画像数22枚・・・
新緑の白神1 新緑の白神2 新緑の白神3 新緑の白神4+滝上放流
![]() 新緑と残雪の渓を釣る・・・山釣りのクライマックス |
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二日目も写真のとおり雲一つない快晴。青空に映える新緑、大量の落ち葉を被った残雪、身を切るような雪代の流れ。山の命を有難く釣る。 |
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数段の大滝を巻く途中に見つけた春ヒラタケ。 | ブナが渓を包み込み、薄暗い渓を釣る。7寸程度の小物が多く、リリースに忙しかった。 |
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この大淵には岩魚が群れていたが、この沢最大の難所だ。屹立する岩場は、ザイルで突破。午後になれば雪代で茶褐色に濁り、落ち葉が大量に流れてくる。午後2時を過ぎれば、険谷を下ることは不可能になる。 | |
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豊満な岩魚の魚体。何度見ても日本固有の在来岩魚には見惚れてしまう。 | |
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両岸屹立する谷は、分厚い雪崩に覆われていた。SBのピークから谷を見下ろすと、新緑に染まった絶景に心がざわめく。 | |
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新緑の渓を釣る。何度青空に映える新緑を見上げたことだろう。目にも心にも優しい萌黄色のブナ、白のヤマザクラ、紅のツツジ、そして谷のあちこちに点在する残雪・・・渓沿いの斜面に目を転ずれば、紅のカタクリ、白のイチゲ・・・音をたてて流れる白泡の下から岩魚の魚信が釣り人の全身を貫く。 | |
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白い斑点の岩魚。水面下で、餌に食らいつく岩魚の野生に心を躍らされた一尾。 | |
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狭く暗いゴルジュを抜けると、渓は一気に開ける。澄み切った青空に映えるブナの新緑、雪代を集めて流れ下る穏やかな流れに、心も開放感に満たされる。 | |
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源流部・・・青空と芽吹き始めたブナ、谷を埋め尽くすスノーブリッジ・・・美わしい光景に釣り人は奥へ奥へと吸い込まれていく。 | |
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巨大なスノーブリッジが崩れ落ちた雪の壁、雪代で沸き返る瀑布を釣る。 | |
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童心に帰って岩魚を釣る中村会長。70歳近くになっても、何故か心は子供・・・誰だって子供に帰りたいと念願しているが、純粋無垢なる心を取り戻すには、早春の白神が最高だ。 | |
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縄文岩魚の痕跡をとどめる虫食い状の斑紋、大きく広げた前ビレとスマートな体形に、激流を生き抜く逞しさを感じ取ることができる。 | |
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岸辺に集めた焚き火用の薪があった。流れの脇にはビールが・・・。高台に上がると、先客2名がテントを張っていた。今朝来たばかりだという。彼らも白神の源流をフィールドに釣りと沢登りを楽しむ人たちだった。あいさつを交わし、竿を畳む。帰路、逆光に輝くブナを背に記念撮影。 | |
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日々和らぐ日差し、ブナの淡い新緑、山桜とスノーブリッジの白。悠久の大自然の真っ只中にいる幸せをゆっくりかみしめながら渓を下る。 | |
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時間が余ったので、枝沢をのぞく。デジタルビデオを持って、滝を高巻く中村会長。 | |
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熊も多い枝沢に入ると、早速土から顔を出したウドを見つける。本当は、ウドにピントを合わせたつもりだが、奥の会長に。手前の被写体にグッと近づく時は、マクロモードにしないとこんな写真になってしまう。でも、考えようによっては、それなりにオモシロイ写真だと思う。 | |
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瑞々しいウド・・・谷川の崖などで、雪が崩れ落ち、土が現れると、そこに真っ先にみずみずしい若芽を出す。土の中にナイフを入れて切り取る。皮をむき味噌をつけて食べる生食が一番美味い。 | |
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苔生す岩、渓を包み込むブナ、サワグルミ、カツラ・・・萌え出たばかりの新緑の隙間から光が射し込む。上から、下から、斜めから・・・レンズがクルクル回転するデジカメは、構図がまことに簡単。撮影枚数を気にせずに、ただシャッターを押し捲る。 | |
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苔蒸す白神の名水。この名水を飲めば、心が洗われ、弱くなった内臓も元気になる。 デジカメだからといって三脚不要と思ったら大間違い。晴れた日中は、フィルターなしではスローシャッターを切ることはできないけれど、早朝、夕方から夜にかけては、三脚が大活躍。ただし水の流れを撮影するには、オートからマニュアルモードに切り替え、シャッタースピードを1/15以下にセットして撮影すれば、誰でも簡単に上のような写真が撮れる。デジカメは一眼レフと違って本体が軽いから、三脚も超軽量で十分。軽さを追求する山釣りにはピッタリのカメラだ。ただし、軽い三脚は安定性が悪く、押した瞬間にカメラブレを起こす危険があるから、セルフタイマー撮影をすることを忘れてはならない。ニコンクールピックスには、3秒の短縮タイマーがあるのが有難い。 |
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山ごもりのクライマックス。流れの音を聞きながら、燃え上がる焚き火を囲み、有り余るほどの山菜と岩魚料理をツマミに尽きることのない山釣り談義。とうとう酒がなくなり、とっておきのウィスキーを取り出す。雪代水で割ったウィスキーを飲み、ついに酩酊。テントに入れば、底なし沼に落ちるように眠った。翌朝、イビキがうるさくて眠られなかった、とボヤク人もいたが・・・。私の人生も今年で50年、こんな贅沢な世界はない、とつくづく思う。 |