デンバーの駅に到着後、早速、前もって契約してあるレンタカー屋さんに行かなければならないのですが、どこにあるかわからない・・・
やむなく、タクシーでそのレンタカー屋に連れていってもらいました。荷物がほとんどなければ、歩くこともできそうな距離でしたが、大荷物を持った我々にはやっぱりきつそうな距離で、タクシーを使用したのは正解だったのかもしれません。
で、早速中に入って手続きをとる、前もって、段取りを済ませてあった関係で、クレジットカードの支払いとか、スムーズに行ったのですが、一つこまったのが、「保険」のおはなし・・・
向こうは当然英語で話してくるわけですが、私らにはとうてい理解のつかない用語が並びまして、どうしてくれようかと悩んだのですが、そしたら、彼女、なにやらバインダーを持ってきまして、見せてもらったら、なんと、保険の献立が、いろんな国の言葉で記されている書類でした。
おかげさまで、トントン拍子にはなしは進み、フルサイズセダン、「マーキュリー・セイブル」を借りることになりました。
マーキュリー・セーブルは、フォード・トーラスの兄弟車です。セダンは日本に来てませんが、ワゴンは日本に来てます。決定的な差はフロントグリルくらいです。
4ドアセダンで、ベンチシートなのです、変速機はハンドルワキについているコラムシフトでした。
片チャンの運転で目指すはエステスパーク、大方2時間でいける行程です。そこは、 ロッキーマウンテン国立公園の玄関口で、宿なども普通、そこです。
早速、「ベストウエスタン」のモーテルを押さえ、ビジターセンターへ、アメリカの 街、観光地には大体ビジターセンターがあり、いろいろな観光案内をしてくれます。
車を利用して一日で回るルートを訪ねたら、あまりいい返事はなかったのですが、この辺だろうなあ・・・という感じで教えてくれました。
早速、山に登っていき、ここと思うところは片っ端から車を止めて眺め、写真を撮り 、感動しました。途中、Hidden Valleyというところで昼食をとってると 、前の年にカナダで見た人なつっこい鳥が来て、去年同様人のパンを狙ってきました。
おもしろがって、餌付けまがいのことをやってしまいましたが、いけないことです、ごめんなさい。
こんな感じで上っていくと、道路の最高地点が、なんと、約3700mで、富士山の山頂並なんですが、車で登れる分、気圧の変化が激しいらしく、だんだん息苦しくなって、どうやら高山病の状態らしいと気づいたのはテッペンの方でした。
もう、観光する余裕など全くなく、おとなしくしてましたが、下に降りると、ほぼもと通り、元気になり、タコベル(ファストフードのタコス、ブリトー屋)で、食事、値段を見たら、日本人ならほぼ例外なく驚くことでしょう、タコスが59セントからで、ブリトーも1.50くらいからと思いました。XL(1リッターくらい入りそう)ドリンクをつけて、$4.58、やっぱり安いです。
で、宿に戻り、イッパイやろう・・・ということで、近くに酒屋を発見、買い物したのですが、お金を払う時点で、店のオヤジが「IDカードを見せろ」と言うのです。
おそらく必要になるだろう・・・という金さんの読みは見事的中、パスポートを見せたら、全く問題なく売ってくれました。
ちなみに、この先、何回か酒屋によったのですが、日本のブランドのビールは、ココで見たサッポロ黒ラベルのみでした。
買ったビールはレーデンブロイ(とかいってたなあ・・・)の黒ビールであまり旨くなかったです。それからというモノ、金さんは、変わったビール(日本であまり見なそうな)を買ってくれませんでした。
個人的には、不思議そうなビールを飲んでみたかったのですが、ことごとく却下されちゃいました・・・
翌日は、前の日に通らなかった「ダートの方のルート」を使って山頂に登りました。
ロッキーマウンテン国立公園内の、山登りルートは2つありまして、きれいな道路のルートと、旧道っぽい、ダートのコースがあります。
せっかくだし、朝日なんか撮っちゃったりして・・・なんて目論んでいたのですが、すっかり寝坊してしまい、出る頃は日が昇ってました。
いいところは所々あるのですが、風景写真用の、コレというスポットが発見できず、てっぺんまで登るようになったのですが、さすがは、路面の悪い道路、前の日ほどガンガン登れないので、ゆっくり登ったおかげで、てっぺんまで行っても、前回ほどひどい「高山病」状態にはならずにすみました。
にしても、少々苦しくはありましたが・・・
さて、ここからコロラドスプリングスまではかなりの距離があります。とにかく早めにデンバーまで出ちゃって宿を確保して、そのアシでコロラドスプリングスまで行こう・・・
途中、自動車に給油したのですが、いい加減な計算ながら、1リッターあたり9.3キロ・・・
日本の交通事情と比較しちゃいけないのでしょうが、私の愛車より燃費がいいことになります。
コロラドスプリングスから、「パイクスピーク」と、「ロイヤルゴーシュ」の両方を回りたいね・・・って話だったのですが、行程的にかなりムリ、そんなら、「パイクスピーク」はパスにしようよ・・・と私。
3700mで地獄を見るようなのが、4000mまで登ったら、まず死ぬ思いするようでしょうし・・・
コロラドスプリングスに到着し、行こうと思っていた方向と逆の方をうっかり案内しちゃって・・・ そんぢゃま・・・と、ビジターセンターに寄ってみました。
「パイクスピークと言ったら、3時で終わりだから、ちょっとむりでしょ・・・」(2:50)と言われ、それなら・・・ということで、ロイヤルゴーシュ(世界最大級の大吊り橋)に行こうと決定しました。
内心、地獄の山登りを避けられ、ラッキーと思う・・・
ロイヤルゴーシュは、公園みたいになっていて、橋そのものは、どんな目的で作られたのかは少々疑問なのですが、たしかにものすごく立派な吊り橋でした。
入るには10ドルほどとられるのですが、どうやら、乗り物に乗るためのお代・・・と言うスタイルみたいです。
ロープウェイもあったのですが、のんびりしていると遅くなっちゃう・・・ということで、乗りたいところを自粛しました。
ところが、ケーブルカーみたいなヤツで、谷底まで降りられる乗り物があり、それに乗車、そこに降りると、ものすごく深い谷であることがよくわかります。上で、ものすごく大きく見えている橋が、下から見ると、ものすごく小さいのです。
で、谷底は、鉄道の線が敷かれているのですが、これで、汽車が来たらいい感じだねぇ・・・なんて会話をしていると・・・
遠くから「んご〜〜〜〜」ってエンジンらしき音がするのです。金さんと片チャンに、「おい・・・これ、来てるな・・・」と話すると、動きは決まってます、汽車の撮影に燃えました。
予想通りに、汽車が通過、貨物列車なのですが、なんか、やっぱり雰囲気がいい、コレも撮影OK・・・
あと、橋には、ふざけた看板もついていて、「NO FISHING」って、この高さから釣り糸なんか垂らせるかいっ!!
壮絶なボケだなぁ・・・と3人でウケて、橋をあとにしました。
途中、スーパーによって、翌日の汽車の中の食事を買い、すぐ隣のバーガーキングで夕食をとったあと快速進行でデンバーの宿に戻りました。
そのとき、飲み物の自動販売機があったのですが、1本25セント・・・
日本のそれの25%程度で買えちゃうワケね・・・
さて、翌日返すべく、最後の宿近くでガソリンを補給したのですが、このときの燃費がリッターあたり約13キロ・・・3リッターのクセにふざけてる、アメリカの「コロナ」的な車なんだろうなぁ・・・とうなずかせるものがありました。