第2のエリザベス・テイラーと呼ばれたこともあったようであり、そう言われてみればテイラーを丸顔にしたような雰囲気があります。けれども、プレシェットの方はいまひとつメジャーになり切れない女優さんに終わってしまったようです。とはいえ、旦那のリチャード・バートンのムードが伝染したのか60年代に入ってからはほとんどふてくされたような様子しか見せなくなったエリザベス・テイラーとは異なり、コメディなどで陽気なパーソナリティを見せてくれる女優さんでもありました。ややハスキー気味の声に特徴があり、また振り返ってみれば「黒ひげ大旋風」(1968)のようなディズニー作品にもっともマッチしていたように思われるところがあります。「恋愛専科」(1962)で共演したトロイ・ドナヒューと9カ月だけ結婚していたようですが、そのドナヒューもメジャーになることはできませんでした。彼女が出演した最も有名な映画は、ヒッチコックのあの「鳥」(1963)ですが、哀れにも鳥さんたちの餌になってしまいます。ヒッチコックの作品に出演する女優さんの場合、ブロンドでないととんだ目に会うのはよく知られたところです。彼女もブロンドのティッピー・ヘドレンの惹き立て役にされてしまったということですね。ひひオヤジのヒッチコックさんにも困ったものです。 |
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1962
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恋愛専科
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1966
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ネバダ・スミス
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1963
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40ポンドのトラブル
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1968
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黒ひげ大旋風
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1963
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鳥
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1969
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火曜日ならベルギーよ
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1964
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遠い喇叭
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1971
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地平線から来た男
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