ゴスペル よい知らせ キリストをあなたに @31church.net
    話の泉


〈12〉チョー・ヨンギ師とベニー・ヒン師:それぞれの教説の問題点


〈チョー・ヨンギ師〉

 ★チョー・ヨンギ師は世界最大のキリスト教会と言われる、韓国ヨイド純福音教会の主管牧師です。彼の最大の問題点は、何といっても、キリスト教の中に魔術
〈本来そこに存在しない"もの"(あるいは"こと")を自らの意思で生み出すための術(すべ)である。フリー百科事典ウィキペディアによる〉
を持ち込んだこと、言い換えれば、キリスト教(聖書)とオカルト(悪魔の教え)とを結び合わせたことです。聖書はというと、

 「魔術は肉の働きであり、この肉の働きと聖霊の実とは互いに相容れないものである」(ガラテヤ5:16〜24) こと、また、
 「光と暗闇とにどんな交わりがあるでしょう。キリストとベリアル(悪魔)とに、何の調和があるでしょう」
(2コリント6:14〜18)
と言っています。

 ★チョー師は「仏教徒やヨガ行者が四次元の力で目的を達成できるなら、我々クリスチャンはなおの事、四次元の力で目的を達成できるはずだ」(「第四次元」69頁)と説き、異教と張り合い、異教と同じ土俵に立つことによって、自分の教説がオカルトと直結したものであることを自認しています。
 ★チョー師は「潜在意識とは霊の領域です。聖書は潜在意識を内なる人と呼んでいます」(「第四次元」76頁)として、
人間の霊の場と潜在意識の場とを混同しています。
 ★生来の人はその霊が死んでいます
(エペソ2:5)が、クリスチャンの霊は新生しており、そこが聖霊の座するところであり、内なる人の所在地です。霊的に死んだ人の潜在意識に働く世の汚れた霊と新生したキリスト者の霊に働く聖なる御霊の働きとを第四次元という同じ土俵の出来事として論じることは、神の御名を汚す第三戒違反であると言わなければなりません。
 ★チョー師のキリスト教はご利益宗教であり、その目標とするところは、キリストの名を借りて物質的、この世的繁栄を実現することです。彼にとっては信仰の言葉は力であり、神を動かし、キリストを自分の願望達成のために働かせる力なのです。彼は言います、「あなたは、自分の口の言葉で、キリストの臨在を創出することが出来ます。キリストはあなたのことばに縛られ、あなたの願望を達成してくれるのです」(チョー著「第4次元146頁」)。チョー師の教説の中では、キリスト者は信仰によって「小さな神々」となり、三位一体の神を「偉大な僕」として自分たちの願望の達成に奉仕させることができるというわけです。
 ★チョー師は、キリスト者は自分のうちに内在する神の無尽蔵の力を自分の意のままに利用して自己の願望を実現できると説き、人間を神の位置に祭り上げようとする「ニューエイジ教」の精神に合致しています。

 
 
聖書
 
★「私たちは、何一つ持たないでこの世に来た。また、何一つ持たないでこの世を去って行く。ただ衣食があれば、それで足れりとすべきである。富むことを願い求める者は、誘惑とわなとに陥り、また、人を滅びと破壊とに沈ませる、無分別な恐ろしいさまざまな情欲に陥るのである。金銭を愛することは、全ての悪の根である。ある人々は欲張って金銭を求めたため、信仰から迷い出て、多くの苦痛をもって自分自身を刺し通した」。1テモテ6:7〜10
 ★「貪欲(むさぼり)は偶像礼拝にほかならない」
(コロサイ3:5)
 ★「しかし、御霊は明らかに告げて言う。後の時になると、ある人々は、惑わす霊と悪霊の教えとに気をとられて、信仰から離れ去るであろう。それは、良心に焼印を押されている偽り者の偽善の仕業である」
(1テモテ4:1,2)
 ★「そして、(イエスは)少し進んで行き、うつ伏せになり、祈って言われた、『我が父よ、もし出来ることでしたら、どうか、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。しかし、わたしの思いのままにではなく、御心のままになさってください』」
(マタイ26:39)


 ★聖書に従ってチョー師の教説を検証している海外の2サイト
 1. Biblical Discernment Ministries
 
 2. Cephasministry.com:Paul(David) Yonggi Cho
 

キリスト紀元2006年 4月 6日更新




〈ベニー・ヒン師

 
★彼は米国フロリダ州オーランドにあるオーランド・クリスチャン・センター牧師、癒しの伝道者としてテレビや書籍で世界中に伝道活動を広げています。また、クルセード講師として何度も来日しています。
 
★ベニー・ヒン著のベストセラー「聖霊様、お早うございます」を読んだ時、そこに「主イエスは今天に居られ、地上にいる私達クリスチャンと共に居られないので、私たちと共に居られる聖霊さまとだけ交わることができるのだ」とあるのを見て、これは聖書の教えと違うと直感しました。なぜなら、聖書には、復活後の主が「見よ、私は世の終わりまで、いつもあなた方と共にいるのである」
(マタイ28:20)と言っておられ、1ヨハネ1:3には、「あなたがたも、私たちの交わりに与るようになるためである。私たちの交わりとは、父ならびに御子イエス・キリストとの交わりのことである」とあるからです。主イエスは約二千年前に復活・昇天後、人間としては地上に居られませんが、神である主としては「いつまでも私達と共におられる」のです。これは、聖書を毎日読んでいるクリスチャンの常識です。
 ★数年前、海外のネット上で、彼が2000年4月2日のTBN放送で「主イエスはご自身の再臨が近いことを示すために、再臨前に多くの教会にご自身の姿を霊的にでなく、肉体的にあらわされるであろう」と預言しています。更に、「同年4月29〜30日のケニヤ・ナイロビでのクルセードで主の肉体的顕現が目撃されるであろう」と預言しましたが、現実にはそれは誰の目にも目撃されませんでした。聖書の中の主イエスの預言は「(主イエスの再臨前に)『キリストがここにいる。そこにいる』というニセ預言者の言葉を信じてはいけない」
(マタイ24:23〜27)です。ベニー・ヒンの預言はまさしくこのニセ預言者の預言そのものです。
 ★ベニー・ヒンの三位一体論は奇妙な三神論です。すなわち、「父、御子、聖霊のそれぞれが独自に霊、心、からだをもつ独立した人格である」というのです。余りにも、グロテスクな三神論に轟々たる非難が起きると、いったんは引っ込めましたが、三年後にまたまたこの奇怪な説を持ち出してきたということです。(聖書の神の三位一体についてはキリスト教に関するQ&A Q3「神の三位一体とは何か」をご参照)。
 ★また、B・ヒンに見られる更なる奇妙な言動は、彼が死者との交流をもっており、聖書の中の今は亡きペテロやパウロと交わりをもち、婦人伝道者のA・S・マックファーソンやキャサリン・クールマンの墓を訪れて聖霊の油注ぎを受けていると主張していることです。ペテロやパウロはキリストの変貌山で幻の中で姿を現したモーセやエリヤ(共に死を経ずに御国に移されている)と違って普通の死に方をしています。普通の死者との交わりを聖書は禁止しています
(申命記18:11,12)。また、生ける神の聖霊が、死者の墓を通して地上の人に注がれると言うのは奇怪にして不可解な非聖書的話です。
 ★ベニー・ヒン師にとって、今一番必要なことは「謙虚に聖書を学び、聖書に聞く」ことであり、聖書の教師としての彼は「聖書の学び」がはなはだ不足しているようです。

聖書
 ★「イエスは彼に答えて言われた、『もし誰でも私を愛するならば、私の言葉を守ります。そして、私の父はその人を愛し、私達(父なる神と御子キリスト)は、その人のところに行って、その人と一緒に住みます』」
ヨハネ14:23
 ★
「人々が健全な教えに耐えられなくなり、耳ざわりの良い話をしてもらおうとして、自分勝手な好みにまかせて教師達を寄せ集め、そして、真理からは耳を背けて、作り話の方にそれてゆく時代が来るであろう」(2テモテ4:3)。)。

 ★
聖書に従ってベニー・ヒン師の教説を検証している海外のサイト



当HPのスタンス(姿勢)

 ★当HPは聖書に従って、純正な福音(ゴスペル)を追求し、これを提示するために、聖書から逸脱した教えがあれば、その教えのどこが聖書と違っているかを論じて行きたいと願っています。それが、聖書に示された神の御心だと信じるからです。光は闇の中でその光が鮮明になるように、真理は偽りの教説と比較する時、その真理性が明瞭となるからです。

 
聖書「確かに、あなたがたの中で本当の者が明らかにされるためには、分派もなければなるまい」。(1コリント11:19)




URL http://31church.net
キリスト紀元2005年 6月 30日公開

11