しつもん・マツリのどうぐ
しつもん・マツリのどうぐ

やよい時代の人たちにとって、大切なマツリ(ぎしき)のひと
つに、米作りについてのマツリがある。米がたくさんとれるよ
うに、そして、豊作をよろこぶために、マツリがおこなわれ
たようだ。そのマツリで使うどうぐ、「銅鐸(どうたく)」は有名
だね。ところで、どうたくをまねて、ねん土でつくった「もぞう
ひん」もみつかっているよ。これ、なにに使ったんだろう?
食べ物が、ちゃんと手に入るかどうか、今のようにお店がな
かったやよい時代には、大もんだいだった。「卜骨(ぼっこ
つ)」というどうぐは、シカやイノシシのけんこう骨(かたの骨)
を熱して、できた「きれつ」で、うらないをしたもの。
今年は米がとれるか、どうか。けっかはいかに?
木で鳥をかたどったものがある。鳥の形、と書いて「とりがた」
とよんでいる。これは木のぼうの先につけて、マツリのばしょ
に立てておいたどうぐだ。今の鳥居(とりい)のもとになった、と
考えられるマジナイのどうぐだ。やよい時代は、鳥はマツリに
かかせないものだったようだ。ほかにも鳥のかたちをした土器
などが、みつかっている。
これはブタの下あごの骨にあなをあけたもの。ぼうをとおして
使ったらしい。米作りのマツリか、「まよけ」に使うどうぐだと
いわれているよ。
全部、「めいしん」だけど、やよい人は本気でしんじてたんだね。
ほかにも、いろいろあるんだよ。

いせきたんけんをつづけよう!

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