宝塚記念(G1)
阪神
芝2200m
素晴らしいレースだった。今年は『日本版キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークス』と呼べるレースになったと思う。(エリシオ、シングスピール、ピルストゥスキーの出る本場はもっと凄いけど…)
シーズグレイスが注文を付けて逃げ、思いのほか速いペースになった。
12.5-10.6-11.2-11.7-12.3-12.0-12.6-12.2-12.3-11.8-12.7
- 1着○マーベラスサンデー
- 調教もそれほど良い動きには見えなかったし、下手すると2着も外すのではないかと思っていたのだが、全くの見当違いだった。強い相手と戦ってきたことで、私の予想以上に力を付けていたということだろう。4角では外を回らずに馬群の中を進出し、直線でバブルガムフェローとダンスパートナーの間に持ち出してきた武JKの巧みな手綱捌きも光った。
- 2着◎バブルガムフェロー
- 馬体減。最近の暑さから『数字的には』減って当然と考えていたので、特に気になる材料ではなかった。最終的に3番人気になったのは馬体減を気にした人が多かったのだろう。私は単勝オッズが上がって喜んていたのだけど…。
レースは5番手の内々。折り合いもついてスムースなレースだった。タイキブリザードが早めに先頭に立った(押し出された)ので、4角で外を回って追いかけることになったが、ここでのコースロスが結果的には大きかったのかもしれない。まぁ、私は少しくらいコースロスがあっても楽に突き抜けると思っていたのだけど…。マーベラスサンデーに交わされてからも最後まで食い下がり、旺盛な闘争心を見せてくれた点は評価したい。(単にマーベラスサンデーがソラを使っただけ?)
- 3着…ダンスパートナー
- イケてるジョッキーをしても、ここまで持ってくるのがやっとだった。良く頑張ったと思う。
- 4着△タイキブリザード
- ブリンカーの着脱の効果は最初の一回目が最も大きく、慣れるに従って徐々に効かなくなると聞く。今回のタイキブリザードは、前走とは違って早めの競馬になってしまった。ブリンカーを外してこれまでになくリラックスして走れたと言う前走とはちょっと違ったわけだ。しかも4角で早めに先頭に立たされたのも辛かった。
- 6着×ゼネラリスト
- 完全な力負けだろう。
馬券はバブルガムフェローの単とバブルガムフェローからマーベラスサンデーが大本線。抑えにゼネラリスト、ヤシマソブリン、ナリタキングオー(歩様がおかしかったように見えたけど大丈夫か)をちょっとだけ。配当的な妙味が全くなかったタイキブリザードを切ったのは正解だった。しかし、連単じゃなくて良かった(笑)。
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函館スプリントステークス(G3)
函館
芝1200m
これが競馬とはいえ、能力を出し切れずに終わった馬も多く、消化不良の一戦になったように思う。これでは勝ったマサラッキの力も正しく評価できないな…。
ハナを奪ったのはマザーメリー。外枠だった上に他に逃げる馬がいなかったこともあり、楽に逃げることができた。テンの3Fは33.3秒。このペースで弱い先行馬が早めにタレて4角で壁を作ってしまい、先行したマザーメリーとマサラッキに非常に有利に作用した。ラップは以下の通り。
12.0-10.2-11.1-11.5-12.1-11.9
- 1着▲マサラッキ
- 好スタートから2番手キープ、直線できっちり抜け出した。G1での好成績は伊達ではなかったという感じか。
- 2着…マザーメリー
- 上に書いたように巧い具合に逃げられたってところだろう。
- 3着…イサミサクラ
- ゴチャついた馬群を外から捌いた。昨夏も活躍したように、この時期が合うのだろう。
- その他の馬達は…
- 本命に期待したシャドウクリーク(8着)だったが、スタートがイマイチ。すぐに中団につけるも勝負所で内の狭いところに入ってしまって万事休す。芝の質が違うとはいえバーデンバーデンカップではテンの3F32.5秒のペースを楽に追走していたのだから、もっと前で競馬をできる(してくれる)と思ったのだけど…。そのあたりもう少し何とかして欲しかったけど、岡部JKは無理だと思ったら決して無理しないだけに仕方ないのかもしれない。今回揉まれる競馬を経験したことで、精神的にもう一回り成長してくれることを期待したい。
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北九州記念(G3)
小倉
芝1800m
層の薄いメンバーで予想の文章はちょっと投遣りになってしまったのだが、こういうのに限って良く当たる。しかも勝ち馬が思いのほか良いレースをしてくれて今後が楽しみになった。
- 1着▲ダンディコマンド
- 忌憚のない逃げ。ある程度前で競馬をすることになるとは思っていたが、鞍上の意志でハナを奪いに行くとは思いもしなかった。ダンディコマンドのようなスピード馬だと鞍上が変にタメたりして末をなくすことが多いのだが、流石に重賞を100勝目の騎手は違う。この馬のスピードを存分に生かしてくれた。
- 2着◎パルスビート
- パルスビート上り36秒の法則がここでも実証された! 速い脚を一瞬だけ使って2番手に上がったところで止った感じだ。これからもレースの上りが36秒以上になりそうなレースはヒモ流ししていきたいが、レースの上りが36秒以上になるかを予想するのも難しいんだよね。
- その他の馬達は…
- ○オースミタイクーン(8着)内々を追走していたが良いところなく敗れた。パドックの映像をTVで見たけどあまり良い感じはしなかったからなぁ。
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函館3歳ステークス(G3)
函館
芝1200m
レコードタイムでの決着となった。ラップは以下の通り。
12.2-10.8-11.4-12.0-11.6-11.8
このペースを楽についていった勝ち馬のスピード能力は相当なものだ。
- 1着◎アグネスワールド
- 好発。直ぐに番手に取り付き、器用な競馬もできることを見せてくれた。肩ステッキ一発で楽に抜け出し、レコード勝ち。緒戦とは別馬のような優等生的なレース運びだった。
これで武JKはJRA全10場重賞制覇を達成したわけだが、チャンスをきっちりものにしている勝負強さには目を見張る。
- 2着○サラトガビューティ
- スタートはそれほどでもないが、二の脚はさすがに速い。直線半ばで交わされたわりにゴールまで頑張った点は評価したい。ただ、今後もこのようなレースをしている限りは、これ以上の活躍は望めないだろう。
- その他の馬達は…
- 他は見所なし。
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