その11 ラスベガス帰還


 この日は7時に起床し、フラッグスタッフをあとにしました。

 山々のすごかったこと、そして、てっぽの怖さと中華のうまかったことを思い出しつつ、自動車旅第2弾を締めくくるべく、ラスベガスに向けて自動車を走らせました。

 フラッグスタッフからラスベガスまで大したことないかなぁ・・・なんて思っていたら、とんでもない、かなり距離がありました。 見たら、250マイル(約400キロ)もあり、ひたすら直線の長いハイウェイを走り、約140マイルも走ったでしょうか・・・キングマンというところで、ガソリンの補給ついでに食事かなんか・・・と、ハイウェイを降りて寄ってみると、そこには結構立派なドライブインがありました。

 なんか、メシもおいしそうな感じで、よかったのですが、ついでに、お土産やさんみたいなモノもあり、思わず、片チャンと見て回ってしまいました。

 さて、キングマンからしばらく走っていたのですが、どうも調子がイマイチよくない・・・この日はずっと運転していたのですが、途中で金さんに交代してもらい、後ろでくつろいでいたら・・・どうも寝てしまったらしく、気づいたら、いままでずっと砂漠みたいな所を走っていたはずなのに、なんか、湖みたいなトコを走っていました。

 地図を見てみたら、あぁ・・・この辺か・・・

 あとは、峠道を走れば、目的のラスベガスに到着します。

 ラスベガスというところ、日本人だったら、行ったことがあるかどうかはともかく、どんなところかは大体わかるような所ですよね?

 とはいえ、探検すると結構おもしろいところで、一応、同じラスベガスでも、2通りの街があります。

 一つは、いわゆる、すごくメジャーな、「MGMグランド」とか、「ルクソールホテル」やら、「フラミンゴヒルトン」だの、「シーサースパレス」なんて、メチャクチャ有名なホテル、施設がゴロゴロしている「ザ・ストリップ」と言われる所と、「ユニオンプラザホテル」の前の通りを中心に、カジノ屋などが林立している「ダウンタウン」があります。

 モノの本に寄ると、「ストリップ」の方が大きなお金を・・・そして、ダウンタウンの方が小さなお金でバクチを打てる感じな様です。

 そのラスベガスに入るなり早速、ハードロックカフェを探し出し、金さんと片チャンはお買い物してました。

 私はどっちかというと、その手のには興味を示してなかったモノで、その風景をしげしげ眺めていました。

 おもしろいのは、何かあると並んででも・・・というのは、やっぱり日本人だけじゃないんだなぁ・・・という事実、アメリカ人だって並んでモノを買ってました。

 で、そのあと、向かいのマーケットで飲み物やら食べ物を補給したのですが、sここでまずビックリ、そこにスロットマシンがあるんです・・・ちょっとしたスーパーにですよ・・・

 あぁ・・・コレがラスベガスなんだねぇ・・・3人見合わせちゃいました。

 さて、補給するモノは補給しました。今度は宿を探さないと・・・

 おやくそくのモーテルを押さえてたのですが、場所が見えない・・・

 地図を片手に、ここかぁ?・・・違うわ・・・と金さんが戻ってきました。

 それじゃ、ココ?・・・あ、OKだった・・・

 ラスベガスと言う街、にぎやかなところに関しては、やっぱり大きなお金が動く関係ですごく治安がいいな・・・という感じの所なのですが、どうも外れるとすごく不安を感じるような所、正直、黒人を見ただけでビビりました。

 ここで問題がもう一丁。翌朝には列車に乗って移動しなければならないのですが、どうやってレンタカーを返すか、返してどう移動するか、何てったってヤバそうな場所から30分以上はかかるだろう距離を大荷物を持って駅までは行けないだろう・・・と言う結論になったのですが、宿から駅まではタクシーを手配してくれる旨、宿のオカアチャンに話はついたので、車を返してからの行動について3人で悩みました。

 結局は成り行き任せになったのですが、必要以外の荷物は宿に置き、エアロスター最後の営業(?)を・・・

 シーサーズ・パレスの中に「プラネット・ハリウッド」があるからそこに行こう・・

 シーサーズパレスは、ストリップの中心あたりにあり、すごく広いのですが、駐車場がよくわからず、少々迷ったのですが、なんとか入れました。

 フロアの中にはいると、コレがまたすごい・・・照明関係がすごく凝っていて、天井は夕景になっておりました、コレがすごく雰囲気良く、写真を撮りたかったのですが、凶器と誤解される危険性、そして重たかったので三脚を持っていかなかったのです。すごく後悔しました。

 プラネットハリウッドでお買い物したあといかがわしいお店を発見、ちょろっと立ち寄っている間に運転士側のミラーを割られてました・・・

 返すときに請求が来たらがっかりだなぁ・・・とかぼやきながら、燃料を補給し、レンタカー屋に自動車を返しに行きました。

 訳を話したら難なくOK、考えてみれば、ちゃんと車両保険に入っていることですし、全く問題ないんですよね・・・前年のカナダの時も、全くおとがめナシでOKでしたし・・・

 前もって宿のオカアチャンに相談して、夜のショータイムのお勧めを聞いておいたのですが、「ホテル・トロピカーナ」の何とかショーっての我々の予算とショーの楽しさで折り合いそうでしたので、行ってみると、この日(木曜日)のみ、18:30でチケットセンターは終了、ちなみに到着は19:00、完全にアウト!

 この時点で、「エンターテイメント」はあきらめ、ストリップのメジャーなところを回っていこうということになりました。

 ルクソール、MGMなど、軽くスロットマシンなんかで10ドルくらい負けてやって(バクチで勝ったためしないし・・・)、途中で、デニーズにて食事をしました。

 ちなみに、このデニーズにもスロットマシンがあったのですが、使ってるのはいませんでした。

 さて、席に着き、ウェイトレスさんを待っていると・・・

 来たママさんがすげぇ日本人に寛容な感じの方で、まるで、英会話の学校にでも行っているような感じで、こう、一言一言、ゆっくり噛むように話してくれ、なんか、楽しかったです。でも、日本人、相当来てるな・・・と、しみじみ感じました。

 ところで、街を歩いていて「をっ」と思ったのが一つ、マクドナルドの看板がすごいんです・・・ 普通のはまさしく看板ですが、ラスベガスのそれは、「電飾」、派手さに関してはおそらく世界一のモノカナぁ・・・と思っております。

 その後、フラミンゴヒルトンに行き、軽くやられてやって、タクシーでダウンタウンへ、経路はメインストリート・・ではなく変な方向へ行き、ボッてんべ・・・と思いきや、ハイウエイ経由でおそらく時間的にはそっちの方が速かっただろうと思い、さすがプロ・・・としておきましょう。

 ダウンタウンは、ユニオンプラザホテルを基準(?)に、あまり大きくないカジノがたくさんあり、ストリップと比べると、少々庶民的な部分もありましょうか・・・

 真ん中に背の高いホテル(ユニオンプラザ)があって、両脇に、カウボーイとオネーチャンのネオンというお約束の写真を良く見ますが、多分、ツアーで行く日本人は8割方はあの風景を見ることはないだろうと思いました。

 ちなみに、今は、メインの通りに屋根ができちゃってるようで、ユニオンプラザを中心とした風景は幻になってるようです。

 さて、その、オネーチャンの看板、Topless Girlsなどと書いてあると、行ってみたくなり、二人を引っぱり込む。

 はじめに約$12ツケて、ドリンク(ビール2本)いただく、結構安い。アメリカだから、やる事ぁ凄いんだろうなあ・・・と思ったのですが、あまりドキドキするような局面には恵まれませんでした。

 が、暫くすると、流しのオネーチャンらしき人物が・・・

 私に声をかけ、「プライベートダンス」と称して踊ってくれたのですが調子に乗って2回もさせるもんだから、$100も払う(彼女に)羽目になりました。

 ゲスな話しですが、いい体をしてました。

 これからは、買い物はカード中心になりそうです・・・

 翌朝5時起床で駅に向かう予定、就寝は1時、また、汽車で寝ることになりそう。