カルシャゴンパ大祭

 

 

冥界の主であるヤマ(右)とその妃ヤミー

ヤマはもともとは古代インド神話の神であったが、仏教に教化されて御法尊となったと言われている。何者をも突き通しそうな二本の角、カッと見開いた三つの目、すべてのものを切り裂くような牙で威圧する。右手に持ったどくろの杵は、仏敵や死者を墓場へと葬る力の象徴である。


 

  

チティパティへと変身する少年僧

 
少年僧は、毎日練習を欠かさずこの日を迎えた。初の大役(チティパティ)に挑戦する祭りのの本番、緊張した面もちで静かに仮面をつけた。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セテン(楽器を演奏する僧)は、ギャリン(チャルメラの一種)と呼ばれるラッパを吹き鳴らし祭りの始まりを告げる。楽器はこのほかラグドゥン(長いホルン)、ラクガ(柱付き太鼓)、シルニェン(シンバル)などがあり、諸尊はこれらの演奏によって登場し舞い踊る。


 

 

 

 


 

 

チティパティの登場

墓場の主とされるチティパティは骸骨の姿で表され、仏敵である悪魔を墓場へと誘う。またチティパティは、会場内を駆け回り、散華の代わりのツァンパ(麦こがし)や大麦を振りまく。滑稽な踊りやいたずらに群衆は大喜びだ。


 

 

 

 

ガクパの舞

仏の敵である邪鬼を払い、仏法を守るために戦う様を舞う。

  


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