彼女の主要な出演作は、すべてアメリカ映画であることもあり、彼女が生粋のアメリカ女優であるように思っているオーディエンスもいるかもしれませんが、実際にはフランス生まれです(但し母親はアメリカ人のようです)。元バレリーナであり、ジーン・ケリーに見出されて「巴里のアメリカ人」(1951)に出演してからは、50年代を代表するミュージカルスターの一人になったことは言うまでもありません。彼女の顔の表情は、実に変化に富んでいて、時にコケティッシュに見えたかと思うと、ある時は優美に見えたり、またある時はこう言っては身も蓋もないとはいえ、まったくもって不美人に見えたりします。従って、ちまたでもレスリー・キャロンが美人か不美人かをめぐって論争が絶えないようです。因みに、個人的には、その両方であると思っており、それがまた彼女の良さの1つなのです。また、少々口のサイズが大きいためか、口の大きさではハリウッド史上空前絶後のジュリア・ロバーツに似ているように見える時が多々あります。基本的にミュージカルを好んで見ないこともあり、個人的な彼女の出演作のベストは、「ファニー」(1961)であると考えています。ビューティフルなマルセイユをバックとして、彼女のかなり特異なビューティが光っていました。最近の出演作「ショコラ」(2000)も、作品としては素晴らしかったとはいえ、いかんせん70歳を迎えんとしていた彼女は、チョイ役での出演にすぎませんでした。 |
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1951
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巴里のアメリカ人
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1962
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The L-Shaped Room
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1953
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三つの恋の物語
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1964
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がちょうのおやじ
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1953
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リリー
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1965
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すべてをアナタに |
1955
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足ながおじさん
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1966
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のぞき
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1958
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恋の手ほどき
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1977
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バレンチノ
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1961
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ファニー
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1989
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アルプスを越えて
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1962
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暗黒の銃弾
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1992
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ダメージ
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