その7 コイー渓谷(ブライスキャニオン)


 ザイオンの感動の翌日、そんなに早起きはしませんでした・・・とはいえ、フツウの時間には起きたのですが・・・

 そして、朝食は、前の日にマーケットで買っておいたクルミの入ったような少々怪しげなパン、コレが妙に甘いのです。まぁ、食えないほどではないのですが・・・

 それを補給し、晴天の青空の中、チェックアウトを済ませ、片チャンの運転でザイオンキャニオンを出ました。

 途中、ボチボチ撮影に良さそうなポイントは停車し、写真を撮りながら、そして、次の目的地、「ブライスキャニオン国立公園」へ向かってバンを進めました。

 行程は大体80マイル、130キロほどで、さほど遠くはなく、結構余裕で移動しました。

 ブライスキャニオンの少々手前に「レッドキャニオン」と言うところがありました。 歩くところも少々ながらあり、岩の色の「あまりにも赤」がきれいなため、そこで一旦停車、その赤い岩を楽しみました。

 日当たりのいいこの場所は、土とか岩・・・というより、なんか、映画のセットみたいなほどの色でした。

 それからしばらくで、ブライスキャニオン国立公園に到達しました。入口には、「ルビーズ・イン」というモーテル・・・というか宿があります、系列はどちらかというとモーテルの系列なのですが、いろんな付帯設備があり、そんな気をさせないのもすごいところなのでしょうか?

 国立公園の入場料(基本的にどの国立公園にはいるにもゼニがかかります)は、ザイオン国立公園で、1年間フリーのチケットを買ったのでクリアで、パスを見せてOKでした。

 公園は、入口から南の方にずっと入っていって、一本道を行くカッコウになり、途中、各ポイントに寄っていく・・・と言う感じのスタイルです。

 一番ポピュラーな「ブライスポイント」と言うところはどちらかというと、入口に近い方でしょう・・・

 片チャンの入換は少々こわかったのですが、うまく入れ替え終了、カメラを持ってビューポイントに歩いていくことにしました。

 ブライスキャニオンは、岩々がトーテムポールのごとく林立したような形状になっており、見る者を圧巻するモノがあります、赤土系のそれは、何かを感じさせます。

 ところが、崖の上の方からの風景は、後ろに松林があるのが悪いのか? はたまた遠いから迫力がイマイチ君なのか・・・すごいんだけど、ちょっと・・・というモノがありました。

 私がそう思う前に、山スペシャルの金さん、「んじゃ、下行こうか・・・」

 しかし、私はメカタもメカタなので登るは苦手・・・「のぼんの・・・や」

 と、やりとりしながら、結局ある程度までは降りようよ・・・と言うことになり、ボチボチ谷を降りてみました。

 降りると、じゃまな風景はなくなり、そして、あのトーテムポールが我々に迫ってくる・・・

 おお、コレは、「アメリカ」だぜっ・・・

 カメラを持つ手にも気合いが入りました。いい感じで撮影ができ、あまりしたに降りるとあと大変でしょうから・・・と言うところでいい加減なところで、昼食をとり、折り返しました。

 途中、歩いていると、松ぼっくりが落ちておりました。日本で見るそれと比べるとかなり大きく、スゲェ松ぼっくり・・・と3人して同じ感想でした。

 日本のそれよりフタ周りくらいデカイでしょうか・・・

 ところが、拾った瞬間、しまった・・・という感想・・・

 松ヤニがすごいのです・・・

 確かに、「米松材」って、水気に比較的強い反面、ヤニが出てそれが問題だったよなぁ・・・松ぼっくりまでそれなのぉ?・・・

 少々ぺたぺたした手でなんか気分悪かったですが、とにかく駐車場まで登りました。

 今度は、他のポイントに行っていろんなのを見よう!!

 私がみんなを説得し、奥の方に行ってみることにしました。

 ところが、途中から、工事で行き止まりになっておりました。なんだよなんだよぉ・・・と、文句を言いたくも行き先があるわけでもなし、すごすごと戻りました。

 さて、夕方に近くなると、夕日の赤と岩の赤がきれいにマッチングしてすごくきれいな色になります。

 写真にすると、それほどの色が出せないのが悲しいのですが、岩のトーテムポールをいろいろと撮影してみました。

 それにしても、ザイオン国立公園と言いブライスキャニオン国立公園といい、いい国立公園が林立しております。

 さて、夕食は、ブライスキャニオンに到着する前に入口近辺で見つけたステーキハウスなんか、どう?

 でっけーステーキを食わせてくれるようなことが看板に記されてました。たまにゃそんなのもいいだろう! と3人が一致しました。

 もちろん、頼んだのは、10オンス(300g位か?)のニューヨークステーキの・・レア!!

 自慢にはならんのですが、私は、ヒト3倍(人一倍・・・の上を行くというつもりらしい)食うよ・・・と、300g位だったら楽勝・・・と思っていたのですが、サラダだのスープだの・・・コレもバイキング形式になっており、結構好きにとれます。

 おかげさまで、かなり食いでがあり、思いっきり満腹になって店を出ることになりました。

 しかぁし・・・ステーキのボリュームもそうなのですが、もっとびっくりしたのが、近くのテーブルに座っていたおカァチャン・・・

 見た感じ、50〜60位の方なのですが、おそらくは同じくらいだろうステーキをあっさり食ってしまった・・・

 アレを見て、私は確信しました・・・

〜あいつら(アメリカ人・口が悪くてゴメンナサイ)やっぱり食うもん違うよ、あれじゃあ馬力も出るわなあ・・・〜

 夕方、ブライスキャニオンで初めて日本人の観光客と会いました。そのときに交わした話では、ブライスキャニオンから我々の次の目的地の「アーチーズ国立公園」までは相当の距離があるらしいことを確認しました。

 彼らは途中寄り道したモノの7時間かかったとか・・・

 これで、できれば寄ろう・・・と言っていた「グレンキャニオン国立公園」はあえなく通過・・・と言うことに決まりました。

 翌日は結構な強行軍になるかもしれません・・・