ブライスキャニオン国立公園入口は「ルビーズ・イン」という宿で宿泊したのですが、翌日は早いというのに、なんとなくテレビに興じてしまって、私だけ、就寝がすげぇ遅くなってしましました。
そろそろ寝ようか・・・ゲッ 1時・・・
とにかく寝まして、翌日は、公園内の「サンライズ・ポイント」なる所に行き、ブライスキャニオンの朝日をおさめてやろう・・・そういう予定だったので、6時に起床することになっておりました。
睡眠時間5時間・・・というのは少なくもまぁ、いい感じで寝られる時間でした。思ったより、すっきり起きられたと思います。
とっととチェックアウトを済ませ、3人でポイントまで急行する、うん、あの辺が良さそうだね・・・
上着は自動車の中にあったのですが、えぇい、そんなに寒くねぇや、このままいっちゃえ! とばかり、セーターのままでカメラを担いで行っちゃいました。
と、チェックを入れている時点で、もう朝日を待っているツワモノが結構いました。一応、朝日だし・・・ということで、三脚を支度したのですが、なんか、罪悪感を感じるような人出でした。
しかし、こう、朝日らしいモノが出る様子がない、前の日は晴れていたので大丈夫かと思っていたのですが、どうやら、お空に雲が懸かっていそうな雰囲気、コレ、朝日の写真はダメかもな・・・と、覚悟も決めてましたが、おやくそく通り、ダメでした。
そして、いい気になって厚着しないでこんな事をやったオツリが、そのあと・・・
サンライズポイントと言うところで、6:50頃の日の出の時刻からしばらく粘り、その後あきらめて、快速進行で「アーチーズ国立公園」までひた走る、距離にして270マイル:430キロあります。その内、一般道路が110マイル:170キロくらいか? あり、地図を見ただけでもかなりハードな行程なのはわかってましたし、前の日に会ってお話しした日本人観光客に聞いてました。
おんぢゃ、最初は私からいきまひょ・・・一般道路とはいえ、制限は55マイル:88キロ、その気になると結構いいペースでいけます。まぁ、実際は、メーター誤差(?)の60マイルペースですが・・・
そんなにハードな峠でもなく、その内、3人してヒマになり、それでは・・・と、前に「ロッキーマウンテン」の方でも暇つぶし用にやった「人名しりとり」をはじめました。
結構ムリヤリ名前を出していたのですが、「ず」で始まる人物が全然出てこなくなり、ココでコケるようになったような・・・ 金さん、「ズルコビッチ」(たしか、ゼンダマンででてたよなぁ・・・とゆってた)とか言ってたのですが、後日の調査で、コレは「セコビッチ」が正解だった・・・
そんなことをやってると、外は雨になってきました、最初のウチは、小雨の状態で、「あ、路面濡れてきちゃったね・・・」とか、結構気楽だったのが、その内、本降りになって来ちゃって、さすがに運チャン、目は真剣になりました。
途中、マクドナルドを発見したので、そこで朝食を補給して、また運転を再開します、でも、なんかアタマが重い・・・調子がよくないのです。
それが大分本格的になってきて、とりあえず、ハイウェイを降りたところで運転士の交代をお願いしました。
クレッセント・ジャンクションと言うところでハイウェイを降り、そこから「アーチーズ国立公園」入口の「モアブ」と言うところに行きます、クレッセント・ジャンクションで、金さんと運転を交代してもらい、一休みしました。
最初は、夜更かしのツケが回って疲れただけかな? とか思っていたのですが、モアブでガソリン補給するのに停車するまで爆睡・・・さらに、なんかカゼっぽい状況になり、自動車から降りる気にならなくなってました。
とはいえ、アーチーズ国立公園のビジターセンターでは、しっかり、そこの写真集をゲット、でも、なんか、余計なことを考えたり見たりする余裕はなくなってました。
ところで、「アーチーズ国立公園」は、金さん曰く、映画「インディージョーンズ 最後の聖戦」のロケに使われていたところだそうで、その地形は、ブライスキャニオンのそれに近いんですが、明らかに違いもあります。
ブライスキャニオンのそれは岩に角が立っているような感じであるのに対して、アーチーズのそれは、結構丸みを帯びている・・・というか角の取れた感じがする岩肌なのです。
ココでの見所は、なんと言っても「デリケート・アーチ」と「バランス・ロック」と言う岩で、おそらく、「デリケート・アーチ」と言う名前を聞いてもピンとこないでしょうが、画像を見ればイッパツでわかるモノだと思います。その姿は、ユタ州のシンボルでもあるようです。
私は、結局カゼのおかげで、一通りの所は見て回ったのですがかなりボーッとしてまして、しかも天候が曇りなため、折角支度した「スライド用のフィルム」も効力を発揮しなさそうな状況で、ただただ回った・・・という感じでした。
デリケート・アーチは、本来、長いトレイルを5時間くらい歩いて行かねばならないそうで、簡単に見ることのできないモノなのですが、どうも、入口の道路がある、自動車が入れるのです・・・
よし、行ってみよう!
かなり奥まで入れて、駐車場もあり、そこに自動車を止めると、遠くの方に、あるある・・・あれがそのアーチかぁ・・・
しかし、距離はかなり遠い、歩くには私はヘロヘロ、しかも夕方で、いまから行ったら戻れるのは暗くなっちゃうのでは?・・・という感じで、駐車場から撮影してみました。
金さんはコンパクトカメラながら、私と片チャンは一眼レフカメラがあり、私の所には三脚というつえぇ味方もいます。
とはいえ、かなり遠くのそれを撮るには、200mmレンズでもかなりきつく、片チャンのレンズ(最大270mm)のそれに任せるしかありませんでした。
その後、バランスロックなんかも見たと思うのですが、心身状態が最悪の状況になり、記憶が曖昧だったりします。
夕食はSUBWAY、日本にもボチボチ出回っておりますが、要はサンド屋さんです。
この日は、バーベキューサンドというのをいただきました。サンドは、ドックタイプのパンに具と突き合わせの野菜がごっそり入っている・・・と言うより入れてもらうのですが、フルサイズと、ハーフサイズがあり、今回はフルサイズ、あれだけいろんなモノが入って5ドルは安いかもしれません、後日、日本の価格を見て、正直仰天しましたが、野菜の価格差を考えればやむなしなのかもしれません。
そのときのアンちゃんが、一見、「不良のアンちゃん」風でちょっちコワ目だったのですが、注文の時の印象は結構いい感じで、すげぇいい人だなぁ・・・というのがあとの感想でした。
食後、SUBWAYにはいる前から気になっていた、隣にあるみやげ物屋に突入しました。 そこに、テンガロンハットがあり、なんか、それに感じるモノがある、ところが、その手の知識にはとんと欠ける私、金さんに、どんなんがいいと思う?と聞くと、彼は、インディージョーンズの映画で、茶色のが出て来るんだよ・・・と言い、コレがそんな感じでおすすめ・・・というので、それを買い、そして、それっぽいベストも買いました。
帽子が39ドル、ベストが35ドル、1ドル=100円程度で見て下さい。確かにお買い得にはお買い得だと思います。
よし、これからの旅は、コレに決まり!
そう決めたら、あとは風邪を治すだけ・・・支度しておいた風邪薬を補給し、翌日に備え、モニュメントバレー行きは、万全で行きたいと思いました。
ただ、向こうには宿がないんだよなぁ・・・というのが金さんのコメント。
どうなることやら・・・