Life in Zanskar

 

 



ザンスカール 夜明け前

 

 

ピピティンゴンパ遠景 (標高3600m)

川辺の小高い丘に建てられたピピティンゴンパは、ヒマラヤの落とす黒を背景に、夕暮れのやさしい陽の光を浴びて白く輝いていた。

 

 

 

カルシャゴンパの下を流れる小川には、水車小屋がいくつか建っている。石臼は、澄み切った水の力を使って静かに回り続けている。石臼の上に吊された円錐形のかごに入れた麦が少しづつ落ち挽かれていく。少年は、淡々と仕事を続けるおじいさんにくっついて、回る臼を見ていた。

 

 

 

 








典型的なザンスカールの民家でのバター作り。一階はたいてい山羊などの家畜が住み、二階が住居になっている。暮らしの中心となる今は12畳ほどの広さがあり、台所も兼ねている。まさに大黒柱と呼ぶべき柱が真ん中に立ち、唯一の脂肪源であるバターを作る重要な役割を果たす。柱に二本の革の紐を輪にして掛け、棒を通す。古代の火起こしのように棒をまわし、山羊や牛のミルクをかき混ぜて作る。一1時間以上もかかる重労働だが、バター作りは女性の仕事である。

 


 

 

 

ザンスカール女王

パドマ・ラモ 31歳 まだ名前のない生後4か月の次女をあやす姿は、ごく普通の母親だった。 しかし正装した姿は、女王の気品と美しさを感じさせる。 ザンラ村


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