毎日王冠(G2)
東京
芝
1800m
土曜日の午後から雨が降り出したが、土曜の準オープンクラスの芝1800mの勝ちタイムは1:46.4。馬場状態は例年通り極めて良好であった。一晩雨は降りそうだが、それほど悪化しないのではないか。
- ◎ バブルガムフェロー
- 今春の2戦を高く評価している。詳しくは宝塚記念の回顧を見ていただきたい。サクラローレル、マヤノトップガンが引退した今、古馬戦線を引っ張っていくのに相応しい王者たる風格を求めることができるのは、バブルガムフェローだけだと感じている。
- ○ スピードワールド
- 前半はゆっくり行くしかない馬。そこから徐々に加速していって、トップスピードに乗ったときの末脚は本当に素晴らしい。4歳馬の特権で55キロで出走できるのは大きなプラス材料だ。
忙しいので簡略版です。
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府中牝馬ステークス(G3)
東京
芝
1800m
- ◎ グロリーシャルマン
- この夏の北海道シリーズで脚質転換に成功し、上がり35秒台の末脚をコンスタントに使えるようになったグロリーシャルマン。右手前で走るのが好きなように見えるだけに(単に手前を変えるのが下手なのかもしれないけれど…)、右回りコースでこれだけの好成績を収められたのは寧ろ驚きであった。東京コースでの勝ち鞍こそないが、昨年の府中牝馬S3着、富士S2着と、確実に力を発揮できるのが東京1800mだ。
- ○ エリモシック
- 札幌記念では自分の競馬に徹して2着。道中脚を使わなければ、確実に末は伸びることを、この2走で見せてくれている。距離と展開が鍵となりそう。マジックキスがハイペースで逃げて、追走に脚を使うようだと不発に終わる可能性も。
- ▲ クロカミ
- 平均ペースで渋い脚を使うタイプ。それだけに他に逃げる馬がなければ、前走のようにハナを奪って自分のペースに持ち込む必要があるのだろう。上がりの競馬にならなければ。
- △ マジックキス
- 鞍上のロバーツJKは来日早々、バテそうな馬をゴールまで持たせる技を見せてくれた。マジックキスにはぴったりの鞍上だろう。
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秋華賞(G1)
京都
芝
2000m
いよいよG1開幕。といっても個人的にはイマイチ盛り上がりに欠けるシーズンになりそうな予感がしている。トライアルがあの内容ならサニーブライアンが3冠獲れていたよなぁ…
4歳牝馬の頂点を決める秋華賞。春の実績馬がトライアルでそれなりのレースをしており、上位人気が予想される馬たちとそれ以外の馬たちの差は詰まっていないと考えるべきだろう。要は能力的に通用するのはキョウエイマーチ、メジロドーベル、シーキングザパールの3頭だけだということ(^^;; で、この3頭の順位をつければ良いだけなのだが、そのためには展開をばっちり予想できなきゃいかん。しかし、これが難しい。
まずは3頭に対する見解から
- メジロドーベル
- 前走は早く仕上がりすぎてオールカマーへ出走。古馬相手にG2を勝ったといっても、2着馬がG3も勝てないヤシマソブリンでは、レベル的には大いに疑問が残るところ。ハナに立つことで折り合ってレースを運べたのは収穫ではあるが、スローペースになったとき、同じようなレースをする覚悟が鞍上にあるのか… これがポイントとなりそう。ペースが速ければ問題ないだろう。鞍上が京都芝コースでの経験に乏しく、内回りコースで多頭数を捌き切れるのかも気にはなる。
- キョウエイマーチ
- ローズSはスローに落としての楽逃げだった。スローに落とせたことは確かに収穫だろう。巷間では今度は楽に逃げられないと見られているようだが、この馬の本質は桜花賞のようなミドルペースでの逃げにあると見ているので、後続につつかれるのは寧ろ歓迎ではないか(本当か(^^;;) もちろんスローになっても、2番手からの競馬(イメージ的には皐月賞のサニーブライアンのようなレース)になっても、力は出せるだろう。
- シーキングザパール
- ローズSは折り合いを欠くところがあって手応えほど伸び切れず。陣営は弱気のようだが、あの手の差し馬は一度使ったことで良くなることが多い。今回もたぶん後方からのレースとなるだろうが、これまでのレースを見るとスローペース(例.フラワーカップ)になっても、ハイペース(例.ニュージーランドトロフィー)になっても結果を出しているので、展開には左右されずに力は出し切れるタイプだろう。
シーキングザパールは回避ですかぁ…
スローペースになろうがハイペースになろうが自分の競馬に徹することができるキョウエイマーチを上位に評価する。メジロドーベルは調教パターンを変えたのが気になるし、展開に左右されそうな面をまだ残しているが、能力的には対抗以下には落とせない。
メジロドーベルが能力を出し切れなかった場合に連対しそうな馬として、ビワビーナスとビワプリムラを挙げる。
札幌で900万条件を勝ち上がってきたビワビーナス。末脚には良血らしい切れがあり、小回りコースで追い込んで勝ってきた点は評価したい。良血なのに私の思ったほど人気にならない点も嬉しい。
先行策で結果を残してきたビワプリムラ。当然クイーンSも先行し、直線でインを突いて一瞬だけ良い脚を使った。結局、坂上で伸びを欠いてしまったが、あの一瞬の脚は平坦コースで、しかも差してこそ生きるはず。これまで先行してきた馬に差しを期待するのは予想とは言えないが、鞍上が鞍上だけに(^^;;期待してしまいたくなる。
結論
◎ 17 キョウエイマーチ
○ 10 メジロドーベル
△ 9 ビワビーナス
× 13 ビワプリムラ
【買い目】
馬連
10−17 | 85% |
9−17 | 10% |
13−17 | 5% |
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天皇賞(秋) (G1)
東京
芝
2000m
- ◎ 7 バブルガムフェロー
- このサラブレッドについての見解は、宝塚記念の予想・回顧と毎日王冠の予想・回顧で書いてきた。もはや、それ以上言うことはないっす。
- ○ 11 シンカイウン
- 毎日王冠では4角で後方に下がる不利を受けながら、直線で盛り返してきて4着。一瞬の脚に優るスピードワールドには先着されたが、ジェニュインはきっちりと封じた。持続する末脚が発揮されたと言えるだろう。この春に復帰して、1200mから徐々に距離を延ばし2000mまでこなしてきた。休みなく使われてはいるが、マイラーが活躍する秋の天皇賞を臨むローテーションとしては、理想的なローテーションだろう。(例.ヤマニンゼファー)
- 消 12 エアグルーヴ
- この馬の能力の高さは勿論認めているつもりだ。が、馬券という視点からは消しになる。
エアグルーヴの最大の売りはその一瞬の脚の速さだろう。致命的な不利を受けながら差し切った3歳時のいちょうステークスでのレースぶりが、この馬の本質を端的に示している。オークスも強い勝ち方ではあったが、一瞬にして先頭に立ったものの抜け出してからの脚は(抜け出すときの脚に比べると)平凡とも言える脚だった。このような末脚は、叩き合いに強くしかも一瞬の脚にも非凡なモノを持つバブルガムフェローとの争いにおいては、非常に使い所が難しいとみている。チャンスがあるとすれば、サクラチトセオーが勝ったときのような乗り方をしたとき。逆にバブルガムフェローをマークするような競馬では、末脚が持続せずに連対も危うくなるだろう。武JKだけに私のような素人の次元を超えた騎乗を考えているのだろうが…
ただ、このような不安要素を抱えている(と私は思っている)馬とバブルガムフェローの組合せで馬連3倍程度になるようでは、とても買えないということだ。
- 消 1 ジェニュイン
- 伸びそうで伸びなかった毎日王冠。もともと一瞬の切れ味で勝負する馬ではないので、あの敗戦は当然と考える人が多いだろう。では、先行していたらどうだったか…。それでも、せいぜいツクバシンフォニーとの2着争いに加わっただけだと見る。岡部JKも言っていることだが、ジェニュインとバブルガムフェローの間には決して詰めることのできない大きな差があるということだ。田中勝JKを鞍上に迎えて1番枠。今回は先行することになりそうだが、バブルガムフェロー岡部JKの格好の目標となるだけだ。(「前をジェニュインを良い感じで走っていたからね」)。ゴール100m前でバブルガムフェローに1馬身差をつけられるので、2着確保も厳しそうだ。
#と思っていたけど、土曜日は前が止らんなぁ…
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