテリ駆動時の消費電力は下記結果より更にコンマ何Wか低いということになりそうです。
<各々の構成>
- PB2400c/603e 180(3号機)
CPUはノーマル180MHz,メモリ合計80MB,HDDは IBM DMCA-21440 1.3GB(純正)。
- PB2400c/G3 240(2号機)
CPUはNuwerのG3 240MHz(L2:512KB),メモリ合計112MB,HDDは IBM DADA-24680 6.4GB。
- PB2400c/G3 400(1号機)
CPUはINTERWAREのG3 400MHz,メモリ合計112MB,HDDは IBM DJSA-230 30GB。
<その他条件>
<測定結果>
- 前回の測定結果はデジタルマルチメータの電流レンジの電圧降下分を無視していましたが,今回は3台とも補正しています。また,PB2400c/603e 180 と PB2400c/G3 240 の測定では,一部デジタルマルチメータの平均値算出機能を使っています。
設定 | 動作状態 | 消費電力(W) |
プロセッサCyc. | 液晶 | 負荷 | その他 | 603e 180 | G3 240 | G3 400 |
- | - | 停止 | - | 0.87 | 0.85 | 0.86 |
スリープ | - | 0.78 | 0.83 | 1.02 |
OFF | MIN | 無負荷 | HDD回転 | 9.87 | 10.54 | 10.38 |
無負荷 | HDD停止 | 9.31 | 10.06 | 10.01 |
ムービー再生 | - | 12.96 | 14.70 | 13.21 |
茄子R | アイドル状態 | 10.18 | 11.25 | 11.39 |
SoundJam MP | 最小負荷 | - | 11.39 | 10.79 |
Edit7バッチ検索 | - | 13.08 | 15.81 | 15.50 |
ブート中の最大値 | - | 14.05 | 17.19 | 16.23 |
MAX | 無負荷 | HDD回転 | 11.13 | 11.80 | 11.68 |
1/2 | 10.47 | 11.20 | 11.03 |
HDD停止 | 9.96 | 10.71 | 10.69 |
ムービー再生 | - | 13.57 | 15.07 | 13.93 |
ON | OFF | 無負荷 | HDD回転 | 6.67 | 7.16 | 6.79 |
MIN | 8.17 | 8.63 | 8.23 |
1/2 | 8.80 | 9.29 | 9.01 |
MAX | 9.46 | 9.92 | 9.55 |
- 電子工作の部屋のステップアップ・コンバータに,手製のDC-DCコンバータ(10V弱〜20Vの入力を24Vに変換)を作り,PB2400cのACアダプタ端子に繋いで駆動する実験の結果を書きました。
- 2001.1.21
- 前回1800mAhセルに換装したバッテリパックは今のところ問題なく使えています。改造後50日時点のムービー再生負荷の持ち時間は185.1分(改造直後は189.6分)で,2.4%の減少となっています。
- 新設した電子工作のページにDC-DCコンバータの実験結果を載せていますが,PB2400cを実際に駆動出来るか試すにはPB2400cのACアダプタのDC側ケーブルとプラグが必要なので,中古のACアダプタを購入しました。
購入したのはCenturyの「i adapter」というスケルトンのもので 24V 1.3A の仕様です。大きさはタバコの箱よりほんの少し大きく,AC側はケーブルなしでACプラグを引き起こすタイプです。
自作のDC-DCコンバータは,このアダプタのケースに楽に納まる大きさになりますが(良い部品を使えばタバコの箱の1/2位まで小さく出来そう),そうする(バッテリと分離する)のか,バッテリと一緒のケースに入れるか(DC-DCコンバータの基板形状や部品配置もそれに合わせる必要があり)考え中です。
- 購入した中古のACアダプタとデジタルマルチメータを使って,AC駆動状態におけるPB2400c/G3 400MHzの消費電力を測定しました。
HDDの回転負荷(アクセスなし)は 0.35W辺り。HDDの仕様はスタンバイモードで0.25Wですが,HDD自身がこれより多く消費していたりPB2400c内での電圧変換の損失により増加していると思われます。
液晶のバックライトは最小が 1.45W,1/2 が 2.22W,最大が 2.77W 辺りになりそうです。バックライトの消費電力は,バックライトのへたり具合によっても違うかも知れません。
ブート中の最大値は本当の瞬間最大値を捉えていないと思われます。また,HDDアクセスを頻繁に行う負荷では変動の幅が広く,最大値は700mAちょっと(これも本当の瞬間最大値ではないと思われる)になることもありました。
ムービー再生と,SoundJam MPの負荷は,バッテリパックの持ち時間の測定で度々行っている条件です。バッテリ駆動時の消費電力はバッテリパックかPB2400cに細工する等しないと出来ないので行っていませんが,ACアダプタ駆動とバッテリ駆動では元の電圧が違うことからPB2400c内部での電圧変換の経路や変換効率の違い,各部分の省電力に関する動作モードの違いなども考えられ,同じ負荷条件でもAC駆動時とバッテリ駆動時の消費電力は若干異なるかも知れません。
<測定時のPB2400cの構成>
- 本体:PB2400c/180
- CPU:G3 400MHz(INTERWARE BOOSTER PB2400 G3 400)へ換装済
- メモリ:112MB
- HDD:IBM DJSA-230(30GB)
- OS:MacOS 8.6
- ACアダプタ:Century i adapter (24V 1.3A)
<測定方法>
- ACアダプタをばらし,DC側コードへデジタルマルチメータを直列接続して電流を測定。
- バッテリパックは取り外して測定。
- 電流が変動している場合は目視により平均値を推定。使用したデジタルマルチメータには2.4秒間に8回の測定をして最小/最大/平均を出す機能がありますが,今回は使用していません。
<ACアダプタDC電圧>
- 24.284 V
- これはプロセッササイクリングOFFで無負荷の時の値。負荷によらずACアダプタの電圧は一定と見なし,消費電流によって変化するデジタルマルチメータによる電圧降下(使用した測定レンジでは 0.1V/A)は無視して消費電力を算出。
<共通設定>
- L2キャッシュON & L2クロック200MHz。L2キャッシュをコントロールする特別なソフトは使用せず。
<測定結果>
設定 | 動作状態 | 電流(mA) | 消費電力(W) |
プロセッサCyc. | 液晶 | 負荷 | その他 |
- | - | 停止 | - | 35 | 0.86 |
スリープ | - | 42 | 1.02 |
OFF | MIN | 無負荷 | HDD回転 | 428 | 10.39 |
無負荷 | HDD停止 | 413 | 10.03 |
ムービー再生 | - | 545 | 13.24 |
茄子R | アイドル状態 | 470 | 11.41 |
SoundJam MP | 最小負荷 | 445 | 10.81 |
Edit7バッチ検索 | - | 640 | 15.54 |
ブート中の最大値 | - | 670 | 16.27 |
MAX | 無負荷 | HDD回転 | 482 | 11.71 |
1/2 | 455 | 11.05 |
HDD停止 | 441 | 10.71 |
ムービー再生 | - | 575 | 13.96 |
ON | OFF | 無負荷 | HDD回転 | 280 | 6.80 |
MIN | 340 | 8.24 |
MAX | 394 | 9.57 |
1/2 | 372 | 9.02 |
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