MacOS8.6の節電機能が働かない場合の消費電力(無負荷のとき)を調べてみました。測定は,以前作ったRAMディスクで起動出来るMacOS8.1の最小システムに,BOOSTER PB2400 G3 400用のソフト,Jeremy's Battery CSMとそれを動かすのに必要なシステムのファイルを追加したもので行いました。幾つかの条件におけるJeremy's Battery CSMの表示は下記の通りでした(プロセッササイクリングなどの節電なしの条件)。
- 液晶 OFF ,L2 200MHz ---> 10.6W
- 液晶 最小,L2 200MHz ---> 11.8〜13.0W辺りを変動する
- 液晶 1/2 ,L2 200MHz ---> 13.3W
- 液晶 最大,L2 200MHz ---> 15.0W
- 液晶 1/2 ,L2 OFF ---> 10.6W
- 液晶 1/2 ,L2 133MHz ---> 13.3W
- 液晶 1/2 ,L2 160MHz ---> 13.3W
ノーマルのPB2400c/180(PPC603e)の消費電力は,5の条件辺りになるでしょうか?(CPUのクロックでは400MHzの方が消費電力の面でマイナスだけど,CPU製造技術の面では400MHzの方が改善されていて,総合的にはどっちが消費電力が大きい?)
MacOS8.6ではG3の機能を使った節電機能がかなり積極的に働くので,L2をOFFにすればノーマルPB2400c/180よりも電池が長持ちすることもあるでしょうか。
ちなみに,普段AC駆動で使うときの3の条件では,CPU温度が56℃でした(もっと長時間動かせば60℃まで上がるかも)。CPUの放熱周りはPB2400c/G3 240のときとほぼ同じ改造を行っていますが,MacOS8.6より前のOSで比較してもG3 400MHzは前のG3 240MHzより発熱量が少ないのかも知れません。(CPU温度の測定精度は高くなく,コア電圧などCPUボードの設計でも変化する様なので,厳密な比較は難しそうですが)