言葉の世界・伝言板 1999年12月




カイナー

佐藤和美 (99/12/31 11:48)

何回も書きますが、「カイ」にも「ナ」、「ナー」にも該当の意味はありません。
アイヌの長老アエトモが語ったというのは、民間語源説じゃないかと思います。
ただ松浦武四郎がその話を信じたという可能性はあるかもしれないですね。
それでも「北海」がアイヌ語に由来するというのはあきらかに間違ってます。

「アイヌ」は「人間」という意味で、和人は「アイノ」と訛ったことがよくあったようです。これは日本語の「ウ」が発音記号の/u/じゃない、つまり日本語の「ウ」とアイヌ語の「ウ」がずれてることが影響してるようです。

知里真志保「分類アイヌ語辞典・人間編」に以下の記述があります。
(マオカ、シラウラは樺太の地名。語彙の採集地)
「kaynoカィノ(シラウラ)男児;少年。
kaynuカィヌ(マオカ、シラウラ)1.14〜15才の男児;少年。2.マオカでわ息子や甥を呼ぶのに用いる。3.シラウラでわ夫や夫の兄を呼ぶのに用いる。」

松浦武四郎もアエトモもアイヌ語をしゃべりますが、アイヌ語学者ではありません。知里真志保はアイヌ語学者です。
○○語が話せることと、○○語学者であることとは別問題です。
○○に「日本」を当てはめてみればよくわかるでしょう。

どっちにしろ、「カイ」に「この国に生まれた者」、「ナ」に、「旦那」などの意味はありません。



中国語と日本語

佐藤和美 (99/12/27 17:11)

中国語と日本語関連の書きこみは以下にまとめてあります。
日本語と中国語



北京、毛沢東…

小川 (99/12/27 16:46)

古い話題についてなので、既にどこかで解決されてしまっているのかもしれませんが
その際はお許しを。

北京が「ペキン」と「ベイジン](という発音が近くなかったらごめんなさい)の二つ
ある話がありましたが、中国政府が、公式な表記に Beijing を主張したのが、割と最近
(二十年とか)だったと思います。多分、日本や、アメリカとの国交樹立が関係して
いるのではないでしょうか。つまり、正式な外交関係が出来た結果、中国政府が、
外交文書など(の英訳とか)に「北京はBeijing と表記する/してくれ」
と言ったのを尊重しているのではないでしょうか?確かそう聞きました。
同様に、中国人の名前が英語でも「姓 名」の順なのも、外交上は、そう書いてくれ、と
言っているからだ、と聞きました。相手の名前をどう書くか(呼ぶか)は、相互の了解
というか、相手を尊重する慣習だ、とか。韓国の人の名前を最近カタカナつまり発音
に近づけて書くのも、韓国側からの要求だ、とか。一方中国政府は、発音にはこだわら
ないそうなので、依然日中では、漢字をそのままつかい、発音は自国風、と聞きました。

間違っていたら、すいません。



カイナー

無知 (99/12/27 15:49)

どうも、いい加減なやつですみませーん。怒ってらっしゃいますね。
でも、北海道民の歌の1つは「北海ばやし」だし、「道産子」っていうし…。
「カイナー」の出典(?)は、以下のものです。

『北海道命名の親』松浦武四郎と音威子府
《天塩日誌における音威子府村の記述》
 帰路 安政四年(1857年)六月二十七日
(武四郎は頓別坊に住んでいたアイヌの長老アエトモの家に泊まる)
 さて、この家の主人であるアエトモはエカシ(長老)で、様々の故事に詳しいので、
その夜はいろいろと話を聞くことが出来た。
その中で特に私が以前から不思議に思っていたことであるが、カイナーという言葉がある。
普通はアイヌといっているが、樺太ではカイナー、それがこの山中でも男をカイナー、
女をカイチーという。それについてこのエカシは「カイというのはこの国に生まれた者
ということで、ナはニシハを指して旦那などというような敬語であったのが、
いつからかシャモ(和人)のイタコ(言葉)に馴れてアイノと呼び馴わすようになった。
しかしキミタ(深山)のコタン(村々)ではまだシャモコト(和人語)に接していないので、
カイナーといっている」と答えた。
この事を考えてみると、ここ北海道のことを彼等はカイと呼んでいて、ナを尊称に使うことは
内地でも間々あったことである。
天塩日誌(丸山 道子現代語訳・凍土社より)



北大大学院入試問題のアイヌ語

佐藤和美 (99/12/27 09:26)

 北大大学院入試問題の解答例です。
(アクセントは該当する母音の次に「'」で示してあります。)

/pirka/[pi'rika]「良い」
/perke/[pe'reke]「(衣服が)すり切れる」
/kar/[ka'ra]「作る」
/kor/[ko'ro]「持つ」
/kur/[ku'ru]「人、方(かた)」

(1)上のデータに基づいて、/r/の発音を決めている要因は何かを簡単に述べなさい。

「r」に母音がつかないときは、その直前の母音の影響を受けます。
すべてそうなってますよね。

(2)アイヌ語のアクセントは、例外もあるが、概して音節の形によって予測できる場合が多い。上の例及び次の例を参考に、アイヌ語のアクセントの原則を簡単に述べなさい。
/sanke/[sa'ngke]「出す」(引用者注:「ng」は英語の「sing」の「ng」の発音記号です)
/terke/[te'reke]「跳ぶ」
/katkemat/[ka'tkemat]「奥さん、淑女」
/poro/[poro']「大きい」
/acapo/[at∫a'po]「おじさん」
/nukar/[nuka'ra]「見る」
/kotan/[kota'n]「村」

まずは2グループにならびかえて、音節に区切ります。

第1グループ
/pir-ka/[pi'rika]
/per-ke/[pe'reke]
/kar/[ka'ra]
/kor/[ko'ro]
/kur/[ku'ru]
/san-ke/[sa'ngke]
/ter-ke/[te'reke]
/kat-ke-mat/[ka'tkemat]

第2グループ
/po-ro/[poro']
/a-ca-po/[at∫a'po]
/nu-kar/[nuka'ra]
/ko-tan/[kota'n]

これで規則性が浮かんできます。
第1音節が閉音節(子音で終わっている音節)の場合、アクセントは第1音節の母音。(第1グループ)
第1音節が開音節(母音で終わっている音節)の場合、アクセントは第2音節の母音。(第2グループ)

(3)[e-∫i'ripe]([e-]2人称単数主格、[∫iripe]「食べ物をもらいに行く」):「おまえが食べ物をもらいに行く」という発音を有する形式が調査で得られたが、この形式音韻的に/e-sirpe/か/e-siripe/かを決定するにはさらにどのような調査をしたらよいか。これまでの情報と、以下の情報を元に簡単に述べなさい。
 二人称単数主格接辞/e-/はその直後の音節にアクセントを付与する。
例:/kira'/「逃げる」、/e-ki'ra/「おまえが逃げる」

/e/のない発音を調査すればいいでしょう。、
/sirpe/なら、[∫i'ripe]だし、
/siripe/なら、[∫iri'pe]ですね。



Ainu puyarA大幅改装。

oripakEsaman (99/12/25 11:51)

御久しぶりです。
アイヌの管轄するアイヌのHP「Ainu puyarA(アイヌの窓)」の管理人です。

最近とみにアイヌ絡みのサイトなくなってますね。
一時えらいブームだった事の反動かなと心配している所です。
ブームが去ってから改めて考えなおしてみると、
理解の促進というよりは、単にブームだったんではないかと思うフシもなくはない訳です。
なんとも、複雑な心境です。
その点ナココルブームは無くならなくていいですね(苦笑)

さて、拙HPを大幅改装しました。
といっても、主にプログラム面ですが。

BBSの問題点を見直して、両方のBBSで発生していた
書き込み不良を改善しました。

また、Sampe puyarに、iモードでも見れるよう2〜4Mに区切った
過去ログページを作りました。 以前と同様、iモードによる書き込み
も可能です。

アイヌ語ページであるitak kua puyarに、新ページを追加しました。
今度はアイヌ語が音声で聞けるスグレモノです。
これで簡単にアイヌ語が話せるようになります(?)

一度見に来てやって下さい。

http://www.alles.or.jp/~tariq/



ノストラダムスとアイヌ語

佐藤和美 (99/12/25 09:44)

まずノストラダムスの話から。
1999年7の月、なにも起こらなかったですね。
日本のノストラダムス研究家の人達は今頃どうしてるんでしょうか?
ところで日本のノストラダムス研究家のほとんどがフランス語を知らないそうです。
それでどうノストラダムスを研究しようというのでしょうか。
「1999年7の月」も原文ではどう書いてあるのか。
わかりません。

さて、アイヌ語です。
こっちもノストラダムス研究家と同じ状態ですね。
「カイ」+「ナ」でなんで「カイナー」なんでしょう。
せめて「カイナ」とつじつまあわせくらいしとけ、とツッコミを入れたくなります。
どこから、「カイ」が「この国に生まれた者」で、「ナ」が「敬語」というのがでてくるんだか根拠を見せてほしくなります。
たぶん、ネタ本を無批判に使ってるんでしょう。
このHPでも何回かアイヌ語のいいかげんな扱いを書いてきましたが、
もうすこし、資料を吟味してから使ってもらいたいものです。
なお、アイヌ語がいいかげんということは、それ以降に書いてることがあてにならないということですね。

私にはこういういいかげんにアイヌ語を扱う人達が「フランス語を知らないノストラダムス研究家」とダブって見えてしかたありません。



「草」の語源?

無知 (99/12/24 13:08)

『草』ですけど、やっぱ、「花も実もない」って感じで、ちょっと格下イメージなんでしょうか?
でも、今年の流行語大賞は『雑草魂』!!

で、「草双子」で検索した結果ですが、
『和歌、漢詩、物語などの伝統的古典文学や、漢学書、医学書、宗教書など、
学問や思想を扱ったものを「書物」「物の本」と呼び、書物問屋仲間が扱った。
 一方、錦絵、草双子など、消耗性の高い物は「草紙」「地本」と呼ばれ、
地本草紙問屋が商った。』
『草双紙:本格的な草子(書物、物の本)に対して、装丁が簡単で一般的な内容のものを指す。
御伽草子、浮世草子など、広い範囲にわたるものであったが、一般的には、江戸時代以降、
江戸の地で出版された絵入り草紙である赤本、黒本、青本、黄表紙、合巻などを
草双紙、草双子と呼ぶ。』 …よくわかりませ〜ん。



北海道

無知 (99/12/24 12:32)

「北海同盟」の「北海道調査」によりますと、
 カイナーのカイは、『この国に生まれた者』。ナは敬語だそうです。
 そこから、北加伊道と命名し、加伊を海にあて、北海道となったそうです。
・『北海道』の由来は、『北海』と『道』 別々に由来している。
・『北海』は、アイヌ語の『カイナー』。『道』は、『五畿七道』から。
・『北海道』は、行政区画名も地名も『北海道』なので、『北海』とは言えない。
・しかし、『北海〜』のように、文化的なものに『北海』とは使われている。
と、なっておりました。



北海道

佐藤和美 (99/12/24 09:28)

花崎皋平「静かな大地」(岩波同時代ライブラリー)
に次の記述があります。
(文中の彼は松浦武四郎のことです。)
「彼は、明治二年(1869)七月十七日、「道名の義につき意見書」を政府に提出している。そのなかで彼は、日高見道、北加伊道、海北道、海島道、東北道、千島道の六つを原案としている。そのうちの北加伊道と海北道とを折衷したようなかたちで「北海道」が正式にえらばれるのだが、彼が北加伊道を案とした理由は、アイヌ民族が自分たちの国をカイと呼び、同胞相互にカイノー、またはアイノーと呼びあってきたからというところにあった。」

この本は好きな本なのですが、
このアイヌ語の記述はマユツバものです。
田村すず子「アイヌ語沙流方言辞典」(草風館)
には、該当の意味は存在しません。
私には幽霊アイヌ語にしか思えません。
それにアイヌ語には基本的に長音は存在しません。
(これに関しては「ソ(滝)」を参考にしてください。)
著者のアイヌ語力が疑問になってきます。



ペキン

佐藤和美 (99/12/24 09:23)

5月12日のUEJさんの書き込み「ペキン」に
「ペキン」の発音は広東語だとあります。



北海盆唄

佐藤和美 (99/12/24 09:22)

私は「北海盆唄」は「北の海の盆唄」だと思ってます。



「草」の語源?

篠原 邦武 (99/12/23 18:36)

久しぶりの投稿ですが、宜しくお願いします。
某博物館で歴史のボランティをしています。「草双子」
という言葉の語源を教えてくれませんか?

「草」には似て非なるもの、本格的でないものの意味
があるようです。「草相撲」、「草野球」など。
これに関して、「草」の語源的なものがあるのでしょうか、
ぜひ、教えていただけませんか?



re:アイヌ語?

コールラビ (99/12/23 18:24)

>コタニさん
5年ほど前(不確かです)の朝日新聞に載っていました。
豊かな大地、とかいう意味だったように記憶しています。

何年前かはっきりしない記事を調べ直すというのも
なんとも「タイギな」ことですね。おっと関西弁の方言が出てしまった。(^^)



アイヌ語?

コタニ (99/12/23 04:31)

佐藤さん、ありがとうございました。広島にて、「大儀い」説を
(今まで以上に)展開していきたいと思います。

コールラビさん:
 そうなんですか?確かに「海道」と言う言葉の意味を考えると、
北海道は奇妙な位置にあります。この言葉は佐藤さんが仰るとお
り「(都までの)航路」という意味で、都=目的地が東京にしろ
京都にしろ北海道を通るはずはないんです(どこから出発しても)。
 だから私は明治維新当時「海道」には東西南北のうち北だけが
なかったため丁度いい名前として「北海道」を当てたもんだと思
っていました。
 Webで探しましたがホッカイドウ=アイヌ語説は見あたりま
せんでした。よろしければどこの新聞載っていたか教えていただ
けません?



『北海道』はアイヌ語?

コールラビ (99/12/23 02:50)

以前新聞で読んだのですが、江戸末期エゾ地の探査をした幕府の役人が
アイヌ語にもある「ホッカイドウ」という音をあてて、「北海道」と
名付けたとのことです。



ぺきん

ななみ (99/12/22 17:51)

初めて投稿させていただきます。
私は,「ペキン」という読み方は,広東語から派生したのでは,と考えています。「京」という字は,広東語では「きぃんグ」と「きぇんグ」の間のような音だった気がします(「北」は忘れました)。
古い内容ですみませんが……。



北・海道?

無知 (99/12/22 12:09)

それじゃぁ「北海盆唄」の立場は?
♪はぁ〜北海名物♪
「北海同盟」なるものもあるそうな。



みなさん ありがとうございました

あっくん (99/12/21 21:57)

北海・道ではなくて北・海道だったんですね

ありがとうございました



回教

佐藤和美 (99/12/21 12:37)

UEJさん、ありがとうございます。

経緯をご存知ない方へ解説を。
回教関係の書きこみは8月、9月にありましたが、
回教の「回」が回鶻(ウイグル)人に由来するのかどうかということでした。
以前は決め手がなくて、そのままになっていましたが、
その直接書いてある資料がみつかったというわけです。



かいどう

佐藤和美 (99/12/21 10:12)

 大辞林には「海道」の意味が次のように書いてあります。
(1)海岸に沿った主要な道。また、その道に沿った地域。
(2)「東海道」の略。
(3)「街道(かいどう)」に同じ。
(4)海上の航路。海路(かいろ)。船路(ふなじ)。

「北海道」は「北海・道」じゃなくて「北・海道」と解すべきじゃないかと思います。
そうすると、「北海」とは略せないですよね。

なお、大辞林のURLは「http://dictionary.goo.ne.jp/jp/」です。
てもとに辞典がないときなんか、便利ですよ。



広島弁

佐藤和美 (99/12/21 10:11)

本屋に行って東条操の「方言辞典」を見てから返事を書こうと思ってたら、
かんじんの「方言辞典」がなかった。(^^);
ちょっと前まではあったのに……

「http://ww1.enjoy.ne.jp/~yuhi/」では
備後弁の「たいぎい」、「たいぎな」が標準語で「面倒くさい」と書いてあります。
そうすると、「たいぎ+い」ということになりますね。
「大儀い」の可能性が高いように思いますが。
広島の人には「たいぎな」もあると指摘してみてはどうでしょうか。

「かばち」は「偉そうな事を言う」とありますが、語源までは(当然!?)書いてありません。



回教

UEJ (99/12/21 08:48)

ついに見つけました。
「世界の姓名」(島村修治)講談社に
 大食人(タジク共和国地方のペルシア系イスラム教徒)から
 回鶻人のイスラム教徒を経て唐代末期に伝えられたために
 回教と呼ばれた。一般に回々(ホイホイ)教とも言う。
との記述があります。



歴史の教科書を見てください。

コタニ (99/12/21 01:20)

あっくんさん:
 古代の行政区画で日本は、東山道・北陸道・東海道・山陰道
・畿内・山陽道・南海道・西海道と分けられていました。(も
ちろん当時は北海道は日本領ではありません。)
 これは江戸時代まで続いていたはずで、1871年の廃藩置県の
際北海道には県が設置されず、1869年に開設された北海道庁開
拓使がそのまま残り、北海道となったと習いました。でも高校
時代に習っただけですのでやや不正確かもしれません。年代は
確認しました。



大変ためになりました

あっくん (99/12/20 12:44)

ミレニアムのことで検索してこのページを探しました。大変ためになりました
ありがとうございました

実は非常にくだらないことなのですが、昔から気になっていたことがありまして、どなたかお判りになる方お教えください。

都道府県の行政区分をはずした呼び方、東京都なら東京、京都府なら京都と呼べますが、北海道は北海とは呼ばないと思いますが、なぜでしょうか?、また呼ぶことがあるのでしょうか?お教えください。お願いします

乱文失礼しました



北海道大学大学院入試問題のアイヌ語

佐藤和美 (99/12/20 09:24)

 月刊「言語」12月号に北海道大学大学院入試問題(言語関係)が載ってました。
その中にアイヌ語の問題があったので紹介します。
(アクセント記号のあるアルファベットなんてJISコードに存在しないので、該当する母音の次に「'」で示しました。)
パズルを解くようなつもりで挑戦してみてください。
私の解答例は数日後に。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 アイヌ語は/r/で終わる音節を有するが、その実際の発音はごく概略的に示せば以下の如くである(例は沙流川上流部方言)。
/pirka/[pi'rika]「良い」
/perke/[pe'reke]「(衣服が)すり切れる」
/kar/[ka'ra]「作る」
/kor/[ko'ro]「持つ」 /kur/[ku'ru]「人、方(かた)」
注:(')はアクセント核を示す
(1)上のデータに基づいて、/r/の発音を決めている要因は何かを簡単に述べなさい。
(2)アイヌ語のアクセントは、例外もあるが、概して音節の形によって予測できる場合が多い。上の例及び次の例を参考に、アイヌ語のアクセントの原則を簡単に述べなさい。
/sanke/[sa'ngke]「出す」(引用者注:「ng」は英語の「sing」の「ng」の発音記号です)
/terke/[te'reke]「跳ぶ」
/katkemat/[ka'tkemat]「奥さん、淑女」
/poro/[poro']「大きい」
/acapo/[at∫a'po]「おじさん」
/nukar/[nuka'ra]「見る」
/kotan/[kota'n]「村」
(3)[e-∫i'ripe]([e-]2人称単数主格、[∫iripe]「食べ物をもらいに行く」):「おまえが食べ物をもらいに行く」という発音を有する形式が調査で得られたが、この形式音韻的に/e-sirpe/か/e-siripe/かを決定するにはさらにどのような調査をしたらよいか。これまでの情報と、以下の情報を元に簡単に述べなさい。
 二人称単数主格接辞/e-/はその直後の音節にアクセントを付与する。
例:/kira'/「逃げる」、/e-ki'ra/「おまえが逃げる」



「かばち」ってなに?

コタニ (99/12/20 02:23)

muraginさん:レスありがとうございます。 
>広島弁には、ほかに「〜ぎい」ということばがあるのでしょうか?
ネイティブの広島人ではないのではっきりとは言えませんが、ないと思います。
方言のサイトを回ってもひらがなで「たいぎい」と書いてあるばかりです。

謎の広島弁にはほかに「かばちたれる」と言うのがあります。
ヤンキー(これもおかしな言葉ですね。なぜアメリカ人が不良になったの
でしょう?)用語で、「がん(を)たれる」、つまり「めんち(を)きる」
の事だと思いきや、「いちゃもんをつける」の事だそうです。
「かばち」ってなに?



ちなみに

muragin (99/12/19 08:46)

わたしは使いませんが、近所のことばで、「ちゃっきい」というのがあります。
これは、主に体育会系の人間関係で、先輩に反抗的でふてぶてしい態度の後輩などに
使う気がします。なかなか自分から動こうとしない、気が利かないという感じもします。

これは、「横着な」→「横着い(造語?)」→「ちゃっきい」
となったんだろうと思っています。

http://www5a.biglobe.ne.jp/~muragin/



”たいぎい”

muragin (99/12/19 08:40)

わたしは、「たいぎい」と耳にして、「怠ぎい」ではないかと
思いました。これは、ただそう思っただけです。

広島弁には、ほかに「〜ぎい」ということばがあるのでしょうか?
それがわかれば、「たい」+「ぎい」とわけられることが
わかるのですが。

http://www5a.biglobe.ne.jp/~muragin/



謎の広島弁について

佐藤和美 (99/12/19 02:34)

佐藤さん、こんばんは。以前手塚MMでお世話になりましたコタニです。
実は、自分は広島に住んで数年になるのですが、どうしても解決しない
広島弁の謎があります。
それは「たいぎい」と言う形容詞についてです。しんどい、めんどくさ
い、などの意味ですが、初めて聞いたとき、「”大儀”い」んだと思いました。
ところが広島人は誰一人としてそうは解釈しておらず、「たいぎい」=
「”大儀”い」説を受け入れてくれません。
しかも「あれ(たいぎい)はひらがな語で、対応する漢字はない」など
と言われます。どんな言葉にも語源はあると思うのですが・・・。
佐藤さんはどう思われます?



広辞苑

佐藤和美 (99/12/18 17:18)

新明解国語辞典のことを書いた「新解さんの謎」という本がありましたが、
今度は広辞苑の本が出ました。

文春新書の新刊「広辞苑を読む」です。
さて、広辞苑はどんな辞典なんでしょうか?

辞書は一長一短ですよね。

muraginさんwrote
>辞書は一家に最低、5冊ぐらいあったほうがいい

「広辞苑を読む」を読むとその心境になる?
大辞林も特価販売してることだし



君と僕

無知 (99/12/17 14:42)

 いや〜!どうもありがとうございます!!やっぱり違ったんですね。
なんせ友人に借りた本(高木 彬光の「古代天皇の秘密」)でして、
全く、いい加減なことを…。

 で、結局「中国古典」って事は、中国伝来の言い方なんですか?
それにしても、日本語って一人称、二人称が多いですよねぇ。
「朕」とかって漫画かなんかで見たことあるけど、使いにくそう。
「妾」は「わたし」って読むと思ったけど、「私」とは違うんですね。
「女」は「むすめ」かな?「碑」はわからないです。
「あなた」とか「おまえ」ってなんとなく位置関係から来てる感じ。
あ、そうそう『「下」その2』もちょっと繋がってるかも。



君と僕

佐藤和美 (99/12/17 12:49)

>「日本語の『君』と『僕』は、韓国の人に多い名前である
>『金(キム)さん』『朴(パク)さん』から来ているという説もある」
>なぁんて書いてあって、笑っっちゃったけど、どうなんでしょう?

佐藤和美11/12wrote
> 中国古典での一人称、二人称には次のようなものがあるそうです。
>男性の一人称       吾、余、予、僕
>結婚した女性の一人称   妾
>結婚する前の女性の一人称 女
>身分の低い女性の一人称  婢
>男性が相手を呼ぶ二人称  君、子、汝、(相手が女性や妻の場合)汝
>女性が相手を呼ぶ二人称 (特に相手が男性の場合)君(敬意をこめた表現)
>(佐々木瑞枝「女の日本語 男の日本語」より)

だれが考えても「女の日本語 男の日本語」のほうが正しいですよね。
根拠もなく本・HPを書く人は結構いますが、
反面教師としたいですね。
根拠がない。根拠が弱いときは、
「定説ではないが」、「私はこう思うのだが、」とか書きたいものです。



中国

無知 (99/12/16 13:23)

昔は、「支那」っていってたけど…。と思って調べてみました。

1.中国の呼称〜「シナ」の変遷
チン Ch'in(秦)┬ティン Thin(梵語)
       └チナ Cina(梵語)┬支那・脂那(中国)─支那(日本)
                └シーヌ Chine(仏語)─チャイナ China(英語)

2.中国の呼称〜「キタイ」の変遷(トルコ語・ペルシア語・ロシア語等) キタイ Khitai(契丹)─カタイ Khatai(元)─キャセイ Cathay(英語)

と、ありまして、まぁ難しいことはわかりませんが、なんとなく
「中国」より、「支那」のほうが「チャイナ」に近くて、上品な響きに思えますけど
なんでいけないのかなぁ。



君と僕

無知 (99/12/16 12:36)

以前、邪馬台国がどうしたとかって本の中に、
「日本語の『君』と『僕』は、韓国の人に多い名前である
『金(キム)さん』『朴(パク)さん』から来ているという説もある」
なぁんて書いてあって、笑っっちゃったけど、どうなんでしょう?



英語語源辞典

佐藤和美 (99/12/16 10:22)

前から欲しかった研究社「英語語源辞典」ですが、
値段が¥25000+税なのでちょっと買えませんでした。

で、ついに出ました。
その普及版です。
研究社「英語語源辞典」(縮刷版)¥7400+税
これなら、どうにか買えますね。
一家に一冊、「英語語源辞典」(^^)



中国

佐藤和美 (99/12/15 20:02)

「China」を「中国」と呼ぶようになったのは第二次世界大戦後ですが、
「中国」という言葉がそれまでなかったわけではありません。
山陰、山陽をあわせた地域を中国と呼んでいたわけですから。
戦後、「China」を「中国」と呼ぶようになったので、
日本の「中国」は「中国地方」になってしまいました。



「下」その2

無知 (99/12/15 12:50)

偉い人の呼び方って「陛下」「殿下」「閣下」など「建物」+「下」で、
「立派な建物に居るから偉い人」ってことなんでしょうか?
そうすると「廊下」って…?



「連濁」ですか…。

無知 (99/12/15 12:44)

「連濁」ですか…。
 「韓国」「勧告」と「監獄」、「中国ファンド」、「業者」「両者」「注射」
  …とっても難しい。私にゃちょっとわかんないです。不思議です。



(再び)ありがとうございます!

わーわ (99/12/15 01:00)

佐藤和美さん、ありがとうございました!
漢字の元々の読み方(中国語の読み方)を追求しなければ
ならないんですね!勉強になりました。
連濁の習慣がなくなってきているのは新しい言葉についてですよね?
「中国」という言葉は、ーng音があると思われる
「ちゅうこく:忠告、中刻」という連濁の可能性がある言葉より新しいと思います。
新しい言葉なのに連濁が見られるのは、ちょっと不思議な感じです。
「Zhongguo」という中国語の発音に似せるため、だったでしょうか・・・。



いろいろ

佐藤和美 (99/12/14 20:44)

わーわさんwrote
>1.「北海道」という名前の由来は・・・?
札幌地名行」の冒頭にちょっと関連があるので読んでみてください。
東海道、西海道、南海道、があり、北海道がある。そういうことですね。

2.どうして「中国」の「国」は「ごく」と読み、「韓国」「英国」「日本国」のときは「こく」なのか・・・?
これはまず「連濁」を読んでみてください。
そして「両国」をなんと読むか考えてみてください。それで答えは出てくると思います。



ありがとうございます!

わーわ (99/12/14 15:25)

無知さん、ありがとうございました!
現在海外に住んでいて、資料が十分ではなく、調べればすぐわかる簡単な質問をしてしまうかもしれませんが、今後ともよろしくお願いいたします。
「北海道」という言葉には深い意味はないんですね。
こちらの人は「北海道」に憧れを持っていて、どうして北海道だけ名前が特別なのか(〜県じゃないのか)、質問されたんです。
国名の「国」の読み方の違いは、他の日本語との重複を避けるためというのが、わたしの頭で考えた結論なのですが、真相はどうなのでしょうか・・・。



「長音記号」

無知 (99/12/14 12:59)

「長音記号」:「ー」は「音引,長音符,長音記号」などと言うみたいです。
『仮名に見られる濁音符号・半濁音符号・長音符号などは、「符号」であって
「読み方について一定の条件だけを示す」もの』なんですって。
由来は…。音をのばす(引っ張る)からでしょうか?



「らっぱ」

無知 (99/12/14 12:31)

「ラッパじゃねぇよ」ってCMがありますけど
『喇叭(らっぱ)=金管楽器(信号喇叭・トランペット・ホルンなど)の総称』
ですから、あれって「ラッパ」なんじゃないでしょうか?



「北海道」

無知 (99/12/14 12:19)

「北海道」の由来ですが
『道名の由来:松浦武四郎が東海道、南海道、西海道に対応した地名として命名した』
だそうです。
そういえば、昔「五畿・七道」って習ったなぁ。



millennium

佐藤和美 (99/12/13 12:35)

「millennium」を辞典で調べてみました。
語源はラテン語のmille(千)+annus(年)。
「千年」(千年間)という意味になりますが、
「the」がついた「the millennium」は、
キリスト教の用語で「至福千年」になります。

「the」をつけて特別のものを指すというのは
「galaxy」(一般的な銀河)に対する「the Galaxy」(私たちの銀河)などもそうですね。



おしえてください。

わーわ (99/12/13 04:42)

初めて投稿いたします。現在3つの疑問を抱えております。
1.「北海道」という名前の由来は・・・?
2.どうして「中国」の「国」は「ごく」と読み、「韓国」「英国」「日本国」のときは「こく」  なのか・・・?
3.カタカナ表記の時の長音記号の由来、歴史は・・・?
おわかりになる方、教えてください。よろしくお願いいたします!



十万馬力と五百万ダイン

佐藤和美 (99/12/12 17:15)

 「手塚治虫研究」の「手塚治虫ショートショート」に
十万馬力と五百万ダイン」を追加しました。



12

佐藤和美 (99/12/11 10:01)

12は1ダース、
12ダースは1グロス。
これは見てわかるとおり、十二進法です。

ダースの語源は、
ラテン語の「duodecim」までさかのぼるようです。
「12個」くらいの意味です。

1フィートは12インチ、
これも十二進法ですね。
(1フィートという言い方が、正しいかどうかはおいときます。)

ティーンエージャーは13歳から19歳までをいいます。
13から19までは「teen」がついているためです。
11がelevenで、12がtwelveで、13からXXXteenになります。
12と13の間に段差があるのは、十二進法のなごりのようです。



ダースの由来

上田眞理砂 (99/12/10 17:53)

欧米には「ダース」を単位とした表現がありますが
何故、「12」なのでしょうか?15や20ではなくて
何故「12」なのか学生から質問を受けて即答できません
でした。どなたか御存知でしたら下記メールアドレスまで
御教授願います。
上田眞理砂:marisa@ec.ritsumei.ac.jp



ニポポ

佐藤和美 (99/12/10 12:45)

北海道の網走周辺にはニポポという木で作った人形があります。
ニポポは樺太アイヌ語(アイヌ語樺太方言)で、
「ニ」は「木」、
「ポ」は「子」、次の「ポ」は指小辞で、「ポポ」で「赤ん坊」。
「ニポポ」は「木の赤ん坊」です。

網走周辺には第二次世界大戦後、
樺太アイヌの人々が移り住んで来ました。
ニポポが網走周辺にあるのはその関係です。

樺太アイヌ語の最後の話者、浅井タケさんは1994年春になくなりました。
樺太アイヌ語はこの地上から消滅しました。
そして、言語資料だけが残りました。

発売中の月刊「言語」12月号に
村崎恭子さんの「アイヌ語の一方言がなくなるということ」
という記事が載っています。
読んでみてください。



「ミレニアム」

無知 (99/12/10 12:26)

「ミレニアム」を検索してたら
『Mille は「千」という意味のラテン語由来の言葉です。
ミリメートル、ミリグラム等のミリや、ミレニアム(millenium:至福千年。)
お菓子のミルクレープ、ミルフィーユ等のミルも同じ語源です。』
というのがありましたです。(あるユニットの紹介でした)



広辞苑です

muragin (99/12/09 21:27)

へえ。佐藤さんさすがです。
広辞苑で、ミレニアムの項を調べてみたんですが、ミレニアムは
無くって、ミルフィーユがあったんです。
広辞苑第6版にはおそらく、「ミレニアム」の項できそうですね。
広辞苑の第4版と第5版の両方をひくという、相当に無駄の多い作業を
よくしますが、思いのほか、語義の見直し、見出し語の増減があることに
気づきます。わたしのような病気持ちの人間には、どうして変更を加えたのか
考え出すと、胸が躍るばかりです。
細かい語義の見直しの多さには、常に時代の標準たらんとする広辞苑編集スタッフの
意気込みが感じられますね。まあ、広辞苑一家に一冊あると便利ですね。
というか、辞書は一家に最低、5冊ぐらいあったほうがいいと思います。。。。
って、そんなの思うのわたしだけか・・・

で、「ミルフィーユ」の意味は、「千枚の葉」です。
かっこいい!

では。

http://www5a.biglobe.ne.jp/~muragin/



ミレニアムの語感

イワタ (99/12/09 13:13)

ヤフーで「語源」を検索して、ここへやってきました。
語源フェチ?の私には嬉しいサイトです。
よろしくお願いしますね。

「ミレニアム」というコトバを初めて聞いたとき、
語源や語意よりも、その響きに惹かれました。

マスコミで連呼されると、軽薄に聞こえるけれど、
ひとりで「ミレニアム」と音を出してみると、
けっこう鮮やかで、輝かしい、いい音だなあ、と思います。
(全ての人にとって、そうではないでしょうが)

ポイントは「ミレ」の部分ですね。
もし、これが「ピレ」だったら、駄目っス。
「ピレニアム」...うーん、冴えない!

語源じゃなくて、すみません。
でも、音って大事ですよね?



ミレニアムって

佐藤和美 (99/12/09 12:52)

私もミレニアムの定義って見たことないんですねぇ。
来年からってマスコミでさわいでるから、たぶんそうなんでしょうけど(^^);

「世紀」のほうは、
1世紀が1年から100年、
2世紀が101年から200年、
3世紀が201年から300年、
4世紀が301年から400年、
(途中略)
20世紀が1901年から2000年、
21世紀が2001年から2100年、
ってことで、理解できるんですが。

1メートルは100センチメートル。
センチュリーは100年。
これは100の仲間でした。



ぽん引き

無知 (99/12/09 12:48)

「ぽん引き」の「ぽん」って何なんでしょう?
「先斗町」から来てるって訳でもないでしょうし…。



ミルフィーユ

佐藤和美 (99/12/09 12:46)

そういえば、ミルフィーユも1000のなかまでしたね。

私がミルフィーユの語源を知ったのは、
岩波新書の「ことばの道草」でした。
気軽に読めて楽しめる語源の本です。
この本は岩波新書にはさまってるしおりの「広辞苑によれば」を集めたものです。
ということは、広辞苑にミルフィーユの意味が載ってるかな?



「なすび」と「なす」ですか

佐藤和美 (99/12/09 12:45)

「なすび」と「なす」ですか、
「かぶら」と「かぶ」ってのもありましたね。



ざっくばらん

佐藤和美 (99/12/09 12:42)

「ざっくばらん」ですか……
私は擬態語のような気がするんですが……



ざっくばらん

無知 (99/12/09 12:41)

検索してたら
『講談社の語源辞典を立ち読みしたところ、江戸期の川柳にあるほどの古い言葉であり、
心の殻をざっくり割って、ばらりとさらすというところから、ざっくりばらりという言葉が
生まれ、それが転じたのではないかということです。』
というのがありました。



ミレニアムって

ビーバ (99/12/08 21:03)

お久しぶりです。

 言葉とはあんまり関係ないのですが、ミレニアムってやっぱり2000年からなん
ですかね? センチュリーが2001年からで、ミレニアムが2000年からというのは、
どうも整合性がないような気がするのですが(でも、2度楽しめると思えばいい
かな?)
 でも、2000年が世紀末というのも、なんか変な感じですね。やっぱり、2000年
からのほうが感覚に合ってますか。



1000と言えば

muragin (99/12/08 18:51)

やっぱり「千葉」でしょう!?

千の葉っぱですから。かっこいいですね。

ミルフィーユっていう洋菓子がありますよね。
ミレニアムを辞書で調べているときに、「ミルフィーユ」
の項が目にとまりました。

へえ!面白い!!

意地悪な書き方ですが、意味をご存知ない方はぜひ、ご自分の
辞書を開いてお調べください。

では。



「なすび」

無知 (99/12/08 17:29)

「なすび」って「なす」に、後から何らかの理由で「び」が付けられたものだと思ってました。
『為す』が語源じゃないかという説(無駄花が無いからとか)もあるらしいし…。
 それで、「び」は「美」?「尾」?などと考えていましたが、なすについての最古の記録
(奈良時代の文献)には「奈良比(なすび)」とあるそうで、「び」が略されたようですね。
《夏に味が良いという意味の『夏味』が変化した説》とか、
《「中が酸っぱい実」からつけられた説》というのもあるそうです。



ざっくばらん

with (99/12/08 13:41)

はじめまして、withといいます。このHPには今日はじめてきましたが面
白いですね!
早速質問なのですが…
「ざっくばらん」という言葉を使っていてふと、これはなに語なんだろう
という疑問が浮かびました。日本語っぽい響きではないような気もします
し…。仏教用語?辞書でひいてもひらがなで書いてありました。是非ご教
授願います!



ミレニアム

佐藤和美 (99/12/08 12:34)

ミレニアム、最近よく聞く言葉です。
「千年紀」という訳語があるのに全然使われないですね。
やっぱ、カタカナ語のほうがかっこいい?

そういえば、いつのまにか「葡萄酒」より「ワイン」という人の方が多くなってしまったそうです。

1メートルは1000ミリメートル。
ミレニアムは1000年。
ミリメートルもミレニアムも1000の仲間ですね。



西暦元年

佐藤和美 (99/12/07 12:48)

たつやさんwrote
>西暦元年はどうやって決めたのですか?

これについては「暦と星」の「12.1月1日」を読んでください。

現在の暦は「割礼紀元」といいますが、イエス・キリストの割礼したのが、西暦元年1月1日というわけです。



「たま」

無知 (99/12/07 12:41)

「負けず嫌い」の「ず」は、やはり強調のようです。それは、ともかく、「西暦元年」ですが、AD(紀元後)は『キリストの誕生の年から数えて』という意味で、BC(紀元前)は『キリストの前』という意味ですから、キリスト教で決めたんじゃないでしょうか?(答えになってない?)
で、『飼い犬の名前「ポチ」については英語の「spottie(スポッティ=点のような→小さい)」からとの説、フランス語の「petit」からとの説がある』(上田さんの「コトバ雑記」より)
ということですが、どなたか、飼い猫の名前「たま」の由来をご存知ないでしょうか?
「玉のような…」でしょうかねぇ…?「偶々」だったりして…。



負け嫌い

佐藤和美 (99/12/07 12:38)

「負けず嫌い」ですが、
新明解国語辞典には「「負け嫌い」と「負けず」の混合」と書いてあります。

もともとは「負け嫌い」だったのが、
「負けず嫌い」に誤用されたということなんでしょうね。



沖縄の文字

佐藤和美 (99/12/07 12:31)

沖縄の文字ですが、細かいことを除けば、
本土と同じ漢字と仮名です。
(一部にはインカみたいな縄での情報伝達とか、
絵文字みたいなのもあったようですが)



西暦元年?

たつや (99/12/07 01:23)

質問です
西暦元年はどうやって決めたのですか?



「負けず嫌い」

無知 (99/12/06 15:25)

「食べず嫌い」は、「食べていないのに嫌い」という意味で「ず」は否定になっていますが、
「負けず嫌い」の場合、同じ様な解釈だと、「負けない(勝つ)事が嫌い」という意味に
なってしまうような気がするんですけど、実際は「負けるのが嫌い」という意味ですから
この場合の「ず」って、「強調」か何かですか?



伝言板

佐藤和美 (99/12/06 12:46)

muraginさん、吉野ヶ里さん、ありがとうございます。

吉野ヶ里さんwrote
>今度、職場の研修会でもこのHP利用させていただいてよろしいでしょうか。
このHPを使用しているということをはっきりさせてあって、金もうけでない(無料の資料代、無料の研修会など)なら、かまいません。



中国語の所属

佐藤和美 (99/12/06 12:42)

中国語はシナ・チベット語族、中国語派に属します。

シナ・チベット語族はこのようになっています。

シナ・チベット語族
 チベット・ビルマ語派
  チベット語
  ビルマ語
 中国語派
  北京語
  その他各方言
 タイ語派
  タイ語

それにしても、いまだに「シナ」という言葉が残っているのは、
この「シナ・チベット語族」と「東シナ海」、「南シナ海」くらいじゃないでしょうか。



(無題)

吉野ヶ里 (99/12/05 07:58)

私もいつも読んでいます。
また、どこででも読めるように必要な部分をプリントアウト
しています。プリントアウトするだけでも相当の時間がかかって
しまいますが……。
また、今度、職場の研修会でもこのHP利用させていただいて
よろしいでしょうか。



沖縄の言語について

スズキ (99/12/04 23:43)

はじめまして。とても面白いHPで、あちこち拝見していたらだいぶ時間がたってしまいました。

さて、無知をさらけ出すようですが、沖縄の言語について、一つ基本的な質問させていただきます。
沖縄の言語は解説されていた様に、表現や発音がいわゆる標準語とは多分に違うようです。(沖縄の話し言葉をひらがな、もしくはカタカナで書かれたものをみると、どうも私のなじんでいる日本語とはかけ離れて見えるときもあります。)
沖縄の言語が本土の言語から独立したものになっていった過程で、沖縄独自の文字や表記法というものは生まれなかったのでしょうか?古代からの沖縄の文献において使われていた言語は、同じ時代に本土の文献に使われていた言語と同じだったのでしょうか…表記は同じだが発音の異なる、北京語と広東語の関係のように?

…突然やってきて、長々と書いてしまってすみません。もしよろしければご返答お願いします。



伝言版

muragin (99/12/04 20:27)

もちろん、全部読んでいますよ。

いつも、大変な作業ありがとうございます。
これからもがんばってください。



「言葉の世界」伝言板11月分

佐藤和美 (99/12/04 17:23)

 「「言葉の世界」伝言板11月分」を追加しました。

ところで、伝言板、全部読んでる人っているんでしょうか?
いつのまにか、膨大な量になってしまいました。





佐藤和美 (99/12/04 17:21)

「下」にはいくつか意味がありますが、
そのうちの一つを例えば「岩波国語辞典」ではこう書いています。
「隠れて見えない所。裏。底。内側。」
「靴下」とか「下着」の「下」はこの意味でしょう。



中国語の[-n]と[-ng]の発音

佐藤和美 (99/12/04 17:20)

さんちゃん@しゃんはいさんwrote
>[-n]の場合、その前の母音の発音は非常に短く、[n]の音を全体の7,8割の長さにする。
>[-ng]の場合は、その逆で前の母音の発音の長さを、7,8割にして、[ng]の発音を非常に短くする。

「ーn」と「ーng」の違いは舌が口蓋につく、つかないですよね。
母音を発音してるときは舌が口蓋につかないので、
これを強調すると「ーng」になりやすいのかもしれませんね。
逆もそうで、「ーn」になりやすい?
そういうことでしょうか?



中国語の語尾

佐藤和美 (99/12/04 11:35)

cookchanさんwrote
>古代中国語にも子音で終わる言葉は結構あったらしいですが、
>元ころに消えていったとか。入声の消失というらしいですが、
>これが現代中国語でも行われているのでしょうか。

佐藤和美wrote(99/11/17)
>入声語尾「p」「t」「k」は中国語(普通話)では消滅してますけど。

ここで「中国語(普通話)」としたのは、他の中国語方言では違うという含みを持たせてあります。
たとえば広東語では、今でも語尾の子音は残ってます。
「教養のための広東語」という本を開いて目にとびこんできたのが、
「十個月」(sahp-go-yuht)
です。



靴下について

muragin (99/12/03 21:45)

 上着と下着の関係と同じ関係での靴「下」なのでは?
 わたしには、「靴下」は自然なことばに聞こえます。

 「きのした」は、初めて知りました。興味深いですね。
 由来がわかりましたら、ぜひお知らせください。

http://www5a.biglobe.ne.jp/~muragin/



「靴下」について

無知 (99/12/03 12:26)

「数え方について」どうもありがとうございました。やっぱり『慣例』なのでしょうか…。
それで、今度は「靴下」についてなのですが…。
昔っから不思議だったんですよ。どう考えても靴の上なのに、何故???
「空」で「きのした」と読む名字がある事を知ったもので、益々気になってしまいました。
何かご存知の方がいらしたら、教えて下さい。お願いいたします。



三匹について

muragin (99/12/03 00:06)

これは完全に推測で、間違ってるかもしれませんが。
三はもともと「sam」と発音されていましたが、
「m」は唇を触れさせる音なので、次の「ひ」(多分「fi」)も影響を受けて
唇を触れさせる「び」に変化したのでは、と思います。

それから、「ぴき」と「びき」ですが、
促音便の直後は無声子音がくる法則がある気がします。
促音便というのは、「k」とか「t」の音と
関係が深いですが「k」も「t」も無声子音ですので
次の音にも影響を与えて、次の音も無声子音を求める性質があるのでは、と思います。
促音のない「にほん」と促音のある「にっぽん」など
例があげられます。

ただ、は行の音というのは「h」だとしても「f」だとしても
もともと無声子音です。どうして「p」になったのでしょうか?
「h」音というのは直前の音に促音を作りやすくそのときには、「p」音になるという
第二の法則を考えつきます。
「ひく」→「さっぴく」 「はずかしい」→「こっぱずかしい」
などなど。・・でも、例外も山ほど思いつく。。。

(あ、「敗」は「いっぱい」「にはい」『さんぱい』だ。
おかしい。
でも「ろっぱい」「ろくはい」「はっぱい」「はちはい」
などは法則を裏付けています。)


・・・うーん。まだ不十分ですね。
だれか、正確なところをお願いします。



http://www5a.biglobe.ne.jp/~muragin/



数え方について

さんちゃん@しゃんはい (99/12/02 23:38)

無知さん>
  そう言えば同じ「はい」と読むのに「敗」は「さんぱい」になりますね。
  不思議!というか 本当に何故なのでしょうね。
  余談ですが、外国人が日本語を勉強するときに突き当たる壁の一つであるそうですね。



数え方について

無知 (99/12/02 12:33)

数え方についてなんですが、「杯」、「匹」、「本」などは、1、2、3、4の順で、
半濁音、清音、濁音、清音になるのは、何故なんでしょう?
「分」の場合は、3分も4分も半濁音(ぷん)になるのはどうしてなのでしょう?



「を」のよみかた

しろうと (99/12/02 10:58)

改行せず読みにくい質問に答えていただいてありがとうございます。子供の「音読の発音が変だ」と他のお母さんに聞いたらまさにこどもは「お」と「を」の区別が つかないからわざとそう教えているのだと言うことでした。でも、他の地域出身の人はわたしとは反対に、「を」は「wo」で30年暮らしてきたと言います。
ちほうによって、「ひ」が「し」になるとか、「ぞ」が「ど」になるとかいうのは30年生きているといろいろ耳にするので知識としては知っています。
なのにあいうえおのようなまったく基本的なところで、まったく知らないことがあったのでびっくりしました。このようなホームページがあって本当に良かったです。
二重音については五十音の中で読み方を書くのに、「wo」とよむと「うぉ」となって一文字にならないのが気に入らなかったので深く考えずに書きました。すいません。
わたしは「行う」と「行なう」なら前者を取ります。
漢字変換でも一番に出てきたのでほっとしていますが、もしかして若い人は違うのでしょうか。
「上」の書き順も、わたしと子供では違いますが、書き順が変わるというのもなんだか納得行かないことです。なんだか年寄りくさいですが。



アルファベットの歴史

UEJ (99/12/02 08:52)

お久しぶりです。UEJです。
アルファベットの起源は「Table of Phoenician Alphabet」(http://www.phoenicia.org/tblalpha.html)に一覧があります。
拙ページ中の「アルファベットの歴史」(http://home.att.ne.jp/green/uej/kotoba/letters1.html)もどうぞ。



「空穂」について

吉野ヶ里 (99/12/02 06:40)

佐藤さんありがとうございました。
私もいろいろな辞典で「うつぼ」について
調べ、「筒が中空なので、「うつぼ」という。」
という説明で何となく納得できたのです。しかし、
「靫−弓木」の「ユ」音と、「空」の「ウツ」の音と
の関連に整合性がなくなってしまう。
やはり、「ウ」や「ユ」が何なのか説明できないとダメですね。
現代日本語では、形容詞は語幹に「ミ」を伴って転成名詞と
なりますが、文法的な発生次序まで検討してみたいと思います。
そうなると「ユ」または「ウ」というのが形容詞の要素をもった
体言であったかも分かりませんねぇ……。
何か、お気づきのことがあったら、お願いします。



訂正

muragin (99/12/01 18:34)

さっきの投稿中、
案外→「ng」
案内→「n」
です。うっかり間違えました。
すみません。

http://www5a.biglobe.ne.jp/~muragin/



[-n]と[-ng]の発音について

muragin (99/12/01 18:31)

中国語には詳しくありませんが、日本語の[-n]と[-ng]の発音について
少し。
これはこのHPにも書いていたかもしれませんが、
日本語の音というのは、カバーする範囲が広い特性があります。
日本語人がその音だと感じる範囲が広いということです。

で、日本語人が「ん」だと感じる音には、多分、アルファベットで
いうところの、「n」「ng」「m」の3つがあります。

「案外、きみってコンサバだね」というときの「あんがい」の「ん」
「さあ、夢の世界へご案内しましょう」というときの「あんない」の「ん」
「ふふふ、そろそろいい塩梅になったな」というときの「あんばい」の「ん」

それぞれ、口の形が違うことに気づくでしょうか。
うえから、
・「ん」のとき、舌先が口蓋にふれる。「n」
・「ん」のとき、舌先が口内の下部にくっついている。「ng」 ・「ん」のとき、唇が閉じ、うえ二つは口蓋の奥のほうで鼻に
響かせる音なのに対し、これは唇付近から鼻に響かせている。「m」

口の形が違うということは違う音だといえます。でも
日本語人にとっては同じ音ですね。

わたしもあまり詳しくありませんので、自信はありませんが、
大体正しいことを言ってると思います。
間違ってたら、みなさんご訂正お願いします。

ではでは。

http://www5a.biglobe.ne.jp/~muragin/



kの発音とカナ表記についての考察

cookchan (99/12/01 17:02)

>佐藤和美さん
実に面白く過去の記事も拝読させて頂いております。ところで
98/06/22 21:00のx[ks]の発音に対する書きこみを拝見しました。
これについてひとこと述べさせて頂きます。

>インターネットをやってる人なら一度くらいは聞いたことがあると思
>いますが、「proxy」というのがあります。これはなんと読むでしょう
>か。「プロクシー」or「プロキシー」? インターネットエクスプロ
>ーラも、ネットスケープナビゲータもVer.4.0では両方とも
>「プロキシー」になってるのはどういうことなんでしょうね。

私が考えるにはそれは訛りというよりは、むしろ母音を伴わない子音を
いかに正確にカナで表現するかという努力の現れだと思います。
無母音の子音をすべてウ音であらわせば済むのですが、わざわざキと
標記しているのだと思います。proxsyの場合は[praksi]のごとくkの直後
にある母音はiです、よって口がsiの発音をする準備に入るため、kは
無声音ではありますが、のどの奥のkの摩擦音にフィルターが掛かりi
に近いスペクトラムに変化するのではないでしょうか。
逆にプロクシーなどとクを発音するためには唇を丸めなければならず、
a→u→iとなり不自然です。

>英語での「x」の発音記号は[ks]です。「next」は「ネクスト」ですが、
>「text」はなんで「テキスト」なんでしょうか。やっぱり「テクスト」
>ですよね。この「キス」となまるのは、日本語特有のようです。

テキストの場合はkの後ろには母音がないため、のどの奥の形としては
直前のeが残りそのままstの発音をするためにiとまでは行きませんが
uではないスペクトラムに変化するのだと思います。テクストだと、
わざわざe→uに変化させなければなりませんものね。

ご存知のように、ink、deck、brick、stick、steak、jackはすべて
外来語として定着していますが、カタカナ表記ではすべて語尾がキ
になっています。
インキ、デッキ、ブリキ、ステッキ、ステーキ、ジャッキ
これも英語を習い始めた時は、なんでやのん、みんな「ク」で終わ
ってるのに「キ」って書くんやろ。と思っていましたが、後年ネイテ
ィブスピーカの発音を聞いていると、最後の無声音のkはkuといった
口をすぼめたこもった音では決してありません。直前の母音eまたは
iの口の形を残したままkを発音することによりキとまではいかない
までもクとは聞こえません。

むかし明治時代に外国人から上に掲げた物の名前を口頭で教えても
らい耳で聞いた日本人が、英語の綴りも知らなかったのでカナで正
確に伝えようとしてそのあいまいなkをキと表記したのだと思います。

ただ後世の人間がそのインキという文字を見ると、最後のキは、当然
日本語の左右に口を緊張させたキとして無声化せずに発音しますので
実際の発音とはかなりかけ離れてしまうということに相成ったのだと
思います。

先入観無しに発音をそのまま受け入れようとした我々の先人の努力は
偉かったと思います。

日本語には子音のみの発音が存在しない世界にもまれに見る変わった
言語なんですよね。(古代中国にも子音で終わることばはあった。)
最近はアナウンサの発音は「です」「ます」のすのように無声化して
発音していますね。私のような関西人は最後まで「ですぅ〜」
「ますぅ〜」の如く発音していますが。

かなり独断と偏見に満ちた考察でした。反論お待ちしております。

(母音を伴わない発音にすることを無声化といいましたが、これで
 よろしいんでしょうか>佐藤和美さん)



うつぼ

佐藤和美 (99/12/01 12:54)

「うつぼ」の語源ですが、
「う・つぼ」にしろ「う・つ・ぼ」にしろ、
「う」がなんなのか説明できないとダメですね。
これがどうも説明できそうもないです。
「矢入れ」を「壷」というのもヘンですね。

私は小学館「古語大辞典」の
「筒が中空なので、「うつぼ」という。」
という説明で納得できますけど。



アルファベットの語源

佐藤和美 (99/12/01 12:39)

ひろこさんwrote
>アルファベットの語源を知っていたら教えてください。
>Aは牛の頭。Bは棍棒。くらいしかわかりません。

平凡社世界大百科事典(ヘブライ語による)
α(アルファ) alef(牛)
β(ベータ)  beth(家)
γ(ガンマ)  gimmel(ラクダ)
δ(デルタ)  deleth(ドア)

ベルリッツの世界言葉百科(アラム語による)
α(アルファ) aleph(牡牛)
β(ベータ)  bet(家)
γ(ガンマ)  gimel(正方形又はラクダ)
δ(デルタ)  dalet(ドア)

アルファベット全ての語源がわかっているわけではないようです。
ざっと探したのですが、これくらいしか見つかりませんでした。
他にもどこかで見かけたような気がするのですが、思い出せません。

中東あたりの言葉は次のようになります。

セム語族
 東セム語派
  アッカド語
 西セム語派
  カナン語
  ウガリット語
  モアブ語
  ヘブライ語
  フェニキア語
  アラム語
  シリア語
  アラビア語
  エチオピア語

ヘブライ語とアラム語は近い言葉ですね。
セム語系の言葉くらいに考えた方がいいのかもしれないですね。



Re: 日本語の中のカタカナ語

cookchan (99/12/01 02:43)

>佐藤和美さん
はじめまして。
大変面白いHPですね。仕事中にのぞいてしまい、目がくぎ付けになってしまい
ました。仕事でちょっと関係するので中国語をほんの少しだけかじっています。
不思議に思っていたことがわかってきました。
Muraginさんの書き込みに
> 外来語をカタカナで表記する規則性が理解できないという話をしていました。
というのがありました。かねがね中国語の外来語表記を見てみるとほとんど
子音が省かれてしまっているのを不思議に感じていたのです。でもmuragin
さんの友人の話を聴くと中国人は子音だけの音節は発音しないものとしている
ようですね。古代中国語にも子音で終わる言葉は結構あったらしいですが、元の
ころに消えていったとか。入声の消失というらしいですが、これが現代中国語
でも行われているのでしょうか。
上海に行っていたときTVでやってたCMでよくみかけたのがWISPERと
いう何の商品か忘れましたがこれを維波というような字を当てていたようです。



中国語の[-n]と[-ng]の発音

さんちゃん@しゃんはい (99/12/01 00:31)

初めまして、こんな面白いHPが有るとは、知りませんでした。
早速、ブックマークに!(^^)

ところで、僕は上海で仕事をしている駐在員なんですけども、
週一回、現地の上海人の人に中国語(普通語)を教わっています。
彼は、特に中国語の専攻ではないのですが、極普通の中国人の立場で
彼独特の方法で、発音についていろいろと教えてくれます。
そんな中で、中国語を勉強し始めて日本人が突き当たる壁の一つである
[-n]と[-ng]の発音の区別について、彼の説明がどんな参考書よりも
わかりやすかったので、紹介したいと思います。
(ただし、その説明が正しいかどうかは、彼は専門家ではないので
僕も保証しかねますけど・・・)

非常に簡単なんです。
[-n]の場合、その前の母音の発音は非常に短く、[n]の音を全体の7,8割の長さにする。
[-ng]の場合は、その逆で前の母音の発音の長さを、7,8割にして、[ng]の発音を非常に短くする。
あくまでも、喋っているときの意識の問題で、実際に長くするか、短くするかは
当然場合により変化しますよね。

参考書とかには、舌の位置で説明しているのが多いと思いますが、
個人的には、この彼の教えてくれた方法で発音するのが一番いいみたいです。



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