SEGAofAMERICAの至高のアメフトゲーを紹介

メガドライブソフト黙ってこれをやれ!


数あるメガドライブの秀作ソフトの中でも、
特に厳選してよいものをご紹介するこのコーナー。

今回のソフトはこちら

ジョー・モンタナフットボール

ジョーモンタナパッケージ
パッケージ


そのほかのレビューソフト

・鋼鉄帝国

・バトルマニア

・メガパネル

・ソーサルキングダム

・JAGUAR XJ220

・CRYING〜亜生命戦争〜

・デザートストライク-湾岸作戦-


約4ヶ月ぶり(笑の紹介は、SEGAが送るスポーツゲーの傑作、ジョー・モンタナフットボールです。

ジョー・モンタナフットボール(以下モンタナ)は丁度メガドライブソフトのラインナップがこなれてきた頃、91年3月1日に発売されました。当時純粋なアメリカンフットボールゲーはまだメガドライブには存在しなかったのですが、モンタナの直前にあの超名作レッスルボールが発売されており、メガドライブ第一期黄金期の丁度手前に当たる時期のソフトです。ちなみにモンタナの以前にアメフトを題材にして、それにロボットの買い換えによる成長要素(?)を含んだサイバーボールも発売されており、実はコレもかなりイケてる1本なのですが今回は省略させていただきます(^^;

さて、いきなりですが私はあまりアメフトのルールをよく理解していません(笑。実はジョー・モンタナもどれだけ凄いQBだったのかというのもあまり理解していません(^^;。しかぁし、このソフトが出た当時、某電化製品のTVCFで「どんなモンタァナ」というのをやっていたのはよく覚えています(笑 ただ、私自身このソフトを通じてアメフトの面白さを覚え、これ以後アメフトゲー大好きになり、同系列の作品を次々と遊んでいきました。そのくらい影響を与えた作品です。

制作はやっぱりセガオブアメリカ。ゲーム中のメッセージが全て英語であることを考えると、GENESIS版そのままの移植と考えていいでしょう。英語表記そのものはゲーム中にはそれほど影響もなく、個人的には逆になまじカタカナにするよりは雰囲気があってこちらの方がいいです。

ゲームプレイの種類は3つ。通常通りCOM相手に自分で時間設定、ペナルティ設定などをしてプレイするノーマルモードと、2分間で単純に得点を多く取ったほうが勝ち、という2:00DRILLモード、3つ目は3ゲーム勝ち抜き方式のSEGA Bowl。ま、3つあるといっても実際に楽しんでプレイできるのはやっぱりノーマルモードでしょう。このモードでは2P対戦ももちろん可能ですが、正直このゲームの本質は対戦では無いと思うので今回はこちらも省略します(^^;

さていよいよこのゲーム最大の魅力についてちょこちょこ説明してきましょう。基本的にこのゲームの根幹に流れている楽しさの正体は「爽快感」にほかなりません。というのも、アメフトゲーにしてはこのモンタナ、かなり難易度が低く比較的簡単にロングパスもロングランもできてしまうのです。極端な話、なれてくればキックオフでキャッチしたあとそのままタッチダウンを狙うことすら可能なのです。かつてアイレムの超名作10ヤードファイトはとことんまでオフェンスの面白さを追求し、極限の形態としてオフェンスのみのいわばアクションゲームを生み出しました。結果としてそれはアメフトの一つの究極の面白さを引き出すことに成功して今なお支持される作品となっています。このモンタナも実は10ヤードファイトのオフェンスの面白さ(敵をかわしてタッチダウンのみを狙う面白さ)をアメフトのルールの元再現された作品ではないかと思います。流石に点数は出ませんが(笑

もちろんオフェンスのフォーメーションの組み方、作戦においても「モンタナお勧めフォーメーション」みたいな形で教えてくれるのでとりあえずやってみたいという初心者にも気軽にプレイできるようになっている設計も素晴らしいです。あまり複雑なフォーメーションを用意せず、面白みのある物をチョイスしてあるのも良い感じです。また10ヤードファイトにはないディフェンスも「オフェンスに切り替わるまでの順番」という位置づけではなく、面白みの一つである相手のフォーメーションを読みブッつぶすという事ももちろん楽しめます。しかもディフェンスの際に出るモンタナお勧めフォーメーションはかなり的確でイケてます(^^; 私のようにあまりアメフトの事を知らない人間でもその気にさせてくれるあたりがかなり気に入ってます。

もちろん、初心者向けの内容故にマニアには満足できない点もあるでしょうし、もっと歯ごたえのある物がプレイしたい方には今一つなところもあるでしょう。ですが、はじめにも書いたように2P対戦を楽しむ作品としてとらえず、1Pプレイで楽しむオフェンシブ作品としてこのモンタナを見たときには、今までになかった楽しみ方でプレイできる素晴らしい1本だと思います。かつてファミスタが大ヒットした理由はリアル思考に走りがちの野球ゲームをルールに基づいたデフォルメをして誰もが取っつきやすくしたスタイルが一番の要因でしょう。アメフトゲーでもそれを実現したテクモスーパーボウルシリーズがありますが、純粋にオフェンスを楽しむという事に関しては私はこのモンタナの方が上だと思います。実際にはあり得ないプレイを比較的お手軽にでき、しかも爽快感も抜群とくればやはりお勧め度はNO,1です。

日本ではあまりアメフトゲーが評価されない傾向があるため、全てのアメフトゲーが中古では安くなる傾向があり、その中でもモンタナは、一部のみではありますがメガドラバブルの今を持ってしても100円もあれば十分にGetできるほどお手軽で簡単に手に入ります。NOMADユーザーも出先で気軽に楽しめる1本だと思います。もしまだ所有されてない方がいらっしゃいましたら、100円なら買っても絶対に損はしないはずですので是非手元に置いて置いて欲しいです(^^)


モンタナは以前から暇さえあればプレイしていた1本です。ですがレビューページをみると何処でも個人的に思う本質をレビューしているところが無く、本当にただやった感想のみが多くて今まではちょっとげんなりしてました。そんなわけでほとんどあまり明確にレビューされなかったモンタナを選んだ訳です。

で、実は今でもモンタナをプレイしてる理由は、続編のスポーツトークフットボールは本当によくしゃべるのでこれまた別の意味で熱い1本なのですが、システムがまるまる変わってしまった分、取っつきにくさが出てきてしまいお勧め、というにはちょっと物足りない作品になってしまいました。で、そのかわりずっとモンタナをやり続けているというわけです(笑

今回のレビューに当たって、はたして10ヤードファイトのタイトルを出しても良い物なのかをちょっと悩みました。でもモンタナにはそれに通ずるものがあると思って比較対照として出しました。個人的にも10ヤードファイとは大好きですし、今でもアーケードで見かけると折を見てプレイしてます。(久々にやると全然駄目なんだけどやっぱり面白いし(^^;)それ故に、同列で評価したい作品なのです>モンタナ

さてさて、次回はやっぱりコレ、レビューしたくて仕方なかったのでやっぱりやります。「クライング」です。メガドライバーなら絶対に評価が高いこの作品、ゲームそのものだけでなくいろんな方面から見て行こうと思います。個人的には鋼鉄帝国に並ぶ至高のメガドラオリジナル作品だと思ってますので。

それではまた(^^)




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