ゴスペル よい知らせ キリストをあなたに @31church.net
     メッセージ

〈36〉キリスト者はこの世の旅人であり、寄留者である


 
「愛するものたちよ。あなた方に勧める。あなた方は、この世の旅人であり寄留者であるから、たましいに戦いをいどむ肉の欲を避けなさい。異邦人の中にあって、立派な行いをしなさい。そうすれば、かれらは、あなた方を悪人呼ばわりしていても、あなた方の立派なわざを見て、かえって、訪れの日に神をあがめるようになろう。」Tペテロ2:11,12

 
「兄弟たちよ。どうか、私にならう者となってほしい。また、あなたがたの模範にされている私たちにならって歩く人たちに、目をとめなさい。私たちが
そう言うのは、キリストの十字架に敵対して歩いている者が多いからである。私は、彼らのことをしばしばあなた方に話したが、今また涙を流して語る。彼らの最後は滅びである。彼らの神はその腹、彼らの栄光はその恥、彼らの思いは地上のことである。しかし、私たちの国籍は天にある。そこから、救い主、主イエス・キリストの来られるのを、私たちは待ち望んでいる。彼は、万物をご自身に従わせうる力の働きによって、私たちの卑しいからだを、ご自身の栄光のからだと同じかたちに変えてくださるであろう。」ピリピ3:17〜21

 T.世の人々はキリストの福音には無関心である
 ★筆者は3年に2度ないし2年に1度ほど、トラクト(キリスト教伝道文書「よい知らせ」)を一回約1万5千部、自分で製作して当教会の周辺(当教会の所在地淡路市の全域)に車と自転車と歩きで配布しています。今、No.5を配布中です。新聞折込でなしに、自分で配っている理由は、折込手数料を節約するためよりも、神のことば「キリストの福音」を非キリスト者の新聞配達業者に任せたくないためであり、かつ運動不足解消のためでもあります。
 ★淡路市は3年前に5町が合併して出来た、市とは名ばかりの田舎であり、まさしく人口過疎地帯です。特に山間部に散在する家々を一軒一軒配って歩くのは難行苦行にも等しい労働です。
 ★私自身で書いているトラクトの内容は、「皆さん、聖書を学びにいらっしゃい」といった類の招待状ではなく、聖書を用いて福音そのものをずばり書き伝えるものです。すなわち、このメッセージを信じるなら、いつ死んでも天国に行けるが、信じなければ滅びるという内容になっています。
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エゼキエル書のみ言葉によって召命を受けた筆者は、福音そのものをすべての人々に伝えることが使命であると信じております。
 ★当方のトラクト伝道は今のところ、目に見える成果は上がっていませんが、神の命ずる任務は果たしていると自負しています。

 ★当地は、仏教真言宗と神道に加えて、新興宗教諸宗教の盛んなところであって、キリスト教に関心を示す人はあまりいません。こんな状況の中でも異端の「ものみの塔」(エホバの証人)は、せっせと毒麦の種を蒔き散らしています。

 
U.キリスト者はこの世では旅人であり、寄留者である
 ★私たちキリスト者がこの世では旅人であり、寄留者である理由は、キリストの血潮で買い取られた神の所有の民だからです(Tペテロ2:9)。そして、その国籍が天にあるからです(上記ピリピ3:20)。
 ★しかし、天に国籍を持つ私たちとは言え、現に住んでいるのはこの地上であり、この世です。旧約聖書(特に士師記)を読みますと、神の民イスラエルは偶像礼拝の誘いに負けて主に背き、主に懲らしめられては、悔い改めて主に立ち返ることを繰返しています。
 ★新約の時代に生きる今のキリスト者は肉のイスラエルと違って霊のイスラエルであり、完成した聖書を手にしてこれを存分に読むことが出来、かつ私たちに内在される神の御霊・聖霊の導きと助けがある(Tコリント6:19)ので、旧約の民イスラエルほどに容易に堕落することはない、と言いたいところですが、やはり私たちもこの世では魂に戦いを挑む肉の欲(上記Tペテロ2:11)に囲まれて生きていますので、警戒を怠ることは許されません。
 ★キリスト者の敵はサタン・この世・自分自身の肉(の性質)ですが、サタンもこの世も私たちの中に残存する肉の性質に働きかけて来ます。 
 ★肉の性質から出てくる行いは、ガラテヤ5:19〜21に出て来ます。

 「肉の働きは明白である。すなわち、不品行、けがれ、好色、偶像礼拝、まじない、敵意、争い、そねみ、怒り、党派心、分裂、分派、ねたみ、泥酔、宴楽、およびその類である。」(ガラテヤ5:19〜21)

 ★この肉(古い人間性)を日々の祈りと信仰告白の中でキリストと共に十字架にかける、すなわち日々古い自分に死に、キリストの復活と共にキリストにある新しい人として生きることに心がけないと誰でもつまずくのです。

 ★私たちキリスト者はこの世では旅人です。天に向かって旅立った旅人です。決して旅そのものを目的とする物見遊山の旅人ではありません。旧約のイスラエルが約束の地カナンへ向かってエジプトの束縛から解かれて旅立った時のような旅です(出エジプト記)。その旅は約束の地カナンに入国するにふさわしい者たちに仕上げられるために神に課せられた聖化(きよめ)の工程でした。
 ★一路目的地に向かう旅は、戦いの旅です。日本の海外輸送船舶が途中で海賊と戦わなければならないように、天国への旅路は戦いの旅です。サタン・この世・自分の肉という敵の存在を忘れていると、その敵どもにたちまち飲み込まれてしまいます。
 ★私たちはこの地上では寄留者です。寄留者は、在留外国人のように常に母国を意識し、母国に帰った時に役立つことを学ぼうとしています。私たちも当然天国の民にふさわしい生き方を身に付けようと心がけることが求められます。

 
V.キリストの復活のからだと同じ栄光のからだに変えられる望み
 ★未信者にとっては、キリストの死からの復活のからだと、キリスト信仰者にキリスト再臨の日に与えられる新しいからだが、この世と次元を異にする天国に属する永遠不死の栄光の身体であることについては、夢物語のように思えるでしょう。しかし、聖書を文字通り信じるキリスト者にとっては、現実の話なのです。
 ★すなわち、キリストの文字通りの復活を信じるキリスト者は、聖書の約束に従って、キリスト再臨の日に復活のキリストと同様の永遠不死の栄光の身体によみがえり(上記ピリピ3:21)、信じない人々の身体は、否応なく、醜い恥のからだによみがえり(ダニエル12:2)、火と硫黄の燃える地獄の池に投げ込まれること(黙示21:8)が定まっているのです。

 結び
 ★ヤコブの兄エサウが一杯の料理のために家督相続権を売り払った(創世記25:29〜34;ヘブル12:16,17)ように、この世のつかの間の快楽を手に入れる代償として、天国のいのち(永遠の命)を失ってしまった人々が大勢います。
 ★「私はキリストを信じているけれど、教会にはつまずいた。それで教会には行かない」と言っている人々がいます。この世は肉欲を育てるところであり、キリスト信仰を破壊するところではあっても、育てるところではありません。
 ★この世の人々の関心はこの世の生活のことだけです(上記ピリピ3:19)。「死後、神の裁きを免れるためにはどうしたらいいのか」という人生の最重要課題は地上の人々の意識の中にはありません。聖書は世の生まれながらの人々は「霊的に死んでいる」(エペソ2:1〜6)と証言していますから、人々が霊的な事柄すなわち霊魂の救いについて全く関心を示さないのは、当然といえば当然です。
 
 ★キリスト信仰を持っていると自認しながら教会から離れている人々は、近くにあるキリストの福音を正しく伝える教会を探す努力をして、主にある兄弟姉妹と共に天国への旅人・寄留者としての自己鍛錬の生活を始めてください。
5人の愚かな乙女たちが主を迎える準備の不十分さの故に、キリストの御国から締め出されたように、手遅れにならないうちに、霊的準備を始めてください。



URL http://31church.net
キリスト紀元2009年 4月 5日公開


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