■美鈴編■
3日目【7月23日】


 
 
 俺達はベランダのテラスに寄り添いワイングラスの中身を黙々と口に運んでいた。

「……」
「……」

 俺は改めて美鈴の姿を見る。胸の大きくあいた淡い赤のカクテルドレス姿はクォーターである美鈴に文句なくはまっていた。

 小柄な割には意外とスタイルいいなあ、美鈴。
 それにけっこう美人だし。これで性格が良ければなぁ。

「な、なにそんなに人のことじろじろ見てんのよ! このスケベ!」

 美鈴が怪訝そうに俺を見る。