考古学教室・2時間目
2時間目・やよい人の生活
「遺跡(いせき)」をはっくつして、弥生(やよい)人を学ぼう!

いせきを調べていると、いろいろなものがみつかる。その代
表が「土器(どき)」だ。ねんどをやいて作ってあるので、何百
年も土の中にのこっているんだ。いろいろな大きさ、かたちが
あるけれど、使い分けらていたようだ。やよい時代の土器は
「弥生土器(やよいどき)」って呼ばれてる。
やよい時代のいせきをしらべると、米作りのどうぐがみつ
かることがある。今のように機械がない時代だから、石や木を
つかった、手作りのどうぐだ。朝日いせきでは、米作りのどうぐ
が見つかっているので発掘(はっくつ)がすすむと、田んぼの
あとも見つかるんじゃないかな。
狩(かり)に使うどうぐや、海や川での漁(りょう)に使うどうぐも、
たくさんみつかっているよ。狩りのどうぐの代表が、弓(ゆみ)と
矢(や)だ。シカやイノシシをつかまえたようだ。でも、ざんねん
なことに、この弓矢は、人間をねらう、戦争のどうぐにも使
われたようだ。人間の殺し合いがあったなんて、いやな話だね。
それから、むかしの人も、アクセサリーをつかっていた。
と、いっても、今のような「かざり」のためだけじゃ、なかったよ
うだ。アクセサリーは、動物の骨(ほね)や牙(きば)、貝がら、
などでつくられていることが多い。特別な人だけが身につけた
り、おまじないのような意味があったみたいだよ・・・。
ほかにも、いろいろなどうぐが見つかるけれど、まい日の生活
で使うどうぐとは思えない、ふしぎなどうぐも、見つかっている。
こういうものは、マツリ(ぎしき)のどうぐ、だと思うな。有名
な「どうたく」なども、米の豊作をねがうマツリでつかったらしい。
でもやよい人の生活は、まだふしぎがいっぱいだ。


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