ネタにこと欠いてついに60年代の映画には1本しか出演していないジュディ・ホリデイを取り上げてしまいました。こうなると何故マリリン・モンローがいないのかということになりますが、こうなった以上彼女も近い内に登場するでしょう。と言っても私目は実はこのジュディ・ホリデイのファンなのです。メインの活躍時期がほとんど重なるモンロー同様天然の気性の良さを身上としているところがあって、キャラクターがいいですね。彼女は1950年に「ボーン・イエスタディ」でオスカー(主演女優賞)を受賞していますが、実はこれにはラッキーな側面もあって、この年の大本命であった「イヴの総て」のベティ・デービスとアン・バクスターが揃って主演女優賞にノミネートされた為票が割れて結果的にジュディ・ホリデイが漁夫の利を得る結果になったからです。個人的に言っても「ボーン・イエスタディ」での彼女よりも「It
Should Happen to You」(1954)、「純金のキャデラック」(1956)、「Bells Are Ringing」(1960)での彼女の方が気に入っています。出演リストを見れば分かるように、日本で公開された出演作は、「アダム氏とマダム」(1949)と「純金のキャデラック」くらいであり、オスカーを受賞した「ボーン・イエスタディ」ですら国内でDVDは販売されているとは言え劇場では未公開の作品です。43才で癌の為に若くして亡くなってしまうのは、貴重なキャラクターであっただけに残念なところです。
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1949
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アダム氏とマダム
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1954
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Phffft
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1950
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ボーン・イエスタディ
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1956
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純金のキャデラック
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1952
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The Marrying Kind
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1957
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Full of Life
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1954
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It Should Happen to You
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1960
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Bells Are Ringing
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