タイトル |
著者名 |
投票得点 |
『プリズム』 |
貫井徳郎著 |
+5点 |
作者が意図しているかそうでないかに関係なく『プリズム』がすごいのはやはり「日記」の存在によると思う。日記を本来あるべきアイテムとして扱わず、希薄で曖昧な意味を与えているところに心底感動した。確信犯だったら、とんでもないです。
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『悪霊館の殺人』 |
篠田秀幸著 |
+4点 |
昨年最高のおもちゃ箱。でも、現代の話なんだよな、これ。
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『木曜組曲』 |
恩田陸著 |
+4点 |
あ〜だこ〜だの井戸端会議チックな作品の面白さと、常に地平を見つめる作者の視線に心躍った。大半を同年代の女性に設定しているので、無理なく突っ込んだ会話が展開されている。ラストまで、とことん本格ミステリであろうとするような上質のサービスを堪能した。
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『盤上の敵』 |
北村薫著 |
+3点 |
北村薫が書いたからこうなった。でも、北村薫を知らなくたって楽しめるはず。人物描写を本格ミステリに奉仕させるという意味では、常に一貫した姿勢なのだろうな、と。ことさら変化とは思えない。「砂糖合戦」とか充分に厭な話だったし。
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『ハサミ男』 |
殊能将之著 |
+3点 |
単純に面白い。
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