その16 セントルイスな1日


 このセントルイス、アメリカ西部開拓の玄関口だったそうで、そのシンボルとして、「ゲートウェイ・アーチ」がたっているんだそうです。また、ここには、世界でお馴染み、ビールと言えばバドワイザーの工場がある街でもあります。私が行ったのがコレくらいなモノで他にもたくさん美味しいスポットがあるかも知れませんが私は知らないです。

 さて、3人はバスティーポ(バスターミナル)に荷物を置くと、おなかが減っているので朝食をとるべく街を歩きました。最初、ナニにしようか考えたのですが、近くにあったマクドナルドで「ブレックファストメニュー」を食べました。

 今回の見所は、バドワイザーの工場(The Anheuser Busch:発音わからん・・・)とゲートウェイ・アーチを見学するつもりだったので、とりあえず、工場に行く。工場へは、40番のバスに乗って工場の前に行けます。1ドルです。

 旨い具合に下車できたのはいいのですが、さて、工場のツアーの受付が分からない。近くの事務所に行ったら、どうやらその入口に案内が書いてあったらしく、気を悪くされました。

 思えば、駅員の頃、同じ場所で同じ質問を30分のウチに50回くらいされてムッと来たのですが、そこでも同じ現象が出てるんでしょう。

 ともあれ、無事に工場ツアーの受付に着いたのが11時。インフォメーションのお姉さんにエントリーを済ますと、「イレブン・クオーターにここに来てね」って言われたのですが、金さん、解らず。

 11時15分だよと教える。

 そこには、ギフトショップもあるので、集合までの約15分、会社の仲間などに買っていく土産をチェック。というのは、お土産代にあまりコストをかけるべきではない!!!という金さんのポリシーを貫く・・・と言うお題目で、私の土産代もケチることが出来るので都合がいいのです。ちなみに、仲間内の土産代は1人頭1ドルくらいですか・・・

 見ると、そのくらいの予算でおみやげグッズがいっぱいあるんですね・・・それも、値段の割においしいようなのが・・・

 ツアーが終わったら、買い物スペシャルだね・・・と3人ニンマリしました。

 さて、ちょっちかわいい感じのおねぇさんの案内で、ツアーが始まりました。

 さすがは、世界のバドワイザー・・・工場そのものの規模がデカイのなんのって・・・ところが、当然の事ながらおねぇさんの説明などわかるわけもなく、少々バツもわるかったのですが、おねぇさんもそれに気づき、「わかった?」「あ、りとる・・・」、少々心配されながらも、なんだかなぁ・・・って表情されてました。

 さて、ツアーも終わり、最後におきまりの「ビールの試飲」をさせてくれるのですが、この「世界のバド」は、これに関しては少々セコかった・・・2杯までなんだそうで、いろいろある中で、まぁ、おやくそくの「バドワイザー」と、自社ブランドの「ブッシュビール」ってのを・・・

 当時、旅していた頃は見かけなかったこのビール、最近、ボチボチ見ますね・・・

 作っただろう工場は同じだろうけど、バドと比べると下の扱いみたいですが・・・

 で、仕上げに、ギフトショップでおかいもの・・・見た感じまともそうな割に、値段の安いグッズをゲットし、しかも、それが荷物にならない・・・3ニンして「ラッキー・・・」

 その後、西部開拓のシンボル、「ゲートウェイアーチ」に行きました。

 また、バスで戻り、今度はミシシッピ川の方に行きます。モノの本では、相当に大きいって書いてありましたが、本当にでかかったです。

 中にはゴンドラがあり、そのゴンドラに乗っていくとてっぺんまで行けます。ところが、人気がある割に、そんなに広いトコでもない関係上、チケットを買ってから1時間半待ち・・・

 それでは・・・ということで、街をプラプラしてみました。

 近くに公園があるのですが、先に歩いていた金さん、「スゲェージャンプをしてたチャリンコが居たよ」と話してくれ、そのチャリンコをちらっと見ると「GT」の前後サスフォーク付きで・・・とうるさいことを言ってもしゃあないですが、日本で買うと30〜40万コースかな・・・と金さんに言ったら驚いていた。

 あまりにも私がおもしろそうに自転車を見ているのを見つけ、そのオーナーのおにぃさん(あとで年齢を聞いたら結構いってた記憶が・・・)が声をかけてくれ、2人で自転車談義になってしまったので、それにほとんど興味のない金さん、片チャンは他を回るね・・・と去っていってしまいました。

 彼は、一時話題になった「自転車急便」の方で、その関係上、ライディング・テクニックは抜群です。パーツ代の話題になり、日本の価格のハナシをしたら、「高いねぇ・・・」と言ってました。

 彼の持ち物を見せてくれたのですが、なんか変なスプレーがあったんです、パンク修理用のスプレーかと思ったら、「あ、これ?・・・これは変なヤツに絡まれたりしたときにシュ〜っと一撃♪」と笑ってました。

 その内、彼の仲間が来て、いろいろ話していたら、近くの道で黒人が2人の男にボコボコドツキ回されているじゃないですかぁ・・・

 ブルっていたら、「これがあるって♪」と、スプレー指さしてにっこりしてました。

 少し安心しましたが彼らに逃げられちゃったら私ゃおしまいやな・・・とも内心思いました。

 日本って、平和ボケしてるのかなぁ?・・・なんて話してると、彼は「ココはバイオレンスの国だからなぁ・・・」とぼやいておりました。

 彼が新たなおしごとに行く頃、いいタイミングで金さんたちも戻り、ゲートウェイアーチの方に戻りました。

 ゴンドラに乗り、上に登ったのですが、その眺めは東京のような殺伐とした感じではなく、きれいな街になっているんですよねぇ・・・ 反対側は、ミシシッピ川が優しそうに流れており、なんだかいい感じでした。

 さすがに旅疲れもあるのでしょうか?・・・なんか、歩く元気がイマイチなく、タクシーでバスティーポに行きました。オネーチャンの運転するそれは、中がいかにもオネーチャンしてて、比較的、オープンな国、アメリカならではだなぁ・・・という感じでしたが、お金でなんだか不満があるようなのです。タクシー代が5ドルくらい、チップが2ドルくらい。そんな大荷物ではなかったハズなんですが・・・

 荷物を受け取ったあとに乗ったタクシーの運チャンがそれらしいことを言ってたのですが、何しろ英語力のない3人、余りよく解りませんでした。「なぜ、少ししかチップを出さなかったのか?」的な話だったのですが、それなりには出したつもりだっただけによく解らなかったのです。

 さて、適当に押さえておいたモーテルはどうやら駅から遠く、あらまし20km離れてました。金さんは、駅から比較的近いトコ・・・ってつもりだったそうなんですが、みなおすともっと近いトコはいっぱいあったようで・・・とはいえ、まるっきり近郊の情報もナシに宿を見つけたのです、十分ではありましたが・・・しかも、宿、結構きれいな感じで少々豪華なのです。

 宿に入り、明日の汽車旅用のパンなどを購入すべく、マーケットを探したのですが、目の前にある店が服やさんでアウト・・・

 でも、おもろいガムを見つけ、それはちゃっかりゲット・・・CD型になっているのですが、レーベル、「TOP GUN」のパロディーで「POP GUM」はねぇよなぁ(爆)

 ご希望の方はオフの機会にでもお見せしようと思います・・・受ける・・・というよりあきれると思います・・・ホンモノと見比べると。

 で、今度は、隣あたりにあるガソリンスタンド内のコンビニ屋さんで食品は何とかゲットできました。

 夕食は、宿の付帯しているレストランで「ニューヨークステーキ」をいただきました。

 その宿、家内制でやってるようで、たしか、さっきフロントにいたアンちゃんだよなぁ・・・ってのが、ウェイターもやってました。

 それにしても、アメリカで食べる、アメリカ牛、なんで、あんなにやっこいんだろう?・・・

 日本で食うと堅くていけねぇ・・・って言うのですが、調理の工程が全然違うんでしょうねぇ・・・

 結構おいしくいただき、そして床につきました・・・

 次の日は、セントルイスまで乗った列車のスジ(ダイヤ上の「時刻」)で、ロサンゼルスからは2〜3日に一度の列車と言うことで、セントルイス始発、それも、朝一番の汽車ということで、健全に就寝しましたとさ・・・