宝塚記念(G1)
阪神
芝2200m
- ◎バブルガムフェロー
- 『能力の最大値』はこのメンバーの中ではトップだろう。(ちなみに現役馬では2番目だと思っている)。それは『4歳で』天皇賞を勝っていることからも明らかだ。連勝中で勢いもあり、しかもサラブレッドとして最も充実すると言われる5歳秋のマーベラスサンデーを凌いだという点は非常に高く評価できると思う。
ただジャパンカップのように、その能力を必ずしも発揮するとは限らないのも事実だ。その時の鞍上が岡部JKということでその着差をそのままに受け止める必要はないのだろうが、この一度の敗戦が単勝2番人気となって現れているのだろう。
馬体を減らして臨んだ鳴尾記念は全くの楽勝だった。長距離輸送が初めてだったこと、休養前後の季節の差を考えれば、この馬体減は全く気にする必要はないように思える。レース前に岡部JKがG誌で語っていた気性面の不安も、終わってみれば全く問題なかったようだ。
ちょっと気になる点があるとすれば展開か。セトステイヤーかシーズグレイスが逃げると思うが、あまり速くはなりそうもない。前走は少しだけ掛かり気味だったし、異常に遅くなるようだとちょっとだけ心配なのだが… ここは鞍上の腕に賭けてみたいと思う。
- ○マーベラスサンデー
- 悲願のG1制覇に向けて間隔を開けて臨んできた点は、シーズン末期だけに大きなプラス材料となる。ただ、これは初めから宝塚記念目標だったバブルガムフェローも同じこと。差してみたり、早めに動いてみたり、武JKも手を尽くした感がある。バブルガムフェローとは、如何ともし難い能力差があるのではないか。相手が自滅するのを待つのみ。
- △タイキブリザード
- ようやくG1を勝った安田記念。鞍上が言っているように、機が熟すのを待って待って漸くチャンスを掴んだ勝利だった。ただ、裏を返せば、相手関係が今までで一番楽だったと言うことだ。藤沢師自身バブルガムフェローの方を上に見ているようだし、マーベラスサンデーがこの春戦ってきた相手とタイキブリザードがこの春戦ってきた相手を比べると、マーベラスサンデーの方が段違いに強い相手だった。
- ×ゼネラリスト
- ツキがなかった前走。少々荒れた馬場でもこなせると思っていたのだが、スピードの生かせる馬場の方が良いようだ。埒沿いを通れるかどうかだろう。
連単で1点勝ブしたいレースだな〜。
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函館スプリントステークス(G3)
函館
芝1200m
カモと思っていたヒシアケボノがいない…
- ◎シャドウクリーク
- バーデンバーデンカップではあのホクトフィーバスの番手を楽に追走し、そのスピード能力は芝で更に生きるということを見せてくれた。その前走にしてもまだまだ余裕があった。メンバーが強化したここでも十分通用するとみた。
- ○ソロシンガー
- 函館で驚異的な連対率を誇る四位JK。本当に絶妙な位置から追い込んでくるよね。ソロシンガーの前走もそうだった。シャドウクリークが先行勢をまとめて面倒見てくれそうで、展開も向きそうだ。馬群を割っての追い込みに期待する。
- ▲マサラッキ
- この春はG1を2度使って5着、7着。重賞勝ちこそないものの、G1で勝ち馬から1秒以内に来ているのだから、格では見劣らない。むしろ格上に見ている人が多いのでは。ただ、どうも中途半端な感じがしてならない。先行しても差しに回ってもソコソコは走るけど、オープンではどんな相手でもそこまでのような…。
- △キングアドマイヤ
- 追い込み勢からもう1頭。2回函館になってから調子の上がってきた藤田JKの技で連対まで。
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北九州記念(G3)
小倉
芝1800m
ハナを奪いたいのはエイシンサンサンだが、距離が短いだけにちょっと無理をする必要がありそうだ。休み明けで1200mを使ったダンディコマンド、外から被されると脆いマジックキスなんかが先行すると、案外速いペースになることもありそうで…
- ◎パルスビート
- レースの上りが36秒台になれば、パルスビートの出番だ(上り36秒の法則)。今年の4歳馬は古馬相手に昨年以上に健闘しているのも強調材料になる。
- ○オースミタイクーン
- 今年の成績からは特に消す材料もないし…、調教もそれほど良くはなかったけど、それは他の馬も同じだし…。消極的な○。
- ▲ダンディコマンド
- 掛からなければ先行馬の中では最有力だろう。
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函館3歳ステークス(G3)
函館
芝1200m
まずは2強の芝1200m戦のラップから。
アグネスワールド 新馬戦:12.7-11.1-11.3-11.6-12.5-11.8
サラトガビューティ2戦目:12.2-10.6-11.2-11.6-12.1-12.5
アグネスワールドの上り35.5に対して、サラトガビューティの上りは36.2だった。
アグネスワールドのデビュー戦。ラップを見ると、ラスト3Fから2Fあたりで前に取り付きちょっと息をいれて、ラスト1Fの他馬がバテるところで逆に速い脚を使って後続を突き放した感じ。実際のレース振りもまさにそんな感じで、現時点では文句のつけようがないんだよね。鞍上も乗りに乗れているし、逆らってみてもしかたないような…。
サラトガビューティの2戦目は、テンの速さでリードを奪い後続に済し崩しに脚を使わさせて逃げ切った感じか。もちろん自身も終いは掛かっている。ゴール前追っていなかったからまだまだ余裕があると言われることも多いけれど、そこから追って伸びる馬はまずいないというのが私の見解。あのサクラバクシンオーだって追ってからの味はなかった。2F目から徐々にペースが落ちているのはちょっといただけないんだよなぁ。ラスト2Fでちょっとだけでもペースを上げてくれば、違った評価にもなるのだけど…。早めに競りかけてくる馬がいたら、沈むだろうな。
マイネルクラシックは勝ち上がるのに3戦を要したが、これは相手が強かっただけ。まぁ、勝ち上がった内容は大したことないけれど。で、何が言いたかったのかと言うと、前に行く脚はあるので、サラトガビューティを楽に行かせるようなことだけはしないでねってことかな。…などと思っていたのに、出走しないとは…
テツマスターの新馬戦は中団から差し切り、2走目は好位侭。2走目はソエでかなり楽をさせたらしいから少しは上積みはありそうだけど…
他の馬の新馬戦は特に見所もなかった。一応、各馬の新馬戦の見解(@お馬備忘録)へリンクを張っておく。
- ◎アグネスワールド
- 先々はともかく、4歳春までは同じくDanzig産駒であるビコーペガサスくらいは走るだろう。
- ○サラトガビューティ
- 1番枠ということで行くしかないだろう。まぁ、函館3歳Sは逃げられば残るから…。
- ×テツマスター
- サラトガビューティが逃げられなければ…。複勝候補。
なんだかんだ言ってきたけど、このレースは見るレース。
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