エレクトロニックアーツ至高のシリーズ作品を紹介!

メガドライブソフト黙ってこれをやれ!


数あるメガドライブの秀作ソフトの中でも、
特に厳選してよいものをご紹介するこのコーナー。

今回のソフトはこちら

デザートストライク-湾岸作戦-

デザートストライクタイトル画面だ
タイトル画面
(オープニングから熱いサウンドと共にお送りしております)


そのほかのレビューソフト

・鋼鉄帝国

・バトルマニア

・メガパネル

・ソーサルキングダム

・JAGUAR XJ220

・ジョーモンタナフットボール

・CRYING〜亜生命戦争〜


掲示板でのやり込み予告どおり、今回のご紹介はエレクトロニックアーツの傑作「デザートストライク-湾岸作戦-」です。

デザートストライク-湾岸作戦-(以下デザートストライク)は発売元のエレクトロニックアーツがビクターと日本市場での販売を行う会社を設立し、EAビクターとして次々とGENESISの良作ソフトを日本国内で発売を行っていたその過渡期、93年4月23日に発売されました。このEAビクターの一連の流れで、コンシューマゲームとしては当時大変珍しかったフルポリゴンのフライトシミュレーターソフト「F22インターセプター」から「EAエアフォースシリーズ」と銘打ってエレクトロニックアーツの良作シューティングソフトを次々に発売していきましたが、本作はその2タイトル目にあたります。そしてこのあと、全世界の戦略シューティングファンを虜にさせる「ジャングルストライク」「アーヴァンストライク」「ソヴィエトストライク」「ニュークリアストライク」と続く、ストライクシリーズの第一弾ソフトでもあります。

さて肝心のゲーム内容に踏み込んでいきましょう。まずはその世界設置です。既にタイトルからしても分かるように、明らかに1991年1月に勃発した湾岸戦争を題材とした作品です。そのシナリオは・・・・・中東の軍事国家が石油資源が豊富な隣国を武力で併合しようと侵攻、これに対し、アメリカを中心とした諸国が応戦、しかし侵攻を行った軍事国家は、生物兵器や弾道弾ミサイルを準備、世界に対しても応戦する構えを見せた。まさに世界戦争の危機であるそのなかで、アメリカは機密作戦を打って出る事になる。攻撃型軍用ヘリアパッチを用い、敵の軍事施設をピンポイントで攻撃し、そこにいる敵の司令官や兵器開発者達をとらえ、捕らえた捕虜の証言を元に敵の総司令官であるキルババ将軍を探しだし抹殺する作戦・・・これが失敗すればまさに世界戦争への引き金ともなる重要な作戦、そのオペレーションを遂行しなければならない・・・・・と言う感じです。


この人がキルババ将軍。とても怖そうな方です。部下に対して容赦ありません。
逆らったらすぐ死刑。鶏の餌にされちゃうらしいです(笑

全ステージは4つ。そのステージ全てに行わねばならない任務が課せられており、それを順番にクリアし、そのステージの最終目的を達成するとステージクリアとなります。各任務は、基地施設の破壊、施設に潜んでいる敵司令官や武器開発者の捕獲、捕らえられている味方捕虜の奪還など様々です。ステージはすべて湾岸の砂漠で、ステージごとにはあまり代わり映えはしませんが、画面はクォータービューの全方向スクロールで実際に自分で飛んでいく方に画面が動く形です。
自機のアパッチは全方向に操作可能、全自動のウィンチを使って捕虜や敵司令官の確保、また武器や燃料の補充も可能となっており、武器はロケット砲、対戦車ミサイル、バルカン砲の3つを装備しています。もちろん武器はそれぞれに強弱があり、搭載できる数にも制限があるため、弾切れの場合は補充が必要となります。また、燃料にも制約があるため、燃料切れを起こしても墜落し、自機を一つ失います。また敵からの攻撃やコントロールミスで障害物にぶつかった場合なども本体にダメージを受け、ダメージが0になるとはやり墜落します。これらの情報はスタートボタンを押すことで表示され、常に確認を行いながらオペレーションを行わねばなりません。またオペレーション内容やどこに敵の施設があるか、どこに敵のミサイル装置が設置されているか、どこに補給燃料や武器がおいてあるかなどはすべてこのスタートボタンで確認できるステータス画面で確認し、作戦を進めていく流れです。ゲームを始めたら、まずこれら一連の動きをすべて覚えてからでないとゲームになりませんので(とは言ってもそんなに難しくはないですけどね)しっかり覚えてから取り組みましょう。


ステータス画面(左)と実際のゲーム画面(右)です。このステータス画面が命綱です。
クォータービューですが全方向スクロールなので操作性はかなり快適。

一つのステージでのアクションはほぼ同じ事の繰り返しになります。敵の施設を破壊し、捕虜回収、ダメージや燃料がやばくなったら補給する、そして敵司令官を捕らえたら自分の前線基地まで戻る、をくりかえし作戦を行っていきますが、なんだ、そんな単調なことなのかとおもうと、実はそうではないのです。施設の回りには当然のように対空ミサイル発射台やバルカン砲が設置されており、また敵キャンプのまわりにはわずか数ドットの軍人がかなうはずもないアパッチに向けて弾を撃ってきます。これらをいかに破壊、または回避しダメージを受けないように、弾を無駄に使わないようにできるか、または燃料を逆算して常にどこに燃料補給用のタンクがおいてあるかを確認しなければあっという間に墜落に至ってしまうそのシビアさがたまらなくゲームを熱くしているのです。特に後半ステージでは燃料補給タンクの位置や味方捕虜の確保が生き残るための最低条件になってくるので、それらを頭に入れながら行動を行うシミュレーション要素が非常にこのゲームを面白くしています。そして先ほどもちょっと挙げましたが、わずか数ドットの敵の軍人がアパッチに向けてマシンガンで攻撃してくるのです。この芸の細かさ、動きはもはや芸術品といえるほど職人的なものを感じます。これもこのゲームの魅力の一つではないかと思います。また、オープニングでも入る、キルババ将軍の非常さ、、、、というよりコントに近いやりとりも見逃せないポイントです。水攻めの絵はメガドラ史上に残るイケてる絵ではないかと思われます(笑


噂のドッド職人芸兵隊さん。こんなに小さいのがちゃんと動いて攻撃もします。
右のは噂の水攻め拷問です。このあと沈めてからこちらを向いてニヤッと笑ってくれます(^^;

とにかくこの作品、一つ一つのオペレーションをこなしていき、クリアできたときの満足感は他のシューティングではなかなか味わえない代物ではないでしょうか。逆に、確保しなければならない敵の司令官を誤って殺害してしまった時の落胆や計算ミスで墜落したときの悔しさも他の作品では味わえない、このストライクシリーズだけの特権です。上記の事からも推測されるように、このデザートストライクは大変難易度が高く、シリーズ屈指の難しさとなっています。このあとメガドライブでも発売されたジャングルストライクは、ヘリの他にホバークラフトなど、他の機械に乗る要素などがくわえられ、また戦略要素も強化され多分アイテム配置やステージ構成もわかりやすくなったのでそれでもクリアできるレベルになりましたが、デザートストライクは3ステージ以降ほぼ覚えが必要になってきます。しかしこれはいつも述べていることですが、メガドライバーなら全然超えられる試練ではないかと思います(笑

もう一つふれておきたいのは、エレクトロニックアーツ作品を日本に持ってくる際に、EAビクターブランドの製品はすべてきちんと日本語化されて発売されたことです。これだけの良作ですが、はやり英語表記では英語が理解できない人間にとってはそのストーリーが把握できない段階で面白みは半減してしまいます。今でこそゲームはユニバーサルでど国の言語に会わせて変更できるようにして発売するのは当たり前になっていますが、某アクレ○ムと違って当時からこれらを怠らずきちっと日本語化して出していたEAの日本語化スタッフはすばらしいと思います。

ストライクシリーズはやりこめばやりこむほど面白くなる作品です。とにかくドキドキしながらプレイできる数少ない作品ですので、まだ試したことのない方は是非遊んで欲しい作品です。今回はやりこみたい方向けに各ステージのパスワードを記載しておきます。是非3ステージ以降を楽しんで欲しいです・・・・

◇各ステージのパスワード
  2      LQAHQRL
  3      ILLBWBY
  4      BTOBKLW


そういえば、このシリーズ、何となくあのバンゲリングベイに似てますよね(笑


今回は約1か月で更新しました。う〜ん、他にネタがないからこればっかりやっていたので書くのは勢いでさっと行けましたね(^^;

発売当時からストライクシリーズはかなりやりこみました。

最初にも書いたようにストライクシリーズは現在まで5作発売されています。デザートストライクは、メガドライブ以外にもスーパーファミコンでも発売されましたので皆さんもよくご存じではないでしょうか。また、海外ではゲームボーイ、そしてアミガでも発売されており、あちらの人気もかなり高いシリーズです。そして同じく日本でも発売されたジャングルストライクもさらに戦略性がまして面白くなり、その後は日本では発売されませんでしたが、アーヴァンストライクがGENESISで発売され、一部ストライクマニアがこれを求めてメッセサンオーはじめ海外ゲームショップに足を運んだとか(笑 そしてハードはサターン&プレステになり、名前がヤヴァイ(笑 といわれたソヴィエトストライクが発売されます。日本国内でも今まで未経験だった方まで巻き込んでシューティング派を虜にした作品で、表現力、ストーリー性、戦略性でも傑作の誉れ高い作品です。そして・・・はやり日本では発売されていないのですが、PCゲーム用、海外版プレステ用、NINTENDO-64用としてニュークリアストライクも発売となっています。ソヴィエトストライクをさらに綺麗に、深く、面白く、戦略性をアップした作品として、ストライクマニアさんの間ではGET必須の作品となっています。ちなみにニュークリア(核)ストライクは愛称「核スト」って呼ばれてるそうですね(笑 今回のレビューを見て欲しいと思った方は是非海外通販にチャレンジ!(^^;;)


これがPC版核ストのパッケージです。

つ〜か、自分も核スト欲しいです・・・日本語版なんてないんですよねぇ・・・たぶん・・・・残念。

次回はまたいつになるか分かりませんが、しばらくやり込むソフトが出てきたらまたしっかり書きたいと思います。

それではまた(^^)




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